ペンタックスの一眼レフデジカメはこれまで、最上位機の「645D」(ボディのみの実売価格は85万円前後)を筆頭に、ミドルクラス機の「K-7」(同9万円前後)、エントリー機の「K-r」(同7万5000円前後)、「K-x」(レンズキットで5万円前後)がラインナップされていた。そして今回、K-7の後継機種となる「K-5」を投入。10月15日に発売した(ボディのみの実売価格は14万円前後)。
K-7は小型ボディでありながら約100%視野率の光学ファインダーを備えるなど、見た目からだけでは判断できない高性能なカメラであったが、最新機種のK-5がどのような進化を遂げているのか見ていきたいと思う。
まず、ボディはマグネシウム合金製のモノコックを採用した軽量かつ耐衝撃性能を備えたものを採用。マグネシウム合金を採用することで、放熱性と電磁シールド性がノイズの発生を抑制するということである。
K-7で試みられた「防塵・防滴構造」はK-5でも継承されている。ボタンやダイヤルなどの操作部の隙間や外装の結合部などにシーリングが施してある。同様にシーリング処理がされた「WR」(Weather Resistant)レンズを使用すれば、少々の水しぶき程度はふき取ってそのまま撮影を続けられる心強さがある。
シャッターは従来どおり10万ショット以上の耐久性を備えた最速1/8000秒のユニットを搭載。連写速度はK-7の約5.2コマ/秒からK-5では約7コマ/秒(JPEG16M設定時、連続約30コマまで)へと向上している。光学ファインダーは視野率約100%でK-7と同様である。