IDC Japan(株)は、'98年(1月から12月)の国内におけるPCサーバーの出荷台数が20万4410台となり、対前年比14.9%の成長となったと発表した。これは、景気低迷の長期化により、'97年の成長率を大きく下回っている。しかしながら、'98年第4四半期からは、徐々に回復の兆しが見え始めているという。
ベンダー別の出荷実績を見ると、日本電気(株)が1位を堅持、対前年比成長率は33.3%、シェアは27.2%に伸ばした。2位は富士通(株)、3位にはコンパックコンピュータ(株)が続いた。コンパックは、上期の過剰在庫により出荷が伸び悩み、対前年比成長率はマイナス12%となった。また、8位のデルコンピュータ(株)は、対前年比成長率が3.7倍と大きな成長を遂げている。
IDC Japanは、'99年の国内PCサーバー市場が出荷台数ベースでは24万4000台、対前年比では19.4%の成長と予測している。
'98年国内PCサーバー市場 ベンダー別出荷台数
順位
社名
98年
シェア
97年
シェア
対前年成長率
1
NEC
55,600
27.2%
41,700
23.4%
33.30%
2
富士通
28,950
14.2%
24,100
13.6%
20.10%
3
コンパック
27,930
13.7%
31,740
17.8%
-12.00%
4
日本IBM
26,900
13.2%
24,000
13.5%
12.10%
5
日立
18,100
8.9%
18,000
10.1%
0.60%
6
HP
13,240
6.5%
10,400
5.8%
27.30%
7
三菱電機
11,620
5.7%
10,500
5.9%
10.70%
8
デル
8,900
4.4%
1,910
1.1%
366.00%
9
東芝
7,100
3.5%
6,700
3.8%
6.00%
その他
6,070
3.0%
8,800
4.9%
-31.00%
合計
204,410
100.0%
177,850
100.0%
14.90%