ついに日本上陸! メルセデス・ベンツのスーパーウェポン!
10日、メルセデス・ベンツ日本は同社の新型スーパースポーツカー「SLS AMG」の日本上陸発表会を開催した。
2004年から2009年にかけて市場に投入された同社の「SLRマクラーレン」の後継車種にあたるこのマシン。心臓部に収まるのは改良を施した6.3リッターのV型8気筒エンジン。最高出力は571馬力、最高時速は317km/hを誇る。そのスペックだけでも驚きだが、目玉はやはりデザインだろう。1954年に発表された往年の名車「メルセデス・ベンツ 300SL」を踏襲しており、300SLと同じように開くガルウィングドアを採用しているのである。SLRマクラーレンは後ろから前に向かって開く、いわゆる「バタフライドア」だったが、こちらは下から真上に向かって開くカモメの翼「ガルウィングドア」。有名なところだと、映画「バックトゥザフューチャー」で活躍した「DMC デロリアン」も同じガルウィングだ。
クルマの詳細などはページ下のほうで紹介するとして、発表会でひときわ目を惹いていたのが「SLS AMGショーケース」である。これは、最新のガジェットであるiPadを使い、ショーケース内のカメラを動かして見たい部分を見られるというもの。カメラはWiFiでiPadと繋がる。なぜこのような展示にしたのか、担当者に聞くと
「このクルマが日本に来るのが5月下旬だったので、そのときの旬の物を使えないかと考えました。旬なクルマに見合う旬のアイテムと言ったらちょうどiPadが発売された頃だったので、なんとか連携できないものかと。お陰様でAppleさんにも応援していただき、実現することができました。ショーケースに入れたのは、じっくり見たいけどクルマがクルマなだけに、気軽に近寄れないという人もいると思います。でもいろんな人に近くで見てもらいたい。この方法だったら気が済むまでクルマの細部を見ることができるでしょう」
たしかに高級車は近くで見たいが、バッグの金具をこすってしまったり、シートを破いてしまわないか、いろいろと神経を使ってしまう。iPadごしになってしまうが、これならそういった心配はなく好きなだけクルマを見ていられるだろう。
なお、このスーパーカーのお値段は2430万円! 性能とブランドを考えれば、思ったより安い?
これがiPadとiPhoneを使った
SLS AMGショーケースだ!
シルバーアローの伝説再び!
こんなにスゴイ! SLS AMG
カーボンで覆われたエンジンルームには巨大なV8 6.3リッターエンジンが鎮座する。職人の手作業ですよ、というエンブレムが光る。日本にはサーキット以外でこのエンジンのポテンシャルを発揮できる場所はあるのだろうか。なお、燃費はリッター7.6kmとクラストップとのことだが、そもそもこのクルマに乗るような人は燃費は気にしないだろう
昔、レースで重量オーバーだったため、一晩で塗装を剥がし、下地のアルミがむき出しのままレースに出場し優勝したことから、シルバーアローと呼ばれるようになったメルセデス・ベンツ。その伝説を彷彿とさせるマットシルバーがカッコイイ。もちろん、普通のシルバー(写真左)もいかにもメルセデスという感じで威厳がある
会場ではグランツーリスモ5の試遊台も用意されており、さっそくSLS AMGで遊ぶことができた。もちろん、コースはドイツのニュルブルクリンク! そう、クルマは買えなくても我々にはゲームがある! グランツーリスモ5の発売が待ち遠しい!
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