自分以外の人間がPCを操作できないようにしてしまう、セキュリティデバイス。家庭ではあまり馴染みがないが、セキュリティ対策が求められる企業での需要はそれなりにあるようで、最近では指紋認識を使用したものなども登場している。そして、特に何かを操作することもなく、PCから離れることで自動的にPCにロックがかけられる製品が登場した。スーパーウエーブ(株)の「パソコンロック(SWS-100)」である。
製品は、企業セキュリティでよくあるIDカードを模したポータブルユニットと、PCのシリアルポートに接続するベースユニット、そしてロッキングソフトという構成になっている。
ポータブルユニットからは300MHz帯の電波が常に発信されており、それをベースユニットがキャッチできなくなるとキーボード、マウス、PC本体の操作ができなくなり、PCがロックされるという仕掛けである。PCのどのレベルでロックされるのかは不明であるが、その形状のとおりポータブルユニットをクリップで服に付けておけば、あとはPCから離れる(席を外す)だけでもう誰にもPCが使えなくなるというわけだ。ポータブルユニットの電源はボタン型のCR-2032リチウム電池で、一日に12時間程度使用した場合、寿命は約1年とのこと。
価格はネットワークセンター秋葉原店で2万8800円。多少高価ではあるが、いちいち操作する必要がないというのがありがたいユニークな商品といえよう。
【取材協力】