【MACWORLD Expo/NY2000 Vol.8】マイクロソフト、Macintosh Business Unitが新Officeを発表、イメージを刷新
2000年07月21日 00時00分更新
MACWORLD EXPO NEW YORKのマイクロソフト社ブース。『Microsoft Office 2001:mac』の新しいロゴマークを随所に用意して新しいブランドイメージをアピール。また、米FileMaker社のデータベースソフト、Accessとの連携などもデモされていた(ちなみにFileMaker社のブースは同ブースのすぐ隣にあり、そちらではOfficeとの連携をデモしていた)。両者は両製品の連携を強化すべく強い協力関係を築いているという |
米Microsoft社は人気ビジネススイート、Microsoft Office 2001 for Macintoshを大々的に発表した。同製品の価格は未定で、米国では10月、日本では11月に発売予定となっている。同社はこの製品を節目にMacintosh
Business Unitの大幅なイメージ刷新にも乗り出す。
同社の調べではこれまでiMac購入者の中にはMicrosoft社がMac用製品を出していることを知らない人も多いことが分かった。そこで同社Macintosh
Business Unitは製品名のうち“Microsoft”の部分を小さくし、代わりに製品名にあたる“Office”と“Mac”の部分を大きく強調するなどして製品イメージを刷新。新しいロゴはMACWORLD
EXPO NEW YORKの同社ブースで全面的に使われた。また同部門は、NEW YORKで1番の繁華街、TIMES
SQUAREでも1時間に2回30秒同製品の30秒広告を流している。さらに米時間7月20日の夜7時半からは30分間にわたって同CMを流し続けた。
7月20日、米Microsoft社Macintosh Business UnitはTIMES SQUAREで30分間にわたり『Microsoft Office 2001:mac』のCMを流し続けた。写真はその模様を見に集まった同製品の開発スタッフたち |
同社では新製品のパッケージにも工夫を凝らした。パッケージはアップルのデザインにならった斬新な形をしたCDケースになっており、製品開封後も5枚のCDを収められるCDケースとして使い続けることができる。米国版ではパッケージの中に入っているのはCD1枚だけで説明書類はすべてオンラインマニュアル形式になっている(日本ではインストール方法などを紹介した紙のマニュアルが付属する予定)。
iMac以降の新生アップル社と共鳴する斬新なデザインを目指したという。パッケージは5枚入りCDケースになっているが、officeのソフトは1枚のCDに収まっているため、office以外のCD(例えばMac付属のシステムCDなどを入れて保管しておくことができる)。リサイクル可能な素材が使われており、環境にも優しい |
新Officeには、Word、Excel、PowerPointに加えて、Outlook Expressと同等のメール機能に住所録、スケジュール帳などの個人情報管理機能を加えた新アプリケーション、『Entrouge(アントルージュ)』が付属する。Word、Excel、PowerPointの製品はMacユーザーの製品利用形態を入念に調査した上で、大幅な改良を施した。例えばPowerPointでは、多くのMacユーザーがQuickTimeを好んで使っていることから、プレゼンテーションをQuickTimeムービー形式で吐き出せるように改良している。
なお、Entrougeの単体発売に関しては現在、市場ニーズを調査中で、Mac版Outlook
Expressの今後の開発についてはMac OS Xの発売後の市場動向を見てから動き始めるということだった(Mac
OS Xにはアップル独自開発の電子メールソフトが標準添付するため)。