リビングパソコンという発想に、DELLが出したシンプルな答え
リビングパソコンというコンセプトが静かに浸透しはじめている。富士通のリビングパソコン「FMV-TEO」や、ソニーのテレビサイドパソコン「TP1」などがそれ。薄型テレビとHDMI接続し、HDDに録画した地上デジタル放送や、BD映像ソフトを観るといった、新しい生活スタイルを提案している。
今回、デルが発表したコンセプトマシン「Studio Hybrid」は、そのリビングパソコンという需要に対する1つの回答だ。ポイントは小脇に抱えて持ち運べるほどのミニサイズと、かわいらしいデザインだ。
価格は7万円~11万円程度と安価に抑えられている。CTOに対応し、選択できるCPUはCore 2 Duo T9300(2.50GHz)が最上。グラフィックスは基本的にチップセット(インテルGM965 Express)の内蔵機能を使用するという、かなりシンプルな構成だ。
さすがに3Dゲームは厳しいが、DVDの動画を再生するくらいならとりあえずは◎。Celeron 550(2GHz)+メモリー1GBの最小構成だとちょっと操作がもたつくこともあった。メモリーは最大4GBまで搭載できるので、少し余裕を持っておいた方がいい。
オプションでBDドライブも選択できる。その場合はHD動画の支援チップ(デコーダー)が搭載される。BDモデルの場合、CPUはCore 2 Duo T7250(2GHz)もしくはT8100(2.10GHz)の2種類から選択可能で、価格は10万円前後だ。
スペックはアッサリしているが、何より特筆すべきはこの見た目。外付けHDDといってもおかしくないサイズで、一見すると新しいゲーム機のようにも見える。次のページではこのモデルが持つもう1つの魅力、「着せ替えパソコン」としての姿を写真で見てもらおう。