日本オラクル(株)は25日、企業情報ポータル(EIP:Enterprise Information Portal)構築のためのライブラリー“ポートレットライブラリ”を、オラクル技術者向けサイト“Oracle Technology Network Japan”を通じて、同日から無償提供すると発表した。併せて、同社とサイボウズ(株)は、両社製品のEIP技術で連携すると発表した。
“ポートレットライブラリ”は、同社のアプリケーションサーバー『Oracle9i Application Server』のEIP構築・実行環境『Oracle9iAS Portal』においてEIPを構築するためのコンテンツやアプリケーションのモジュール(ポートレット)集。(株)デュオシステムズの協力により、サイボウズのウェブグループウェア製品『サイボウズOffice 4シリーズ』と連携するための対応モジュールを提供するほか、(株)日経ビーピーのニュースサービス“BizTech”配信コンテンツ、“Excite Japan”の情報配信・検索コンテンツ、米Factiva社の有償コンテンツ、指定したURLのウェブコンテンツなどと連携するためのモジュールも提供する。
EIPとは、企業システムにおいて各個人が必要とする情報やサービスを統合して提供するためのフレームワーク。ブラウザー上に、個別のニーズに対応したコンテンツやアプリケーションをポートレットとして配置できる。このポートレットは、新規にJavaやPL/SQLでプログラム可能なほか、既存のウェブコンテンツやアプリケーションをポートレット化することも可能。さらに、シングルサインオンによる権限の管理、データベースの検索、コンテンツの管理などが可能になるため、統合された業務の管理、効率化を図れるという。