インテル(株)は16日、バリューデスクトップ向けプロセッサー『インテルCeleronプロセッサ』の、1.70GHz版と1.40GHz版の2製品を発表した。1.70GHz版は、初めてPentium 4をベースとしたCeleronとなった。1000個ロット時の価格は1.70GHz版が1万1080円、1.40GHz版が1万1880円で、800円ほどだが1.70GHz版のほうが低くなっている。
『インテルCeleronプロセッサ』1.70GHz版 |
Celeron-1.70GHzは、“Willamette(ウィラメット)”のコードネームで呼ばれた第1世代のPentium 4ベースのプロセッサー。0.18μmプロセス技術で製造し、FSB(Front Side Bus)は400MHz、オンダイ2次キャッシュメモリーは128KBで、μPGA478パッケージを採用する。マルチメディア拡張命令セット“SSE2(Streaming SIMD拡張命令2)”もサポートする。チップセットも『Intel 850』や『Intel 845』などPentium 4のものを利用する。Pentium 4(Willamette)との違いは2次キャッシュメモリーが256KBから128KBと半分になっている点で、それ以外はPentium 4の“NetBurstマイクロ・アーキテクチャ”の特徴をそのまま受け継いでいる。
Pentium 4は0.13μmプロセス技術で製造し、512KBの2次キャッシュを持つ“Northwood(ノースウッド)”に移行しており、FSBを533MHzに高速化したプロセッサーを7日に発表している。このためインテルは、Pentium 4とCeleronのターゲットが十分に差別化できると判断して新Celeronの投入に踏み切ったものと考えられる。
『インテルCeleronプロセッサ』1.30GHz版 |
同時に発表したCeleron-1.40GHzは、1月7日に発表したCeleron-1.30GHzの高速版。従来同様に0.13μmプロセス技術で製造するPentium III“Tualatin(テュアラティン)”ベースのプロセッサーで、FSBは100MHz、オンダイ2次キャッシュメモリーは256KB。FC-PGAパッケージとなっている。