既報のとおり、Corelの日本戦略に関する記者発表があったので、その詳細をお伝えする。発表会では、CorelのLinux戦略が述べられたあと、Corel LINUXのデモンストレーションとなった。
Corel LINUXのデモンストレーション。ゲーム(四川と思われる)を表示しているが、ほかにデスクトップアプリケーションのデモもあった |
CorelのLinux戦略説明では、特に日本市場に限った説明はされず、Corelの世界的なLinux戦略が説明された。それによると同社は、グラフィックやビジネスアプリケーション、Webブラウズといった分野において製品開発を進めていき、サーバ分野に進出することはないという。
そして、Linuxのコミュニティとも連携して市場を盛り上げていくつもりだとしたほか、ハードウェアメーカーのPC CHIPSとも提携したという。今後はPC CHIPSが製作するマザーボードすべてに「Corel WordPerfect 8 for Linux」と「Corel WordPerfect Suite 8 OEM (for Windows)」がバンドルされるという。また、英語版のスケジュールとして、Corel WordPerfect Office2000、などは2000年第2四半期にリリース。CorelDRAWとCorel PHOTO-PAINTは2000年第3四半期にリリースするという。
一番気になるローカライゼーションだが、現在の所スケジュールはまったく未定だ。ただ、ローカライゼーションされるということのみ決まっている。今回のCorel首脳陣の来日は、日本の代理店であるメディアヴィジョンとの間で日本戦略を話しあうためだという。日本戦略に関しては、具体的なスケジュールが整い次第、メディアヴィジョンから公式発表が行なわれる予定である。いままで日本語化については具体的な方針を発表していなかった同社だが、「日本の市場は大事なので、コミットメントしていく」(Corel)という。