(株)ハドソンは29日、アップルストア銀座にてイベント「『Do the Hudson!!』 with 高橋名人」を開催した。「Do the Hudson」は、同社が昨年12月12日にスタートしたiPod touch向けコンテンツサイト。Ajaxを活用したゲームや、トリッキーなムービー、ブログなど、iPod touchのインターフェースに最適化したコンテンツを提供している。
高橋名人が語るiPod touchの魅力
3部構成のイベントは、「ハドソンの顔」であるおなじみの高橋名人と、「iPhone・iPod touch ラボ」を運営する近江 幹氏によるトークセッション「iPod touchでは何が出来るの?」で始まった。
ゲーム業界で生きる高橋名人にとっても、iPod touchは非常に魅力的な端末のようだ。インターネット端末としてポッドキャストを楽しめる点はもちろん、高橋名人が注目するのは、マルチタッチ操作や内蔵する加速度センサーといったiPod touch特有の機能。例えば、加速度センサーを搭載しつつパソコンのように情報を処理・提示できるiPod touchであれば同社の育成散歩計「てくてくエンジェル」を単体で実現できる可能性を示したうえで、「iPod touchにゲーム的な思考が結びつくことで、まったく新しいコンテンツを生み出せる」という。
またiPod touchの今後について、近江氏は「iPod touchはDockコネクターによる拡張もできるし、SDKも公開されるので、基本コンセプトはこのままでいい」と語る。一方、携帯電話や音楽プレーヤー、PDA、デジタルカメラ、ノートパソコンなど多数のデジタルがジェットを常に携帯している高橋名人は、「デジタルデバイスを1台持って歩くだけで終わりにしたい。だから、iPhoneに期待」しているそうだ。
「アップルは少し意固地なところがありますよね。すべて入っていないとダメって。PowerBookを使っていたころ、あまり使わないものを省いたシンプルな製品を出してほしかった。だからiPod touchも基本は変わらずに、Bluetoothを搭載して必要なら無線キーボードを付けて使えるとかね」と話す高橋名人にとって、割り切りを推し進めたMacBook Airを販売する現在のアップルは、望みの方向に進んでいるのかもしれない。
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