米ヒューレット・パッカードのプライベートイベント「CONNECTING YOUR WORLD BERLIN 2008」がドイツのベルリンで10日(現地時間)に開幕した。
全世界のプレス関係者向けに同社が今後投入する製品群をお披露目するイベント。朝のテレビ番組のプレゼンテーターとしてドイツで著名なCHERNO JOBATEY氏のナビゲーションによって製品の紹介が行なわれた。
2cmを切る厚さの超薄モバイルVoodoo Envy
中でも特徴的なのが、薄さ0.7インチ(約18mm)の「Voodoo Envy 133」。カーボンファイバー製の本体を採用しており、本体も3.4ポンド(1.54kg)と13.3インチ(解像度1280×800ドット)ディスプレー搭載のノートとしては比較的軽量に抑えられている。
薄型の本体のためポート類は最小限に抑えられているが、HDMI端子やeSATA共用のUSBスロットなども装備するという。また、Ethernetなど一部の端子類をACアダプターに内蔵することで、無線LAN接続のほか、有線LAN接続にも対応する。ケーブル配線の煩雑さを防ぎ、かつ拡張性を両立する試みとして面白い。
薄型のノートパソコンとしては、アップルの「MacBook Air」やレノボの「ThinkPad X300」などがすでにリリースされている。スペックに関してはBTOに対応するが、担当者の話ではCore 2 Duo SP7700(1.8GHz)、Intel GMA S3100などが選択可能になる予定。また、HDDのほかSSDを選ぶこともできる。
このほかタッチパッド上で利用できるジェスチャー機能なども搭載される。価格は2099ドルで、構成によって異なるが、バッテリー駆動時間も3時間程度は確保される見込み。価格も比較的リーゾナブルであり、国内での販売時期などに関しては未定だが、ぜひとも発売を期待したいところだ。
スタイリッシュに生まれ変わった「TouchSmart PC」
タッチスクリーン搭載の省スペース一体型機として、昨年日本でも発売された「TouchSmart PC」はデザインを一新。スリムでスタイリッシュな外観となった。
ワイヤレスキーボードと無線LANの搭載によって、設置の容易性も追求。AMDのTurionシリーズから、Core 2 Duoプロセッサーを搭載し、全体的なスペックの底上げも行なわれている。ディスプレーサイズは22インチ。価格に関しては、ベースモデルの「TouchSmart PC IQ504」が1299ドル、これにテレビチューナーを搭載した「同 IQ506」が1499ドル。
これ以外にもビジネス向けノートブックの新製品として、耐久性の追及を行なった「EliteBook」(6930pシリーズ)を始めとしたノートパソコンの新製品、ドリームワークスとの協業によってプルーフモニターとしてリーズナブルな価格を実現した液晶ディスプレーなど、さまざまな製品が登場している。これらに関しては続報でお届けする予定。
