ボーダフォン(株)は9日、本体カバーや背面パネルの“着せ替え”がテーマの携帯電話『V501T』と『V501SH』の記者説明会を開催した。着せ替えのコンセプトは先月発表されており、この日は企画の背景やスペック、発売日などが紹介された。製造はV501Tが(株)東芝、V501SHがシャープ(株)。
四本足の着せ替えカバー『ブル』を装着したV501Tと、革をイメージしたテクスチャーパネル『LEATHER』を装着したV501SH |
V501Tと着ぐるみカバー | V501SHとテクスチャーパネル |
今回発表されたV501TとV501SHは、PDC方式の携帯電話。ボーダフォンの第2世代の携帯電話は、パケット通信方式を採用した“V6シリーズ”と“V5シリーズ”、回線交換方式を採用した“V4シリーズ”と“V3シリーズ”がある。V6/V4シリーズは、V5/V3シリーズに対して、TV視聴機能や有効200万画素クラスのデジタルカメラ機能など付加価値の高い機能を搭載するライン。従ってV5シリーズのV501TとV501SHは、パケット通信方式の普及機という位置づけになる。2機種とも発売は7月上旬以降で、価格はオープンプライス(編集部による予想実売価格は1万円弱)。なお、夏商戦向けの第3世代サービスに対応する新機種としては、W-CDMA方式対応の『Vodafone 902T』が11日以降に全国で順次発売される。
「“驚き”や“遊び心”にフォーカス」
V501Tは、シンプルな二つ折り形状の本体に、フィット感のあるシリコン素材の“着ぐるみカバー”(全12種)を装着してまったく別の形に“変身”させるという“遊び”の要素を持つ端末。またV501SHは、背面の一部にレザー/すりガラス/大理石などの質感を表面加工によって表現した“テクスチャーパネル”(全14種類)を装着したり、さらにパネルのイメージに応じたアイコン/壁紙などを設定したりして、洋服や持ち物と携帯電話を“コーディネート”できる。
新機種導入のマネージメントを担当するターミナルマネジメント部で、部長を務める森 一幸氏によれば、V501TとV501SHは、世代を問わずターゲットにした普及機で、「“驚き”や“遊び心”にフォーカスし、楽しい提案をしていきたい」のだという。同氏は、こうしたコンセプトを最も体現した試みとして“4本足”を持つ着ぐるみカバー『ブル』を挙げ、「理屈ぬきで楽しさを感じてほしい」とアピールした。
一方、デザインを担当するターミナルマネジメント部 課長代理の浦元芳浩氏によれば、この2機種は、端末の“New materials & customize(新素材とカスタマイズ)”をコンセプトにしたモデルなのだという。浦本氏は「表層的な色域だけでの差別化ではなく、質感や素材感で(端末の持つ世界観を)より深くより広げ、さまざまなバリエーションを提供したい」とした。こうしたアプローチは、今後の製品にも受け継がれる。
ボーダフォン ターミナルマネジメント部 部長 森 一幸氏「楽しくて何が悪い!」 | ターミナルマネジメント部 課長代理 浦元芳浩氏「今後の商品もデザインの部分で差別化を図っていきたい」 |