ロータス(株)は10日、PDAから企業内の『ロータス ドミノ』にアクセスしアプリケーションを利用できるソフト『ロータス ドミノ モバイルサーバー R2.0』を9月3日に発売すると発表した。価格は1ユーザーライセンス1万1600円。
『ロータス ドミノ モバイルサーバー R2.0』のPDA用ソフト『モバイルノーツ』の画面イメージ |
ロータス ドミノ モバイルサーバー R2.0は、ノーツ/ドミノのアプリケーションをPDAで利用できるソフト。米国でリリースされた『Domino Everyplace Enterprise Server』の日本市場向け製品で、Domino Everyplace Enterprise ServerがPalm OS対応であるのに対し、ロータス ドミノ モバイルサーバー R2.0はPalm OSとWindows CE(Pocket PC)両対応となっている。
ロータス ドミノ モバイルサーバー R2.0は、ドミノサーバー側にインストールする『ドミノモバイルサーバー』、クライアント(PDA)側にインストールする『モバイルノーツ 』、開発環境『モバイルアプリケーションデザイナー』という3つのコンポーネントで構成される。
メールやスケジュール管理、カレンダーといったグループウェアの基本機能だけでなく、企業内のカスタムアプリケーションもPDAで利用できる。ユーザーインターフェースもノーツと同様となっている。
また、“レプリケーション(複製)技術”により、ドミノ サーバー側からデータや設計要素をクライアント側に複製し、必要に応じてサーバーと同期を取り最新情報を得ることが可能。これによりオフラインでもアプリケーションを利用できる。なお、サーバーとクライアント間での通信には、(株)NTTドコモのモバイル通信技術を採用している。
Pocket PCでの“レプリケーション”画面 |
対応OSは、ドミノモバイルサーバーがWindows 2000/NT4.0、モバイルアプリケーションデザイナーがWindows 2000/NT4.0、モバイルノーツがPalm OS 3.5およびWindows Powered Pocket PC(Windows CE 3.0)。対応PDAは、日本IBMの『WorkPad c3/同 IIIc』、NTTドコモの『GFORT』、カシオ計算機の『カシオペア E-700/同 E-707』、コンパックコンピュータの『Compaq iPAQ Pocket PC』、パームコンピューティングの『Palm Vx』。『Visor』『CLIE』などのPalm互換機は現在検証中という。
同社は、「ノーツ/ドミノをモバイル環境で活用できる製品は既にあるが、それらは特定の機能に特化したもの。今回のモバイルサーバー R2.0は汎用的で、ノーツ/ドミノの延長線上にある製品」としている。
ロータス代表取締役社長の安田誠氏(左)と、NTTドコモ常務取締役MM事業本部長の中村維夫氏(右)。安田氏は「モバイルサーバー R2.0は、ロータスが提唱するナレッジマネジメントをユーザーの手の中に配るためのもの」とコメント |