1月12日、ジャストシステムはMicrosoft Officeとの互換性を持つ、オフィス統合ソフト「JUST Office」の開発を表明した。
2011年夏の製品化を目指す。価格や製品構成の詳細に関しては、現時点で非公開だが、同社ライセンス事業部の植松 繁事業部長によると「価格はMicrosoft Officeの半額程度を目指す」という。
互換性を重視するため、ゼロベースで開発
JUST Officeは、プレゼンソフト「JUST Slide」、表計算ソフト「JUST Calc」、ワープロソフト「JUST Note」などから構成される。いずれも新規に開発されたもので、ファイル形式だけでなく、GUIや操作性に関しても高い互換性を持つのがウリだ。PDF作成のための「JUST PDF」、印刷時の使用トナー量を調整できる「JUST InkCutter」、ライセンス管理ツールの「JUST AppDesk」なども投入。エコや管理のしやすさといった付加価値も提供する。
民間企業向けのライセンス商品「JUST Office」のほか、官公庁・自治体向けの「JUST Government」、警察機関向けの「JUST Police」など3製品としてリリースする予定。
また、JUST Officeには法人向けに開発した「一太郎Pro」と「AtokPro」(ATOK CEの後継版)を加えることも検討されている。
以前から一太郎や三四郎ではOffice形式の読み込み/書き出しなどが可能だったが、表示崩れなど再現性の部分で限界があった。
「Microsoft Officeとの互換性を最優先に考えた場合、ジャストシステムの既存製品のバージョンアップするよりも正直イチから作ったほうが早い」という判断で、各製品の新規開発に踏み切った形だが、官公庁などでは一太郎などの人気も高く、両方を合わせて使いたいという意見が根強いという。二重投資を避ける意味も込めて、両方を提供する選択肢を検討した。