ヤマハ(株)は26日、同社が運営する音楽ポータルサイト“ミュージックイークラブ”で、インターネットストリーミングMIDIカラオケサービス“パソカラホーダイ”を27日13時に開始すると発表した。
“パソカラホーダイ”のトップページ画面 |
パソカラホーダイは、同社のストリーミング配信システム“ミッドラジオ”(JASRAC準拠)を利用したインターネットカラオケサービス。カラオケ楽曲データはストリーミングMIDI形式で、暗号化してユーザー側に配信される。
ユーザーは、MIDI音源を搭載したパソコンで、専用ソフト『ミッドラジオカラオケプレーヤ』(無料)を利用して楽曲データを再生できる。容量の軽いMIDIを採用したことで、従来のインターネットカラオケサービスに比べ待ち時間や音切れが少なく、28.8kbpsや32kbpsモデムでも問題なく利用できるという。
また、ストリーミング配信のため楽曲データはパソコン側に保存されない。また不正使用防止のため、楽曲データの内部には、同社が開発した電子透かし“MidStamp”が埋め込まれている。『ミッドラジオカラオケプレーヤ』の対応OSはWindows 98/Me/2000。Macintosh版も開発する予定だが時期は未定という。
歌詞は『ミッドラジオカラオケプレーヤ』の画面上で、曲の演奏にあわせて1文字ずつ色変わり表示される。背景画像は標準添付されているもののほか、任意のJPEG/BMP画像(デジタルカメラ撮影画像など)も利用できる。さらに、パソカラホーダイのウェブサイトから毎月追加される画像を無料ダウンロードすることも可能。
専用ソフト『ミッドラジオカラオケプレーヤ』でカラオケデータを再生できる |
料金は月額固定600円の歌い放題。なお、27日から8月26日までの1ヵ月間は無料お試し期間となっている。決済方法は、クレジットカードまたはカルレ(電話請求書による回収代行サービス)。曲数はサービス開始時点で約4000曲が用意されるほか、最新曲を中心に毎月20~40曲を追加していくという。これらの楽曲データはすべて45秒間の試聴(無料)が可能。
同社取締役半導体事業部長メディア総合戦略推進室担当の加藤博万氏は、「音楽を楽しむ上で歌を歌うことは大切、日本人とカラオケは切り離せない。また、MIDIデータが1万曲以上蓄積され、各種音楽サービスもスタートし、音楽に関するサービスインフラが整ってきた。カラオケサービスを行なういいタイミングだ」
「カラオケサービスをやるからには、現在のネットワークインフラに適した速さや大きさでなければならない。待たされてイライラするものではなく、今すぐ楽しめるものを提供するため、MIDIにした。MIDIは現在のネットワーク性能にマッチしている。音はいい。カラオケでネットワーク全体でのエンターテインメントを盛り上げたい。カラオケサービスについて他社と競合するつもりはない」としている。
同社取締役半導体事業部長メディア総合戦略推進室担当の加藤博万氏(左)と、メディア総合戦略推進室音楽ポータブルプロジェクトリーダーの長谷川豊氏(右) |
発表会場には、パソカラホーダイのイメージキャラクターを務める音楽ユニット“Tenderness Unlimited”が登場、ボーカルのONOさんがパソカラホーダイを使って熱唱した |