中国の大手IT系ニュースサイトでは、ASCII.jpをはじめとした日本の大手IT系ポータルサイトと同様に、新製品発表レポートやレビュー記事、それに「北京の中関村(=中国版アキバ)でどういった製品が出た」とか「PCパーツの安売りが出た」とかの現地販売速報などの記事が次々に掲載される。
その一方で、中国の大手IT系ニュースサイトのもう一つの柱として、価格.comのようなデジタル製品、PC関連製品の価格比較コンテンツがある。ASCII.jpをはじめとした日本のITサイトにもあるが、中国と比べると、本業ではなく、それほど力を入れていないように思える(それはそれでよいと思うが)。
ものづくりの日本人 vs 商売の中国人の構図がここにも
中国では、むしろ価格比較のほうが重要なのか。例えばある製品名で「百度」なり「谷歌」(Google中国)なりで検索すると、まずIT系ニュースサイトの製品情報を含む価格情報のページがまず出て、その次にレビュー記事が出る。
日本ではたいていの場合その逆だ。まずASCII.jpなどのレビュー記事が出て、次に価格最安値のリンクが出るのではないだろうか。ついでに言えば、中国のIT系ニュースサイトではインテルやAMDの最新技術や技術トレンドなんかどうでもいい。むしろ手軽な価格帯の製品の最安値情報のほうが大事とばかりに、「西安で最安値!」「成都でいくら!」みたいなそんなニュース記事ばかりが目立つ。
技術トレンドの記事が多数掲載されアクセスされる日本とは対照的で、「ものづくりの日本人 vs 商売の中国人」の構図がこんなところでも見え隠れする。
さて価格.comでは、製品ページへのアクセスから、ランク付けする「注目ランキング」があるが、中国IT系ニュースサイトで最も有名な「太平洋電脳網」と、それに続く「中関村在線」という2サイトが、それと同様の統計を月例で発表している。母集団は、同サイトにアクセスする人であり、PCに触ったこともないような人は母集団に含まれない。
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