英語の学習が嫌いだと感じる人は少なくありません。その理由を掘り下げると、学校の授業や周囲の環境での経験が影響していることが多いです。例えば、授業中に失敗を指摘されたり、周囲との比較に悩んだりした経験が、無意識のうちにトラウマとなっているケースが考えられます。日本の教育もおかしいのも一つあるのかも知れません。
日本の英語意識が低いのか?
上記の動画ですが、賛否両論あります。この場合「ナトーに言い直さなくても私たちは理解してるよ」「安心してネイティブで話していいよ」という笑いにもとれますよね。あなたはどう捉えますか?
トラウマで英語嫌いになってしまう原因9選
トラウマから英語嫌いになってしまうと、これからの英語学習において最大の壁となります。それらを最初のうちで知っておく事で対策もとりやすいかと思います。
ネイティブな発音をしたら笑われた
英語の発音練習を真剣に行った結果、クラスメイトや周囲に笑われた経験はありませんか?日本では発音の良さがむしろ「浮いている」と感じられる場合もあり、こうした反応が自信を奪います。このような経験は「発音が上手であることが恥ずかしい」との固定観念を生む原因になります。40代以上の昭和時代もしくは平成時代では確かにこういう光景はよくありました。
授業中のスピーキング練習で、正確な発音をした生徒がクラスの笑いを誘い、それ以来英語を話すことが怖くなってしまう。それがトラウマでカタカナ読みや棒読みになってしまい、終いには英語そのものが嫌いになってしまうという負のループが始まってしまいます。これが原因でイジメに発展してしまう場合もあるようです。
一番は周りを気にしない事が重要です。それが難しいなら発音の練習は一人で行ったり、オンライン学習を活用したりすることで、周囲の視線を気にせず取り組めます。また、発音を評価してくれるポジティブな環境を見つけることが大切です。英語を本気で学びたい場合は、最悪環境を変える事も考えてもいいかもしれません。
授業の速さについていけなかったから
英語の授業は、個々の理解度を考慮せず一律に進むことが多いです。その結果、一部の生徒は内容に追いつけず、学習への意欲を失う原因となります。この遅れは自分の英語力に対する否定的な感情を生むきっかけになります。しかも一度遅れてしまうと、授業だけではこの遅れを取り戻すのにはかなり苦労をします。
今までも課題が必要だった英語学習でしたが、2020年度から小学5、6年生で英語が教科化され、「話す・聞く」に「読み・書き」が増え、単純に学習のボリュームが増えています。それで授業の内容に付いていけず結果、「自分は英語が苦手」と思い込むようになる。
授業についていけない場合は、お家などで復習することになります。それでも難しい場合は、自分のペースで復習できるオンライン英会話やAiアプリなどを活用しよう。また、家庭教師や個別指導を受けることで、理解を深める手助けを得るのも効果的です。
他の人の英語能力と比べてしまう
クラスメイトや兄弟と自分の英語力を比較して、「自分はできない」と感じる経験は、英語嫌いになる大きな要因です。他人と比べることで、英語学習の成果よりも「劣っている部分」に目が向いてしまいます。他人と比較してネガティブになることは、学習意欲を削ぐだけでなく、自信を失わせる一番やってはいけない行動です。
しかし、他人が自分より英語ができるのは、その人が自分以上に英語に時間をかけたり、特定の分野で努力をしてきた証拠でもあります。その背景には個々の環境や興味、学習スタイルの違いがあるため、単純に結果だけを比べることは意味がありません。まずは英語ができない自分を受け入れることが大切です。その上で、自分に合った学習方法を見つけ、少しずつ進歩していけば、自分だけのペースで確実に成長することができます。大切なのは、他人ではなく「昨日の自分」と比べて進歩を実感することです。
クラスで英語が得意な生徒が先生に褒められるのを見て、自分は無価値だと感じる。他人と比較するのではなく、自分の成長に焦点を当てましょう。「昨日より今日はどれだけ進歩したか」を意識することがモチベーション向上につながります。
強制的な暗記やテスト中心の授業
英語を学ぶ楽しさを感じる前に、単語や文法の暗記が重視される教育環境では、学習意欲が湧きにくくなります。「これを覚えなければいけない」というプレッシャーが、英語嫌いを助長する場合があります。このような学習方法では、言語そのものの魅力や実際に使える場面を想像する機会が限られ、学習が「作業」として捉えられる傾向があります。
試験前に長文読解や単語リストを必死に覚えさせられるが、その内容に全く興味が持てないというケースが挙げられます。たとえば、歴史や科学に基づいた難解な英語の文章を読まされても、その内容が自身の興味や日常生活と結びつかないと、単に「点数を取るための勉強」となってしまいます。また、反復練習や暗記だけを繰り返す授業では、学生が主体的に学ぶ余地が少なく、受動的な姿勢が強化されることもあります。
このような学習法は、英語を「試験のための科目」として捉える一因となり、学習の目的や実用性が見えにくくなります。結果として、英語の必要性を感じられない生徒にとっては、モチベーションの低下やストレスの原因となり得ます。
暗記だけでなく、実生活で使える英語や興味のあるトピックに関連づけて学習する方法を取り入れてみましょう。例えば、「買い物」「レストランでの注文」などのシチュエーションを設定し、ロールプレイを行うと効果的です。英語を学ぶ目的を明確にすると、モチベーションが向上します。
親や先生からのプレッシャー
親や教師の期待が過度に高いと、英語が嫌いになる要因となります。「英語ができないと将来困る」と繰り返し言われるたびに、英語を学ぶことが義務のように感じられ、楽しいものというよりプレッシャーの源になりがちです。このような状況では、学ぶ意欲が削がれるだけでなく、「期待に応えなければならない」というプレッシャーから、ストレスや自己否定感につながることもあります。
親が「TOEICで高得点を取るべき」とプレッシャーをかける一方で、英語に対する興味を育てるサポートが少ない場合が挙げられます。例えば、英語を学ぶ意義や楽しさを共有するのではなく、目標の点数や結果だけを重視するアプローチが続くと、子どもは英語を「評価されるための道具」として捉えるようになり、結果的に興味を失いやすくなります。
周囲の期待を一旦脇に置き、自分自身のペースで目標を設定することが重要です。「自分が英語を使って何をしたいのか」「どんな場面で英語を役立てたいのか」を明確にし、それに基づいた小さな目標を立てると、学習への取り組み方がポジティブになります。親や教師には、単なる結果ではなく努力や過程を評価し、子どもの興味をサポートする姿勢が求められます。期待をかけるのではなく、共に楽しみながら学べる環境を作ることで、英語学習へのポジティブな気持ちを育むことができます。
外国人に話しかけられ何も返せなかった
実際に外国人に話しかけられた際、何も返せなかった経験は、英語嫌いのきっかけになり得ます。このような場面では、自分の英語力の不足を痛感し、恥ずかしい思いや無力感を覚えがちです。また、せっかくのコミュニケーションの機会を逃してしまったという後悔が、「英語は難しい」「自分には向いていない」というネガティブな思考を強めてしまうことがあります。
具体例として、観光地で外国人旅行者に道を尋ねられた際、緊張で言葉が出てこなかったという経験が挙げられます。「相手に伝わらなかったらどうしよう」「間違った英語を使ったら恥ずかしい」といった不安が先立ち、結果的に何も言えなくなってしまうことは、多くの人が経験することです。楽しい旅行先などでこういう事になったら英語嫌いになってしまってもおかしくありません。
簡単なフレーズを覚えておくと安心です。たとえば、「I’m sorry, I don’t understand.(すみません、分かりません)」など、短い表現を練習しておくだけでも、落ち着いて対応しやすくなります。
話しかけられた際にすぐに返答できなくても、相手に伝えようとする気持ちが最も大切だと理解しましょう。言葉が完璧でなくても、ジェスチャーや単語だけでもコミュニケーションは可能です。また、うまくいかなかった経験は「自分に何が足りないか」を知る良い機会と捉え、次につなげるポジティブな心構えを持つことが重要です。失敗を恐れず、実際に話すことを積極的に試みることで、自然と自信がついてきます。
英語以外の苦手意識が波及するケース
学校の勉強全般に苦手意識がある場合、その感覚が英語にも波及することがあります。「自分は勉強ができない」「覚えられない」と思い込むことで、英語も同様に難しい、理解できないと感じてしまうのです。特に、英語は他の教科と異なり言語特有のルールや発音などに慣れが必要であるため、最初に苦手意識を抱くと克服するのが難しく感じられます。
また、授業の進行についていけないと焦りや苦手意識がさらに強まります。この結果、英語に触れる機会そのものを避けるようになり、さらに苦手意識が深まる悪循環に陥ることがあります。
例えば、教科書の内容を理解しづらい、リスニングの音声が早く感じるなど、具体的な困難に直面することで「やっぱり自分には無理だ」と感じることも少なくありません。さらに、テストの結果が悪いと「努力しても無駄だ」という思い込みが強まり、英語学習を放棄してしまうケースもあります。
英語は他の教科と異なり、実際のコミュニケーションで役立つツールであることを再認識しましょう。英語を使って好きな俳優のインタビューを理解したり、海外旅行で役立つ表現を学ぶなど、具体的な楽しみや実用性に目を向けると良いです。また、英語学習の最初の一歩を小さくし、達成感を得やすい教材や活動を取り入れると、少しずつ自信をつけられます。
友達や周りが英語嫌いだから
周囲の影響を受けて、英語嫌いが連鎖的に広がるケースも少なくありません。特に親しい友人や家族が英語に対して否定的な意見を持っていると、その考え方に引っ張られることがあります。「英語なんて必要ない」や「難しいからやめたほうがいい」という発言を聞くと、自分自身も学ぶ意欲を失いがちです。このような環境にいると、知らず知らずのうちに英語を避けるようになり、苦手意識が定着してしまうことがあります。
同じクラスの親しい友人が「英語なんて使わない」と発言し、それがきっかけで自分も英語学習を軽視するようになった。さらに、家庭内で英語が重要でないとされている場合、英語への意欲がより低下する。思春期などでは、親しい友人に影響を受けやすいという事を理解してほしい。
親しい友人等が否定的な事を言ってたりしても、自分の考えを見つめなおし意志を持つことが大切です。まず、英語を学ぶ目的やメリットを自分なりに考え直してみましょう。また、英語学習に前向きな友人やオンラインコミュニティに参加することで、ポジティブな影響を受ける環境を作ることも効果的です。英語を楽しんで学んでいる人々と交流することで、新たな視点や刺激を得られます。
教材が合っていない
自分の興味やレベルに合っていない教材を使っている場合、学習が退屈で苦痛に感じることがあります。特に、実用性を感じられない内容や、難易度が高すぎて理解できない教材は、やる気を失わせる原因となります。反対に、簡単すぎる教材もモチベーションの低下につながります。さらに、英語を「試験対策」として捉えるだけでは、長続きしにくい場合があります。
文法書の堅苦しい内容や、試験対策用の暗記に飽きてしまい、英語学習そのものが嫌いになる。また、単語帳をひたすら覚えようとして挫折したりもします。
自分に合った教材を選ぶことが重要です。例えば、映画や音楽、海外のゲームなど、趣味を活かした学習法を取り入れてみましょう。また、興味のあるトピックやストーリー性のある教材を使うことで、学習そのものを楽しめるようになります。さらに、難易度が段階的に上がる教材を選ぶことで、達成感を積み重ねていけます。
英語を好きになるために実践したい方法
英語を学ぶことに苦手意識を持つ人は多いですが、少し工夫をすることで英語に対する見方が大きく変わることがあります。英語学習を楽しむことができれば、学習の成果も自然と向上します。
映画・ドラマを見る: 好きなジャンルの洋画やドラマを英語で視聴してみましょう。最初は日本語字幕をつけてもOK。慣れてきたら英語字幕や字幕なしに挑戦するのもおすすめです。
人気の海外ドラマや映画の名セリフを覚えてみる。洋楽を聴いて、歌詞を覚えることで発音やリズム感も鍛えられます。自分の好きなアーティストの歌をカラオケで歌ってみる。英語を使うオンラインゲームや英語学習アプリで楽しみながらスキルを伸ばしてみましょう。
英語を学ぶ際に、あまりにも大きな目標を立てると挫折しやすくなります。小さなステップを積み重ねることで達成感を得られ、学習を続けるモチベーションが高まります。
- 毎日英単語を5つ覚える
- 英語で簡単な日記を1文だけ書いてみる
- 英会話アプリで1日1分だけ会話を練習する
成功体験を味わうことが英語を好きになる鍵です。
英語を使って小さな成功を経験すると、楽しさを実感できます。外国人とのコミュニケーションでシンプルな英語でも意思疎通ができたときの喜びは格別です。
- 海外旅行先で道案内を聞く、観光地で外国人と簡単な会話を交わす
- 英語で文章を書く: SNSで英語の投稿やメッセージを送る
- 海外の友人に英語で簡単なメッセージを送ってみる
- 興味のあるトピックをGoogleなどで英語で調べる
上記の事を簡単にやってみましょう。
英語を楽しく学べる環境を整えることも重要です。学習の雰囲気がポジティブであれば、英語に対する苦手意識も軽減されます。
英会話教室やオンライン学習などのスクールを活用してみましょう。優しい講師や楽しいクラスメイトと一緒に学ぶと、自然と学習が楽しくなります。またその場合には 学習仲間と情報を共有したり、励まし合ったりするとモチベーションが持続します。
自分に合った教材を使うことで、学習そのものが楽しみに変わります。絵本や漫画: 簡単な英語の絵本や好きな漫画の英語版を読んでみる。子ども向けの英語絵本は、簡単で楽しい内容が多いので初心者におすすめ。
興味のある分野の本や記事・趣味や仕事に関連する内容の教材を選ぶ。youtubeなども今や立派な教材です。youtubeを見ながら勉強し英語を覚えたという方も中にはいらっしゃいます。
英語を学ぶ目的を明確にすると、学習が前向きになります。以下のように英語を使う場面を意識してみてください。
- 海外旅行で英語を使いたい
- 好きな映画やドラマを字幕なしで楽しみたい
- 仕事で英語を使ってキャリアアップしたい
英語は「勉強するもの」ではなく、「実生活で役立つツール」と捉えると、学ぶ意義を強く感じられるようになります。
英語が難しいと感じる原因を探り、それを解消する方法を取り入れましょう。文法や単語を一気に覚えようとせず、小さな目標をコツコツこなす。
英語を話す際にミスをするのは当たり前です。失敗を恐れず、練習の一環として楽しむ心を持ちましょう。そして伝えることを重視しよう。完璧な英語を目指すのではなく、「伝える」ことにフォーカスする。
英語学習を特別なものではなく、日常の中に溶け込ませると自然に身につきます。
- 朝のニュースを英語で聞く。
- 英語で考えたり、自分の行動を英語で表現してみる。
- 英語のメモやポストイットを家中に貼る。
英語を楽しむことが何よりも大切です。ジョークや面白いフレーズを覚えてみる。海外の文化やライフスタイルに触れる。
英語で新しいことに挑戦してみる。英語を学ぶ中で「楽しい」と感じる瞬間を見つけることで、学習が続けやすくなります。
英語を好きになるためには、自分自身に合った方法を見つけることが重要です。「楽しさ」と「実用性」を意識しながら、無理なく英語を生活に取り入れていきましょう。一歩ずつ進むことで、英語が身近で楽しいものに変わるはずです。
まとめ
教育も加速の時代に向かっている。
学校の英語教育だけでは、追いつけない嫌いになってしまうという事がどうしてもあります。情報も多くありすぎて自分に合った学習方法を見つけるのにも苦労するかと思います。それでもこれからはグローバル化で、日本も多国籍化する事も十分にあり得ます。そこで英語が重要になってきます。日本もこれからどうなっていくかわかならないので、英語を覚えて海外で仕事をするなど、選択肢を持っている方が余裕も出てくるし柔軟だと言えます。