EMC「Captiva InputAccel」にOCRエンジン「Rosetta-Stone-Components」を
キヤノン、EMCのドキュメント管理製品に日本語OCR提供
2010年11月19日 06時00分更新
キヤノンマーケティングジャパンとEMCジャパンは17日、ECM(Enterprise Contents Management)ドキュメントソリューションの分野での協業を発表した。これは、EMCのキャプチャソフトウェア「Captiva InputAccel」に対して、キヤノンの日本語OCRエンジン「Rosetta-Stone-Components」を組み込むもので、製品は2011年4月に販売を開始する。
Captiva InputAccelは、保険会社や金融機関などの大手企業が、大量の紙データを電子化して一元管理するための製品で、ワールドワイドでは1万2000社に導入されている。しかし、OCR機能が日本語に対応しておらず、日本市場に適した製品とは言えなかった。
このCaptiva InputAccelにRosetta-Stone-Componentsが加わることで、日本語の文字認識に対応。これにより、スキャンした画像の補正や帳票の認識、手書き文字や活字のOCR処理、インデックス入力などが自動化でき、紙文書の管理で行なっていた手作業の仕分けや入力作業を簡略化し、標準化できるようになる。
価格は1日に扱う文書のページ数によって異なり、1日2500ページ相当の場合、ソフトウェアライセンスが330万円、ハードウェア(サーバーやストレージなど)が150万円から、構築費用が500万円からで、合計980万円からとなる。1日1万ページ相当の場合は、合計3200万円からなど。