セコム(株)は15日、同社が選定した防犯/防災グッズの販売コーナー“セコムセレクション”のオリジナル企画の第1弾として、防災用品セット『セコム・スーパーレスキュー』を17日に発売すると発表した。販売は、全国64ヵ所の“セコムショップ”、電話受付、インターネット(7月開始予定)で行なわれる。
『セコム・スーパーレスキュー』の“メインセット” |
『セコム・スーパーレスキュー』は、新潟県中越地震と阪神・淡路大震災で被災経験のある同社社員50人を対象とした防災用品に関するアンケートにより、被災したときに役立ったものや欲しかったものなどを調査し、この結果をもとに、市場にある防災用品を重要度/性能/実用性の観点から評価/選別し、“震災直後ひとりが1~2日間生き延びられる”ことをコンセプトに1パッケージ化した製品。製品は、非常持ち出し袋や乾電池不要の懐中電灯やラジオ、非常用食料、汚物処理グッズなど、18種20点からなる“メインセット”と、家族内に2つは必要ないものを外し、一部の用品を軽量なものに差し替えた17種19点セットの“ミニセット”の2種類が用意される。
価格と重量は、メインセットが3万2130円/6.3kg、ミニセットが2万1420円/4.5kg。“セコムセレクション”コーナーが設けられている“セコムショップ”は、15日時点では原宿と田園調布の2ヵ所のみだが、発売日の17日に併せて、成城、横浜、千葉の各店舗にもコーナーを新設し、同製品のパネル/実物展示を開始する(実物展示は20日以降)。なお、その他の“セコムショップ”でも、販売の申し込みは受け付けるという。
『セコム・スーパーレスキュー』に収められている製品を実演を交えて紹介した同社社長補佐グループ 主務の國分佳子氏 |
この日行なわれた記者発表会で製品の説明を行なった同社社長補佐グループ 主務の國分佳子氏によると、『セコム・スーパーレスキュー』は当初、同社のホームセキュリティーサービス契約者向けの情報誌上で2ヵ月前から販売していたもので、ここでの販売数は現在までに1000セットを超えているといい、限定販売での反響の高さが今回の一般販売へとつながったという。なお、同社では2005年度中に1万セットの販売を目標とするという。
発表会後には、会場となった原宿の同社本社内にある“セコムショップ”で、“セコムセレクション”として販売されている非常食の試食会が催された | これは『セコム・スーパーレスキュー』に同梱されている缶入りソフトパン。保存期間3年の非常食ながら、食感はやわらかい。このほか、スタンダードな乾パン以外には、おいしさにもこだわった製品がさまざま |