富士通夏モデルの目玉機種は、従来の「F」シリーズにあたる液晶一体型の「FH」シリーズだろう。今回、20型ワイド液晶(1600×900ドット)搭載モデルに3D表示対応の「FH550/3AM」が加わっているからだ。
予想実売価格で約20万円という、「Blu-ray 3D」再生環境としては格安とも言えるコストパフォーマンスも特徴だ。なお、3D対応は店頭販売モデルのみとなる。
従来のFシリーズはWindowsタッチ対応のタッチパネルディスプレーが特徴だった。FH550/3AMはタッチディスプレーの代わりに偏光方式の3Dパネルを搭載。電池不要の3Dメガネをかけることで立体視が可能となる。
ちなみにグラフィックスはCPU内蔵(Intel HD Graphics)機能を利用。(アクティブシャッター式を採用する)「NVIDIA 3D Vision」方式とは異なる。
本体側面には記録型Blu-ray Discドライブを内蔵し、Blu-ray 3Dの3D映像を視聴することができる。また、再生ソフトを利用して通常(2D)のDVDや動画ファイルを3D映像に変換して表示することも可能だ。
さらに本体上部に有効約130万画素のカメラを2つ内蔵しており、3Dの静止画や動画を撮影可能。そのデータをファイル保存してDVDやBDに保存することもできる(再生はFH550/3AMのみで可能)。
実際に本体のカメラで撮影した映像を3Dメガネをかけて見てみると、目が慣れるまでに少々時間がかかったものの、ちゃんと3Dで見ることができた。
(3Dテレビなどで採用されている)シャッター式メガネではないのでどうだろう? と思っていたが、少なくともリアルタイムの3D映像や2Dから変換された3D映像を見る分にはなかなか迫力のある映像で面白かった。今回はコンテンツがないので試せなかったが、3D用に撮影された映画の映像などを見るとどうなるのか、楽しみだ。
本体スペックはCore i3-350M(2.26GHz)、4GBメモリー、1TB HDDなどとなる。IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能を内蔵し、OSはWindows 7 Home Premiumを採用する。