コダックの「Kodak EasyShare DX3215 Zoom」は、同社が展開するオンラインプリントサービス「Kodak EasyShareシステム」に対応した130万画素クラスの入門機だ。パンフォーカスながら30~60mm相当の光学2倍ズームレンズを搭載し、デジタルカメラのなかでは広角に強いのが魅力だ。
Kodak EasyShare対応で簡単操作のシンプルデジタルカメラ
付属のカメラドックに置いた状態。クレードル本体はDX3900/3600/3215共通で、カメラと接する部分(グレーの部分)のみ形状が異なるものが付属することで複数のカメラに対応している。 |
DX3215 Zoomは、「Kodak Easy Share DX3600 Zoom」や「同 3900 Zoom」と同様に、オンラインプリントサービスを手軽に利用できるのが特徴だ。標準付属のクレードル「カメラドック」にカメラを置けば、バッテリが充電されるほか、クレードルの同期ボタンでPCへ画像データをワンタッチで転送でき、アプリケーションからインターネット経由でプリントサービスの申し込みも行える。
クレードルやアプリケーションに関しては、DX3600 ZoomとDX3900 Zoomのレビュー記事でも紹介しているが、ほとんど変更はなく、付属するクレードル上部のアダプタが異なるのみだ。
本体正面。直線と曲線で構成されたフォルムKodak EasyShareシリーズに共通するものだが、手に持つと大きい印象を受ける。 |
本体デザインもDX3600/DX3900と似ているが、メタリックシルバーを基調とした上位機種に比べ、より派手さを抑えたシルバーグレーになっている。また、上位2機種ではメインスイッチを兼ねるレンズカバーのスライドレバーが特徴であったが、DX3215ではレンズカバー自体が省略され、メインスイッチはプッシュ式のものとなっている。
グリップ側の側面で電池ケースとSD/MMCカードスロットがある。電池は単3×2本が入る形状で、専用充電池が付属する。 |
電源は単3×2本分の容量とサイズの「専用ニッケル水素充電池」が標準で付属し、単3電池でも動作するほか市販の単3ニッケル水素充電池×2本を入れてもクレードルで充電できるのはDX3600/DX3900と同様だ。記録メディアスロットは、上位2機種がCFカードだったのに対し、MMC/SDカードに変更されている。また、8MBのフラッシュメモリを内蔵し、内蔵メモリからスロット内のメモリカードへのデータコピーも行える(逆のコピー機能はない)。
右下のスライドスイッチでモード(撮影/再生/設定)を切り替える。画面に表示されている3つのモード設定が撮影時に選択できるほぼすべて(フラッシュモードを除く)。 |
操作系は大きく変わり、「撮影/再生モードダイヤル」による切り換えではなく、背面のスライドスイッチで撮影/再生/セットアップを切り替えるようになった。フラッシュの発光モード切り換えと、再生および撮影直後の画像データ削除のみ専用ボタンがあるが、それ以外の操作はスライドスイッチを設定モードに合わせると液晶モニタに表示されるメニューから選択する。
シャッターボタンだけの上面。電源をONにした状態であり、沈胴式レンズが伸張している。 |
メニューの縮小と同様に機能も大きく絞られており、撮影用の設定では記録画素数、撮影後のプレビュー、フラッシュの発光モードとマクロだけだ。セルフタイマーも省略しているのは、かなり割り切った設計と言える。