iOS 4.2はココに注目!
6月にリリースされたiOS 4の最新版「iOS 4.2」が公開された(関連記事)。すでにiOS 4を半年近く利用しているiPhone/iPod touchユーザーはともかく、発売以来iOS 3.2系を利用してきたiPadユーザーにとっては待望のアップデートに違いない。それでは早速、その概要に迫ってみよう。
iOS 4の豊富な機能がiPadに
iPhone/iPod touchユーザーにとって、iOS 4.2は規模の小さいアップデートに映るかもしれないが、iPadユーザーにとっては話が別。デバイスが発売されて以来初のメジャーアップデートであり、機能が大幅に向上する。iOS 4.2での新機能もあるため、iPhoneで6月に起こったこと以上のインパクトがiPadユーザーにもたらされる、といっても言い過ぎではないだろう。
iPadユーザーにとっての新機能としては、アプリケーションを分類管理することでホーム画面を省スペース化できる「フォルダー」、アプリを終了させることなくスピーディーに切り替えられる「Fast app switching」が挙げられる。iPad用のiOS 3.2では、壁紙の変更などiOS 4の新機能の一部を先取りしていたが、これらの主要な新機能の搭載はOSのメジャーアップデートを待つしかなかった。
フォルダーにしてもFast app switchingにしても、機能と使い方はiPhoneとまったく同じ。しかし、ひとつのフォルダーに保存できるアプリは最大20個(iPhoneは最大12個)、タスクバーをドラッグすると現われるコントローラはiPad独自など、ユーザーインターフェースは微妙に異なる。
注目の印刷機能「AirPrint」
最も注目度の高いiOS 4.2の新機能のひとつが「AirPrint」だ。早い話が、iOSデバイスから直接プリントアウトを実行するための機能で、ドライバーを必要としない。ただし現時点では、対応プリンターはAirPrint対応をうたった機種のみ、以下の日本ヒューレット・パッカード製インクジェットプリンターに限定される。
AirPrintの使い方は、とてもシンプルだ。Safariやメール、「写真」などAirPrint対応アプリで印刷したいコンテンツを表示し、矢印ボタンをタップして現われたダイアログでプリンターを選択すれば準備OK。あとは部数を指定するだけで印刷を実行できる。印刷範囲や拡大/縮小率など細かい条件は指定できないが、逆にいえば迷うこともないという、iOSらしい印刷機能に仕上がっている。
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