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2025-12-09

性欲のまま、いたずらに無辜精子を何兆も殺してきた

俺はとんでもない大量虐殺者だとふと思い至り、ぞっとした

2025-12-04

証明者――父と私、そして「存在しなかった」ものたち

春の陽射しが網戸を通して差し込む。父親がレール部分を指さす。「ここが出っ張っているから削ってくれ」。私は黙って見ていた。

彼の指さす先は、網戸の可動部分そのものだった。削れば機能しなくなる。彼は「ちょっとした困難」にすぐ人を頼る。

この癖が、彼の人生を、そして私との関係を、ゆっくりと確実に蝕んでいったのだと、今ならわかる。

水に沈むラジコン

私が小学校六年生のときの話だ。何週間もかけてラジコンカーを組み上げていた。

完成間近になった夜、父は「見せろ」と言った。暗がりの中、私は車体の最終調整をし、父に送信機を渡した。「触らないで」と念を押した。

彼は触った。いや、いたずらした。車体はバックし、深い水たまりにまっすぐ入った。

防水ではない。私は固まった。父は笑っていた。彼は私がキャンキャン騒ぐのを楽しんでいた。

子どもの反応をおもちゃのように弄ぶのが好きな男だった。

後日、母の叱責で父は謝罪した。窓を開け、寝ている私に投げやりに「悪かった」と叫んだ。

謝罪というより、恥辱の表明だった。何も伝わってこなかった。

この瞬間、私は「父」という存在を、一個の「人間」として測り始めた。そして、その測定結果は惨憺たるものだった。

父は幼い子ども特に五歳くらいまでの子に強い興味を示した。無理難題を言って反応を楽しむ。

しかし、子ども自我を持ち始め、「嫌なものは嫌」と言い出すと、彼の目は瞬く間に曇り、興味は失せた。

彼が求めたのは「思い通りになる関係」だった。それは存在しない幻想だ。だが彼は、その幻想依存し続けた。

春の朝暴力と、秋の出向

春になると、父は特別なことをした。早起きして私を叩き起こすのだ。

冬はない。春の陽気が、彼の中の何かを騒がせるらしい。「五分で着替えてグラウンドに出てこい」。それができないと、真っ赤な顔をして殴ってきた。

彼は「猶予を与えないこと」が得意だった。自分が起こされるときは、そんなことは一切ないのに。

時は流れ、父は会社で「懲罰人事」と呼ばれる社外出向を命じられた。

当時はリストラ時代ではない。彼は「出向イコールクビ」と二度繰り返し、絶望した。

青森かどこかへ行かされ、そこでは何もせず、無為時間を過ごし、苦しんでいたと後で聞いた。

不思議ものだ。同じ「出向」という境遇に、私は後に立つことになる。

だが私の感覚は違った。「落ち込んでいたけど、日々の出勤があるからね。なんかできないかなー」そう思った。

二万円のパソコンと、当時としては画期的低価格ソフトを買い、独学で使いこなした。

そして自作の便利なコマンドを作り、部署のみんなに入れてあげた。面白がられた。

そこに、大手IT企業から来たという男がいた。LANケーブルのこともわからず、私に頼ってきた。仕事から逃げる人だった。

「こんなダメ人間がいるのか」と思った。肩書と実力の乖離。父が会社でやっていたことも、おそらくこれに近かったのだろう。

暴力で言うことを聞かせ、逆らうと政治をする」。そんな男が、組織の本流から「放逐」されるのは、必然の成り行きだった。

網戸と算数問題集クラシック音楽

網戸の掃除の一件は、彼の人生の縮図のように思える。

自分で見て、考えて、ためしてみる――この最も基本的プロセスを、彼は常に他者に投げた。

その癖は、家庭の隅々に染み出ていた。

一緒に旅行に行こうと言い出したかと思うと、電車の中で突然言った。「お前は算数問題集を持ってきてやる」。

アホかと思った。旅行という非日常空間に、日常課題を持ち込む。

彼の頭の中には、私という人間感情欲望存在せず、あるのは「教育する父」という自分自身の役割に没入したいという欲求だけだった。

別の日、彼はテレビクラシック音楽番組を楽しそうに見終わると、手元を指さして言った。

ハイ、ここに三十分くらいクラシック音楽」。突然の指令である。私はレコードプレーヤーを持ってくるよう命じられ、むしゃくしゃした。

だって番組を楽しんでいたのに。彼の「いい気分」は、周囲の人間を突然「自分情緒体験の延長」として召喚する許可状になった。

ゴルフ指導もそうだった。一挙一動に大声で口を出し、完全に夢中になる。

彼が夢中になっているのは、私の上達でもない、親子の時間でもない。

指導者としての自分」に酔いしれる感覚のものだった。

水泳でも「それいけ!」とプール中に響く大声を出した。

それは私のためというより、自分自身の熱狂演出するパフォーマンスだった。

「胸がいっぱいです」と、存在しない相手の家

母方の叔母の話をしよう。彼女の息子は三十五歳でようやく結婚式を挙げた。

その場でマイクを握り、「私は胸がいっぱいです」と泣きながら言った。

私は意外だった。ふつう結婚式来賓を労うものだと思うからだ。

だが、これが母方の家系の特徴なのかもしれない、と後になって気づいた。

その叔母もまた、自分の息子が結婚した際、相手の家が存在しないかのような振る舞いを繰り返したという。

母も父と「同じ」だった。私の感情意思を、一個の独立したものとして尊重するという基盤が、初めからそこにはなかった。

母方の家系には、内輪の感情に強く没入し、その外側の他者を軽視する傾向が流れているようだった。

私は、父方の「支配幻想」と、母方の「没入と無視」という、二つの異なる「他者不在」のシステム交差点に生まれ落ちた。

からこそ、私は両方のシステムから自由な、「外部の観察者」となることを運命づけられていたのかもしれない。

高校生背中と、親戚への言いつけ

高校生のある日、私はついに父に「やり返した」。長年の理不尽暴力への反撃だ。

だが私は、顔面は避け、背中から押し倒すという「優しさ」すら守った。

彼は私を殴り返さなかった。代わりに、親戚中に電話をかけ、「息子が父親暴力をふるった」と言いふらした。

そこで私は、彼の「卑怯」の本質を見た。力の論理で負けるやいなや、たちまち「世間体」や「情の政治」という別の土俵に持ち込む。

会社で「逆らうと政治をする」というのも、まったく同じ手口だったに違いない。

家庭という密室では通用たこ手法が、会社というより広い社会では通用しなくなり、彼は「懲罰人事」という形で社会から排除されていった。

死の間際の「息子、息子」

父が死の床に就いた時、彼はひたすら「息子、息子」と考え続けていたと聞いた。その話を聞いて、私はなお一層、痛々しい気持ちになった。

なぜそこまで、自分を脱することができないのか。なぜ「最初から存在しなかった幼児」への依存から、一生抜け出せないのか。

彼が求め続けた「息子」は、私ではなかった。自我を持ち、意思を持ち、彼の支配を拒絶し、一個の人間として彼と対峙たこの私ではなかった。

彼が恋い慕ったのは、彼の心の中にだけ存在した「言いなりになる幻想幼児」だった。私は、その幻想体現できない「失敗作」として、彼の人生に居続けたのだ。

「生まれてこさせてもらって感謝」という問いの空虚

世間では「生まれてこさせてもらって感謝しなさい」と言われる。だが私は思う。最初から存在していないなら、生の苦しみも何もない。

まれる前の「私」に、生まれることの恩恵不利益もない。問い自体意味をなさない。

父や母は、「子どもを作った」という事実をもって、何かを成し遂げたと思っていたかもしれない。

だが、生物学的な子作りは猫や犬にもできる。なにも偉くない。

本当に難しいのは、その子どもを一個の独立した人格として尊重し、その人生を見守ることだ。

彼らにはそれが決定的に欠けていた。だから感謝」を求めること自体が、服従要求に感じられる。

私もうつ病になり、三十年近く貧しい生活を続けてきた。その中で気づいたのは、生きて給料を得ることすら、ある種の犬や猫が「できること」に過ぎないということだ。

社会はそれを「偉さ」の基準にするが、それができないからといって人間価値がなくなるわけではない。

逆に、それができたからといって、その人が他者尊重できる人間になるわけでもない。父がそうだったように。

理想化された対象と、網戸のパーツ

から私は思う。父のような人は、理想化されたホステスさんに、自分理想女性を「乗り移らせ」て、ぼーっと依存するほうがよほど健全だったのではないか、と。

対価を払い、時間区切り無辜他者を傷つけずに、自分幻想と向き合うことができるのだから

彼はそうしなかった。代わりに、逃げ場のない家族を、自分幻想支配欲の捌け口にした。

網戸のパーツを「出っ張り」と誤認し、削るよう命じたように、彼は現実を歪めて認識し、それを修正する責任他者押し付けた。

私は彼の「人生証明者」である

彼が家庭という密室で、そしておそらく会社という社会で、いか他者尊重せず、いか自己幻想依存し、いかにして孤立排除へと向かっていったかを、誰よりも詳細に証明できる存在だ。

同時に、私は彼の「反対の証明」でもありたい。出向先でパソコンを学び、コマンドを作って笑いをとったように。

網戸のパーツを削るように命じられながら、その誤りを見抜いたように。春の朝暴力に、「背中から落とす」という自制の反撃で応えたように。

彼が「懲罰」と見た場所で、私は「自分が伸びる材料」を見た。彼が「クビ」と絶望した処遇を、私は「日々の出勤があるから」と現実として受け入れた。

彼が「息子、息子」と幻想にすがった最期とき、私は「なぜ自分を脱せないのか」と、彼の孤独を見つめていた。

証拠はすべてここにある。水に沈んだラジコン春の朝グラウンド。網戸の誤認されたパーツ。親戚に言いつけた電話

青森での無為な日々。そして、私の中に残る虚しさと、それでも尚、現実能動的に関わろうとする、かすかな手応え。

子どもはすべて知っている。思う存分にやったことを、一つ一つ覚えている。

私は父の、そして母方の家系の、その「思う存分」の人生の、生きている証明なのだ

この証明書に刻まれ文字は、時に怒りに、時に哀れみに、時に深い虚無に染まる。

だが、それが私という人間の、否定しがたい一部であることも、また事実である

私は、彼らの「不在」の証明であることと引き換えに、少なくとも自分自身の「存在」の証人ではあり続ける。

2025-11-09

母親による子殺し肯定論

ここまで来るとキチガ◯イそのものしかえんな

ここまでして女性無辜論を死守したいか

子供を殺す様な人間を守りたいのか

完全にブクマカは狂っている


wuzuki 0歳のうちは親が殺しても「殺人」扱いにはせず「お空に帰した」扱いに法律を変える、とかはどう?

2025-11-05

anond:20251105094543

そこまで深い考えで制作者作ってないと思うよ(直球)


女性フェミが大好きな、男性を加害して啓発()で目覚めさせる

スカッフェミジャパンポルノしか無いと思う


でもこういうのが好きって、本当女性って陰湿だよな

どこまで男性尊厳を貶めたいんだろう?

どこまで女性はいつまでも被害者しかあり得ないと無辜固執するんだろう?


フェミポルノの設定に突っ込むのも野暮だが、仮にSP法とかい性交するには男性性交人にレイプされなければならないなんて法律

男性人権侵害のものだし、人権侵害に反対も否定もしないどころか肯定ちゃう女性文明人ですら無い

この作品女性男性差別ホロコーストして喜ぶナチスばりの差別主義者、とても書きたいの?


もしそうで無いのであれば、男性差別するフェミポルノ作品であり、尚且つ女性をも愚弄している糞作品しか無いだろう

2025-10-29

タイタン号の残骸付近には、いまだにオーシャンゲートの社長の地縛霊がいるんかね?

霊的なもの実在するなら、きっとあの社長海の底的外れ恨み節を吐いてるだろう

「俺を貶めたい陰謀で、無辜の俺が殺された」「告発社員を許さない、きっと奴が潜水艦に罠を仕掛けたんだ」とね

だってあんワンマンかつ横暴な社長反省すると思う?

2025-10-27

anond:20251027200022

昔のオタクコミケでもらう過激紙袋を隠すための紙袋賞賛してたし実際売り切れてたもんな

ただ麻生ローゼンパフォーマンスにあっさり騙されてもいたので、無辜でもないけど

2025-10-11

anond:20251011212852

憲法は『良心の自由ね』。

オナニークラスメイト想像する、か・・・

まァ、憲法には内心の自由はあるがな・・・

無辜女子生徒をアタマの中で一方的性的不同意性交レイプ)するのを良心と思えるの?

ちなみに良心の自由って、良心批判されない自由じゃない。

誤解されがちだから広く注意喚起意味でクギを刺しておくけど。

心の内側を批判されない権利なんて、誰も持ってない。

2025-09-22

火垂るの墓自己責任

火垂るの墓」を観た感想として「幼いふたりの死は清太が判断ミスを重ねた結果で自業自得だ」というものがあるそうだ。そのことについて朝日新聞が「自己責任論の蔓延によるものだ」として憂慮する論説を出している。

https://www.asahi.com/sp/articles/AST9C0SCRT9CULLI00QM.html

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「清太はバカだ!」「清太のミスで節子も死んだ!」とかいリアクションが出てくるのは、物語真剣に入り込んでるからよ。

鬼滅に夢中な子供の横で母ちゃんも付き合いで観てても必ずしもちゃんと話追ってない。ざっくりと、悪者を倒すんでしょくらいの解像度で観てる(もちろん夢中になってる親もいるが)

何やってんだそこで◯◯の呼吸使えよ善逸のバカ!って騒いで見てる子は怒ってるんじゃなくてしっかり楽しんでるよね。

そういう「物語の力」を、反戦思想資するものとしてわれわれは(ということにしておこう)無警戒に利用してきた。おもしろ物語にすることでこぼれ落ちるものや、生まれしま副産物に何の注意も払わず戦争物語カルチャーを営々と積み重ねてきた。

「ある戦災孤児の死」の物語を鬼滅と同じノリで消費してしまバカガキどもを「自己責任主義蔓延のせいだ」とはずいぶん安直言い訳があったものだ。

一貫してそうなるように教育してきたんじゃないか現実歴史勧善懲悪やお涙頂戴の物語すり替えて「正しい解釈」を植え付けるという「反戦教育」が順当に実を結んだだけ。

殊に「愚かで邪悪指導者がその愚かさと邪悪さのゆえに無辜民衆煽動して戦争に引きずり込んだ」「昔の人は無知から簡単に騙された」という戦争観は、後知恵の万能感によって現実戦争という巨大なカオス事象を平坦に塗りつぶすものであり、「自己責任論」という便利な悪役に責任なすりつけて事足れりとしているのは言うまでもなくその延長線上にある。

問題の「清太がミスったのが悪い」なる浅薄感想は、かくのごとき幼稚な言論文化の正嫡と言えるだろう。

今目の前でウクライナパレスチナで起きている戦争はとても分かりにくい。戦争について全てわかっているふうに語ってきた伝統左翼は頭バグってロシアプロパガンダに絡め取られたりしている。

火垂るの墓にはリアリティを感じられない世代の人も、ガザで起きていることの不条理さは肌で感じている。左翼陳腐なおどりが完全に賞味期限切れになったのを危ぶむ必要も嘆く必要もない。

2025-09-19

原作改変してもいいけど改変部分とオリジナル部分で矛盾が出るのイヤ

ぼくらの

チズという13歳の少女は、原作においてはモテる美少女で、でも「同級生男子は性欲が透けて見えて気持ち悪い」と蔑視し、一方で担任男性教師には「視野が広く思いやりのある特別男性」と憧れを持っている

そこまでなら思春期あるあるだが、教師はチズの思いを受け入れて恋人同士になり肉体関係も持ってしま

そこまでなら犯罪だけど純愛路線に行けたかもしれないが、教師はとことんヤバイ人であり、ある日のデートでいつものようにホテルに行くと、見知らぬ男が複数人待機しており、教師は「じゃ、俺デートあるから」とチズを置いて本命彼女とのデートに行ってしま

教師は校内で見繕った容姿端麗な少女ものにしては、使いやすいようにある程度教え込んでから客に売り渡すガチ犯罪者だった

客の中には県警の偉い人もいるし、動画も撮られて脅迫されているし、チズはその後誰にも相談できないままおっさんたちの相手をさせられ妊娠

そんでこの作品は巨大ロボットもので、選ばれた少年少女地球に次々と現れる巨大敵性物体と戦う話で、どん底状態でチズは巨大ロボットパイロットになる

操縦の順番が来たチズは、敵をほっぽりだして真っ先に客のおじさんを次々とロボのレーザービーム殺害していき、ロボに比して小さい人間ピンポイントで殺すなんてできないので周辺ごとふっ飛ばし無関係な人も巻き添えに殺害

チズ戦だけで数千人は人が死んでるのかな?

エロ漫画のような扇情的な裸の描写こそないが、胸糞悪い展開なので、アニメ化の話が上がった際には真っ先にチズ編どうすんのと思った

そしてアニメ1話オリジナル描写の中で子どもたちが海で遊ぶ姿が描かれ、なんとチズも水着海水浴を楽しんでいる

原作ではもうとっくに妊娠気づき、でも誰にも言えないままかねてからスケジュール通りに臨海学校に行き、内心では絶望を抱えながら普通の子供っぽく振る舞っている時期だ

チズはお腹の子供が可哀想なので中絶なんてせず産んであげたいと思っていたが、でも教師相談したら「出産ムービーを撮れるな、客に医者もいるし子供は死んでたことにしといてやる」と言われ、子供を守れそうにないと悩んでいた

そんなチズが妊娠初期に水泳なんてできるわけがないので、アニメではあの悲惨な展開カットオリジナル展開になるわけねー

と思ってたのに、結局レイプ展開はなくなったもの教師との恋愛関係設定はアニメでも生きててチズはアニメでも妊娠していた

なんで妊娠設定そのまま引っ張ってきて水着着せて泳がせてんだよバーカバー

サービスシーンで水着カットしかっただけでなんも考えてないバーカバー

鋼の錬金術師

舞台となる国では「国家錬金術師」という、一握りの才能ある者しかなれない、「上級魔法使い」的な資格がある

軍事国家の中で、国家錬金術師はその資格を取っただけで少佐としての地位を得られる

35歳のアレックスは名門軍人家系長男坊かつ国家錬金術師で、階級少佐

少佐といえば十分偉い人なのだが、国家錬金術師+名門軍事家系+年齢的にそれなりにキャリアを積んでいるはず、なのに少佐まりというのは、彼のキャリアに傷がついているからだ

この国は周辺国併呑しながら大きくなった侵略国家であり、多様な民族がいる

そのうちイシュヴァール人という中東系っぽい少数民族との対立が生まれ軍人がイシュヴァール人をジェノサイドする内乱に発展した

イシュヴァール人は宗教的結束が強く武僧は手強い敵であるが、それ以外は非戦闘員無辜の民であり、アレックス錬金術(超強力魔法みたいなもの)なら数十人数百人一気に殺せるが、アレックスにはそれができなかった

結局彼は戦場でまともに戦えずお荷物になり、精神錯乱を起こして前線離脱した

アレックス国民を守るために軍人になったのに、民族は違えどつい最近まで同じ国の中の守るべき対象だった人たちを殺せなかった

その一方、錬金術師ではないが腕のたつ軍人であるヒューズは、心痛むところはあるが同僚軍人を守るためにもイシュヴァール人を殺すことに専念し武勲をあげ、29歳で中佐になった

アレックス内乱虐殺ができなかったか少佐まりで、ヒューズ虐殺たか中佐になれたのが原作設定だ

ところがアニメでは、二人の階級は維持したままで内乱での展開が変わる

アレックス普通錬金術でイシュヴァール人を虐殺しまくっていた

ヒューズ内乱に参加しなかった

内乱に参加して精神を病んでいる友人に向かって「お前もそうなるぐらいなら俺みたいに内向きの仕事に徹すればよかった」などとのたまうデリカシーが異常にない奴になった

ちなみに原作ではその友人とは共に内乱で戦った「戦友」であるからこそ他の者とは共有できない強い結びつきがある

戦友でもなんでもないデリカシーのないカス野郎と化したヒューズなのに友情設定はアニメでは引き継がれているのもおかし

戦争帰りに「戦争なんか行かなきゃよかったのにw」とか言ってくる奴なんか絶縁だろ

35歳+国家錬金術師+内乱活躍、のアレックス少佐まりで、なんで29歳で内乱不参加で内向き仕事ばかりのヒューズ中佐にまで昇進してんの???

ヒューズが一体なにを評価されてそんな大出世してんの?

戦争行った軍人小馬鹿にしながら事務仕事やってるという謎の立ち位置軍人国家錬金術師より上の階級っておかしいだろ

アニメスタッフなにも考えてないだろ~バーカバー

2025-08-08

差別的扱いイジメ被害を嘆く人間に対して『勘違い他人はお前なんかに興味無い(笑)』と一蹴する奴

これって、

実在する加害者に肩入れしたい気持ちはあるがそんな意地の悪い自分を悪役に見られたくない、

と考えた結果の戦略的発言であって、反語的なアドバイスなんかじゃ決してないよね。

リアルにこの斬り方する奴で道徳的な奴を未だかつて1人も見たことがない。

下手すりゃ自分差別する側に立ち続けるために他人被害過小評価する狙いすらあったりもする。


テレフォン人生相談ってラジオ番組で、

無辜被害者でしかない悩み相談者に対して

このレトリックでもって侮蔑ニュアンスたっぷり込めて突き放す言葉を浴びせまくって相談者を思いっきり傷つけた挙句

相談強制終了させた作家?のオバチャンいたけど、邪悪の極みだと思った

(なお、人格者として尊敬を集める加藤諦三氏のフォローがその回で一切なかった事実も指摘したおきたい)。

2025-08-02

anond:20250802000230

確実に行われた醜悪差別主義によるヘイトスピーチを「どっちもどっち」と被害者責任なすりつけ

無関係な「男性(社会)」までになすりつけ、ひたすら無辜性にしがみつく

まさに女性らしい女性特有の社会他責性と言えよう

2025-07-28

anond:20250728061936

腐女子ってBL性的消費じゃないと思ってるわけじゃなくて女性の中で異性を性的消費している当事者として発言してるんじゃないの?

件の作家の方も(性的消費やアンモラルな消費をするなら)キモいという拒否感情を持たれるのは当然だし受け止めなければいけないっていうのが最初意見だったよね

なんで女がアンモラルポルノを消費する立場から発言していて男が全くの無辜立場から発言しているんだろうか、逆にならないといけないところでしょ

2025-07-24

女性専用車両男性にとって"損"なのか?

俺は人生通勤も通学も満員電車とは無縁だったかマジでからないんだけどさ、実際、女性専用車両存在男性は損をしているの?

女性専用車両話題で「女性専用車両があったって男性は何も損しない」とかいブコメを見て、俺は反射的に「なに言ってんだこのクソアマ、男は乗れる車両が1つ減って狭い車両に押し込められてるんだぞ」と思ってしまったけど、冷静になってみると一般車両から女性が減る側面もあるから、そこも計算するべきなんだよな。

メチャクチャ単純化して

 6両編成に男女が50%ずつ乗っている

 1両が女性専用車両になると、そこから男性が各一般車両分散して一般車両には10%分の男性が増える

仮定した場合

 一般車両から10%分の女性女性専用車両に移動すればプラスマイナスゼロ

となるわけだ。

なんなら、20%分の女性女性専用車両に移動していたら、その分、男性は空いた一般車両に乗れるので得とさえ言える。

実際は乗客の男女比とか、男女の体格の平均差とか様々な要素が絡むが。

で、実際のところ女性はどの程度、女性専用車両に移っているんだろう?

俺は統計どころか経験知でさえこの辺りの事情を知らないので、毎日満員電車に乗っている人は教えてほしい。

女性専用車両差別問題に関して俺は、はてなでも主張する人の多い「痴漢被害の実情を考えると女性専用車両現実解として認められるべきだが、痴漢ではない無辜男性に不合理な負担を負わせている差別制度であることも同時に認めるべき」という考えだったが、実態を知ったら考え方が変わるかもしれない。

anond:20250724001231

戦後70年談話 全文

終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から未来への知恵を学ばなければならないと考えます

百年以上前世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化原動力となったことは、間違いありません。アジア最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアアフリカの人々を勇気づけました。

世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万もの戦死者を出す、悲惨戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。

当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済ブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界大勢を見失っていきました。

満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。

そして七十年前。日本は、敗戦しました。

戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます

先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々。広島長崎での原爆投下東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。

戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国東南アジア太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。

何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈ものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。

これほどまでの尊い犠牲の上に、現在平和がある。これが、戦後日本の原点であります

二度と戦争惨禍を繰り返してはならない。

事変、侵略戦争いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族自決権利尊重される世界にしなければならない。

先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります

我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシアフィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾韓国中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和繁栄のために力を尽くしてきました。

こうした歴代内閣立場は、今後も、揺るぎないものであります

ただ、私たちいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。

ですから私たちは、心に留めなければなりません。

戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた三千人近い日本の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国英国オランダ豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。

戦争苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力必要であったか

そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。

寛容の心によって、日本は、戦後国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心から感謝気持ちを表したいと思います

日本では、戦後まれ世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。

しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去歴史真正から向き合わなければなりません。謙虚気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります

私たちの親、そのまた親の世代が、戦後焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在私たち世代さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国豪州欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意支援の手が差しのべられたおかげであります

そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界平和繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります

私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任果たしてまいります

私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界リードしてまいります

私たちは、経済ブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい世界のあらゆる人々に、医療教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります

私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由民主主義人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界平和繁栄にこれまで以上に貢献してまいります

終戦八十年、九十年、さらには百年に向けて、そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げていく。その決意であります

平成二十七年八月十四日

内閣総理大臣 安倍晋三

2025-07-17

ブクマカって交通事故量刑について無知だよな

クルド人ひき逃げ犯が5年とか短すぎるってキレてるけどさ

原付二人乗りで信号無視してる奴ひいてもそんな量刑いくわけないじゃん

これ逃げたか実刑だったけど、普通にちゃんとその場で警察救急呼んで正しく処理してれば、せいぜい禁固3年執行猶予5年とかの案件だぜ

かの有名な池袋プリウス事故の爺さんだって無辜の親子をひき殺してその他数人に大けが負わせても禁固5年だったんだよ

交通事故相場を知れよ

かしこぶってコメントする前にさ

2025-06-07

自分が積み上げたものに殺される世界

作ったイラストアニメ音楽文章AI事業者に流用されて仕事代替され、有事のために供出したストックのお米によってようやくまともになりそうだった新米販売価格破壊され、パンデミックなので下野して現場医療従事していざ政治に戻ってみたら医療がやってきたことを全否定する人と同じタイミングで入ることになる

……この自分善意社会のクソさ加減によって自分を撃つ銃弾になってる状況からして、自分もそうだがやはり無辜の民もすべからくして愚民なんだな…

2025-06-04

anond:20250604154046

印象操作狙ってんの?

それとも園子温の支持者?

でなきゃ記事をまともに読まなかった?

 

社会全体でキャンセルするよう他人にもキャンセル強要する

 

記事を読む限り、そこまで至っていない

映画の内容とその製作意図警鐘を鳴らし、

「この映画を通じ、業界ぐるみで有名監督という権力を利用した性加害を矮小化し、ただの恋愛を騒ぎたてた女に追い詰められた無辜園子温監督、という印象を与えようとしている」という告発

そしてそのような腐敗にはNoをつきつけるべきではという呼びかけだろう

 

それを「強要」と言い換えるのならだ、

しろ最初に「強要」しようとしたのは園子温とそのオトモダチのほうではないのか?

 

映画一本作ってまで、

”ほんとうに性加害だったのかなあ?

ただの恋愛だったんじゃない?

今の世の中あれもダメこれもダメって窮屈だよねえ、”

という性加害を矮小化する印象を与えようとしているんだから

  

記事という形じゃないだけだ

 

そして映画業界人権侵害に対して権力者のケツを舐める者ばかりなら自浄作用など期待できない

そうなると告発するのはマスメディア役割であり、そして映画業界とも親しい週刊誌としては看過できない事態でもある、

と言われたらおかしな内容とは思えない

 

増田は一体何が言いたかったんだ?

園子温に対してヒハンテキだしーと言いつつ、他人が支持するなら止めないよ?と言うのは

自己中心的動機での犯罪者公的事実認定)が罰せられずにのさばる社会でいてほしいから?

 

ちなみに記事が取り上げている映画監督園子温ではない

2025-05-23

破られた約束 ~川を渡る女~

死の床にあった妻が語り始めた。

死ぬことは怖くはありませぬが、あなたがわらわの死後、再婚することだけが気がかりにございます

男は強く否定した。

「お前の他に妻を得ようなどと思うものか。武士として誓って再婚などせぬ」

安心した妻は言う。

「本当に誓ってくださいますのね」

「ああ、お前以外に妻などあり得ぬ」

「嬉しい。再婚なさるならばと思ってお願いできませんでしたが、誓ってくださるならばひとつ望みがございます。わらわが死んだら、あなたの姿が見えるこの庭の、2人で植えた梅の元へ、小さな鈴を持たせて埋葬してください」

そう伝えて妻はなくなった。

男は悲しみ、妻の言うとおりにした。

男は本心から妻を愛し、本当に後妻を娶る気はなかった。

しかし、周囲はそれを許さず、1年もたたぬうちに再婚の話が出るようになった。

「跡取りもいないのにあなた様に何かあればこの家はどうなるのですか。誰がご先祖の供養をするのでしょう」と。

家名を守るのも武士の勤めである、と説得され、ついにはようやく17となったばかりの妻を迎えることとなった。

庭の梅の木からの呵責を感じながらも、新しい妻を迎えた男は少しずつ幸せを感じ始めていた。

婚姻から7日たった頃、男は城での宿直を仰せつかった。

その晩、新婚ながらひとり寝する新妻はなかなか寝付かれず、何やら恐ろしさを感じていた。

夜も更けたころ、女は何か音を聞いた。

よく聞けば小さな鈴の音である

リンリンリン、という音が遠くでなっていたかと思うと、今度は庭で音色が響く。

おかしいわ、庭に誰が」と思った瞬間、女の閨に黒い影が入ってきた。

それは目が腐り落ちた女の霊だった。

「お主はうちにいてはならぬ。この家の女房はわらわじゃ。そなたは去らねばならぬ。里に帰れ。だが決して、このことを旦那様に告げてはならぬぞ。もし言ったならば、そなたを八つ裂きにしてくれよう」

「話しませぬ、里に帰ります

「誓うか」

「誓いまする」

霊にそう告げたとき新妻は気を失った。

宿直から帰った男に新妻は離縁を申し出た。

「里に帰りとうございます

「ならぬ、お前に意地悪をしたものなどがおったならばわしがなんとかしよう。わけを話してくれぬか」

「言えば私は殺されてしまます

「誰にじゃ。お主には護衛もつけよう。訳もなく離縁などできぬ

新妻は、本当のことを話さざるを得なくなり、霊との約束を破り昨晩の出来事をすべて伝えた。

男はすぐに、女の霊から逃げるため、新妻と遠くの村へ移住した。

怨念もここまでは届くまい、と安心していたある日、男は再び宿直を仰せつかった。

城まで向かう夜道、夜の川沿いを歩いていた男は、ふとした拍子に、昔住んでいた町の橋を見つけた。

その橋はもう何年も前に壊され、地図からも姿を消したはずのものだった。

川の対岸の橋のたもとには女が立っていた。

白い着物に、黒髪を長く垂らして、じっと男を見つめていた。

あなた……わらわのこと、覚えておいでか?」

男は胸が締めつけられる思いでうなずいた。

約束、したわよね。決して後妻は娶らぬと。

 死んでも、わらわだけを愛すると。

 誰とも結ばれないって、誓ってくれたわよね?」

「……それは、あのときの、感情で……」

「嘘つき」

風が止んだ。

夜の空気が凍りついた。

女の声は変わらず穏やかだったが、

なくなった目の奥にあるものが、男の背筋を凍らせた。

あなたが選んだのは、わらわとの約束より、

 温かい家庭と、新しい妻だったのね。

 それが悪いことだなんて、言わないわ」

女は静かに一歩、橋に足をかける。

水面に、二人の影が映る。

「でも、あのとき約束は、わたしの生きる理由だったの。

 死んでも、約束が守られるなら、

 この未練も、いずれ静まると思っていたのよ」

「……すまない、本当に……」

「ねえ、最後に教えて。

 わたしあなたにも、あの女にも約束を破られた。

 あなた復讐したいと思うのは、

 そんなにおかしいことかしら?」

女はゆっくり橋を渡ってくる。

その時、橋の上に、もう一人の女が現れた。

今の妻だった。

怯えた表情で、男を見ている。

風がざわめいた。

橋が軋み、川がざわつく。

三人がそこに立っていた。

女の霊は新妻の首をねじ切り、微笑んだ。


――さて、ここであなた質問です。

登場人物3人、先妻、後妻、旦那好感度順に並べてください。

できましたか




では解説です。

あなたが優先するものが分かります


男は、社会的立場を表します。家を守る、仕事を守る、社会的責任を果たすこと。

先妻は、愛、そして契約を表します。夫への愛、大切な人との約束

後妻は、弱者性、無辜性を表します。若いながら貰われてきただけ、脅されただけ、仕方なかったこと。

あなた倫理観が浮き彫りになりましたか

しかし、実際には3人とも落ち度があります

男は、妻との約束を破ったこと、身を挺して新妻を守らなかったこと。

先妻は、新妻を殺す暴力

後妻は、先妻の居場所を奪ったこと、霊との誓いを破ったこ

その落ち度に目をつぶれますか?

発展的考察課題

男は亡き先妻への約束を守るべきだったと思いますか?

亡霊となった女の怒りに、正当性はあると思いますか?

現在の妻が、過去約束を知らずに夫と結ばれたことは、責められるべきことですか?

あなたがこの話の中で一番「怖い」と感じたのは誰ですか?なぜですか?

あなたがこの男だったら、どうしまたか

逆に、亡霊だったら、あなたは何を望みますか?

あなたの答えが、あなた自身の「信じるもの」を映し出します。

どうか、川を渡る前に、自分の影をよく見て。

anond:20250515123838

2025-05-22

anond:20250522102235

描かれてないだけで今までは平和に頭落としたら勝ちってルールでやっていたでしょうよ、むしろ人妻スティグマ女が死んだのに当たり前にクラバを続けて見てる視聴者平和ボケに鉄槌が降るはずのコロニー爆破がこなかったことにがっかりだよ

平和ボケしたイズマコロニー無辜の人々(嘲笑)をきっちり殺せよ

2025-04-14

anond:20250414083951

フェミにしてみればバカにされたように感じるかも知れないが、弱者男性自体存在する人間なことに注意してほしい、彼らは都合よく思想ゲームコマにされただけで(ミソジニー罹患してなければ)罪なき無辜の人々だ、そっとしておいて上げてくれ・・・

2025-04-05

[]『ベテラン』2015、韓国

たぶん舞台リアルタイムの2014か2015。風景微妙過去。①HV,EVがない!一台も ②アイフォンはある。指紋認証だけど。モブスマホケースにペコちゃん/milky(不二家)があった ②スタバはある ④バットマンダークナイトのある世界 ⑤ロシア人盗難中古車ビジネスをしている

広義の韓国ノワールで、悪役のワルさが高カロリー 

トップヴィラン財閥御曹司クズさが極まってるんだが(映画の悪役に欠かせないアイデンティティ飲食物を粗末にする」アピールも派手よ!あと動物イジメる)、そっちサイドの人々(親、従兄、悪徳下請け社長他)も誰も改心しない。悪役サイドに玩具にされ妊娠を鼻で笑われ、面と向かって啖呵を切ったので反旗を翻すかと期待させて結局仕事契約欲しさに悪役の前にひざを屈する女優

理不尽暴力折檻オンパレード。無理やり殴り合いをさせられた挙句歯を折られて血だらけ、バカ息子が不始末をした責任で(御曹司ではなく)フォロー役の従兄を親父が尻バット乱闘ナイフで腹を刺され、総合格闘技骨折ドロップキックカーチェイスお約束バイク転倒etc.etc.

 

主人公たちは事件隠蔽をめぐって殺人未遂殺人教唆で立件しようと立ち上がるんだけど財閥たちにあの手この手で(悪徳弁護士、妻への賄賂活動に釘を刺すための警察内部監査派遣マスコミ箝口令、直接の暴力など)阻まれたりしつつもついに勝利を掴む、と。

 

 

…なんだけど、見終わってみるとどの人も「死んでない」 (首絞められて命乞いをした前述の女優麻薬強制的にうたれて昏睡状態になりながらも一命を取り留めている)

韓国ノワールだとコンクリートスムージーとかの暴力でホイホイ人が死ぬのが普通、なのでこれは意図的に避けてると思われる。

マ・ドンソクの「犯罪都市シリーズと、敵の凶悪さではタメを張る。そっちは警察チームの原動力に対する怒りを引き出すために「無辜市民の死」が投入される。んだがそこの違いがR18 かどうかなのかね。 コメディ色も若干「犯罪都市」より濃いめかな。警察署内で、捜査を進捗させるための情報を引き出す目的で手がかりとなる小悪人を殴る蹴る。その際記録を撮られちゃまずいから、掃除と称して箒でカメラの目隠しをする。「犯罪都市」で毎回やってる"真実の部屋"ギャグが本作にも。

増田たちは興味ないだろうけど俳優陣がたまらない。主演:目が笑ってないガレッジセールゴリファン・ジョンミン。わきを固めるのが、ごつい渡辺謙似チョン・マンシク、オ・ダルス、ペ・ソンウ、ユ・ヘジン、ヒョン・ボンシク、オ・デファン(デビルズゲーム)、キム・ミンジェ犯罪都市)といった「良い顔のおっさん」。このときはまだ若者だが犯罪都市4でサブヴィランスネ夫顔イ・ドンフィもこの列に加えてもいいかもしれない。 これに出てない良い顔のおっさん俳優と言えばあとはチョ・ジヌンとキム・サンホくらいしか思いつかないくら目白押し

というわけで来週は続編「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」公開です。

2025-03-28

anond:20250328221107

> 信頼されてないが困ってない

信頼されてない人、のせいで困るのは当人じゃなく周囲の無辜人達なのでは。

あなた元増田さんの場合たまたま運悪く信頼されてないだけ、の可能性はある。

2025-03-16

男性「何もしてない」

「いや俺は何もしてないのに、なぜ責められるのか」

無辜ジャニーズメンバーが、とばっちり受けて広告採用拒否されたときも、「何もしなかった」よね。

私は。作品に鍵を掛けたり、タグ検索避けゾーニングしてる。

実在する人や界隈の雰囲気が苦手な人に迷惑をかけないように気をつけてる。

社会のみんながお互いの違いを認め合って尊重する方が、上手く回ってくから

尊重って、距離を置くこと。

吸ったタバコの煙が近くの人に掛からないように、影響を抑えること。

その前提の上で、誰かの悲鳴が聞こえたら、なるべくは助けたいよ。

だってかにとっての他人で。

私は、どこかにいる主人公物語を支える、モブキャラ(端役)だ。

モブとして最低限、世界を支える社会的責任を果たさなきゃ。

————…夢見る子ども時代卒業し、社会に揉まれ大人になってからは、そう思うようになった。

だけど、決めセリフはとっておき。

使うタイミング限定的

作品が完成したときとか、仕事問題が片付いときかに

「でも、今日主人公だ」

2025-03-15

チ。を読んだ

読み進めていく中でキリスト教地動説についての誤解が多々あると思ったけど、8巻まで読んである程度納得はした。

とどのつまり、この物語ノヴァクが主人公だったのかもしれない、と解釈した。

学がなく常識が狭い人間が、偏狭権力者に騙されて無辜人間を殺しまくる愚かさがずっと描かれていると感じた。

文革紅衛兵ポルポトクメール・ルージュ最近だとトランプ政権のトランピスト兵庫県知事と踊らされた兵庫県民、みたいな。

作者には悪いけど、地動説とか知性とか、そういったところにはあまり共感できなかった。

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