“INET 2000-The Internet Global Summit”が21日まで、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜において、開催されている。INETは、インターネット・ソサエティ(ISOC)*が主催し、世界各地で開催されている国際会議。INET
2000は、慶應義塾大学の村井純教授を委員長とする“INET2000日本委員会”が共催し、会期中に世界約100ヵ国から約1300人の参加が見込まれている。
*インターネット・ソサエティ:インターネットの発展を目的に、技術面の整備などを行なっている非営利の国際団体。'92年に設立され、米国に本部を置いている
パシフィコ横浜で開催されているINET 2000 |
オープニングセッションで、同会議のCo-Chairである高橋徹氏は、「インターネットと社会に関するさまざまな問題について多くのことが3日間に集約されて語られます」と、先週に横浜で行なわれたICANNの会議、INET、そして沖縄サミットへ続く流れから、横浜が注目を集めていると語った。
高橋徹氏 |
続いて壇上に立った横浜市の高秀秀信市長は、「積極的に行政にもインターネットを利用していきたい」と抱負を述べ、2002年サッカーワールドカップの開催地であり、コンベンション都市としても生まれ変わりつつある横浜をアピールした。
高秀横浜市長 |
そのほか、INETの開催に先立って9日~16日に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で行なわれた、“ネットワークトレーニングワークショップ(NTW)”のインストラクター達が紹介された。彼らはボランティアで、アフリカなど発展途上国に新技術を広めるという意義のもとに、ワークショップのインストラクターを務めた。その行為に対して、会場から拍手が送られた。
壇上で紹介されるインストラクター達 |
同会議では、インターネットの技術やポリシー、ガバナンスについて、約50のセッションが行なわれる。20日には米シスコシステムズ社の社長兼CEOであるジョン・チェンバース(John
Chambers)氏、21日は経済コンサルタントの大前研一氏の基調講演が予定されている。