Intelに続いて、ASUSTeKからも“i850E”チップセット搭載マザーボード「P4T533-C」がデビュー。Intel製品とは違い、1066MHz動作で4.2GB/秒という、システムバス帯域と同じメモリバス帯域を確保したのが最大の特徴だ。
システムバスと同じ帯域幅のPC1066 RDRAMを独自にサポート
FSB 133MHz時のPC800-45動作も(一部を除いて)動作保証
Intel純正のマザーボードがそうだったことからもわかるように、i850EチップセットのメモリサポートはPC800まで。しかし、P4T533-Cではその規格に準じつつも非同期設定でのPC1066動作がASUSTeKによって独自に保証されている。現在のところPC1066に対応するRDRAMは市場に登場していないが、複数ショップや代理店が今月中の入荷を予告しているほか、マニュアルには具体的にSamsung製の128MBモジュール“MR16R0828BN1-CM9”が対応モジュールとして記載されており、そう遠くない将来に店頭へ並びそう。P4T533-CとPC1066メモリを手に入れれば、最速のPentium 4環境を得られることになるかもしれない。
NEC(Elpida)製メモリだけはFSB 133MHz時に動作しないとするマニュアル |
多くのユーザーにとって青天の霹靂となっただろう“PC800-45 RDRAM問題”。「システムバス533MHz動作時にはPC800-40メモリが必要だ」というのがIntelの見解ではあるものの、不明な点が多く、PC800-45と40にいったいどの程度の差があるのかも明示されないまま、騒ぎだけがアキバ中で大きくなっている感もあるが、これについてASUSTeKでは「もしシステムバス533MHz版Pentium 4とPC800-45 RDRAMを同時に使っていてトラブルが発生した場合には、ASUSTeKが全力で解決します」という公式コメントを、日本担当のセールスマネージャであるIvens(イヴァンス)氏の名で、代理店を通じて発表している。ASUSTeKによれば「NEC(Elpida)製メモリに関しては問題を解決できていないが、そのほかのメジャーベンダ(Samsungやhynixなど)製モジュールに関しては、PC800-45でも問題なく動作する」とのこと。Elpida製品に関しても対応が絶望的というわけではないという。若干の制限があるとはいえ、手持ちのRDRAMをそのままにi850E環境へ移行できる可能性が大いに高まったわけで、現在i850マザーボードを利用しているパフォーマンス志向の人にとっては見逃せない仕様と言えそうだ。
メモリ周りにかなりのチューンが施されたと思われるP4T533-CはASUSTeK製i850マザーボード「P4T-E」のレイアウトを踏襲したユニークなボードデザインが特徴。RIMMスロットと電源コネクタがCPUソケットを囲むように配置されている。なお、P4T-Eではサポートされなかった、ペリフェラル用の4ピンコネクタでATX12Vに代わる“EZ Plug”はP4T533-Cで新たにサポートされた。電源周りにもなんらかの変更が加わったもよう。
拡張スロットはAGP×1、PCI×5。ICH2内蔵コントローラによってネットワーク接続をサポートするほか、Realtek製のAC'97コーデック“ALC650”によってアナログ6ch出力と同軸/光デジタル出力に対応。デジタル出力端子は専用ブラケットを利用する仕様となっている。このほかオンボードではNEC製のUSB2.0コントローラを搭載するという、かなりシンプルな構成になっている。
実売価格は2万5400円~2万6980円。メモリ周りの強化分に価値を見いだせれば、決して高い買い物にはならないだろう。
ちなみに代理店によれば、1枚で3.2GB、もしくは4.2GBのメモリバス帯域幅を持つ32bit版PC800/PC1066 RDRAMに対応する「P4T533」も6月には登場予定。かなりニッチ市場向けの製品にはなるだろうが、こちらも登場となれば話題を集めそう。
価格 | ショップ |
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\25,400 | ZOA 秋葉原本店 |
\25,500 | コムサテライト2号店 |
\25,600 | コムサテライト3号店 |
\25,700 | OVERTOP |
\25,800 | 俺コンハウス 高速電脳 |
\25,979 | TSUKUMO eX. |
\26,480 | T-ZONE.本店 |
\26,800 | T-ZONE.PC DIY SHOP BLESS 秋葉原本店 |
\26,980 | 若松通商エルプラザ 若松通商LAN/PLAZA |