シャープ(株)は、デジタルビデオ『インターネットビューカム
VN-EZ1』を4月27日に発売すると発表した。『VN-EZ1』はデジタル動画の圧縮方式に、64Kbit毎秒以下のビットレートのデータ転送向けの動画圧縮方式のMPEG-4を採用した。また、その記録フォーマットにマイクロソフト社が提唱する、マルチメディアデータをネットワーク上でストリーミングデータとして伝送するための規格“ASF(Advanced
Streaming Format)”方式を採用している。このため記録した動画はWindows
95/98上で再生が行なえるほか、インターネットを利用した動画配信も可能になる。同社広報は、MPEG-4、ASFの採用は世界初という。
マイクロソフト(株)の代表取締役を務める古川享氏は、同製品によってインターネット中継などの動画の利用が個人ユーザーにも拡大し、インターネットがより表現力豊かなものになるだろう、と談話を発表している。
記録媒体はスマートメディア(3.3V)を採用し32MBまで対応、32MBで動画を撮影する場合、標準で約1時間(最大約2時間17分)の記録が可能。静止画はJPEG方式で圧縮し、32MBの場合標準で576枚の記録が可能。発売は4月27日で、価格は6万円。
家電事業統轄副社長の新本孫宏氏 |
同社のビューカムシリーズは以前から海外販売を行なっているが、
今回発表された『VN-EZ1』は、独ハノーバーで開幕したCeBITの会場で記者発表を開くほか、アメリカとイギリスにおいてもリリースを発表するなど、積極的に海外の市場開拓を図るという。家電事業統轄副社長の新本孫宏(あらもと
まごひろ)氏によれば、日本においては1万台、米では6月に5000~1万台、ヨーロッパでは10月に3000台を初期ロットとして出荷する予定。アジア地域においては、香港やシンガポールでの販売を予定しているが、詳細は未定としている。
機種名 |
VN-EZ1 |
動画圧縮方式 |
MPEG-4 |
静止画圧縮方式 |
JPEG |
画像サイズ |
動画:1/4 VGAモード(320×240ドット)、静止画:(640×480ドット) |
記録メディア |
スマートメディア3.3V 32MB対応 |
動画記録時間 |
標準約1時間、最大約2時間17分(32MBスマートメディア使用時) |
静止画記録時間 |
標準約576枚(32MBスマートメディア使用時) |
撮像素子 |
1/4型CCD約35万正方画素(総画素数)、プログレッシブスキャンCCD、4倍デジタルズーム対応 |
レンズ |
固定焦点式(マクロ付き)、F=3.4 f=3.8mm(35mm換算値37mm)、270度回転レンズ機構 |
シャッタースピード |
動画:1/15~1/4000、静止画:1/4~1/4000秒 |
液晶モニター |
1.8型TFT液晶カラーモニター 6万1000画素 |
連続使用時間 |
同梱のアルカリ電池使用時で約1時間 |
サイズ、重量 |
幅78.8×奥行き42×高さ88mm、約148g |
価格 |
6万円 |