スマートフォンが台頭する一方で、ケータイでPCサイトを見るフルブラウザ(auでは「PCサイトビューアー」、ソフトバンクモバイルなら「PCサイトブラウザ」と呼ばれている)は正直あまり話題にならない。しかし、最近のケータイではこれがかなり“使える”ようになっている。
なにしろ今時のケータイは画面は大きくなったし、解像度もVGAより高くなった。一昔前のやたら重く、ひとつの画面を見るのに時間のかかる「フルブラウザ」は過去のものである。
今回はNTTドコモが「N-06A」「F-09A」、auは「Mobile Handy CAM Wooo」「biblio」、ソフトバンクモバイルは「933SH」をサンプルとして用いた。
ドコモのフルブラウザといったら「N」
ドコモのケータイはメインメニューのiモードの項目にフルブラウザが用意されている。基本的な機能は同じだが、各社工夫を凝らしたオリジナルの使いやすい機能を搭載している。まずはNEC製の「N-06A」。ニューロポインターで操作すると画面上にカーソルが現れる。これはNファンでなくても、わりと知られた機能だろう。画面を自由に見たいときに便利だ。
そして「ワンタッチマルチウィンドウ」を使うと、さらにフルブラウザの便利度がアップ。これは簡単に言えば、あらかじめ登録していた複数のサイトを、ワンタッチで一気に表示できる機能。いつも見に行くサイトをグループとしてまとめておくといい。
N-06Aはさらに無線LANも内蔵しているので、自宅に無線ルータなどがある場合、パケット代を支払わずともPCサイトを見ることができる。
ドコモなら「F」も負けてはいない!
そんなNに負けない快適なフルブラウザを誇るのが富士通製「F-09A」。
まず操作したときのレスポンスの速さに驚かされる。とても軽やかで、さらにメニューからポインターの加速度も変更できる。これを「速い」にすると素早く画面のポインターを動かせる。フルブラウザのポインターでイライラしていた人はこれを使ってみてほしい。
F-09Aでもタブ機能が利用できる。フルブラウザ起動後「画面」というメニューがあるので、これを選ぶと「タブ操作」からタブ表示が可能になる。また目的のウェブページが広い場合は、「画面」→「PagePilot」を起動する。全体を表示し、今自分がどの部分を見ているのかがわかる。
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