元サイボウズの社長であり、現LUNARR CEOの高須賀 宣さんと、ユビキタスエンターテインメント CEOの清水亮さんが徹底的に語りつくすガチンコ放談第2回。今回は、「ケータイに対する日米の捉え方の違い」について語ってもらった。
アメリカと日本で違う「ケータイ」
清水 僕がモバイルの世界に関わってかれこれ10年ぐらい経つんですが、現場に関わっている技術者ではないスタッフは、RSSのことを知らなかったりするんです。
高須賀 知らない?
清水 ケータイの世界って、別にネットで何が起きてるか知らなくても困らないんですよね。ケータイの仕様も、使われ方もどんどん変わっていきますし。去年ケータイに詳しかった人が今年は何も知らない、なんてことはよくあることです。すごく変化が激しくて、僕もついていくのがやっとという感じです。
高須賀 アメリカに住んでるから特に感じるのかもしれないけど、日本のケータイ文化ってスゴいですよね。もう異常ってくらい。そもそもケータイは話すものですからね。アメリカではほとんど誰もネット機能なんて使いませんよ。
清水 そうですよね。
高須賀 iPhoneも話題になってはいるけどそれほど売れていない。高いですし。
清水 BlackBerryも、売れてるといってもスマートフォンとしてのシェアですからね。
高須賀 それでね、日本の若者の話を聞くと、賃貸住宅を探すのにケータイを使うとか、ちょっとした検索をするのにもケータイを使うなんて言うんですよね。
清水 いやごく普通ですけどね(笑い)。
高須賀 アメリカだとあり得ないですよ。
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