iPhoneやiPadでメールやメモを書くとき、テキストの修正は避けられません。ストレスなく編集をおこなうには、カーソル(挿入ポイント=点滅する縦線)の位置をすばやく移動することが不可欠です。
iPhoneやiPadには、カーソルを移動するのにいくつか方法があります。一番簡単なのは画面をタップする方法ですが、その際に他の方法を組み合わせると位置の微調整がしやすくなり、編集の効率も上がります。
そこで本記事では、iPhone/iPadでキーボードのカーソルを移動させる方法を解説します。
方法1:画面をタップする
基本中の基本ですが、カーソルを移動するには画面をタップします。ただ、画面の小さいiPhoneで狙ったところにピンポイントでカーソルを移動させるのは、なかなか難しいはず。
このようなときは、画面を長押ししてカーソルを拡大表示してから、移動したいところまでカーソルをドラッグします。少し手間はかかりますが、目的の位置まで確実にカーソルを移動できます。
方法2:3D Touchでキーボードを押し込み、トラックパッド化
3D Touchを搭載したiPhoneでは、キーボードを軽く押し込むとトラックパッドが利用できます。キーボードがライトグレーに変わり、ドラッグしてカーソルを移動できます。このトラックパッドは、iPhoneを横向きにした状態でも利用できます。
ちなみに3D Touchによるトラックパッドでは、単語や文、段落の選択もできます。
トラックパッドに切り替えたあと、指を離さずにもう一度軽く押すと単語を選択。2回押すと一文を、3回押すと段落(パラグラフ)を選択できます。そしてそのまま指をドラッグすると、他の段落もまとめて選択できます。
【iPhone】入力したテキストをドラッグ・アンド・ドロップで移動させる方法
方法3:触覚タッチで[空白][space]キーを長押し、トラックパッド化
iPhone XR以降の機種では「触覚タッチ」が採用され、3D Touch対応の機種とはトラックパッド化の方法が少し異なっています。
とはいえ、トラックパッド化する方法は簡単で、[空白]/[space]キーまたはキーボードの欄外部分を長押しするだけ。そのまま指を離さずに画面上をドラッグすれば、その動きに合わせてカーソルが移動します。
範囲選択もできます。
[空白]/[space]キーまたはキーボードの欄外部分を長押しした指を離すことなく、別の指でトラックパッド化したキーボードをタップ。すると範囲選択モードに移行するので、最初に長押しした指をドラッグすれば範囲を選択できます。
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iPadなら2本指ドラッグでカーソル移動&範囲選択
iPadならば、iPhoneよりも簡単にカーソルを動かせます。
というのも、キーボード上を2本指でドラッグすると、キーボードがトラックパッドに切り替わるからです。その使い勝手はiPhoneの3D Touchや触覚タッチを上回り、トラックパッド上で思い通りにカーソルを移動できます。
さらにiPadでは、範囲選択も2本指のドラッグ操作でおこなえます。
方法は簡単。画面上を2本指で触ったあと、すぐに動かさずに0.5秒ほど待ちます。すると範囲選択モードに切り替わるので、そのまま指をスライドさせれば自由自在に範囲を選択できるようになります(範囲選択モードに切り替わったあとは、1本指の操作でも選択可能)。
ダブルタップでも範囲選択モードに移行できますが、カーソル位置を指定した後に2本指で軽く長押しする前述の方法を使うと、より正確な位置から範囲指定を開始できます。
検証端末:iPhone X(iOS 14.0.1)、iPad Pro(iPadOS 14.0.1)