PC2700(DDR333) DDR SDRAMへ独自に対応するi845Gマザーボードの投入が大成功となっているAOpenから、同社初の“i845GL”チップセット搭載MicroATXマザーボード「MX4LR」が登場。“DVO”(Digital Video Out)というインターフェイスで“ADD”(AGP Digital Display)と呼ばれる拡張カードにのみ対応するAGPスロットを搭載してのデビューとなった。DVO専用のAGPスロットを搭載するマザーボードが登場するのは今回がはじめて。
紫色AGPスロット |
“ADD” |
「Addカードのみをサポート」 |
DVOは、i845G/GLマザーボードにセカンドD-Sub15ピン(アナログ)出力、あるいはDVI出力やビデオ出力を追加する専用カード。オンボードのD-Sub15ピンと組み合わせて、アナログやデジタル、あるいはTVとのデュアルモニタ出力を可能にするものだ。発表こそされているものの未だ発売される気配はなく、「エーオープンジャパンからも何の連絡もない」(複数ショップ)ため、実際に利用できるのがいつになるかは分からないが、DVO対応AGPスロットに差すカードの名称である“ADD”の名前をAOpenが独自にスロット名として用いているのを考えると、DVO対応AGPスロット用のADDカードが登場する可能性は低くなさそうだ。
なおスロット自体は1.5V専用AGPスロットだが、i845GLは外部AGPをサポートしておらず、一般的なビデオカードを差しても動作しないと考えるのが妥当。インストールマニュアルに「ADDカードのみをサポート」とあるため、(おそらく動かないだけだとは思うが)差して万が一重大なトラブルが発生してもサポートされない点には注意が必要だろう。
このほかボードレイアウトは30日に登場したMicroATX版i845Gマザーボード「MX4GR」とまったく同じ。AGP以外の拡張スロットがPCI×1、CNR×1、DIMM×2となっており、Realtek製のネットワークコントローラとAC'97コーデックをオンボードで搭載する点も変わりない。i845GLマザーボードであるため、FSB 100MHz(Quad Pumped 400MHz)版Pentium 4/Celeronしかサポートされないが、FSBはMX4GRと同じく最大248MHzまで設定可能だ。
i845Gマザーボードとは違い“PC2700対応”といった華々しい特徴はたしかにない。しかし別途ビデオカードを購入する必要なくDVI出力が可能になるかもしれないというのは、DVOによる拡張という可能性のない他社製品に比べて魅力的だ。AOpenは自社製のMicroATXマザーボードを採用するベアボーンPCを投入することが多いのを考えると、標準でDVI出力に対応したベアボーンPCが発売されることがあるのかもしれない。
価格 | ショップ |
---|---|
\14,980 | コムサテライト2号店 コムサテライト3号店 |
\15,800 | 高速電脳 T-ZONE.PC DIY SHOP |