「モバイル通信なう」とか言ってくれる?
つぶやくルーター「X10」、ヤマハが参考出品
2010年06月10日 06時00分更新
Interop Tokyo 2010でヤマハが参考出展した「X10」は、最近流行のTwitterを使って、つぶやくルーター。なんとTwitter経由で外からの質問に自動的に応えるという荒技まで披露している。
RT58iの後継機種登場?
Interop Tokyo 2010の住商情報システム(SCE)のブースでヤマハが参考出展しているのが、「X10」と呼ばれるSOHO向けルーターだ。
黒く細長いボックス型筐体を見る限り、X10はヤマハのベストセラールーター「NetVolante RT58i」の後継となる製品。RT58iの発売がいまから4年前の2006年なので、(今年出れば)ほぼ4年ぶりの新製品となる。RTX1200をはじめとする最新のヤマハルーターと同じく、ギガビットに対応。前面にUSBポートを2つ持ち、モバイルワイヤレスアダプタをつなぐことでWAN通信が行なえる。また、USBポートにHDDを接続することで、Syslogを保存することも可能になったという。NTT東西の光ネクストに対応し、IP電話サービス「ひかり電話」の認定も受けている。
会場で行なっていたのは、このX10が特定の操作に反応して、Twitterでつぶやくというデモ。たとえば、microSDがスロットから抜かれると、自動的に抜かれた旨をTwitterでつぶやくといった感じ。しかも、2台用意されたうちの1台は標準語、2台目は博多弁でつぶやくという懲りよう。さらに浜松本社に用意された3台目のハッシュ(@x10_v3)に対して、質問を投げると自動的に返信してくれるというデモまで行なわれている。「スループット」など特定のキーワードに対して、自動的に一定の返信を行なうように仕掛けられているという。
これを実現しているのが、最近のヤマハルーター(RTX1200/SRT100)に実装されているLuaスクリプトの機能。APIが公開されているので、Luaスクリプトにこれを埋め込むことで、ルーターの動作を制御できる。今回のTwitter活用は、こうしたLuaスクリプトの可能性をアピールするためのデモというわけだ。ルーターがつぶやくことに実用性があるかどうかは別として、楽しいデモであることは間違いない。ぜひ会場でご覧いただきたい。
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