メディアラボ(株)は24日、『Linux MLD mini 1.0』を発売した。ダウンロードサイズ40MB、インストール領域100MBというコンパクト設計が最大の特徴。
「Linux MLD5」と同様に、Windowsからの“全自動インストール”が可能。Windows NT/2000のNTFSパーティションにもインストールできる。また、「fb」を採用し、「VESA-VBE2.0」をサポートしたため、「VAIO-C1S」や「Libretto L1」などの横長液晶をはじめ、ビデオカードの認識率が大幅に向上した。
ソフトウエアは以下のとおり。テキストベースのブラウザ、メーラを採用したコンパクトな設計となっている。
- カーネル2.4.3-ac6 (loopデバイス、vesaモードチェックなどを追加)
- glibc 2.2
- XFree86-4.0.3
- blackbox
- w3m
- mutt
- jfbterm
- vi/xedit
- wvdial
また、より豊富な機能を求めるユーザーに対しては、MLD mini上に簡単にインストールできるアプリケーションCDが別途販売される。
- GNOME-1.4(2001/8月リリース予定)
- KDE-2.1.1(2001/8月リリース予定)
- Enlightment
- TeX
- MESA-3D
動作環境は以下のとおり。なお、PC-98には対応していない。
- CPU……Pentium以上のAT互換機
- メモリ……32MB以上
- HDD空き容量……120MB以上(圧縮ドライブは不可)
- ビデオボード……解像度640×480以上、表示色256色以上
同製品はオンライン販売のみとなっている。Webページよりダウンロードを行ない、14日の試用期間後、継続して利用するためには3000円でユーザー登録を行なう。既存のメディアラボ製品のユーザーは、2001年10月末まで1000円で購入できる。また、個別のサポートは行なわれないが、メーリングリストでのFAQや、Xが立ち上がるまでの動作確認機種の最新情報をWeb上で公開していくという。
日刊アスキーでは今回のリリースに関して、メディアラボ(株)の日樫氏よりコメントをいただいた。
「Windowsからの簡単インストール、fbの採用によるビデオカード認識率のアップ、そして何よりも“小さい”ということが大きな特長です」
とのことである。