日本ガートナーグループ(株)のデータクエスト部門は23日、2001年第1四半期(1~3月期)の世界のパソコンの出荷台数を発表した。それによると、速報ベースで、前年同期比3.5%増の3252万台となった。ただし、米国市場は、成長率がマイナス3.5%で、同社では市場の熟成度の進行と景気悪化をその要因と見ている。
世界パソコン市場のベンダー出荷台数(速報値)- デルコンピュータ(416万台/12.8%)
- コンパックコンピュータ(394万3000台/12.1%)
- HP(238万1000台/7.3%)
- IBM(200万台/6.2%)
- NEC(145万5000台/4.5%)
その他(1858万1000台/57.1%)
デルコンピュータは、今回、初めて出荷台数とシェアで1位になった。上位5社の中では、デルの成長率が前年同期比で34.3%と伸びが著しく、次はIBMの7.0%で、コンパックは0.3%、逆にマイナス成長となったのはHPで、-3.5%、NECも-0.5%となっている。デルの伸びについては、他社よりも効率の良いサプライチェーンにより、パソコン部材の余剰をパソコンの最終製品価格に反映できたことが大きいと見ている。
米国内に限ると、4位にゲートウェイが登場する。
米国のパソコン市場のベンダー出荷台数(速報値)- デルコンピュータ(252万5000台/23.0%)
- コンパックコンピュータ(153万台/13.9%)
- HP(107万5000台/9.8%)
- ゲートウェイ(93万5000台/8.5%)
- IBM(57万台/5.2%)
その他(433万4000台/39.5%)
成長率は、デルが30%、IBMが19.1%で、ほかはすべてマイナス成長となっており、HPが-24.7%、コンパックが-17.9%、ゲートウェイが-9.1%となっている。世界と米国の両方で成長率がプラスになっているのは、デルとIBMのみとなっている。