日本電気(株)と独シーメンス社は、次世代移動体通信システムにおいて、戦略的提携関係を築いていくことで基本合意したと発表した。この合意に基づき両社は、'99年中に合併会社を設立する計画だという。
この合併会社では、次世代移動体通信システムの無線基地局装置、無線制御装置、網運用システムなどの共同開発を行なうと同時に、移動体通信システムにおける将来のインターネットプロトコル(IP)網への対応についても研究開発する。
NECはPHS等で利用されているFDD方式の技術、シーメンスはセルラーシステムで利用されているTDD方式の技術を有しており、この提携により、両社は開発段階からFDD方式とTDD方式の両方方式技術を併せ持つことにより、両技術を市場に提供できる体制を整えたという。