日本テキサス・インスツルメンツ(株)は2日、デジタルスピーカー用チップセットを発表した。同社によれば、デジタルスピーカー用チップセットの発表は業界で初という。また同時にデジタルアンプの開発プランも発表、デジタルオーディオ市場への本格参入を表明した。
チップセットの構成は、USBインターフェースに対応したストリーミングコントローラー『TUSB3200』、イコライジングやデジタル音量調節に対応した32bitデジタルオーディオプロセッサー『TAS3001』、DAC(Digital
Analog Converter)を集積した『TLC320AD81』、24bitのオーディオCODEC『TLC320AD77』の4パーツからなる。
同社では、このチップセットにより、PC用スピーカーやカーオーディオ向けの安価なデジタルスピーカーが提供できる、としている。1万個受注時の価格は、TUSB3200が594円、TAS3001が215円、TLC320AD81が354円、TLC320AD77が335円。
またClass-D(D級)のデジタルアンプの開発プランを発表した。Class-Dアンプは“パルス幅変調方式”でアナログ信号を処理し、効率が90パーセント以上と高い。そのためヒートシンクが不要で電源コストも低減、アンプのサイズも小さくできるという。PC用のDolby
Digital再生システムの核になるアンプとして期待されている。