オンキヨーから、同社AVアンプのフラッグシップモデルとなる「TX-NA5008」「TX-NA1008」が発表された。ともに9.1ch出力となる。今回の製品により、同社は他社に先駆けてエントリーからハイエンドまでの2010年AVアンプのラインナップを完成させる。
8月7日発売のTX-NA5008(予想実売価格36万7000円前後)は、オーディオ回路用の電源トランスとして、大容量のトロイダルトランスを搭載。磁束漏洩が少なく、回路に影響を及ぼしにくい。また、映像回路とデジタル回路用としてそれぞれ独立したトランスを搭載するなど、最上位機種らしい構造になっている。
今回の機種では新たにHDMI 1.4aに対応。3D信号パススルーとARC(オーディオリターンチャンネル)に対応する。加えてPC用映像入力(アナログRGB)端子も搭載した。
下位機種に搭載されていた「ホームメニュー」も新たに実装し、OSD(オンスクリーンディスプレー)によりテレビ画面上で入力信号の確認やサラウンド切り替えなどが行なえるようになった。
Ethernet端子を装備しネットワーク音楽再生(DLNA)機能も搭載。Windows 7に対応しており、Windows Media Playerなどからアンプのボリュームを調整できたりする。
そのほか、前面と背面それぞれにUSB端子を搭載し、USBメモリーなどに保存された音楽ファイルを直接再生できる。加えて前面のUSB端子はiPod/iPhoneのデジタル出力に対応する。
なお、TX-NA5008は搭載されているアップスケーラー(HQV Reon-VXビデオチップ)の仕様上、メニューの透過表示および日本語表示には対応しない。
7月14日発売のTX-NA1008(予想実売価格は26万2000円前後)は、大容量のトロイダルトランスやHQV Reon-VXなどは搭載されていないが、HDMI 1.4aへの対応や、USB接続によるiPod/iPhone音楽再生、Windows 7対応などの機能はTX-NA5008と同様に搭載する。