BSデジタル放送の開始にともない、ハイクオリティで録画できる「D-VHSデッキ」が脚光を浴びつつある。メディア(=テープ1本)あたりの記録容量やランニングコストに優れたD-VHSは、近い将来ホームビデオの主役となっていくだろう。本特集では、D-VHSをこれから購入しようと考えている方を対象に、購入時のポイントから、各機能の特徴、素朴な疑問への回答、現在発売されている代表的なD-VHSデッキのレビューまで、徹底的に解説する。
※月刊ASCII Digital Buyer7月号より転載。
平均実売価格とスペックで見る
「D-VHSデッキ」一覧
実売15~20万円コース
【標準価格】23万5000円(実売19万円前後)
【メーカー名】日本ビクター(株)
【問い合わせ先】03-5684-9311/06-6765-4161
- 録画モード(D-VHS):HS/STD/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/BS/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:455(W)×345(D)×105(H)mm
- 重量:6.0kg
【標準価格】19万8000円(実売16万円前後)
【メーカー名】(株)日立製作所
【問い合わせ先】0120-312111
- 録画モード(D-VHS):HS/STD/LS2/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/BS/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:465(W)×323(D)×132(H)mm
- 重量:7.6kg
実売10~15万円コース
【標準価格】19万5000円(実売15万円前後)
【メーカー名】松下電器産業(株)
【問い合わせ先】0120-878-365
- 録画モード(D-VHS):HS/STD/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:430(W)×357.5(D)×118(H)mm
- 重量:7.0kg
【標準価格】13万円(実売10万円前後)
【メーカー名】松下電器産業(株)
【問い合わせ先】0120-878-365
- 録画モード(D-VHS):HS/STD
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:430(W)×357.5(D)×104.5(H)mm
- 重量:7.6kg
実売10万円未満コース
【標準価格】オープンプライス(実売10万円弱)
【メーカー名】日本ビクター(株)
【問い合わせ先】03-5684-9311/06-6765-4161
- 録画モード(D-VHS):STD/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/BS/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:468(W)×369(D)×145(H)mm
- 重量:8.0kg
【標準価格】11万8000円(実売10万円弱)
【メーカー名】(株)日立製作所
【問い合わせ先】0120-312111
- 録画モード(D-VHS):STD/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/BS/CATV
- i.LINK端子:なし
- 本体サイズ:435(W)×323(D)×132(H)mm
- 重量:6.8kg
なお、スペック中の「録画モード」は以下の表のとおり。一般に、ビットレートが高いほど画質は上がるが、記録可能な時間は短くなる。DF300/DF480は現在一般に流通しているテープの長さ(記録可能時間)の違う2種類のD-VHSカセットで、それぞれSTDモードで300分=5時間、480分=8時間記録できる。
「最適なコンテンツ」は、配信される映像の画質を落とさずに記録できるモードを示すもので、例えば現行放送をHSモードで記録することもできるが、画質的にはSTDモードと大きな差はない。逆にBSデジタルハイビジョン放送をSTDモードで記録すると、画像データが圧縮されブロックノイズなど画質の劣化を招く。LS2/LS3モードは録画時間を最優先した(画質はVHSの3倍録画程度)モードで、DF480テープをLS3モードで使用すれば1本で24時間の記録が可能となる。
モード (ビットレート) |
最適なコンテンツ | 最長録画(再生)時間 | |
---|---|---|---|
D-VHS (DF300/DF480) |
HSモード (28.2Mbps) |
BSデジタル放送 (デジタルハイビジョン) |
2.5時間/4時間 |
STDモード (14.1Mbps) |
BSデジタル放送(標準画質) /地上波放送/CS放送 /DV入力 |
5時間/8時間 | |
LS2モード (7Mbps) |
地上波放送/ CSデジタル放送 ほか |
10時間/16時間 | |
LS3モード (4.7Mbps) |
15時間/24時間 |