はてなキーワード: STAR☆ANISとは
最初に言っておくけど俺は音楽的センス0で音楽は完全に「情報を食う派」だからな。
以下目次。順番は思いついた順なので特に意味はない。食える情報の系統が違いすぎて順位はつけられねえや。
・硝子ドール
・アカシア
・Constan Moderato
・群青
・CROSSING
・夏の記憶
・Gの閃光
・硝子ドール
データカードダス・アニメ『アイカツ!』より藤堂ユリカ様(ヴァンパイア設定アイドル)の持ち歌。女児向けでまさかのプログレッシブメタルを!更にはピロピロギターソロを完備。個人的に特筆すべきは「永遠の時を生きる吸血鬼少女」という設定から産まれた『超・少女趣味・耽美的・モラトリアム語り』な歌詞である。「ビロードの重い空」、「鍵が壊れた鳥籠」、「自分だけに見える鎖」などなどの歌詞によって浮かび上がる永遠の暗闇の中に自ら引き籠もりその悲観的な世界に酔いしれる姿。それを「いつまでも少年時代のトラウマに引き込もったまま人間関係を構築しなくて良い趣味やフィクションの世界に籠もり続ける」オタクが勝手に自分に重ねてガン刺さりである。人目を恐れて締め切った暗い部屋の中で人生に絶望しながら聴きたい曲。
・アカシア
ポケモンのMV『GOTCHA!』テーマソング。MVを見ればそこにはポケモンの20年分の歩みが。目を閉じればBUMP OF CHICKENの25年の歩みが。
バンドってのはときに「メンバーAがメンバーBに音楽をやらせ続けるために存在し続けている」なんて表現されることがあるが、BUMPもそういうタイプのバンドだと思ってる。最高の仲間と出会い仲間を輝かせる中で自分も輝く道がある。ウッチャンとナッチャン、ピカチュウとサトシ、オタクとオタク趣味。まあ俺みたいな消費オンリーオタクは一方的に貰うだけでは誰かに何かを与えたことはないが、心の中で出しもしないラブレターはいくらでも綴ってきたから輝きを見出してきた回数じゃ負けてねえぜって気持ちで聞いてるぜ。
歌:fripSide
TVアニメ『とある科学の超電磁砲S』の後期OP。でももっとずっと重要なのはfripSideが小室哲哉の作曲した歌を歌ってるってこと!オタクソングの中には一定割合でコレもろに小室の影響を受けているなって曲が存在する。I'Veが一時期量産したエロゲソングに代表されるように!それが、今、遂に、交差する!伝説との共闘。始祖との共演。夢のクロスオーバー。内容それ自体よりなんかもうそこが凄い!fripsideのクロスオーバーだと『escape -crossroads version-』という白詰草話(大槍葦人のガンスリンガーガールっぽいやつ)のOP(元はresetの曲)をfripsideが歌ったバージョンが個人的には激推しなんだが、だが、eternal realityは……小室とのクロスオーバーは圧倒的すぎる……俺たちがずっと心のなかで思ったことが具現化してんだぞ……。
歌:堀江由衣
アニメ版『シスター・プリンセス』のOP。ある日突然12人の妹ができることで知られるあのシスプリを代表する曲。「lovelovelove」に「アイアイアイ」とルビをふる歌詞は一度見聞きすれば忘れられない。内容自体は「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」で長年愛される堀江由衣が歌うバリバリの純愛ソング。とにかくシスプリは凄かった。いま流行りのラブライブと設定を考えたのが同じ人(公野櫻子)だと言えば、その凄さの片鱗が少しは想像できるかも?一時期インターネットの個人日記でどこもRO(ラグナロクオンライン)とシスプリの話をしてる時代が確かにあったんだ。KANONかROかシスプリの話を皆してたんだ。最近だとシスプリのキャラが20周年を記念してVtuberをやっていてまたちょっと話題になった。そのVのバーチャルライブの最中でこの曲のイントロが流れた時、どこからか「きょええ~~~~~~」という叫びが聞こえた。その時「わかる。」と思ったもんよ。だって本当に心拍数が凄い上がって、まるで初恋の人に夢で再開したみたいになって、さすがは運命の恋を歌う超名曲だなって。美化された思い出の完成形なんだよ。
歌:KOTOKO
OVA『マリア様がみてる』ED。オタク的にマーティと言えばももクロかコレ!本当にきれいな旋律なんだなコレが。その綺麗さがマリみてのイメージと最高に噛み合って神々しい清涼感がある。聞いている間だけはどんな汚いオタクも静謐な気持ちになってしまうのだ。この曲を聞いてるときに必要な語彙力は「きれい」の3文字だけで十分だ。
oblivious
歌:Kalafina
劇場版『空の境界』第1章OP。あの頃の日本に漂ういよいよ駄目なのではという閉塞感、自分の価値を高めて生き残るしか無いという焦燥感、そうはいっても俺には無理だろという絶望感、そこから逃げるために広がる妄想膨らむ悲観の非現実感。そういったロクでもないものが心のなかで混ざり合ううちに、都会の暗黒へと魂が霧散していくような浮遊感。青く光る闇が広がりがちなビジュアルイメージとの噛み合いが最高だぜ。梶浦由記は名曲まみれな中でコゼットの肖像から始まり.hackやまどマギやら脳内で次々トーナメントで戦わせていった結果最後にはコレが残った。研ぎ澄ましてもしょうがないオタクのペラペラな感受性が尖らされた挙げ句にセンサーが無限の虚無の中に落ちていく感じが好き。
作曲:mozell
フリーゲーム『遺跡島と7つのまほう』等で使われているフリー楽曲。数多くのアレンジが存在し、その中でも『バンバード ~Piano Version~』が特に有名。ノリノリでテンポのいい民族風の音が非常に軽快で楽しい。とにかく「音」が「楽」しい。うわーい「音楽」だ―。鼓膜に気持ちの良い周波数が次々叩き込まれて脳が快感に揺られる気持ちを味わいたい欲求を満たす能力が非常に高い。
Constan Moderato
作曲:ミツキヨ
スマホゲーム『ブルーアーカイブ』タイトルBGM。タイトル画面にふさわしい柔らかさをベースとして軽快にピッコピッコと音を叩いていくエレクトロな曲調に妙な安心感がある。これは……GBCとかGBAのゲームでありがちだったアノ感じや……なんちゅうもんを食わせてくれたんや……。強めの味付けでスパイス聴かせて音を立たせていくレトロさは健在。そこにGB時代と比べ物にならないスマホゲーの豊富な容量が実現する当時にはなかった柔らかさを追加。古臭さは感じさせずに圧倒的に懐かしい全方面にあったっけえ音。これぞまさに実家のような安心感。デジタルの羊水よ。
アーケードゲーム(家庭用もあるけど)『電脳戦機バーチャロン』の主人公ステージBGM。知ってる人なら一発で分るレベルの自己主張抜群のイントロを聞けば魂が当時のゲーセンへと帰っていく。対人ゲーというストレス憎しみ発生装置から産まれたとは思えない爽やかさと前向きさ。それでいてピリピリきてる神経とのくっつきの良さ。いつしか意識は画面の中へとシンクロし機体と痛覚がリンクするのだ「痛っ」「食らったのお前じゃないだろ」
群青
歌:YOASOBI
ブルボン『アルフォート』のCMソングらしいが、オタクからすると漫画『ブルーピリオド』イメージソング。八虎の「好き」が受け入れられた感覚を手拍子やコーラスで表現する発想が天才すぎる。コーラスパートの明るさによって今度は1人で歌っている時の孤独さが加速する。芸術というコミュニケーションを通して不安を抱えながら恐る恐る胸襟を開く怖さ、伝わることの喜び、ブルーピリオドの世界観がよく表現されてるぜ。そんな姿に漫画家と音楽家の間でもグッドコミュニケーション成立してるなと俯瞰視点で古参面だ。ブルーピリオドが本当に面白いって皆が知ってくれて俺も鼻が高いよ。
CROSSING
作曲:Funczion
歌:Marica
18禁ノベルゲーム『CROSS†CHANNEL』ED。「絶望でよかった」から始まる歌詞が自己や社会への失望感を語りながらも、それでも結局は人と関わる道を選ぶことを歌う。聞き手の社会不適合度が高いほどに何度も何度も頷いてしまう。同じように社会への不適合を嘆く歌詞の歌は世の中に数あれど多くはメタルなオッサンがヘドバンしながら聞き手を責めるがこちらはゆったりとその懺悔を復唱するかのように歌ってくれるので非常にメンタルにいい。社会が怖くて仕方ない夜でも何度も聞いているうちになんとか社会に戻ろうと思わせてくれるので助かっている。このゲームにインスパイアされたらしい岸田教団の『84』もオススメ。
夏の記憶
TVアニメ『スケッチブック』の最終話前回の限定OP。どこまでも広がる夏草の真横でママチャリ漕いでるような光景が浮かぶ曲。シットリとしていながらも爽やかな夏限定の青いノスタルジー。まったりしたいときに聞くとちょうどいい。
歌:ハセガワダイスケ
TVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』ED。散々鬱っぽいことを繰り返してきたガンダムシリーズながらもまさかの超前向きソング。と思わせて2番では「リアルは地獄」と言い出し、3番にいたっては「出来ると思ってない」なんて語ってしまう躁鬱の激しさ。富野監督が今までの人生の中から『やらないと始まらないからやるしかない』という答えを導きそれを若者へと伝えようとするある種の説教ソング。でも富野がそこまでいうならまあ地獄の中であがくしかねえなって気持ちになれる。
歌:SHIHO
18禁ノベルゲーム『未来にキスを-Kiss the Future-』テーマソング。歌詞で叙述トリックかけてくる歌でこれ超えてるの俺はまだ知らない。OPでネタバレしてたアニメやゲームは知ってる。叙述トリック仕込んでる恋愛ソングも知ってる。でも曲単体で叙述トリック成立させつつゲームの設定とも絡めてきててやってることのスケールが作品世界の根底全部ひっくり返してくるようなのは自分が知る限りこれだけ。それ以上にやってることのテーマが好き。気持ちのいいリリックで気の狂ったトリックしかけてくるし作曲は高瀬一矢で全部好き。なにより今の世界だと「まあ人類って結局何度もピンチを乗り越えられてるからそうそう滅びなくね?」が蔓延してるけど、その直前の「本当にピンチになったとき人類は遂に滅びるのでは?」に神経をとがらせることがまだ出来た時代の名残とかデジタル技術の指数関数的進歩への盲信とかが加わってこの曲の展開に対してコレマジであり得るんじゃねみたいなノリがまだ可能でさ……つまりは失われた技術、オーパーツだよ。
ランティス祭り3日目におけるアイカツオタクの振る舞いが物議を醸した。
簡潔にいうとランティス祭り2019というランティス20周年を記念した3daysの大型アニソンフェスにおいて、多くの演者が持ち歌一曲と別枠コーナーのカバー曲一曲で出番終了。ラブライブ・アイマス等大型コンテンツや主要な出番を与えられた演者と、その他大勢の演者の扱いに明白な差があったこと…、というよりその他大勢の演者に対するあまりにもお粗末な扱いに、不遇勢でおそらく最大勢力だったアイカツオタクがアイカツの出番が一曲で終わった直後ブチギレたというのが概要。
一部のアイカツオタクがブチギレてUOを投げ捨てたとか他オタクやスタッフに向かって暴言を吐いたという事実は決して許されるものではないし一人のアイカツオタクとして申し訳なく思うが、アイカツオタクが置かれていた特殊な状況とランティス祭り2019というフェスの決定的な問題点について理解せずこの話題に触れる人がいるのが我慢ならないのでまとめていく。
現行シリーズのアイカツフレンズ!は多くのアイドルアニメ同様キャラクターの声優が歌唱を担当しているが、前シリーズのアイカツ!とアイカツスターズ!ではキャラクターの声優とは別に歌唱担当のアイドルグループSTAR☆ANISとAIKATSU☆STARS! が存在した。そしてその歌唱担当のグループは2018年2月の武道館ライブでシリーズから卒業した…、にも関わらず何故か卒業から半年後のアイカツシリーズ5thフェスにメンバーが召集されそれなりの曲数を歌ったり声優とコラボしたりした。そして今回のランティス祭り2019においてもメンバーが召集されるとのことで、アイカツオタクは神経を擦り減らしつつ今後もあるかわからない機会に高いモチベーションで臨んでいた。
5年前のランティス祭り2014は歌唱グループSTAR☆ANIS名義でアイカツ曲を披露したが今回それぞれアイカツ!とアイカツスターズ!名義での参加となったのは歌唱担当グループは既に解散しているから使用しないという、よくわからない忖度によるものだと思う。
ランティス祭り2019年で行われた内容について納得のいく表現をするならランティス20周年記念コンサートだと思う。あんなのアニソン好きのためのフェスではなくランティスのためのコンサートであり1dayのホールコンサートでしか納得出来ない内容。
フェスにおいてより集客力のある演者がトップバッターやヘッドライナー等主要な場面を抑え出番が厚くなるのは当たり前だし、フェスならではのサプライズやコラボなんかあれば当然嬉しい。
そういう視点で見るとランティス祭り2019の運営が主要な演者とみていた人たちの出番や2日目のおれパラ、3日目のSOS団サプライズは大成功だったといえる。それは誇るべきことだ。しかし同時にその他多勢が蔑ろにされてしまった。
来た人には分かるけど各ブロックのオープニングに演者をモニターでまとめて紹介したら十分だと思っているのか、実際の出番では自己紹介もしないまま一曲歌ってすぐに捌けていく演者が何人もいた。ありえない。他にも一曲歌った後もう一曲くらい歌えたんじゃないのと思うくらい、不自然に長いMCで場を繋がされる演者も大勢いた。喋ることがないのでランティスさん20周年おめでとうございますやランティ水の宣伝で繋ぎざるを得ない演者さん達を見るのは本当に辛かった。悪魔の所業だと思った。
そして不自然に長いブロックごとの休憩時間。フェスなんていくつかのステージ作って観客に自分でタイテ組ませて自己都合で休憩させればいいだけなのに、わざわざ全員を一つのステージに釘付けにするならせめてひっきりなしに楽しませるための工夫を施さなければならない。しかし実際は無駄に長いMCの所為でそんなに体力を消費する場面もなく、休憩を求めない中フードや出店ブースにお金を落として来いという意思しか感じないブロックごとの休憩時間の長さ。これもきっと悪魔の所業。
持ち曲を一曲しか歌えなかった演者にはスペシャルコーナーでランティス楽曲をカバーする機会が与えられたが、主要な演者と判断されていた人たちはカバーには参加せず持ち曲を複数歌うことを許された。これもありえない。
フェスのテーマに「A・R・I・G・A・T・O ANISONG」なんて題を掲げ、時代を彩った各年代のアニメソングへの感謝を捧げさせられたのは持ち曲を一曲しか与えられなかった演者達だけ。本来逆じゃないですか?
現在のランティスを代表する大人気アーティストがランティス20年周年の歴史における時代を彩るカバー曲を披露していたらとても意味のあるテーマになったと思うのですが、フェスという自分のファン以外にも多くの人の目に触れる大きなチャンスにおいて、碌なチャンスを与えられなかった方々がランティス20周年を祝うための供物に使われた。最悪の表現をするならそんな感じ。
フェスとして決定的に破綻している。音楽が、アニメソングが好きな人が作り上げるイベントでは決してなかった。フェスの出演者全員に敬意を払うという最低ラインを超えないままサプライズに走ったのは悪趣味すぎる。
過去のランティス祭りでは当たり前に出来ていたことが出来なくなった。ランティス祭り2019の運営に携わった主要スタッフがこの様なイベントにしようなどと考えるのは俄かには信じられないので多分スポンサーやランティス重役からの圧力や忖度があったとしか考えたくないが、それでもこのイベントに関わった人たちを許すつもりはない。
今回のアイカツオタクによる暴動は決して許されることではないと前置きした上で主張したいのは、直接的な被害を受けた人以外に誰がアイカツオタクを非難できるのかという点です。
今回アイカツオタクの暴動が表面化したのはイベントの割りを食った側の最大勢力だったのが大きいと考える。milktubさんが一曲で終わった後もアンコールが起こっていたし、このイベントに不満や疑心を抱いていた客は少なくなかった。milktubさんはブロックのトリだったので結果的に笑いで済んだが、3日目のアイカツの出番が終わった後のアンコールとアイカツコールが続いてしまったのは次の演者に迷惑がかかる最悪な行為で弁解の余地はない。最悪な空気の中アイカツ!で主役を務めた下地紫野さんが主演した「ハクメイとミコチ」のOP曲「urar」を歌われた Chimaさんには本当に申し訳なく思います。僕自身もこの時だけは周りでアイカツコールを続ける同士に対して正気を疑いました。
ただ本当に楽しみにしていた出演者の出番が一瞬で終わってしまった悲しさや虚しさを理解できないオタクはいないと思います。これは他コンテンツのオタクたちにとって対岸の火事なのでしょうか。
「Chimaさんの出番の時にゾロゾロと帰ったアイカツオタクはマナーが悪い」
フェスで自分が興味のない演者のタイミングで休憩に出るのは当たり前のことだし、それがこの時このイベントにおける最大数だったから表面化しただけ。その場に残ることが苦痛にしかならない場面で我慢しろといえる人間がどこにいる。
それは当然の感想だがどこのオタクの立場からそれを言っている。対岸の火事だと思っているからそう言えるのではないか?
一定数以上のファンを抱えるコンテンツのオタク達が今まで起こしてきた不祥事なんて数えたらきりがない。自分のコンテンツがこの様な扱いを受けた時暴動にならないと自信をもっていえる人がいますか。
正直今回の件は暴動とはいっても流血沙汰や物壊したりというのは知ってる範囲では聞いてないし、文句を言って退場してカラオケブースで厄介するくらいでよく収まったなとさえ思っている。一定数以上の人間の不満が集まった時暴動が起きるのは歴史が証明してきたって言ったら怒るか。でも本質的にはそういう話。
今回アイカツオタクがやったことはオタクとしてあるまじき行為だがそれを指摘するために"女児アニメ"だろみたいなそれっぽい単語で語調を強めようとする奴が一番嫌い。
あの場にいた人間は皆アニソンが好きなオタクたちだ。それぞれ好きなコンテンツは違えどそれは共通していたはずだ。それなのに急にお前らは女児アニメだから特にお行儀がどうとかコンテンツのカテゴリを意識しろみたいな論調なんなん?女児アニのイベントではなくアニソンフェスの話をしているんだぜ。自分達のコンテンツとはカテゴリの異なる対岸の火事だという無意識さが透けて見えて気分が悪くなる。
実際アイカツはメインターゲットである幼女先輩と共生しなければならないイベントもこれまで数多くあったけど問題を起こさず粛々とこなし、大人だけのイベントとはその振る舞いを分けてきたつもりだ。こちとら女児アニメのコンテンツであると同時に国内最大級のクラブ「ageHa」でのオールナイトDJイベントを成功させてきたコンテンツなんだ。
別にアイカツオタクを擁護するためにこんなクソ長文を書いてるわけではない。自分のコンテンツがクソに扱われた時どのコンテンツだってこういう暴動は起こり得るんだよ。
アイカツオタクがやったことを非難するのはされて当然だけど、ランティス祭り2019の根本的な問題に触れずアイカツオタクだけを槍玉にあげる人間がいるのだとしたらそれが一番許せない。
アニメソングが好きでフェスが好きでランティス祭り2019に参加した上で、あのイベントに違和感を覚えないオタクがいるんだとしたらそれこそ正気を疑う。
これは対岸の火事ではないよ。アイカツオタクを槍玉にあげるのだとしたらランティス祭り2019の根本的な問題にも触れないと意味がないし世の中何もよくならないと思う。
それと同時に今回の件に関してPやサンシャイナーに敵対意識を剥き出しにするアイカツオタクがいるんだとしたらそれも意味がないからやめろ。Aqoursの派生ユニットが2曲目を披露した時が最大のヒリつきポイントだったことは認めるが、それはランティスを嫌いになってもAqoursを嫌いになる理由には相応しくない。出番を与えられた演者はそれに全力で応えるしかないことは自分の推しを見てよく知っているはずだ。
最後にランティス祭り2019について僕は参加出来てよかったと思っている。
この曲を聴くためだけに3万円払うだけの価値があったと感じる瞬間があったし、SOS団のサプライズでボロボロに泣いた。
その上でサプライズや大人気コンテンツと大人気演者のことしか考えず、多くの演者に対して最低ライン以下の待遇を与えたランティス祭り2019を強く非難する。
以前こういう増田を書いたが、それから随分経って、新曲だったり関係者の発言だったりとネタが溜まってきたので、また追加で書いてみたいと思う。
ちなみに、ここは今はスパム対策でURLがたくさんは貼れない仕様になっているため、動画リンクを直接貼れない。
代わりに、ファンの方が個人で制作したWebサイト「AIKATSU!.MV∞」を紹介しておきます。
アイカツ!シリーズの楽曲の9割近くはYouTubeの公式チャンネルにMVがアップされていて、その公式動画をまとめて見るのに便利なサイト。
リストの共有もできるため、ここで挙げた曲のリストも一応貼っておきます。
http://aikt.fr-br.com/mvi/?93oYUiyirq
あと、アイカツ!の楽曲がついに各種配信サイト&サブスクリプションサービスで配信開始されました。
ついでにここで挙げた楽曲とかをまとめてSpotifyでプレイリスト化してみたので、興味があったらどうぞ。
アイカツ!楽曲とその元ネタ探し
音楽は多様性豊かなものなので「これが元ネタだ!」とズバリ名指しするのは難しく、野暮にもなりかねないので、あくまで「参考曲」としてとらえてください。的外れなものもあります。
それでは本題。
まずソースがあるものから。
1年目後半のEDで、作中で結成されたSTAR☆ANISの8人が歌う曲。
アイカツ!2クール目のEDを作るときに、作中ではあまり描かれないであろうシビアさを込めたくて、その時、参考したのがこの曲でした。今聞くとメチャ影響出てる(笑) あともう1曲参考にした曲もあるんです。
SUPER☆GiRLS / 赤い情熱(Promotion ver) ttps://t.co/3GVnF3rOn5 @YouTubeより - 水島 精二 (@oichanmusi)
ttps://twitter.com/oichanmusi/status/1010875151112474624
それがこの曲。どちらもその世界感とメロディの強さがが素晴らしくて、今でも大好きです。グループアイドルの合唱って刺さる!
MAMORE!!!/アイドリング!!! ttps://t.co/cKaBDaZIhC @YouTubeより - 水島 精二 (@oichanmusi)
ttps://twitter.com/oichanmusi/status/1010875664273031168
次は、onetrapが楽曲制作に参加してからアレンジを多く手掛けてきたIntegral Cloverのツイッターから続けて3つ。
ちなみにサブスク配信を機に、元ネタ楽曲と併せたアイカツ楽曲のプレイリストをSpotifyで公開している。
配信で聴くアイカツ
始まったそうです!! https://t.co/leCLT7JYMb #NowPlaying - Integral Clover (@Integral_Clover)
ttps://twitter.com/Integral_Clover/status/1017008646192951296
アイカツ楽曲アレンジの思い出「永遠の灯」
元のDEMOに、EDMとゴシック要素を足してほしいという発注だったと思います。deadmau5とネオクラシカルメタルと、3%くらいMELL「Red fraction」の要素が(好きなだけかも)。頭のキメが気に入っています。 - Integral Clover (@Integral_Clover)
ttps://twitter.com/Integral_Clover/status/968970666106998785
deadmau5 feat. Rob Swire - Ghosts N Stuff
ttps://youtu.be/h7ArUgxtlJs
Yngwie J. Malmsteen - Rising Force
ttps://youtu.be/k3u3Kaveh0g
Black Lagoon OP
ttps://youtu.be/T9GfkiZPnm8
ダンスが得意なアイドル、「踊るイナズマ」こと黒沢凛が歌う楽曲。
アイカツ楽曲アレンジの思い出「MY SHOW TIME!」
D-Train「You're The One For Me」Michael Jackson「Smooth Criminal」等のエレクトロ・ファンクを参考に作りました。シンセソロはZAPPを意識したのですが、ヴォコーダーが無かったのです。。 - Integral Clover (@Integral_Clover)
ttps://twitter.com/Integral_Clover/status/968970870306750464
D Train - You're The One For Me
ttps://youtu.be/aXl7f757gqI
Michael Jackson - Smooth Criminal
ttps://youtu.be/h_D3VFfhvs4
4thシーズンのEDでアイカツ!では最後のED曲。
本編では、北海道出身で幼馴染のアイドル2人、白樺リサと大地ののが歌う曲。
アイカツ楽曲アレンジの思い出「lucky train!」
元からあった参考曲に、Graham Central Station「Pow」を追加して作りました。また、曲名の由来はアメリカのTVショー「Soul Train」から来ているのでしょうか?だとしたら素敵です!! - Integral Clover (@Integral_Clover)
ttps://twitter.com/Integral_Clover/status/968971391985860608
Graham Central Station - Pow
ttps://youtu.be/Z1IuD6F3R5I
2ndシーズン前半のED曲で、カレンダーガールをアップデートしたような楽曲で、かなりファンキー。
また「カレンダーガール」みたいな曲を作ってくださいと言われて、自分でもその系譜を引く曲として作りました。 - 田中秀和(MONACA)
(学研「アイカツ!オフィシャルコンプリートブック」より)
2018年7月11日に開催されたイベント「サンライズフェスティバル2018 おんがく!!~アイカツ!編~」にて田中秀和氏が「Earth, Wind & Fireのオマージュを入れている」という発言をしている。
ちなみに、ED映像で「Earth」の文字が出るが、そこは特に意識していなかったらしい。
Earth, Wind & Fire - Getaway
ttps://youtu.be/xN_3nib4r3Y
2ndシーズンでいちごが歌うソロ曲で、オールディーズな雰囲気。実は男声コーラスはMONACA代表取締役・岡部啓一。
【告知】DCDアイカツ!2014シリーズ第2弾新曲「Dance in the rain」の作曲・編曲を田中秀和(MONACA)が担当させていただきました。Oldies風味な雨の日ソングです。是非チェックしてみて下さい! - 田中秀和/Hidekazu Tanaka (@MONACA_tanaka)
ttps://twitter.com/MONACA_tanaka/status/419096554738180096
タイトルと歌詞から、「雨に唄えば(原題:Singin' in the Rain)」が連想されるが、曲調の感じでは、ウォールオブサウンドっぽい。
ウォールオブサウンドとは、1960年代から70年代にかけて活躍したアメリカの音楽プロデューサー、フィル・スペクターの音楽制作手法で、多重録音やエコー処理によって音の壁のように聴こえる重厚なサウンドのことをいう、らしい。
The Ronettes - Be My Baby
ttps://youtu.be/jrVbawRPO7I
ちなみにロネッツには「Walking In The Rain」という曲もある。
(承前)「Dance in the rain」は実は「アイカツ!」プロジェクト自体のかなり初期に作られていた楽曲で、アニメやゲームで公開されたときには「やっとお披露目できた!」という想いでした。 - 田中秀和/Hidekazu Tanaka (@MONACA_tanaka)
ttps://twitter.com/MONACA_tanaka/status/438532735351521282
また、かなり初期の曲ということで、スーパーバイザーの水島氏が何か参考曲を出したのかもと想像して、ウォールオブサウンドに影響を受けた大瀧詠一のナイアガラサウンドなんかももしかしたら参考に上がっていたかもという妄想も出来る。
渡辺満里奈 - うれしい予感
ttps://youtu.be/ktDOkb6owHg
振付のツイストといい、サウンドといい、とにかくロカビリーな曲。
代表的なものといえば、ビル・ヘイリーの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」やエルヴィス・プレスリーの「監獄ロック」が思い浮かぶが、この曲はむしろロカビリーよりも1980年代に流行したネオロカビリーに近い。
ストレイ・キャッツを聴くと、わりとそのまんまである。
Stray Cats - Rock This Town
ttps://youtu.be/SwUpXK37OGs
「おしゃれ探検隊クールエンジェルス!」(第70話)で流れた「ミトレジャーノ!」は、すごく苦労した記憶があります。「映画音楽みたいな、冒険している感じの音楽にしてくれ」と言われて。「え、それを『アイカツ!』で歌ものに!?」とびっくりしました。(中略)「大マジメにかっこいい感じに、かつ元気よく冒険感を出す感じで」と言われて、「どうすればいいんだ!?」となりました。(笑) - 帆足圭吾(MONACA)
(学研「アイカツ!オフィシャルコンプリートブック」より)
第70話は、ドリームアカデミーの4人が昔人気のあった冒険アクションドラマの新シリーズのオーディションを受けるお話。
映画音楽・冒険ものというキーワードで、思い浮かべるのは『スター・ウォーズ』『インディー・ジョーンズ』などで知られる巨匠・ジョン・ウィリアムズ。
Indiana Jones Theme Song
ttps://youtu.be/-bTpp8PQSog
紅林珠璃の初登場回で流れる楽曲で、ドラマ「アイカツ先生」のオーディションステージ曲。
「ラブリー☆ボム」は女の子ヒーローもののパロディ的なアプローチを試みました!独特の楽しさがあって面白い曲になったなと思っています。 - 木村隆一
(「TVアニメ/データカードダス『アイカツ!』COMPLETE CD-BOX」ブックレットより)
変身ヒロインもののいろいろな曲を参考にしていると思うが、色濃く感じるのはやはり『キューティーハニー』か。
キューティーハニー OP
ttps://youtu.be/fMUkByexGYw
新条ひなき・紅林珠璃によるユニット「情熱ハラペーニョ」、紅林珠璃・黒沢凛・天羽まどかによるユニット「バニラチリペッパー」、そしてスターライトクイーンカップでの紅林珠璃のステージと、1~3人の異なる人数で3回披露されている楽曲。珠璃の印象が強い。
フラメンコギターということで、ジプシー・キングスを挙げないわけにはいかないというのは、安直だろうか。
Gipsy Kings - Volare (Nel Blu Di Pinto Di Blu)
ttps://youtu.be/aV3AC2POkJg
そして、印象的なリフは、おそらく「エスパーニャ・カーニ」から。スペインの闘牛や、社交ダンスの「パソドブレ」などで用いられる定番曲。
Espana cani - Spanish Gypsy Dance (Paso Doble)
ttps://youtu.be/vrbkcUdDSyQ
爽やかなジャズ/フュージョンっぽい楽曲。というのも、この曲を歌う大空あかりが朝の情報番組のお天気キャスターだからだろうか。
フュージョンという音楽は、天気予報のBGMとして多く使われてきたという歴史がある。
朝に聴く爽やかなフュージョンとして有名どころを挙げるとしたら、カシオペアの「ASAYAKE」、吹奏楽の定番曲にもなっているT-SQUAREの「宝島」あたりか。
作編曲の広川恵一氏は他にもフュージョンライクな曲を作っており、この曲が気に入ったらぜひI-1clubの「止まらない未来」も聴いてみてほしい。
Casiopea - Asayake
ttps://youtu.be/GZ301XErfyQ
TAKARAJIMA - T-SQUARE
ttps://youtu.be/kRRmA1I3UNY
アイカツスターズ!第34話からのOP曲。主人公の虹野ゆめが大きな壁を乗り越えた後に披露される曲でもあり、疾走感のある軽快なピアノロック。
この曲を聴いたとき、まず思い浮かんだのがSUEMITSU & THE SUEMITH。
SUEMITSU & THE SUEMITH - Allegro Cantabile
ttps://youtu.be/H0r9hdTLE6c
ほんの少しだけQUEENっぽいところも感じなくもなくもない。
Queen - Don't Stop Me Now
ttps://youtu.be/HgzGwKwLmgM
アイカツスターズ!2年目(星のツバサシリーズ)で二階堂ゆずが歌う曲。この曲のステージであっさり星のツバサを手に入れたりする天才肌自由人。
「フレーフレー」という歌詞からわかる通り、チア曲といった感じ。
ギターのリフなど、トニー・バジルの「Micky」を連想させる。「Micky」は日本ではゴリエでもおなじみ、世界で最も有名なチアリーディング曲のひとつ。(元はRaceyのKittyのカバー)
TONI BASIL - Mickey
ttps://youtu.be/3E-Zrg9CB_Q
先日惜しまれつつもサービス終了したスマートフォン用アプリゲーム「アイカツ!フォトonステージ!!」略してフォトカツ!用に制作された楽曲。
アニメ本編ではソロ曲がなかった一ノ瀬かえでの待望のソロ曲で、歌詞は監督自ら手掛けた。
聴くと、ジャクソン5の「I Want You Back」のオマージュとすぐわかる。
かえでは幼少期からアメリカのテレビ番組で活躍していたエンターテイナーなので、大いに納得のチョイス。
I Want You Back - The Jackson 5
ttps://youtu.be/s3Q80mk7bxE
歌手・女優の清浦夏実と、元Cymbalsの沖井礼二によるバンド、TWEEDEESからの提供曲。
元ネタというか、この曲はTWEEDEESの既存の楽曲「BABY, BABY」を下敷きにしている。というのも、この楽曲がオファーのきっかけだからということらしい。
ありがとうございます。サンライズの方はまさにTWEEDEESのBaby,Babyを聴いてオファーを下さったので。にやり。 - 沖井 礼二(TWEEDEES) (@okiireiji)
ttps://twitter.com/okiireiji/status/847443886607785984
流用と言うと聞こえが悪いが、アレンジはかなり変えてあるので、ぜひフルで聴き比べてほしいところ。
BABY, BABY / TWEEDEES
ttps://youtu.be/tG0EjpL1JX8
アイカツ!シリーズ5周年と日本武道館公演の記念、そして、歌唱担当の卒業ということで最後の集大成として制作された楽曲。
過去の楽曲の要素が多く盛り込まれている。
余談ですが「AIKATSU GENERATION」は「SHINING LINE*」のメロのモチーフから始まっています。その辺りも楽しんでいただけると嬉しいです
MVも公開されましたので是非チェックしてみて下さい! - 石濱 翔(MONACA) (@MONACA_ishihama)
ttps://twitter.com/MONACA_ishihama/status/963750187867893762
それともう一つ余談なんですが、メロのモチーフは「SHINING LINE*」で、曲のキーは「START DASH SENSATION」と同じにしました。 - 石濱 翔(MONACA) (@MONACA_ishihama)
ttps://twitter.com/MONACA_ishihama/status/963751118151958528
さらにさらにもう一つ余談ですがそんなメロのモチーフとキーを意識しつつ、テンポ感や雰囲気は「アイドル活動!」でまとめ上げるイメージで作りました。以上です! - 石濱 翔(MONACA)(@MONACA_ishihama)
ttps://twitter.com/MONACA_ishihama/status/963752856934207488
最初のギターの音で、これは!と思ったのはCymbals。
Cymbalsのファンであるという発言を見たことがあるので、偶然というよりは、ある程度意識していると考えてもいいかと。
余談だが、作曲:石濱翔、作詞:こだまさおりというアイカツ!な布陣で制作されたNegiccoへの提供曲「キミはドリーム」は、さらにCymbals感の増した楽曲になっている。
show business - cymbals
ttps://youtu.be/OxAc55GY11I
以上。
劇場版アイカツ!でいちごちゃんが視聴者の隣でずっと一緒に成長してきた存在から手の届かない存在になった瞬間、そしてアイカツ!178話であかりちゃんがその隣に立った瞬間、その感動が、あの武道館にあったと思います。私にとって、武道館でのSTAR☆ANISおよびAIKATSU☆STARS!のステージは演者の皆さんの集大成であり、5年(と8ヶ月!)前のアイカツ!で見た美月さんのステージの動画から、劇場版アイカツ!での、あるいは178話のソレイユとルミナスが揃ったあのステージの動画へと成長していったあの体験と並ぶ感動がありました。
確かにこのタイミングでの演者さんの再登場は、あの感動を失わせるものだと思えなくはありません。周りの演者さんそれぞれのフアンの皆さんの憤りっぷりったら目にも当てられないもので、曰く「卒業」とは一体何だったのかと、演者さんがそれぞれにアイカツシリーズからそれぞれにとっての距離を置こうとしている段階でのこのイベントはなんなのだと、そしてあの武道館の日に受け入れ難きを受け入れた自分のあの思いはなんだったのかと。
実際その思いは間違っていないと思いますし、否定はできません。蛇足だな、とは思います。
しかし同時に、今更何を言っているんだという思いもあります。クリスマスになったら木を切り倒す、崖を登る、そういった描写が毎年毎年行われてきたような作品における今回の展開において「過去を向いている」という指摘は、あまりにも繰り返されてきた、今更な指摘ではないでしょうか。
私は、幾度となく元増田の今の気持ちと似たような気持ちを覚えてきました。あかりジェネレーションで、またアイカツスターズ!で木を倒したのを、崖を登ったのを見て、それは感じませんでしたか? フォトカツ!の発表で、それは感じませんでしたか? 劇場版アイカツスターズ!同時上映のアイカツ!狙われた魔法のアイカツカードを観たときに、それは感じませんでしたか? TVアニメアイカツスターズ!においていちごちゃんが再登場したときに、それは感じませんでしたか? 「データガードダスアイカツスターズ!ではアイカツ!曲を再録しない」と明言されていたのにも関わらず幾度としてステージが再録されたとき、それは感じませんでしたか?
今回の5周年イベントは、10年、20年につなげるための布石なのだと思います。バンダイナムコHDのIR資料を追っている限り、アイカツスターズ!1年目の計画と実績の差異はそれはもうひどいもので、個人的には正直2年目はないだろうと、アイカツシリーズ自体危ないだろうと思っていました。そんな中での辛うじての策が、今回の5周年コラボであったのだろうと想像します。
確かに5周年企画は乱発気味ですし、もう5周年ではないだろうというのはあります。しかしアイカツシリーズというコンテンツの継続のため、公式でこういったイベントを開催してくれるのであれば、私自身の楽しみのためにも、コンテンツ自体の継続のためにも、私はそれを享受します。
元増田が10周年、20周年のタイミングでのイベントならば参加するというのであれば、そのときには一緒に楽しみましょう。あの作品は、あのイベントは良かったと、語らいましょう。そしてできればその際には、「あの日があって今が最高に」なったんだということを感じてもらえればと思います。
あの日武道館で『輝きのエチュード』を聴きながら、左隣りの人も右隣の人も、嗚咽を漏らして泣いていました。私も泣いていて、まともにサイリウムを振ることすらできませんでした。会場中から鼻をすする音が聞こえてきました。でも、こんな企画をやられてしまうと、あの武道館は一体何だったんだろうと、そう思わざるを得ません。
別に「卒業」したはずの歌唱担当が『アイカツ』のイベントに登壇することに文句を言いたいわけではありません。「あなたたちは卒業したので来ないでください。歌は全部声優が歌います」なんてことになったら、それこそひどい話です。だからそういうことではなくて、「5周年」にかこつけてイベントを乱発すること自体が問題だと思うわけです(というかもうすぐ6周年じゃないですか?)。「思い出は未来の中に」ではなかったのか。「同じ光のなかこれからも 迷わないでわたし歩いていける」と、あの日誰もがそう思ったのではなかったのか。「心に集めるたくさんの永遠」とは、「いやあアイカツは素晴らしいね尊いねいつまでも終わらないね」と定期的に執拗に確認しないと消えてしまうような「永遠」だったのだろうか。これではまるで、星宮いちごのアメリカ行きを無理矢理引き止めているみたいではないか。なんでも弁当もスターライト学園も全部放ったらかしにして、無理矢理マスカレードをステージに立たせているようなものではないか。霧矢あおいが、光石織姫が、星宮りんごが、一体そんなことをするだろうか。大げさかもしれませんが、そう考えてしまいます。
東日本大震災が起きたあの日を契機に、『アイカツ』は「皆で一緒に笑いながら身近な幸せを改めて感じ、明日を信じる力、未来への夢を持てる作品」を目指してきました。「こんなことが起きたら、いままで話したような作品はできないね」と。
——その後、ゲームおよびアニメの企画は、どうなったのでしょう?
(加藤陽一)大きな転機になったのが、東日本大震災です。コンセプトを固めている最中の2011年3月に、東日本大震災が発生しました。地震が起きた瞬間、僕は東京・浅草のバンダイ本社で『アイカツ!』の会議に出席していたんです。地震で電車が止まったので、車で来ていた僕が3人に声をかけて、皆を送っていくことになりました。TVで原発や津波のニュースを見ながら進むうち、都心で車も動かなくなっちゃって。結局浅草を出て、皆を送って23区内の家に帰るまで12時間位かかりました。そのとき一緒にいたのが、アニメ『アイカツ!』の若鍋竜太プロデューサーと企画スタッフです。車に缶詰状態で、8時間から10時間ぐらい、地震の影響を目の当たりにしながら、皆で『アイカツ!』のことを話しました。まるで合宿みたいな濃い時間でした。「こんなことが起きたら、いままで話したような作品はできないね」という話もその場で出て。それを受けて書き直した企画書の内容が、そのときの僕らの思いを込めたものだったんです。
——どんなふうに変わったのでしょうか?
ネガティブな出来事も起こりえるレトロなスポ根路線は消えてなくなり、代わりに、「皆で一緒に笑いながら身近な幸せを改めて感じ、明日を信じる力、未来への夢を持てる作品」が必要だろうということになったんです。「トップアイドルを目指すスポ根サクセスストーリー」の部分はそのままに、「温かくて前向きな気持ちになれる作品を作ろう」と、企画をブラッシュアップしていきました。この段階の企画書に書いてあることは。現在のところほぼすべてが、作品内で実現しています。あの震災が、『アイカツ!』という作品にとっての転機だったと思いますね。
そして『アイカツ』はたくさんの人を「温かくて前向きな気持ち」にし、たくさんの人が前へと進みました。「今日が生まれかわるセンセイション」、「いつだって、ここから、あたらしい夢 どこにだって行けるよ!」。『アイカツ』を観たたくさんの人が「素敵な明日」を迎え、「未来向きの今」から未来へと全力で走り出したはずです。『アイカツスターズ』もそうです。あれだけの作品を前にして、前作とは別の方向へと舵を切るなど、並大抵の覚悟ではできません。巴山萌菜さんもそうです。私は詳しい動向を追ってはいませんが、TVドラマ『賭ケグルイ』のOPを歌っていたようですし、ワンマンライブもやっていたと思います。STAR☆ANIS/AIKATSU☆STARS!から卒業し、自分の決めた道で頑張っています。
それが、何故こうなるのでしょうか。別にイベントをやるなとは言いません。「卒業」した歌唱担当を呼ぶなとももちろん言いません。ただ、何故今なのか。10周年や20周年まで待てないのか。これではまるで、私たちに「明日を信じる力、未来への夢」なんかないのだと言わんばかりではないか。全く「未来向き」じゃない、完全に過去を向いている。私にビジネスの知見はありませんが、商業的に考えてもこんなやり方では長生きできないと思います。
昨年9月、甘粕試金氏によって『この幼形成熟の世紀に』と題された原稿が公開されました。当時それを読んだ私は「言いたいことはわかるし何も間違ってないと思うけど、アイカツのファンダムはそんな人ばっかりじゃないのになあ」とかなんとか思っていました。でも、どうやらもうそんなことを言ってはいられないみたいです。
『アイカツ!』が放送終了して新シリーズ『アイカツスターズ!』が始まった今『アイドル活動!』よもう一度とばかりに『アイカツメロディ!』が来ることの意味は、先述の原稿の論旨で言えば「和声」的解決を意味することになり、『アイカツ!』も円環的時間の気持ちよさによって欲望を生産する作品だったという結論にならざるをえなくなる。それを証し立てるきっかけになったのが「シリーズ5周年記念企画」の楽曲だったという事実は、フランチャイズの圏内にある作品がファンク的時間を持つことの不可能性をも証明してしまったのではないか。このことに私はほとんど嘔吐せんばかりになってしまったわけです。
「なんで和声的ならダメなの? 気持ちよければ良いじゃん」という問いに答えるには、それだけで一つのまとまった原稿が必要になるのでここでは書きません。フランチャイズに話を絞りましょう。ここ数年で最も忘れがたいフランチャイズ批判、高橋ヨシキさんが『ローグ・ワン』を前にして発表した「幼年期の終わり 〜さようなら『スターウォーズ』〜」を部分的に引用します
観客が耽溺し続けること自体を難ずる権利はぼくにはありません。〔中略〕それでも、観客を「耽溺させることを目的に」商品を作り、供給することは邪悪なことではないかとぼくは思うのです。
〔中略〕
なぜなら、それは観客を消費者へと変え、幼児化させ、駄々っ子のように振る舞うことを是とするものであり、その駄々っ子の口に好物を際限なく突っ込み続けることで、彼らを判断能力を失った中毒患者へと変える行為だからです。
〔中略〕
「前へ!」というのは、ルーカスだけでなく、どのようなクリエイターにとってもいちばん重要な姿勢だとぼくは信じています。その先に何があるか分からなくても、あるいはそれがどういう評価を下されるにせよ、とにかく 「前へ!」。これはクリエイターに課せられた祝福でもあり呪いでもあるのですが、「前へ!」という大前提は旧三部作でも、またプリクエルでも(プリクエルは実は後退していたわけではないとぼくは思っています。何度も言いますがコンセプトに対してエクセキューションが貧しかったのがまずかった)、そして部分的ではあれど『フォースの覚醒』にも共通していました。前へ!
〔中略〕
ところが『ローグ・ワン』は「もはや前に進む必要などない」という、ルーカスフィルム/ディズニーの宣言のように、ぼくには見えました。なぜ前に進む必要がないのか? なぜならそれを誰も望んでいないからです。誰も、 というのは『スター・ウォーズ』世界に耽溺することに慣れきった観客のことです(ぼくも含みます)
〔中略〕
興行的に、『スター・ウォーズ』が「前へ」進む必要がないことを『ローグ・ワン』は証明してしまったのです。
Crazy Culture Guide Vol,30-30,5(http://www.mag2.com/m/0001673228.html)
SWシリーズにまったく思い入れを抱いていないうえに『ローグ・ワン』も(ドニー・イェンがドン・キホーテ役をやっている映画なのだし)楽しく観ることができてしまった私は、当時「はぁ、そういうものなのかなぁ」程度にしか読めなかったのですが、少なからず前のめりに接してきた『アイカツ!』5周年企画に際して、これらの文章は「あっ、この状況を言ってたのか!」という今更の得心とともに蘇ってきました。「前へ」進む必要がないこと、それは「和声」的時間に閉じること、フランチャイズの体系に閉じること、円環的時間=手回しオルガンの歌に耽溺しきることを意味してはいないか。ベケットらを念頭に置いて「終わる必要がない」作品だと言うとき、それは「終わりが永遠に引き伸ばされる」作品の偽装された姿を言っていはしないか。それこそがフランチャイズの罠であり病ではないのか。という疑惧と危惧が一斉に襲ってきたわけです。これは単に「前に書いた文章と矛盾しちゃった」から狼狽えているのではありません。「あれっ、自分は《これ前にも聴いたことあるわ、良いわ〜、知ってるわ〜、延々と続けられる正当な伝統、良いわ〜》みたいなことに気持ちよくなりたくてこの作品を支持してたのか? そもそもこれってそういう気持ちよさを是とする作品だったか?」という、本質的な足場が揺るがされたことに原因があります。それも公式の「5周年記念企画」によって。
甘粕試金『この幼形成熟の世紀に』(http://petrushkajp.blog.fc2.com/blog-entry-165.html)
「アイカツ!シリーズ5thフェスティバル!!」を楽しめる人を悪だとは一切思わないですし、主催者がダメだとも思いません。もちろん、私が正しいとも一切思っていません。私も何かの手違いでチケットを手に入れたら、それはそれでそれなりに楽しめるんじゃないかと思います。そりゃあ声優と歌唱担当が揃ったら嬉しいです。生アフレコなんてしたら最高です。そりゃそうです。ただ、あの日「車に缶詰状態」で「合宿みたいな濃い時間」を過ごし、それを受けて書き直した企画書は、そこに込められた思いは、「皆で一緒に笑いながら身近な幸せを改めて感じ、明日を信じる力、未来への夢を持てる作品」とは、こういう類のものだったのか。木村監督がプロットを書いた「大スター宮いちごまつり」のMCの「みんなの今日が、明日が、少しでも素敵になったらいいな」とは、「いつでも何度でも集まって際限なく盛り上がれる。いつまでも終わりを引き伸ばせる。ずっとここにいられる」という意味だったのだろうか。『アイカツ』が3年半、『アイカツスターズ』が2年かけて描いてきたことは、そういうことだったのだろうか。どうしたって、そう頭を悩ませずにはいられないわけです。そして、“「終わる必要がない」作品だと言うとき、それは「終わりが永遠に引き伸ばされる」作品の偽装された姿を言っていはしないか。”。このことは、常に考えるべき問題であると思います。
でも、ツイッターを見ている限り「歌唱担当戻ってくるなら純粋に楽しめばいいじゃん」「そんなにヒリつくことじゃなくない?」という人が多数派を占めているようです。だから私がおかしいのかもしれません。「めんどくさいオタク」なだけなのかもしれません。なので、「アイカツ!シリーズ5thフェスティバル!!」に行かれる方には、純粋に楽しんで来て欲しいと思っています。皮肉でも嫌味でもなく、本当にただ純粋に、楽しい時間を過ごしてきて欲しいと思います。アイカツファンの方々——あるいは演者やスタッフの方が読んでいないとも限りません——、お気を悪くされた方がいたら、本当に申し訳ありません。拗らせたアイカツファンの戯言だと思って、どうかご容赦ください。
僕はアイカツおじさんだった。少なくとも、アニメ・DCD・アプリなどに登場していたこの作品のキャラクター、裏に物語を描いた関係者各位、キャラに音を吹いてくれた声優やディアステ所属する(していた)歌唱担当の皆さんを応援していた。
だが、AIKATSU☆STARSツアー千秋楽公演の翌日に、「アイカツフレンズ!」の声優・歌唱担当兼任、しかもアイドルキャラのCVが全員ホリプロ縛り、そして同日にSTAR☆ANISやAIKATSU☆STARSは「アイカツ!」シリーズからの卒業が発表されることに、絶望を感じていた。いよいよ目の前に幕が開く武道館2DAYSなのに、まさかここで13人の歌唱担当と38人のキャラが今まで響かせた歌が、もう聞けないとは思わなかった。フォトカツがいつか終わるのも、未だ覚悟ができでいない。
「アイカツフレンズ!」というホリプロ声優ゴリ押し作品が放送始まったから一か月、声豚の中でも話題になったと同時に、『今までの歌唱担当とは何だったのか』『今までころへごに歌わせないのは勿体ない』という声も多く聞けるようになって、僕は日々ホリプロ声優に対して怒り・憎み、ネガティブな感情を積もって、ホリプロという事務所やそこに所属しているタレントの存在をこれからも否定する。
ただのディアステオタクでは?みたいな文章を書きましたが、違います。
今の僕はただホリプロ声優しかいない「アイカツ!」を認めていないだけ。
キャラの歌唱担当ならディアステじゃない事務所のアイドルでもいいです。
無印の時だって、PR担当をAKB系所属手を組んだり、あかりジェネではRev. from DVL卒業前の橋本環奈ちゃんと更に力を入れてたコラボもとても良かったし。
僕はただホリプロ声優しかいない、ホリプロ声優をゴリ押す道具になった「アイカツ!」を認めていないだけです。
以上です。
正直なところ卒業してほしくないって言う気持ちはあるけど、声優でもないアイドルが最長5年もやってるんだしアイカツスターズの辺りでも一瞬そうなるんじゃって気持ちがちょっとあったりしたので悲しいけれども大きく動揺とかはなく、これからもアイカツ以外のお仕事頑張ってくださいってしか言えない。
ここに書きに来たのは卒業することで動揺してるファンについて思うこと。
アニメやアイドルなんかの界隈で「卒業」や「引退」、「交代」なんてワードが出てくると自分と同じく悲しんだり、次に切り替えて前向きになろうとしてる人なんかが大半だと思ってるんだけど、それと別にキレてる人がいるのがこわい。
怒ってコンテンツが続投したりアイドルが引退取り消したりと何かが変わるんだったらまだ良いんだけど、普通そんなことは無いと思うし、冷静に復活するための行動をするってわけでもなくオラついたりしてるっていうのがもう…。
コンテンツ、アイドルに触れ始めて思い入れが強くなりすぎてやり場のない怒りとかなら全く理解できないわけではないんだけど、アイカツだけに限らず例えばお隣のコンテンツのラブライブだって、アイドル界隈だって例えばモー娘。やもっと昔からこんな事が有り続けてるんだからもう少し落ち着いて悲しめないのかなって思う。
周りにもプラスになるとは思えないので。
後、アイカツだけなんだけどシリーズ自体は来年度新シリーズ決まってるし、歌唱担当もアイカツシリーズからは離れるとは言え、ディアステージからまだ卒業しますってわけではないのでアイドルとしてはまだやっていくはずなのでアイカツが好きならアニメにゲームにと追いかければいいし、歌唱担当が好きなんだったらSTAR☆ANISだったら秋葉原ディアステージやAIKATSU☆STARS!だったら舞台とか通って欲しい。
(思ったより反応をいただけたので少し追記しました。2015-11-16)
バンダイが展開する女児向けアーケードゲーム/アニメ「アイカツ!」
アイカツ!はいわゆる「音ゲー」の一種で、トップス・ボトムス・シューズ・アクセサリーの4種のカードを組み合わせてコーディネートし、オーディションという名のリズムゲームをクリアしてお仕事をゲットしていくという仕組みだ。
当然、豊富なバリエーションのオーディションステージが用意されるため、アイカツ!では年間20曲以上の楽曲が生まれている。
その楽曲の特徴は、キャラクターの声優とは別に歌唱担当が存在すること(STAR☆ANIS、AIKATSU☆STARS!など)、とにかくジャンルの幅が広いということ、そして“攻めてる”楽曲が多いということだ。
アイカツ!の立ち上げにはスーパーバイザーとしてアイドルにも造詣が深いアニメ監督、水島精二氏が関わっており、音楽制作については別のエントリを参照してほしい。
(アイカツ!における水島スーパーバイザーの仕事について - Togetterまとめ)
そして幅広いジャンルで攻めるという場合、楽曲の発注では、そのジャンルの先達の楽曲を参考にすることが当然多くなる。
特に水島氏はそこのイメージが具体的だったようで、アイカツ!の初期の楽曲は「何を参考にしたか」が比較的分かりやすい。
そこで、今回はアイカツ!の初期の楽曲を中心に、その元ネタ探しをしてみようと思う。(あくまで推察なので的外れなものもあると思う)
アニメの主題歌にこそなっていないものの、アイカツ!の原点ともいえる曲で、ゲームの企画段階の初期に作られたものだ。
「アイドル」というテーマの基本となる王道の曲であることから、当時の最も有名なアイドルグループを参考にしただろうことは想像に難くない。
明言はされていないものの、曲を聴いたイメージからおそらくAKB48のヘビーローテーションを参考にしただろうと推察できる。
アイカツ!で最も人気があると思われる曲で、YouTubeでの再生数が350万を超える化け物である。
いわゆる「メタル」であり、生粋のアイドルオタクである水島氏がBABYMETALを意識しただろうと考えることもできるが、
この曲はアイドルが歌うメタルというわけではなく、普通にかっこいいメタルなので、ベビメタが元ネタというには少し安易すぎる。
フルバージョンでは1分を超えるキーボード&ギターソロがあり、「ベビメタみたいにしてください」という発注だけではこの曲は生まれていないのではないか。
実は、この曲については元ネタが明言されている。
「吸血鬼キャラを演じているユリカが歌う「硝子ドール」は特別にエッジのきいた楽曲ですが、あれも“NIGHTWISH”というオペラ風に歌いあげる女性ヴォーカルのヘヴィメタル・バンドを参考にしています。 」
Storytimeという曲を聴けば、なるほどと納得していただけるかと思う。
NIGHTWISH - Storytime (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
(追記:DREAM THEATERっぽいとの意見もあるが、それは作曲の帆足圭吾氏がDREAM THEATERの大ファンである影響かと思われる)
DREAM THEATER - Forsaken (Official Music Video)
「最初のうちは「アヴリル・ラヴィーンのようなポップスで」とオーダーしても、どこか抑えてしまうので、「存分にお願いします」と言うのも僕の仕事になりました。 」
と発言している。つまり、アヴリルのようなポップスがアイカツ!の楽曲にあるのだということになるが、自分の考える限りではこの曲が最もアヴリル・ラヴィーンに近い。
もちろん没になった可能性もある。(例として、2年目に登場するDance in the rainという曲は実際にはかなり初期に制作されていた)
アイカツ!はアイドルがテーマであることもあり、実際のアイドルをイメージしたような曲がいくつか見られるのも特徴のひとつだ。
こちらの冬っぽい曲もおそらくそのひとつで、自分の考えでは広末涼子なのではないかと思う。
広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」は、ケンタッキーのCMでいつのまにか冬のイメージになってしまった竹内まりやが作曲している。
ピチカート・ファイヴや初期のcapsuleをイメージするようなキュートな「渋谷系」っぽい曲である。
そのまま渋谷系っぽいオーダーで制作されたのかな、とも考えられるが、MVを見ると元ネタはなんとなく松浦亜弥の「ね〜え?」かもしれないと思った。
小さな箱の中で踊るというイメージが「ね〜え?」のMVと似ているからである。
しかも、「ね〜え?」は編曲がピチカート・ファイヴの小西康陽(作曲はつんく♂)ということもあり、渋谷系から外れてはいないのだ。
アニメの2番目のOPテーマで、主人公のいちごとあおいと蘭の3人によるユニット「ソレイユ」の持ち歌というのもあり人気の高い曲。
こちらも元ネタが明言されている。
kemuri良いわ〜!アイカツ!OP、ダイヤモンドハッピーはkemuriのPMAと戸松遥のQ&Aリサイタルのようなイメージで制作したんす。両曲ポジティブで明るくて超盛り上がる名曲!Listening to “Here rise the sun again” by KEMURI ♫— 水島 精二 (@oichanmusi) 2013, 6月 20
KEMURI 「PMA (Positive Mental Attitude)」 Music Video (SKA BRAVO Version)
音ゲーにしてはかなりスローな曲で、おそらくアイカツ楽曲で最も遅いのでは。
Enya - Only Time (Official Music Video)
神崎美月、一ノ瀬かえで、藤堂ユリカの3人によるユニット「トライスター」の持ち歌。
アニメでは、トライスターの結成にあたってメンバー選抜オーディションが行われ、物語上の重要な転換点で登場する曲である。
STAR☆ANISとの雑談で「難易度の高い曲が歌いたい」って話が出て。ならばKalafinaのようなハモリが絡み合う感じがいいかなと。 - 水島精二
アイカツ!内に登場する近未来がテーマのブランド「フューチャリングガール」をイメージした曲。
いわゆるテクノポップな感じの曲なので、Perfumeがイメージなのかな?とは思うけれど、正直全くわからない。
2年目にもstranger alienというprism spiralの後継とでもいうべきテクノポップな曲が登場するが、単純にコンセプトから結果的にそうなっただけなのかもしれない。
(2015-11-19追記:prism spiralはどっちかっていうとハウスだろ、とお叱りを受けた。それは確かにそうかもしれない。stranger alienに引っ張られすぎて見失っていた。
大変申し訳ない。そして指摘とかほかにあったらどんどんしてほしい、というかむしろ自分より音楽の詳しい人にどんどん楽曲を分析してほしい)
これに関してはちょっと楽曲からズレた話になる。
かつて一世を風靡したレジェンドアイドルユニット「マスカレード」の代表曲となる1曲で、
アニメでは「懐メロライブガール・オーディション」で「懐メロの曲」として、いちごとあおいがカバーすることになる。
そして、マスカレードはピンクレディーをモチーフにしているユニットだと思われる。
僕的にはピンクレディー。それこそ社会現象を起こしたアイドルのイメージです。 - 木村隆一
僕のイメージでは、マスカレードがピンクレディーなので、キャンディーズくらい人気のライバルがいたんでしょう。 - 木村隆一
けれども、曲のイメージとしてはピンクレディーっぽい感じはとくにないので、そこまでは意識してはいなかったのだろう。
その代わりに、面白い仕掛けとして、この曲のメロディーはアニメの初期からBGMとして頻繁に使われており、女児にとっても「懐かしい」感じに聞こえるような工夫が為されている。
ドラマ「オシャレ怪盗スワロウテイル」のオーディションステージの曲。
ジャジーな曲で、怪盗がテーマなことからおそらくルパン三世を意識したところがあるのだと思われる。
「スワロウテイル」はかつてマスカレードが出演していたドラマだったのを考えると、「ペッパー警部」も念頭にあったのかもしれない。
余談だが、現在放映中のルパン三世新シリーズの監督はアイカツ!1年目にも深くかかわり、劇場版アイカツ!で監督も務めた矢野雄一郎さんである。
いわゆる「サンプリング」であり、クラシックの名曲が使われているのだ。
チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より「行進曲」のメロディーが使われている。
はっきりと元ネタがあるわけではないが、「EDM」「ダブステップ」をキーワードに制作されたことが明言されている。
アイカツ!新OP/EDもお楽しみいただけましたけ〜!OPはEDMアイカツ流(笑)EDはカレンダーガール進化版を目指しました!OPを石濱さん/畑さんペア、EDを田中さん/こだまさんペアの鉄板チームで制作していただきました!最高です!CDの発売が楽しみ〜!#aikatsu— 水島 精二 (@oichanmusi) 2013, 10月 3
「KIRA☆Power」は、ダブステップという攻撃的なサウンドの音楽ジャンルを取り入れた、かなり攻めている曲です。
ダブステップのように旬なサウンドは、あとで遅れてやるとダサイので、「やれるうちにやっておこう」と思いました。 - 石濱翔
映画でいちごが出会うことになるシンガーソングライター・花音がいちごのために作った曲だ。
「アイドルとシンガー。異なるタイプの2人が出会い、新しい何かが生まれる。そんなストーリーを描きたかった。下敷きになっているのは、1980年代のアイドルの歴史の転換点です」
制作陣が、80年代と現代をつなぐイメージとして共有したのが、あの名曲「赤いスイートピー」だった。そして、当時トップアイドルへの階段を駆け上がっていた松田聖子さんが歌うこの楽曲こそ、木村さんの言う「アイドルの歴史の転換点」だった。
さらに、花音のイメージは赤いスイートピーの作曲者でもある松任谷(荒井)由実であるとも発言している。
アイカツ!3年目の2つ目のEDテーマであり、氷上スミレと黒沢凛が組むユニット「ダンシングディーヴァ」の持ち歌である。
「ダンシングディーヴァ」のイメージはSPEED。スミレが歌って、凛が横でダンスしている感じがカッコいいんじゃないかと思いました。 - 木村隆一
ではなぜ渋谷系なのか。それは、このステージが「レトロクローバー」というブランドをイメージしたものであるところにヒントがありそうである。
60~70年代のレトロフィーチャーなテイストをイメージしました。参考にしたのは、ツイッギー(英国の女優、モデル、歌手)のファッション。 - 中屋有貴(バンダイ・カード事業部)
華奢な体形からツイッギー(小枝)の愛称で呼ばれ、(藤原みやびが履くのをためらった)「ミニスカート」で話題になったツイッギーから着想を得ている。
そして、ツイッギーといえば連想するのがピチカート・ファイヴの「トゥイギー・トゥイギー」、繋がった。(ただのこじつけ)
U-MV053 - Pizzicato 5 - Twiggy Twiggy
大和撫子なブランド「桜色花伝」をイメージした曲で、とても和風。
近年よく耳にする「和ロック」な曲であるといっていいだろう。和ロックの出自についてはよくわからないが、「凛として咲く花の如く」「千本桜」などがよく挙げられるようだ。
何を意識して作られたのかはわからないけど、この多幸感がなんかすごい「っぽいな」と思ったので貼りたくなっただけです。
氷上スミレの持ち歌で、懐かしの歌謡曲を思わせるような不思議な1曲。
Winkっぽい。音楽理論とか全く詳しくなくてほとんどイメージでこじつけてるので公式ソースがあるの以外は参考程度に考えてください。
アイカツ!にはほかにもたくさん良い曲がある。ロカビリーな曲や映画音楽のような壮大なもの、80年代ディスコ風、渋谷系テイスト……とにかく幅が広い。
自分の好みの曲が必ずひとつは見つかるだろう、というくらいいろいろやっている。
そして、ときどき思わぬ人が楽曲提供をしていてびっくりすることもある。(NARASAKI、浜渦正志、ミト(クラムボン)、ナカノモリアヤコ、Kensuke ushioなど)
そんな楽曲を女児たちが聴いて成長すると思うと、音楽の未来は明るいなあと思ったりもする。
アイカツ!の○○みたいな曲ってなんていうジャンルなんだろう、と掘り下げたり、○○みたいな曲が作りたい、と作曲に手を出してみたり、