Twitterから生まれた、日本の新しい報道の形
「tsudaる」という不思議な言葉が日本の報道を変えつつある。
17日、ポッドキャスト番組「NOBI-TARO PODCAST」*1の公開収録イベント「TALKSHOW_LIVE001」で、ITジャーナリストの津田大介氏がTwitterによるリアルタイム中継技術「tsudaる」について詳細に解説した。
イランの情勢を「#iranelection」というハッシュタグ*2を通じて伝えるなど、Twitterによるリアルタイム中継は誰もが参加できる市民発の報道メディアとして注目されている。
この新たな報道の手法が日本で認知されはじめたのは、津田氏が私的録音録画小委員会の議事録などをリアルタイムに配信したのがきっかけといっていい。
「『tsudaる技術』という書籍を書くべきではないだろうか」とまで期待されていた津田氏だが、「tsudaる」についてここまで詳細に語るのは初めてのこと。
講演では「tsudaるとは何か」という定義から始まり、実際に中継をするために必要な「tsudaる技術」などの実践的な知識も披露した。内容をレポートとして紹介したい。なお本文では「tsudaる」の臨場感を表現するため、センテンスあたりの文字数を140字程度に自主制限している。
*1 NOBI-TARO PODCAST: ポッドキャストレーベル「TALKSHOW by castalia」による番組。慶應義塾大学SFC研究所の松村太郎氏と、ITジャーナリストの林信行氏によるトークが人気を呼んでいる。17日の公開収録前半では、両名がApple社主催のデベロッパー向けイベント「WWDC09」について振り返り、Mac ProやiPhone 3G Sについて語った
*2 Twitter内で同じ話題を共有するため、発言の初めに付けるキーワードのこと