2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

岡真理の本を読んで・他者ってどこにいる?

先日、岡真理の『記憶/物語』という本を読んだ。 いくつか考えたり、感じたことがあったので、おいおい書いていけたらいいと思うが、ここではひとつだけ。

祖国について

引き続き、岡真理の『記憶/物語』を読んで。

祖国について・補足

他にも書きたいことがいくつかあるのだが、ちょっと補足。 さきほどのエントリーのブックマークに、「遠くにありて思うもの」とあったけど、たしかにそうだと思う。

物乞いの聖人

よく耳にする話だが、野宿をしている人で、とくに年配の人のなかには、生活保護を受けることを頑なに拒む人が少なくないらしい。

甕とひび

今月に入ってから、朝鮮や在日関連のエントリーをやたらに書いているのは、自分でもちょっと妙な気がする。 今も、「在日朝鮮人の歴史は」とか書き始めようと思ったけど、やっぱりちょっと気がひける。他人のことをネタにしてるような気がするからだ。

「強制連行」という言葉について

朝鮮総連に関することをとりあげた先日のこのエントリーのコメント欄で、在日朝鮮人が日本に来た理由ということをめぐって、「強制連行」ということが話題になった。また、『朝鮮人の大多数は自らの意志で渡航した。』とのご意見もあった。ちょうど、そうし…

「施しを受ける」・など

『ワーキングプア』の番組でエントリーを二本書いて、やっぱり予想外の反応があった。 とくに、最初のものより二度目のエントリーの方がブックマークも多いし、肯定的な反応があったのは、自分としては意外だった。しっかり読んでくださってる方が多い、とい…

『ゆれる』

この映画は、今年の日本映画のベスト1になるのではないかと思うが、ストーリーの面でちょっと得心できない部分が残った。 地味な題材に見えるが、非常にアクチュアルな問題を意識して作られたことはたしかだ。 重すぎず、軽すぎず、ちょうどいい感じの作風…

ワーキングプア・誇りについて

「ワーキングプア」をとりあげたNスペのことを書いたきのうのエントリーだが、予想外に反響があった。やはりテレビ番組をとりあげると反響が違うというのは知ってるけど、この話題はとくに多くの人が切実なテーマとして見たのだろう。 あとで、他のサイトを…

NHK『プレミアム10』「女性のうつ」

これ、自身が経験者だという高木美保のコメントがすごく印象的だった。

Nスペ・ワーキングプア

NHKスペシャルで「ワーキングプア」をとりあげていたのを見たが、いい番組だった。あの内容だったら、きっと多くの人がブログでもとりあげると思うから、ここでは印象に残ったことを少しだけ。

個人と組織

ぼくが今回、「総連」という組織の問題にこだわるのには、こういうこともある。 朝鮮総連の場合、たんに在日朝鮮人の団体である以外に、国家(本国)との結びつきがたいへん強いということ、それから「硬直化」ということが言われるように組織の体質に問題があ…

免税措置について

朝鮮総連に対する免税措置と、その廃止の動きに関するぼくの意見は、きのうのエントリーのコメント欄に書いたようなことである。 この免税措置ということに関して、組織の圧力や行政との癒着による「既得権益」的なものとしてとらえ、根拠のないものであるか…

朝鮮総連のことについて

私たちは、ナチであるかユダヤである以外に選択の余地のなかった一九三三年以後のドイツ人と同じ状況に置かれている。(ウィリアム・フォークナー) 先日のエントリーのなかで当ブログの記事に言及していただいた『世に倦む日々』さんが、続いて、朝鮮総連の関…

バッシングについて

自分も気がつくと、他人に対してバッシング的な言動をしているときがある。 その人の発言や、存在感のようなものが、なにかの意味で自分にとって脅威であると感じられる場合、攻撃をかけることによって、その自分のなかの不安感や居心地の悪さから逃れようと…

スライド上映会『70年代の釜ヶ崎』

16日日曜日、大阪市西成区でおこなわれた、1970年代の大阪釜ヶ崎の日雇い労働者の人たちの様子を映したスライドの上映と、お話を聞く会に行ってきました。 スライドは、当時日雇い労働者として働きながら写真を撮っていた小杉邦夫という人の撮ったもの…

アメリカの拒否権行使

http://www.asahi.com/international/update/0714/005.html これ、あれと違う? アメリカは、この件で拒否権を使うことが分かってたから、わざとミサイル発射の件で通る見込みのない「制裁決議案」を、日本に提出させたんと違う? 中国やロシアは、それによ…

きのうのブクマから

きのう書いた「レイシズムと暴力」というエントリーにも、結構ブックマークでコメントをいただいてたので、それについて書きます(こういうことを、慣習化するつもりはないけど)。

われわれと北朝鮮

きのうのエントリーの内容について、ブックマークでいくつかご意見をいただいたので、それに関連して少し書いておきたい。

レイシズムと暴力

こちらの記事にあるように、朝鮮学校の生徒への嫌がらせについては、具体的な数字があげられはじめている。 http://d.hatena.ne.jp/lelele/20060712/1152666909 きのうも、北海道の朝鮮学校に2件の脅迫電話があったということを聞いたし、大阪の朝鮮高校に…

テポドン・何が同列か?

最近のテポドンをめぐる騒動のなかで、ずっと気になっていることがある。 それは、戦争や日米の軍事同盟の強化に反対したり、自民党の政策に反対するような勢力の人たちのなかで、今回の出来事に関し、「アメリカによる軍事行動と北朝鮮によるミサイル発射を…

テポドン・脅威と制裁

世論調査によれば、今回のテポドンの発射をめぐり、経済制裁の強化や、安保理での制裁決議案の採択を支持する声が、国内では圧倒的だという。 その動きに後押しされるように、敵基地に対する先制攻撃能力を日本が保持するべきだとの主張が、閣僚から出され、…

ジダンの後悔?

マテラッツィがジダンに何を言ったかについては、色々な説が飛び交っている。

前回のエントリーを受けて

前回のエントリーだが、コメント欄やブックマーク、TBなど、色々と反響があった。 それだけ多くの人に関心を持って読んでもらったということで、ありがたい。 これらのニュースが、マスメディアでどの程度報道されているのか分からないが、ここを読んではじ…

ジダン、ワールドカップ決勝でパッチギ!

一体何を言ったんだろう、このイタリアの選手は? http://www.youtube.com/watch?v=j1i_l0OeeMc まあ、こういう理性ではおさまらんような部分を、世界の超一流選手というのは、もってるということなのか。 なんか、シンボリルドルフを思い出した。 そのジダ…

生野区で朝鮮学校の子どもが

メルマガ『PUBLICITY』などを通じて知ったが、大阪の生野区や愛知県で、それぞれ6歳と14歳になる朝鮮学校に通う子どもが登校時に暴力を受けるという事件が相次いだ。http://www.asahi.com/national/update/0706/OSK200607060134.htmlhttp://chubu.yomiuri…

朝鮮民主主義人民共和国について考える

この国のことについて考えようとすると、自分と国というものとの関わりを問い直さざるをえなくなる。 それは、自分が住む日本という国と、朝鮮という国とでは、同じ「国」とは言っても、その成り立ちが、少なくとも成り立ちの説明のされ方が、また説明に対す…

テポドン雑感

テポドンの発射によって得をするのは、アメリカと軍事産業と安倍晋三とハンナラ党だ。 逆に困るのは中国と小沢一郎と盧武鉉、それに日本の財界かもしれない。 これは、そういう政治的なゲームの一種だと思う。 金正日政権が、なんの見返りもなしに、巨額の費…

当事者の語りや、問題のつながりについてなど

あまりものが考えられないので、思い浮かんだことを断片としてメモ。

『アルナの子どもたち』&岡真理さんのお話

この映画は、あまりにも多くのこと、重い事実が描かれているため、一度見ただけではちゃんとした感想をまとめることが不可能なように思った。 上映のあと、岡真理さんがスクリーンの前に立って話をされ、自分はこの作品を何度も見ているが、見るたびに感じる…