今回は日立製作所の「Wooo」と三菱電機の「REAL」を取り上げる。どちらも長いテレビ作りの歴史を持ち、独自の個性を持った製品を提供している。
日立は東芝と並んで録画機能をいち早く採り入れたほか、最新モデルでは「S-LED」(スリムブロックLED)パネルを採用。
三菱は、細いフレームデザインや光沢パネルの採用など、現在の液晶テレビのトレンドを生み出すなど、大胆な試みをいち早く採り入れるフットワークの良さがある。どちらも知名度や売れ行きだけでは評価できないメーカーなのだ。
録画モデルを主体としてラインナップ
ネットワーク機能にも力を注ぐ「Wooo」
まずは日立のWoooを見ていこう。同社のラインナップは、主に42V型以上がプラズマ、42V型以下が液晶パネルを採用する。
売れ筋の42V型でプラズマと液晶の両方をラインナップしているのがユニーク。エントリークラスの「H05」シリーズ(在庫品限り)を除いて、すべてが内蔵HDDとiVDR-Sへの録画機能に対応しており、今や日立=すべて録画テレビと言ってもいい。
日立「Wooo」のラインナップ | ||||
---|---|---|---|---|
シリーズ名 | パネル | 画面サイズ | 録画機能 | 実売価格 |
ZP05 | 液晶 S-LED |
42V/37V | iVDR-S 内蔵HDD(500GB) |
24/21万円前後 |
XP05 (プラズマ) |
プラズマ | 50V/46V/42V | iVDR-S 内蔵HDD(500GB) |
21/18/14万円前後 |
XP05 (液晶) |
液晶(37V以上がフルHD) LED(42V) |
42V/37V/32V | iVDR-S 内蔵HDD(320GB) |
18/12/10万円前後 |
HP05 | プラズマ(42V、1024×768ドット) 液晶(32V以下、1366×768ドット) |
42V/32V/26V/22V | iVDR-S 内蔵HDD(250GB) |
10/10/8/8万円前後 |
UT800 | 液晶 | 47V/42V/37V/32V | iVDR-S 内蔵HDD(250GB) |
25/20/15/13万円前後 |
H05 | 液晶(1366×768ドット) | 32V/26V/22V/19V | ―― | 8/7/8/5万円前後 |
ネットワーク機能では、同社のネットワークポータルである「Wooonet」に全モデルが対応。DLNAにも全モデルが対応しており、WoooならばどのテレビでもBDレコーダーなどで録画した番組をネットワーク経由で楽しめる。
さらに録画機能付きのモデルでは、DLNAクライアント機能とDLNAサーバー機能を持っており、内蔵するHDDに録画した番組を他のDLNAクライアント機器にネットワーク配信することもできる。
基本的には、どのモデルも同等の機能を備えているが、上位モデルの「ZP05」(42V/37V)と「XP05」(50V/46V/42V/37V/32V)シリーズは、より強化された録画機能や最新のGUIを搭載している。今回は、それらのモデルの中から、最新の「L42-ZP05」(実売価格24万円前後)をメインに取り上げる。
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