はてなキーワード: 薄暮とは
ジャンプでやった増田(https://anond.hatelabo.jp/20241012181121)に触発されました。30年近く愛読…というよりはたまに頭を傾げながらずっと読んでいるビックコミックスピリッツ誌から独断と偏見で漫画史や社会への影響を考えて5作品をセレクト
同じくランキングではなくて連載開始順に並べました。
高橋留美子の最高傑作にして恋愛マンガにおける最重要作品。初期のスピリッツはスピリッツという雑誌名よりも『めぞん一刻』で一般的に知られていたという。
最初の頃の響子さん、可愛くも何ともなかったのにねえ。回を重ねていくうちにルックスはかわいくなって性格は反比例するように嫌らしくなるという。
こちらは料理漫画における最重要作品。料理人を主人公からあえて外すことで「料理以外の食べ物に対する多面的なアプローチ」に成功した。
山岡士郎と海原雄山という日本漫画イチ有名な親子で知られているが読んでみるとキャラクターより原作者の方がうるさいうるさい。しかも全く調べていないのがミエミエ。衝撃的だった現時点最終話は雁屋哲の限界が露呈してしまったんだろうなあと。
連載休止直後編集部の企画で花咲さんは『のぼうの城』のコミカライズを担当したが…。食べ物は上手い方ではあるが。
柔道さらに格闘マンガといえば各スポーツマンガの中でも特に汗と男臭さが強いという伝統があったがそれを江口寿史と大友克洋とのハイブリッドな画風で遥か彼方まで吹っ飛ばした。いきなり巴投げのパンチラというね。
社会的影響でいえばこの作品以上の作品はない。何せ谷亮子というモンスターがこの影響で出現してしまったのだ。あとこの後浦沢直樹はちゃんと物語をたたむことができなくなるのは余談として。
そりゃ相原コージ『コージ苑』も偉大な作品であるし中川いさみ『クマのプー太郎』も名作ではある。とはいえ実際2コマ目に「ねたみ」というプラカードを持ったカワウソくんを見たときの衝撃が忘れられない。下ネタもダジャレも少なくて笑いと恐怖の紙一重をずっと行き来する新しさ。
ファミ通の『はまり道』サンデーの『ちくちくウニウニ』ときはそこまで感じなかったしその後の『ぷりぷり県』もそこまでの凄さはなかったが『伝染るんです』はやばい。
今のサイバラを見ると悲しくなる。高須克弥の人となりが白日になった今、高須クリニックのCMの痛い姿とか気持ち悪いし娘さんの事とか鴨ちゃんのこととかいろいろ足蹴にして今を生きているのも胸糞悪い。そんなクソババなのに『ぼくんち』はやはり歴史に残る傑作なのだ。
時々一太のことを考える。連載が終わって25年ぐらい経ってもだ。そして誰もいなくなっても二太は笑ってくれた。この話は多分その事だけを描いた作品だけだったかもしれん。だけどこの頃のマンガの中で1番涙を流した作品だった。
一応5作品に厳選したが意外と異論が少ないのではないかと思う。というかこの雑誌これらの作品から「ちょっと惜しい」作品がやたらと多すぎる気がする。
今回除外した作品
知名度や社会的影響は大きいだろうがこれはマンガ単体の評価じゃないし最近どんどん画面が汚く下手になってるのが気持ち悪い
唯一無二のアート漫画。とはいえ『猿飛』『ガンモ』ほどの知名度がない。村上隆に対する批判はマンガ界でもアレが許せない人は多数いるんだなという感想に。
『ナニワ金融道』は偉大だなと読んでて思う。多分真鍋先生と青木先生は合わないよなあ。
悩んだ作品その1。国民的アニメになり損ねたアニメも含めていろいろ惜しいし最終回も唐突に終わった記憶がある。お姉さんに似てたお母さんが年月を経るに従って今のお母さんになるというシーンに腹を抱えて笑った記憶。
悩んだ作品その2。とはいえここに書いておく事が中崎さんらしいと。定年迎えて連載辞めてもう絵の道具さえも捨てられていらっしゃると聞いて少し茫然としてた。
弘兼憲史より嫌いだし苦手。原作ドラマも含めてなんで受け入れられるのかが分からない。(『東京ラブストーリー』は坂元裕二が整えたので作品になった)それでもあすなろはまだ読める。しかし続編を最近描いたときはクソババアふざけんなという感想に至り。
レースを真正面から描いた黎明期の傑作。とはいえキャラクター造形の途中で削ってきたテーマを集めて煮込んだ『ICHIGO二都物語』の方が面白いのには…。
初回が見事すぎたし、連載開始のときわざとタイトル載せなかったのは反則だよなあ。あと実は『いいひと。』の方が好きでフジテレビふざけんな。
実は次点作を書いていた途中でUPしてしまったしトラバとブコメで記述もあったので次点の続きと言われた作品や言及があったものについて。
忘れてた(その1)ただし僕がなあばす派(学研派)だったことが主な原因かと。なあばすでの耕平ちゃんはすんごい丸くなっちゃったし。
こっちは次点として書く前にアップしてしまったので。しかしながら多分これがなければ実録系マンガもエッセイマンガもマンガ批評もなかったから歴史上重要な作品ではある。
入れ替わるなら『ぼくんち』なのは激しく同意。好みの問題というかボクの責任で
これは『伝染るんです』で言及した通り僕の思い入れの差で選ばなかったという。あと相原先生の最高傑作は『ムジナ』だと思ってます。
江口寿史アンド望月峯太郎ミーツ島本和彦という鬼才。絵がキレイな人ほどかっこいいブサイクが描けるという証明。ただ僕より上の人の方が思い入れが強い気がする。
不条理ギャグブームの最中にあってその中でも素直な笑いを提供していた印象が強いし、最近のマンガ製作マンガがすごい面白かった。歴史的ではないけどいいマンガです。
個人的な感情で言えば大好きなマンガ。いずみちゃんで性癖が壊れたしウチの妹は不破くん推しだった。あ、あと『結婚しようよ』もビターで好き。
『哭きの竜』と『昭和天皇物語』のちょうど中間点に位置する作品。中原誠のその後を予期したような描写や谷川さんからクレーム出ないかなと思ったキャラ造形が良かったがその後に羽生善治が出現し現実が超えていったのには閉口。
この人ここでも大きな足跡を残してた。『宮本』『ザワールド…』に比べると知名度は薄いがキャリアを決定づけた名作。ばあさん描かせるとエグいよなあこの人も。
忘れてた(その2)『あしたのジョー』の模写もすごいが『キャンディキャンディ』を完全模写したのには戦慄が。
長期連載化し始めて逆に評価が難しくなった気がするのは俺だけか?ダレないのがただただすごい。
近年のスピリッツを支えていたと言っても過言ではない極めて真っ当なスポーツ漫画。
ロードス島戦記と間違えて塩野七生の『ロードス島攻防記』を読んで、そのままズブズブとヨーロッパ史へと行った人向け。このあと阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男』が待っておる。
いやだから例えば『まことちゃん』と『漂流教室』どっちがすごいか選べるか?というと。
アイアムアヒーローはその中でも抜け出すかなあと思ってたがなあ…。
土竜はちょっと続きすぎた気もするし他はそのままヤンサンで全うできたはずマンガだからスピリッツの評価に繋がる訳ではない。
ちなみにスピリッツが死に水を取ったマンガとしてはクロサギとイキガミ以外に『ブラックジャックによろしく/佐藤秀峰』がある。
『シャカリキ!』『め組の大吾』から読めばこの人が本当に描きたいものは天才なのは分かる。ただ同時連載には向いていない。他連載の犠牲になったような終わり方。
じっくり野球を描くというタイプではないことに気づくのが遅かったなあ。『冬物語』『部屋においでよ』の方が資質だったと今思えば。
大塚英志と長崎尚志ならどっちの方が害悪なんだろうか。Happy!だって話を途中で下方修正してたぞ。
着眼点は早く『恋に落ちたシェイクスピア』よりだいぶ前。結局話をまとめ切れずヤンマガに復帰。ただいまは休載
こういうテーマのときに真っ先にダシにされる作品。しかも終わり方が『代紋take2』と全く同じという。その後『坂の上の雲』のトレースに失敗する。
そのじいさんが亡くなった。
昨年に父が亡くなり、私の実家は車を処分したので、実家に帰省するときはレンタカーを予約する。この連休もそうした。
安いので、地元の自動車修理工場がフランチャイズでやっているインディーズ系レンタカーにしてみたら、受付してくれた事務の親切な女性は、レンタカー約款を読み上げる間中修理工場から爆音で流れてくる演歌のUSENに向かって突然「ああうるさいっ!」とブチぎれ、「あなたもうるさいと思うでしょう!?」と私に同意を求め、同僚に修理工場につながるドアを閉めさせると、「最後に乗っていたのは平成15年式のbB(みんなの地元のDQNがよく乗ってたやつ)です。令和になってもまだ乗ってました」というある意味SDGsでは? みたいなことを平気で言う私に、令和2年式フィットハイブリッドという、まさに隔世の感というほかない車の操作方法をとても丁寧におしえてくれた。
そんな調子で車を借りて帰ったところ、母に、「同じ町内会のじいさんと私を、車に乗せて買い物に連れて行ってほしい」と頼まれた。
正直、ちょっと嫌だった。母はよく知っている人に違いないだろうが、私はそのじいさんをほとんど知らない。まさにあいさつ程度のイチゲンじいさんであり、むこうも私を同じように思っているだろう。そのイチゲンじいさんを車に乗せて買い物に行く…気が重い。万一大事故になったらどうしよう、面倒だなあとか、そもそも知らない人が苦手…などと種々のことが頭をよぎったが仕方がない。年齢的にも立場的にもそんな子どもじみたことは言ってられないので、私は母の申し出を受け入れ、じいさんと母を買い物に連れて行った。母には一瞬「ええ…」みたいな顔をしてしまったが、じいさんの前では全力の快諾顔を心がけた。
実家の所属する町内会は、会の中でまた数ブロックにわかれているらしいが、母らのブロックだけ会費が余りがちのため、いちど寄合(=飲み会)でぱっと使おうということになったそうだ。じいさんはブロックの会計掛で、だから買い出しにゆくとのこと。90代のじいさんが町内会の財布のひもを握る、これが種々の法律の目的条文に言うところの「少子高齢化の進展」ってやつだなと思った。なお、飲み会の予定は明日とのこと。何もかも急だ。
母とじいさんは、かごいっぱいに酒やつまみを入れた後になって、急に予算に収まるか心配しだし、その場で減らそうとするので、「レジ通して予算越えた時点で減らしてもらったらいいですよ」と私は横から口を出した。買い物は予算ぎりぎりにおさまっており、母は、じいさんのことを「さすが!」と謎にほめ、じいさんもまんざらでもなさそうだった。
じいさんは先述の通り90代、母は70代なので、畢竟ひとり30代の私が荷をせかせかとトランクに積み、これで一安心と思いきや、ついでに寿司の予約にも連れて行ってほしいというリクエストが出た。一瞬「マジか…」と思ったが、乗り掛かった舟というかもうすでに乗っている船なので、ニコニコ笑って「いきましょう!」とうけおい、ナビに寿司屋の住所を設定して寿司屋に向かう、その道々、寄合は公民館ではなくじいさんの自宅でやることになっているという話になった。
じいさんは、「もう暑いから、たくさん人が入るとエアコンを入れないといけないかもしれない」と言い、私は「電気代とショバ代として、今日買った酒の数本くらいご自身で晩酌にされても罰は当たらないと思いますよ。余っても最後みんなで分けちゃうんでしょうから、今日先に飲まれたらいかがです? あ、私は絶対誰にも言いません」と真顔ですすめ、それをきいた母は助手席で、じいさんは後部座席で笑っていた。
寿司の予約がすんで車にもどったところで、私はじいさんに「ほかに寄りたいところはないですか?」ときいた。じいさんが大丈夫というので、家まで送っていき、大量の酒を玄関通り越して冷蔵庫の中までわっせわっせと運び込み、私はようやくそこでお役御免となった。
じいさんの家の下駄箱の上には「努力」と彫られた大きな飾り駒があった。それは木工をしていたじいさんが昔手ずから彫った工芸品だそうで、「努力」と書いた将棋の駒というまんがみたいな一品を掘れる人がこんなに近くにいることに、私はいたく感じ入ってしまった。マクロ組めるより努力って掘れるほうがぜんぜんいいな。
そしてその三日後、飲み会から数えれば二日後に、じいさんは亡くなった。布団の中で亡くなっていた。連絡がとれないことを案じた親戚がすぐにかけつけ、発見ははやかった。
その日にはもう私は実家から婚家に戻っていた。母から送られてきたLINEでじいさんの突然の訃報に接し、文字通りの突然の訃報ぶりにひどく衝撃を受けたが、母はLINEに「まあ~おとしにふそくはないでしょう」(原文ママ)とも書いて寄越し、その意外なドライっぷりにはちょっと笑ってしまった。
そうして私は、じいさんを買い物につれていくことを快諾し、道中ずっとにこにこして、精一杯ふたりを手伝ったことを、本当によかった…と思った。じいさんのために、というか、自分の精神衛生のために、よかった。すげなくした直後に死なれたら、すげなくしたという自己責任(良心の呵責と言い換えてもいいかも)を背負いきれない程度にはショックだったと思う。
それに、連休のよく晴れた日に、ちょっと妙な三人組ででかけたその買い物、なんだか私には結局楽しく思われたから。
死ぬということが、生きるということから決して遠くはなれてはいないように、死んでしまった人たちもまたそうである、と私は思う。つかずはなれず、なんとなく私の歩様にあわせて、今も隣を歩んでいるように思う。
最初に私をかわいがってくれた人を亡くしたのはまだ私が赤ちゃんの頃、母の親友のお母さん。とても愉快な人で、父との結婚を迷っていた母に、「母(はは)ちゃん、馬には乗ってみよ、人にはそうてみよ、よ」とはげました。そのうちこの世にやってきた私は、母以外の人に抱っこされると、せっかくやってきたこの世の終わりのように泣き叫ぶタイプの赤子だったのに、その母の親友のお母さんにだけはごく機嫌よく抱かれていた。そういう写真が残っている。私は、物心もつかないうちに、おしゃべりもできないうちにお別れした、母に伝えきいただけで自分では何にも覚えていない彼女のことを、いつもお守りみたいに心の中に持っている。赤ちゃんだった私に向けられたその無償の厚意を、つらいときの糧にしているようなところが今もある。
最初に友達を亡くしたのは小学一年のころ、友達は前歯が抜けていて、永久歯が生えてくる前にいってしまった。その子のお母さんは今になっても私に会うと、生きてたらあの子もこんなふうだったのかと思うという。私の節目、節目に、そう思うという。そのとき、友達がわたしの隣にいないという人はきっといない。
父親は私のことが大好きだった。父と母と私の三人で、あるいは父と二人で、父の運転する車でいろいろなところに出かけた。ときには父にさそわれて、その仕事についても行き、こんなに大きな娘さんがいるのと客先に驚かれ、父はにこにこしていた。
父は死ぬ間際までほそぼそと仕事を続け、わたしは彼が亡くなる直前にアポをとっていた客先の数件に、父が亡くなったことを知らせる電話をかけた。はじめて話をした先方は、私が電話をかけてきたことによほど驚き、父が亡くなったとの知らせにしばし絶句した後、あなたのことを先生はいつも自慢そうにしていたと言い、最後には先生がいなくなったら誰を頼みにしたらいいか、本当にお世話になりました、と泣き出した。私は、涙する相手に、○○さんのおかげでほんとうに最後の最後まで誰かの役に立たせてもらって、惜しんでまでもらえて、父はとても誇らしく、ありがたく思っていると思います、と言うしかなかった。でも父は、実のところ、そんなに殊勝な人間でもない上、けっこう変わってるよなというレベルでこだわりの少ない人でもあった。
父が亡くなる直前までLINEをやりとりしていた人たちに、そのままLINEで父の逝去を伝えようとしたのだが、父はLINEのトークをある程度の期間が経つとかならず全削除するという、こだわりのなさを通り越して、ややサイコパスのような一面をもっていた。
亡くなるひと月ほど前、父は、免許を返納することにしたというLINEをわたしに送ってきた。車というものは私たちの思い出の多くを占めており、驚いた私が父に電話をかけると、「薄暮の時間帯に信号の見落としをした。今まで一回もそんなことはなかったんだから、もう潮時だと思った」と淡々と父は言った。あれだけ運転が大得意で、大好きで、アイデンティティの大部分をしめていたように見えたのに、引き際を悟ればもうしがみつない。その、ものに拘らない姿勢に私はいたく胸を打たれたし、これができない老人が多い以上、今もって、父の最も尊敬すべき美点の一つだとおもう。
ただ、電話を切ったあと、今までいろいろなところに連れて行ってくれて、たくさんの送り迎えをしてくれて本当にありがとう、と万感の思いをこめて送ったLINEも、父が、入院後(退院してくることはなかった)母とかわしあった感謝の思いを伝え合うLINEも、亡くなった時には父はすべて消しており、それを見て、私も母もあまりの父らしさに爆笑した。
(ついでに、父が亡くなる前々日まで、もはや執念のトークの削除を行っていたので、トークルームのどのあたりの人たちにまで逝去を伝えるトークを送るべきか見当もつかず、非常に頭を悩ませることになった)
そんな感じの人だったので、この世に未練というものがあったとは到底思えない。退院の手筈を整え始めていた日の深夜の3時過ぎという、家族がやや油断している上に一番身動きしづらい、マジでどうしようもない時間にいきなり息を引き取ったため、父の死に目にあえなかった母。父の逝去からしばらくして、急に「お父さん、最後に私に言いたかったことなかったんやろか」としんみり言い出したので、私は反射的にげらげら笑って「あるわけないやん」と言ってしまった。死ぬ間際まで律義にLINE全削除を続けた男にそんな情緒があるとはちょっと思えなかったのだ。母もすぐにげらげら笑いだし「そうやね」と言った。
こんなふうに父のことを思い出しているとき、私はやっぱり父がすぐ側にいるように思う、フロアシフトを挟んだスカイラインの、運転席と助手席くらいの距離のところに。
生まれてから今日にいたるまで、誰かの死はいつでもそばにありつづけた。だから死んでしまった人たちも、同じようにいつでもそばにいるように思う。
生きてとなりにいる人のように声をかければ答えるわけではない、電話をかければ出てくれるわけでもない。そうだったとしても、生きている人とはほんの少しちがう居方で、それでもわたしのとなりにいてくれているのではないか、と、わたしはいつも信じる。
じいさんは、私が買い物に連れて行った翌日の飲み会の日、つまり亡くなる三日前、近所に住むばあさんに、私のことを「車に乗せて買い物に連れて行ってくれた。あの子はとてもいい子だ」と言ったそうだ。
それを近所のばあさんから母は伝えきき、今度はわたしにそれを教えてくれた。じいさんがそう言ってくれたから、近所のばあさんは私に「会ってみたい」と言っているらしい。
ありがとうじいさん。よくわかんないけどばあさんも、私に会いたいと思ってくれてありがとう。会おう。
私は今、私に会いたいと思ってくれる人がいるなら、その人にとても会いたい。だから、次の帰省のときには、私は近所のばあさんに顔を見せに行くつもりでいる。
私の目にうつり、私が今生きている世界は、そのときには隣に、近所のじいさんがどうしたっていてくれる、そういう世界だ。
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6/22
父の死は、私にとってとても大きな出来事で、父のことを書きたいと1年間思い続けているけど、整理がつかずになかなかかけずにいます。一部ですが少し吐出せて、それを読んでもらえてうれしいです。
私が書いた別の読みたいというブコメをみかけたので、かなり以前に書いた増田ですが、お年寄りの話題・肉親の死が出てくるものを2つほど貼っておきます。
※ビービーの車名直しました。廃車するとき泣きながら見送ったのに間違えてしまった、ご指摘ありがとうございました。
実る道行
そして実りゆく案山子
つるむらさきと芹ならば
かえって心も気も楽か
紙が毛羽立つ筆先に
寝てもいいけど角度を変えて
どの交情が占めるかとか
雁は帰巣の頭を巡らせ
湯冷めのしない羽休め
気持ちをすべて言い当てられて
謎まだ解けず
声、小さいよ
もう眠そうな声
眠いのか、そう眠たいならね
薄暮れにひきあげて
体の幅で塞ぐ畦道
ゆくりなく渡り歩いて
抜き足を峠まで運ぶか
運んだ先の馬場で待つ蟻
夜の目も利く先導と
山裾からまた山裾へ
思い出したら話してくれる
何かと深めた信心を
あたらしい主になり代わる
鯰の潜む流れから
遠くから二十万騎のかちどき
おおむね好意を内に示して
尖底土器まで野心が巡る
ただ走り先走る尖石
雪が見えるの
なれの果て
それがおまえ
おびただしく連なるからたち
絶えずまわりにくべる火の
しらじら退いた機先
明日の天気は野を分けて
みだりに迫り来る老齢
昼のあずきとも関係ない
払えば道となる藪を
ぼうぼう伸びるにまかせていれば
北限に迫る脊梁
たかく道行き
洗いそそいで運ばねば
枯れるもなにも使う人のない枕木
向こうで咲いてたか
もうそこまで行ければいい気がする
ひとまず不慣れな先行きで
まずは燕をとらえるか
あぶみを離れるいななきの
鼻先まで香るうちに
まずは燕をとらえてみるか
『パッチ・ワークス』(港の人)より
あ〜る(ギャグ)、機動警察パトレイバー(SF)、じゃじゃ馬(競馬)、鉄腕バーディ(SF)、薄暮のクロニクル(伝奇ミステリ)、でぃす×こみ(マンガ製作、BL)、新九郎(歴史)、はてしない物語(エッセイ)
東大一直線(受験ギャグ)、おぼっちゃまくん(富豪ギャグ)、ゴーマニズム宣言(エッセイ?)
事件屋稼業(ハードボイルド)、「坊っちゃん」の時代(日本文学)、神々の山嶺(山岳)、孤独のグルメ(グルメ)
六三四の剣(剣道)、龍-RON-(昭和史)、仁-JIN-(幕末+タイムスリップ)
無用ノ介(時代劇)、ゴルゴ13(現代劇)、鬼平、梅安、剣客(池波正太郎コミカライズ)
あしたのジョー(ボクシング)、ハリスの旋風(不良もの)、あした天気になあれ(ゴルフ)、のたり松太郎(相撲)
サイボーグ009(SF)、仮面ライダー(SF)、佐武と市捕物控(時代劇)、マンガ日本経済入門(ビジネス)、HOTEL(仕事)
What's Michael?(猫コメディ)、1・2の三四郎(プロレス)、柔道部物語(柔道)
帯をギュッとね!(柔道)、モンキーターン(競艇)、とめはねっ!(書道)
うしおととら(伝奇アクション)、からくりサーカス(伝奇アクション)、黒博物館(近代アクション)
俺の知ってる(行って食べた事は無い)料理屋は、
夕方だったかな、薄暮の頃に、着水するであろう地への鴨の飛行コースに網を張って、
鴨猟をするとTVでもやってた。
やっぱり人の気配を感じるとそこには着水しないらしい。
食べては見たいと思うが、一人で行けるようでは無いらしいのと、
一緒に行ってくれる人が居そうにないので、これまでの所行ってないだけだ。
余談...
店の中でTVの取材中、鴨鍋を楽しんでいたグループの内の一人の女性が、
自分の器に入っていた料理を食べ、汁だけ残った状態でTVクルーに「フンッ」と言って突き出した。
TVクルーは「えっ、これ中身入って無いじゃないですか!」と強く言ったら、
「汁よ! 汁が絶品なの!」と息巻いていたが、TVクルーがそれを食した様子はなかった。
新型コロナ流行以前の事だったと思うけど、見ず知らずの人に自分の口を付けた取り皿、差し出すものだろうか?
それとも、そういったことを慮る事の出来なかったTVクルーが悪かったのだろうか?
俺はあのおばさんのあの行動=態度は無いと思った。
10年前に活動停止したミュージシャンの音楽を、今もたまに聴く。プレイリストの端っこに入っているその音楽は、同ジャンルの音楽の中でも特に繊細かつダイナミックで、聞き流している中でも耳が音に引き寄せられる。
デジタルとアナログの間を行き来しながら推進力を保つリズムが音空間を作り出し、どこか懐かしく寂しいメロディは徐々にハーモニーの中に溶けて消え失せる。音の遠近は入れ替わりながら、夕暮れや薄暮のような喪失と誕生の印象だけを常に残していく。
その音楽は聴く度に新しい発見があるが、聴き込むことはしていない。同じミュージシャンから新しい供給が今後あるとは思えず、既存の音に飽きてしまうことが恐ろしいからだ。
販売が終了したお菓子の残りを、少しずつ、名残惜しみながら食べていくように、プレイリストの中で偶然出会った時に、耳を澄ます。
字数があふれたので分割。
・VMR寧々子ちゃん(twitter.com/neneko_and_Dr)
遊戯王好き繋がり。
ねねビットらじお!(トライエース作品語り)にて初コラボ。(www.youtube.com/watch?v=Xq4q2ZlqYKA)
遊戯王関係のコラボも行っている。(www.youtube.com/watch?v=6eJ5ZbuFuxc)
姉ちゃんのモノマネをしたことがある。(www.youtube.com/live/dCMjAp-uzSI?feature=share&t=1385)
・横井bit子⇒横井ビト子(twitter.com/yokoi_bitko)
ねねビットらじお!(トライエース作品語り)にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=Xq4q2ZlqYKA)
・イヌージョン(twitter.com/inu_sion_dog)
推されていてチャット欄によく表れた。
BANトーク(ジョジョ5部)にて初コラボ。(www.youtube.com/watch?v=F6CfOG7kwTE)
以降様々なコラボをしている。(www.youtube.com/watch?v=zfY1A92QfLA)
配信中のマシュマロで姉ちゃんが取り上げられた。(www.youtube.com/live/0eD3e1SEsS4?feature=share&t=1740)
同人マンガの主人公に起用されたことがある。(www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=512621)
姉ちゃんのファンアートを多く描いている。(twitter.com/inu_sion_dog/status/1394954981611032576)
クゥ画廊のメインビジュアルを担当した。(twitter.com/inu_sion_dog/status/1394954981611032576)
現在休止中。
飼い主については絶賛活動中。(twitter.com/mol6251)
・天開司(twitter.com/tenkaitukasa)
BANトーク(ジョジョ5部)にて共演。(www.youtube.com/watch?v=F6CfOG7kwTE)
以降、BANトーク関係で数度共演。(www.youtube.com/watch?v=HC5wrgqJhB4)
2018年振り返りで一瞬だけ名前が出た。(www.youtube.com/live/KLsJ38g8qfI?feature=share&t=546)
姉ちゃんを呼び捨てで呼ぶ人って相当レアだと思う(他にいないのでは)。
・佐藤ホームズ(twitter.com/satouholmes)
(www.youtube.com/watch?v=txL9XfNc6zw)
(www.youtube.com/watch?v=ReOjDWrtSO4)
・星城勝⇒星城ジョー(twitter.com/Say_Jo_Jo)
BANトーク(ジョジョ5部)にて共演。(www.youtube.com/watch?v=F6CfOG7kwTE)
活動休止中。
・ふくやマスター(twitter.com/lesupo_ru321id)
・かぴこ(twitter.com/kapiko_vtuber)
・レンガ塔男爵(twitter.com/baronbricktower)
BANトーク(ロックマンエグゼ)にて共演。(www.youtube.com/watch?v=dyp292EIFdY)
BANトーク(ロックマンエグゼ)にて共演。(www.youtube.com/watch?v=dyp292EIFdY)
引退済。
BANトーク(ジョジョ6部)にて共演。(www.youtube.com/watch?v=HC5wrgqJhB4)
引退済み。
・ディープブリザード(twitter.com/mao_DBmiyuki)
コラボ以外でも関りがあった。
ファンアートやファンモデル(twitter.com/mao_DBmiyuki/status/1080618531731922945)を描かれたこともあった。
コラボとしてはクゥラジ(アイカツ!語り)のみであった。(www.youtube.com/watch?v=Dz9OqsrgIO0)
・白鳥天羽(twitter.com/Shiratori_Amaha)
クゥラジ(アイカツ!語り)でコラボ。(www.youtube.com/watch?v=Dz9OqsrgIO0)
・高峰伊織(twitter.com/takamineiori)
クゥラジ(アイカツ!語り)でコラボ。(www.youtube.com/watch?v=Dz9OqsrgIO0)
クゥラジ(アイカツ!語り)でコラボ。(www.youtube.com/watch?v=Dz9OqsrgIO0)
引退済。
・白花咲(twitter.com/shirahana_saku)
クゥラジ(シャーマンキング語り)にて初コラボ。(www.youtube.com/watch?v=zUHpLJXTeIY)
以降クレヨンしんちゃんの同時視聴、ミリオネア、雪山人狼と複数回のコラボを行っている。
(www.youtube.com/watch?v=3aNZvn9i2gw)
(www.youtube.com/watch?v=erpjO28G18g)
(www.youtube.com/watch?v=cmMJGX96Mnw)
最近は休止中の模様。
・探跡家もっけい(twitter.com/mokkei_VE)
クゥラジ(シャーマンキング語り)でコラボ。(www.youtube.com/watch?v=zUHpLJXTeIY)
チャット欄でよく見かけた。
・さはな(twitter.com/sahana_virtual)
クゥラジ(VTuberの動画・配信の作り方)にて初コラボ。(www.youtube.com/watch?v=y8g1xltBpCY)
姉ちゃんの使っているPerception Neuronについて驚愕していた。
そのあと、スマブラ動画に出演。(www.youtube.com/watch?v=6KdDK6QOhc8)
・世界クルミ(twitter.com/Kurumi_Ojisan)
クゥラジ(VTuberの動画・配信の作り方)でコラボ。(www.youtube.com/watch?v=y8g1xltBpCY)
姉ちゃんがよく見ていると配信で話していた。(www.youtube.com/watch?v=1PX2QyrfprE)
・マリー・アンドロイド(twitter.com/Jinbey_Aoyama)
・有栖川ドット(twitter.com/dot_alicechan)
・ンヌグム(twitter.com/_nugumu)
クゥラジ(VTuberの動画・配信の作り方)でのアンケート企画に回答。(www.youtube.com/watch?v=y8g1xltBpCY)
・コハク(twitter.com/kohaku_55555)
休止中(引退?公式HPも無くなってる…)(kohaku.localinfo.jp)
・バーチャルねこ(twitter.com/neko_vtuber)
クゥラジ(音楽語り)にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=nXV3JD2Hzcw)
裏でゲームを一緒にやっていたことが明かされている。(twitter.com/koo_fran_zopar/status/1067087849885859845)
・ワニのヤカ(twitter.com/C_Yaca)
・N-TO(twitter.com/ASSISTANT_ROB)
クゥラジ(音楽語り)にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=nXV3JD2Hzcw)
・ユキミお姉ちゃん(twitter.com/az_yukimi)
グリットマン同盟コラボにて共演。(www.youtube.com/watch?v=bPaPbMdFlQ4)
・あさひなゆうひ(twitter.com/asahina_yuuhiVY)
・炎城寺カケル(twitter.com/ennjouji_kakeru)
・寧々寝あげは
遊戯王デュエルリンクスコラボ(あさひなゆうひ主催)にて共演。
・竜宮コク(twitter.com/ryugu_koku)
・紫妃小夜音(Twitter削除)
引退済。
・さえきやひろ(twitter.com/saekiyahiro)
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」同時視聴にて初コラボ。(www.youtube.com/watch?v=dKBo1P5SEUQ)
(www.youtube.com/watch?v=erpjO28G18g)
(www.youtube.com/watch?v=cmMJGX96Mnw)
・上糸レイン(twitter.com/ueito_rein)
「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」同時視聴にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=_6mnS4GRaDA)
休止中(引退?)。
・ソフィアコード(twitter.com/Sophia_Code)
ミリオネアにて初コラボ。(www.youtube.com/watch?v=erpjO28G18g)
(www.youtube.com/watch?v=erpjO28G18g)
(www.youtube.com/watch?v=cmMJGX96Mnw)
そのすぐ後くらいに引退。
金平あめという似た声をしたVTuberがこの後活動開始している。(twitter.com/ame_kanehira)
・ライラ・エディタ(twitter.com/Lyra_Editor)
雪山人狼(ミリオネア組)にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=cmMJGX96Mnw)
引退済。
・らんまる(蘭 丸乃)(twitter.com/RanmaruChannel)
雪山人狼(ミリオネア組)にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=cmMJGX96Mnw)
・彩音れおん(twitter.com/Leon_Ayane)
・小日向りゅーじ(小日向りゅーこ)(twitter.com/ryuji_kohinata)
・星乃歌カズ(twitter.com/Hoshinouta_Kaz)
雪山人狼(れらたん主催)でコラボ。(www.youtube.com/watch?v=cmMJGX96Mnw)
・薄暮一縷(twitter.com/Hakubo_Ichiru)
雪山人狼(れらたん主催)でコラボ。(www.youtube.com/watch?v=cmMJGX96Mnw)
休止中(引退?)。
・むらさきあんこ(twitter.com/NekomesiGozen)
「でびるメイドCafeへようこそ♪」にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=Njp4vH8mLoM)
チャット欄でよく見かけた。
・そらのももか(twitter.com/sorano_momoka)
「バーチャルさんはみている第一話同時視聴にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=DTcSWjJD0ng)
(クゥ画廊にも寄稿)(twitter.com/sorano_momoka/status/1096778798945599488)
青沼大地といとこ。(twitter.com/aonuma_daichi)
・ガニメデ(twitter.com/ganimedevyt)
「バーチャルさんはみている第一話同時視聴にてコラボ。(www.youtube.com/watch?v=DTcSWjJD0ng)
チャット欄でよく見かけた。
・アズオート(twitter.com/azoth_badgame)
(twitter.com/azoth_badgame/status/1127441884920418304)
(twitter.com/azoth_badgame/status/1185512607655981056)
アーカイブはどちらも非公開済み。
・バーチャルバナナ(twitter.com/VirtualBa7)
グルーヴ地獄Vにて共演。(twitter.com/azoth_badgame/status/1127441884920418304)
・アンネリリーゼ(twitter.com/rottelia666)
・真園あきら(twitter.com/ryonaxlove)
ジーコサッカー(偽)にて共演。(twitter.com/azoth_badgame/status/1185512607655981056)
・ナタシア(twitter.com/devilnatashia)
非コラボ。
(クゥ画廊にも寄稿)(twitter.com/devilnatashia/status/1105015217866530816)
「捨てられた子猫」なら、
動物病院とか捨て猫カフェにいけば巡り合える。それも優良な飼い主を待っているのがより取り見取りだ。
「野良ネコの子で、親とはぐれて再会の目がないあるいは親離れを失敗して(一定数いる)死ぬ寸前」なら
拾うポイントは「音」だ。
住宅街から繁華街までどこでもいいので、隙間だ。猫は人の目を避けているから、隙間にいる。
とうぜん子猫もそのあたりにいる。
あるいは独り立ちに失敗して渇きと飢えで死にしそうな子猫も親を呼ぶ声で鳴いていることが多い。
(独り立ちに失敗といっても母猫によっては生後6、7週齢でもう放り出す個体もある。「子猫 6週齢」で画像検索してみ。もう思い描く子猫ちゃんまんまだから。これで親離れって土台無理でしょって年齢だから。)
このかぼそく、聞き取りづらい鳴き声を聞きとれるかどうかで落ちている子猫を高確率で拾える。
このやり方で私は小中学校のころから数年に一度の頻度で子猫を拾い続けている。
特に早朝と夕方がねらい目。もともと猫は薄明薄暮性の生き物で活発になる時間帯なのと、
活動する時間帯なのに空腹=母猫が帰ってこない不安から子猫が長く鳴く。
特に早朝は高音が伝わりやすく、人が活動していない時間帯なので聞き取りやすい。
いま飼っている2匹のうち、一匹目は朝4時に鳴き声で目が覚め、朝6時過ぎても鳴いているので見に行ったら100mほど先にまだ目が開いていないのが落ちてて拾った。
目が見えないくせに、拾い上げたときに、こちらの手のぬくもりにうれしそうにみゃあみゃあ挨拶はじめたときのことは一生忘れない。
本庄署では、前夜(三日夜)から保護していた朝鮮人が四十三名いたが、電話で、デマにおびえた人達から出動要請があって、警官は出はらっていた。
私が、警察に残って外からの電話に出ている時、警察がからっぽであることを見ていった奴がいたのだ。
(略)
本庄署へ引きかえしてきた三台のトラックは、朝鮮人を満載していた。私もそのトラックに乗っていたが、集まってきた群衆のなかに青木紋九郎という
ギュウタロウ(注:遊郭で客引き等を行う男子従業員)がいた。その紋九郎が、「あいつは、朝鮮人の偽巡査だ。あいつからやっちまえ」と煽動した。
それがあいずとなって、一斉に群衆が襲いかかり、あの惨劇がはじまったのだ。
(略)
惨殺の模様は、とうてい口では言いあらわせない。日本人の残虐さを思い知らされたような気がした。
何百人という群衆が暴れまわっているのを、一人や二人の巡査では、とうてい手出しも出来なかった。こういうのを見せられるならいっそ死にたいと考えたほどだ。
子供も沢山居たが、子供達は並べられて、親の見ているまえで首をはねられ、そのあと親達をはりつけにしていた。生きている朝鮮人の腕をのこぎりでひいている奴もいた。
それも、途中までやっちやあ、今度は他の朝鮮人をやるという状態で、その残酷さは見るに耐えなかった。
後でおばあさんと娘がきて、「自分の息子は東京でこのやつらのために殺された」といって、死体の目玉を出刃包刀でくりぬいているのも見た。
おとなしく送られてきた朝鮮人に民衆が集団で襲いかかり、牙をむけたところに熊谷の虐殺の特徴がある。
(略)
中心部入り口における殺戮に加わった民衆は、その昂奮をそのまま市街地へ持ち込んだ。彼らは血がついた刀、竹槍、棍棒を持って逃げた朝鮮人を探し、みつけ出しては殺す。
そこに自警のかけらは少しもない。狂気に支配されたとはいえ、血に飢えた者が獲物を捜し求め、狩りを楽しみ、みつけたら殺戮を楽しむ、というのが実相である。
殺戮は逃げた朝鮮人に向けられるだけではすまなくなった。逃げた者を探して殺すだけでは満足できなくなった殺戮者たちは、おとなしく数珠繋ぎで連行されている、
手を縛られたまま逃げる者、それを追いかける男。おとなしく縛られたままでいる朝鮮人、それを引っ立てて刀の試し斬りにする男。
自分で殺したくて、「こっちへまわせ」と息巻いている男。熊谷の町の中心部は、薄暮そして暗闇の中で殺戮のし放題であった。
夜の住人というほどでも無いが薄明薄暮の住人としても、眩しくなりすぎた
「君の名は。」の二匹目のどじょう狙いで類似企画が乱発されたわりにはどれも鳴かず飛ばずに終わりなんとも寂しい。
19年は天気の子、プロメア、ドラクエ、すみっコぐらしが興行収入10億円を超えてまだマシだったが下まで見ると本当に悲惨。
ブームに便乗し、散々金をかけてプロモーションして、人気俳優や芸能人を声優に起用し話題作りしおいて結果は「すみっコぐらし以下」「ドラクエ以下」という事実を関係者はどう考えているんだろうか。
作品名 | 公開日 | 興行収入[億円] |
---|---|---|
HELLO WORLD ハローワールド | 9/20 | 5.9 |
ルパン三世 THE FIRST | 12/6 | 5.9 |
空の青さを知る人よ | 10/11 | 5.7 |
海獣の子供 | 6/7 | 3.1 |
二ノ国 | 8/23 | 3.0 |
きみと、波にのれたら | 6/21 | 2.5 |
バースデー・ワンダーランド | 4/26 | 1.3 |
LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘 | 5/31 | 0.1 |
ぼくらの七日間戦争 | 12/13 | ?? |
この世界の(さらにいくつもの)片隅に | 12/20 | ?? |
幸福路のチー | 11/29 | - |
HUMAN LOST 人間失格 | 11/29 | 圏外スタート |
薄暮 | 6/21 | - |
LAIDBACKERS-レイドバッカーズ- | 4/5 | - |
あした世界が終わるとしても | 1/25 | - |
https://pixiin.com/ranking-japan-boxoffice2019/
作品名 | 公開日 | 興行収入[億円] |
---|---|---|
宇宙の法 黎明編 | 10/12 | 6.7 |
機動戦士ガンダムNT | 11/30 | 5.2 |
モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ | 10/5 | 3.6 |
ペンギン・ハイウェイ | 8/17 | 3.0 |
劇場版 マジンガーZ INFINITY | 1/13 | 2.4 |
若おかみは小学生! | 9/21 | 2.3 |
君の膵臓をたべたい | 9/1 | 2.3 |
さよならの朝に約束の花をかざろう | 2/24 | 1.8 |
ニンジャバットマン | 6/15 | 0.8 |
小さな英雄 カニとタマゴと透明人間 | 8/24 | 0.6 |
犬ヶ島 | 5/25 | 0.4 |
詩季織々 | 8/14 | 0.2 |
https://pixiin.com/ranking-japan-boxoffice2018/
薄暮をとうに過ぎ帰路を歩むコート姿の人の黒い綿棒のような姿よりもなお黒い小さな点が赤信号の横断歩道を毛足の長い絨毯の上で転がる布玉くらいの速度で渡りはじめ
にわかに強くなりはじめた初冬の風に飛ばされてきたドラッグストアかどこかのビニール袋の類であろうかと反対側の歩道から目をこらせばどうやら猫である
遠くから、しかし軽快な速度で長く前に伸びるうす黄色いライトを灯した小型車が光ごと走ってくるのに黒いまま照らしだされて猫はその路のまんなかで立ち止まりかけたので
思わず危ない危ない危ないよー早くこっち!と大声で叫ぶと一瞥という言葉の成立しないほど短い瞬間こちらを見たかと思えば一転猫は布玉からビー玉に変身して走りだし
こちら側の歩道に隣接する古団地の敷地の芝生に覆われた小山まで一気呵成に駆けあがるとそのいちばん高いところに何事もなかったかのようにゆっくりと鎮座した 息も乱れないビー玉の眼
真っ黒黒の体真っ黒黒の額に画竜点睛小さい白いいびつな星の、小柄な金の眼の成猫の無事と見事なその平静を見
ほっとすれば徐々に勝ってくる小さいかわいいものをずっと眺めていたい気持ちのまま立ち去りがたく重い荷物をしびれた両の手にぶらさげて立ち止まっていると
猫には思いも至らない手順を踏んで横断歩道を渡ってきたやわらかい緑の灯りの点滅を背負った人が突としていやー猫ちゃん無事でよかったね、
一生懸命叫んでよかったね、と白い息でほほ笑んだので向こう側にこちら側の人間ごと同じ場面をつぶさに見ていた人のあったことに今さら気がついてひどく赤面した
気恥ずかしさからそそくさと猫とその人の前を去り同じ手順を踏んで横断歩道を渡ったがあの猫はこれからどこで眠るのだろう、とふと考えて対岸を振り返れば小山の上にもう猫はいなかった
・ヤマカンとは
ヤマカンというは山本寛監督の別称。京アニ傘下出身で、ハルヒEDで注目されてらき☆すた降板で話題になり
その後かんなぎやBRSの頃は評価悪くなかったが、フラクタルで内輪揉めを起こし、
WakeUp,Girlsなるアニメ作品と同名ユニットを立ち上げ、ユニットはそれなりの人気で
今年活動終了したが、アニメは劇場3作TV2期あったものの、こちらも揉めて途中監督降板してる。
以前から煽り耐性がなく、炎上するたびにまとめサイトやアンチに対して通報した結果
揚げ足は取られなくなったが、比較的中立だった映画評論家・アニメ関連ライターに留まらず
盟友だった音楽チームのMonaca、(彼の言う意識の低い)一般ファンまで常態的に罵るようになり、
誰も触れられない雰囲気になり、ようやくクラウドファンディングで制作に漕ぎづけたのが今作。
・『薄暮』について
公開2日目にして20人くらいで少し寂しい感じではあるが、クラファンに参加してそうなおっさんや
福島県いわき市舞台だから見にきたのか、年配のカップルも居た。
先月試写会かなんかで、未完だの廃業だの話題になってるのに
内容的に悪くないとかいう評価が出ていて、少し気になっていた。
凄く簡単に言うと、福島県いわき市を舞台にして絵画と音楽を中心にした、こじんまりとしたガールミーツボーイの佳作だった。
作画は別に期待していてなかったからか、最後の演奏シーンは止めが多いなとは思うものの
平松禎史や追崎史敏も参加していたし、未完云々は炎上マーケティングだろう。
WUGより近岡キャラデザの素朴さが表現できていたように思う。
テーマが弦楽器と地方都市で、必然的に音響と背景がクローズアップされるので、作画は気にならない
物語の高校の吹奏楽部は強豪校であり、主人公たちの音楽部(ストリングス中心)が
人が集まらないという設定は京アニの『響け、ユーフォニアム!』に対する当てつけに思える。
(企画立ち上げ当初はバンドの『けいおん』を意識していたのかも)
また主役男女2人の接点でもあり、タイトルである薄暮は、『君の名は』の片割れ時を想い出させる。
舞台装置として同じだろうが、ファンタジックな新海作品よりも現実的な立ち位置。
他にも主人公のセリフで生理という単語を入れたり、自宅のベッドで上着を脱ぐシーンなど
明らかに狙った少女演出がある。ここはジェンダーやアイドル論的な視点で議論できそうだけど、他の人に任せる。
テーマ的には震災はあくまで遠景的なもので、基本は主人公の初恋などの淡い成長など非常にシンプルなので、
新海誠や山田尚子のようなフェティッシュだったり繊細な作品に比べると、物足りなさを感じる。
声オタ的には、主演の男女2人は役柄の演出もあって、特に違和感はない。
ヤマカン作品では常連の花澤香菜と下野紘に、同級生友人2人は雨宮天ちゃんと佐倉あやねるのシンカリオンコンビ
を配置して、声オタ的にも十分に満足できた。
特にあやねる『プロメア』のようなステレオタイプなヒロインよりも、今回のウザねるが圧倒的に魅力的。
WUG関連だと島本須美も出てるし『らき☆すた』の頃からの福原香織、大坪由佳
こにわ、大橋隆昌とか懐かしみを感じる面子も。
この度、『薄暮』のいわき、東京、大阪三箇所での特別試写会におきまして、大変状態の悪いフィルムをお見せしてしまったという、自らのプロとしての責任、特に納品責任を重大に受け止めまして、『薄暮』を最後にアニメーション業界から廃業することにいたします。
関係各位に多大なるご迷惑をおかけしたことに対し、これを以てお詫びに代えさせていただきます。
誠に申し訳ございません。
「自分はそもそもアニメが作れなかったんだ」、その事に業界21年もいてようやく気付いた次第であります。
これを機に、今後はアニメーションに関係する一切の業務を担当しないことをここに誓います。
尚、『薄暮』だけは、お赦しいただけるようならば最後まで全力で完璧に作り上げ、かならずや6月21日の全国封切に間に合わせるよう、万難を排しより一層の努力をして参ります。
新章を貶すツイートをリツイートしたり、放送時間の裏で内容にケチつける生放送したり、もう醜悪すぎるからやめてほしいです。
あなたは委員会から酷い仕打ちを受けたのかもしれないし、元々の正義はあなたにあったのかもしれないけれど、過剰な暴力によって善悪が逆転して見えます。
テロリストみたいな状態です。(彼らも自らが正義だと信じながら、その活動は世の中からは邪悪な存在として認識されている)
それでもなお、あなたが受けた痛みに比べれば足りない、まだ続けるというのなら、せめて内輪でやって頂けないでしょうか。
相手が抵抗しない(我々には見えない)から、最近はただあなたが一方的に攻撃を加えているようにすら見えます。
何より私は、あなたが何かを破壊する行為より、あなたが作るものがみたい。
いまは薄暮というプロジェクト、そしてまたそこに賛同してくれる新しい仲間を得たのだから、あなたの新しい明るい未来を見せてください。