ターボリナックス(株)や(株)東芝など24社と、早稲田大学など2大学は、7月13日、組み込みLinuxの普及を目指す任意団体「日本エンベデッド リナックス コンソーシアム」(略称: Emblix)を設立した。同コンソーシアムは、組み込み業界でのLinux普及活動や、ツールやAPIなどの組み込みLinux周辺技術の標準化、同様の目的を持つ国内外のLinux関連団体との情報交換などを目的とする。主な活動内容は、Webによる情報提供や下位のワーキンググループの設置、セミナーや展示開へのといった教育活動などだ。
急速に立ち上がりつつある組み込みLinuxのメリットは、低価格でオープンソースであるということだ。また携帯電話などネットワークに接続された高機能な機器が増えるにしたがい、もともとインターネットで使われているUNIX系OSのメリットを活用できるという面も大きい。大学におけるメリットは、Linuxという企業と同一のプラットフォームを研究に用いることができるため、研究成果を活用しやすい点だという。これまでの独自OSや商用組み込みOSは、大学では利用しにくかった。
他の組織との協力関係だが米国のEmbedded Linux Consortiumとの協力関係については2000年9月に、ITRONとLinuxを組み合わせたシステムについては2000年11月に発表があるという。
参加企業・大学は次のとおり。
- (株)アドバンスド データ コントロールズ
- (株)アクセス
- (有)エフ ディ エス エンベデッド システムズ
- エルグ(株)
- (株)エルミックシステム
- ガイオ・テクノロジー(株)
- キャッツ(株)
- (株)キヤノン
- センチュラ・エンベデッド・システムズ(株)
- ターボリナックス ジャパン(株)
- (株)電産
- (株)東芝
- 豊橋技術科学大学 高田研究室
- 日本電気(株) NECエレクトロンデバイス
- (株)日立製作所
- 富士通(株)
- 三菱電機(株)
- メトロワークス(株)
- モンタビスタ ソフトウェア ジャパン(株)
- Lineo Japan
- (有) りぬくす工房
- レッドハット(株)
- ワイ・ディー・シー
- 早稲田大学 中島研究室