4月、それは春の香りと共に新しい出会いの始まり。年度も新しくなり、新学年・新社会人となって気分も新たに「ライトノベルを読んでみようかな!」という人もいるだろう。前回は「30代から始めるライトノベル」(関連記事)ということで、「ライトノベルとは?」と言ったところから説明していたが、今回は各出版社ごとにオススメの作品と新刊について紹介する。
電撃文庫
http://dengekibunko.dengeki.com/
1993年に創刊し、アニメ化、コミカライズといったメディアミックスを積極的に取り入れているライトノベルレーベルの代表格。'95年の「ブラックロッド」(古橋秀之)、'98年の「ブギーポップは笑わない」シリーズを経て、「灼眼のシャナ」「キノの旅」などスマッシュヒットを連発し、市場最大のシェアを誇る。また、今月10日には電撃文庫MAGAZINを新創刊予定。なお、新創刊を記念して発売日の4月10日と13日に秋葉原にてイベントを開催! 詳細は電撃文庫ウェブサイトを参照して欲しい。
直近のアニメ化された作品では時雨沢恵一氏の「アリソン」「リリアとトレイズ」を描く「アリソンとリリア」が今月からNHK-BS2にて、支倉凍砂氏の「狼と香辛料」が今年1月から3月まで放映されており、「狼と香辛料」のDVD1巻が本日発売された。
初心者はまずココから読んでみよう
「キノの旅」「灼眼のシャナ」「狼と香辛料」の3作品はいずれもアニメ化されており、取っつきやすい作品。特に「灼眼のシャナ」はシリーズ累計約600万部を突破するなど、名実ともにトップとも言える。ちなみに第2期「灼眼のシャナII(second)」は、つい最近の3月27日まで放映されていた。
「ミミズクと夜の王」は2006年の第13回電撃小説大賞<大賞>作品。ライトノベルながら、イラストは表紙のみというライトノベルらしからぬ異色作。不思議な少女「ミミズク」と森の夜の王「フクロウ」、夜の王の討伐を目論む「王国」内での人間模様など、それぞれが不器用ながらも繊細な愛情を表現している。童話のような清涼感あふれる読後が特徴的だ。
4月10日発売予定の新刊はこの14作品!
(C)湯澤友楼/バンダイビジュアル・ジェンコ