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はてなキーワード: 手塚とは

2024-12-06

テニプリとその信者もの悪質性

 今でも覚えているが、中学一年の時の部活勧誘会で、テニス部の先輩たちが「テニスの王子様に憧れて入った人は止めてくれ」と切々と語ったことだ。

 当時はテニプリブームで、テニス部には百人近くの入部希望者が殺到した。

 当然、普通学校部活に、そんなキャパはないので、くじ引きで半数以下にするしかない。

 先輩の話によると、去年や一昨年も、全く同じ状況になった。

 それでテニプリに憧れた新入生たちが残ってしまったわけだが、そいつらは一年もせずに殆ど止めたという。

 というのも、テニプリ披露された技なんて、どんなに練習しても不可能だということが分かったからだ。

 今でこそテニプリ信者どもは、あん超人漫画を真に受ける奴いねーよwwwとか喚いているが、初期のテニプリは、別にそこまでの超人描写なんてなかった。

 さすがに手塚の技は不可能だろうが、海堂の技くらいは、ちょっと練習すれば使えるようになれると、小学生錯覚させるくらいの説得力があったのである

 そもそも、海堂の技の説明は、明らかに悪質である

 プロも使ってる技を少し改良しただけ、といういかにもな説明をして、海堂みたいな、別に天才でもエースでも何でもない中堅レベル中学二年生に、さも当然のように使わせ、しかもそれで主人公に負ける。

 これを見た、テニス経験のない小学生は、ああ、ちょっとテニス練習すれば、別に普通選手でも、あれくらいの技は出せるんだと思い込むだろう。

 特にテニスなんてのは、ちゃんとしたテニスコートやラケットボールなどが無いとできない貴族スポーツだ。

 サッカーなら、ボールひとつあれば誰でもできるから、実際に中南米スラム街出身プロ選手なんてのは沢山いるわけだが(ロナウジーニョとかね)、テニスには、そんなプロ殆ど居ない。

 大抵の小学校にもテニスコートなんてないわけで、だからテニプリを見た殆ど小学生は、中学部活に入るまで、どれくらいのことができるか全くわからないのだ。

 その結果が、新入生のテニス部への殺到と、やってみたら全然できないことで失望して、大量にやめる現象である

 それでくじ引きになって、本当にテニスがやりたかっただけの新入生が、テニス部に入れなくなるわけだ。

 信者共は、こういう被害無視、軽視しているが、どうも、あの時期には、全国的社会問題になっていたようだ。

 そのことは、バスケ業界サッカー業界などはこぞって、ああいう有名イケメン動物園スポーツアニメを頼りにしているのに対して、テニス業界は、テニプリのことを完全に無視していることからも分かるだろう。

 要するに、当時、テニプリにいやな目に遭わされた、ああいう先輩たちが、今のテニス業界を担っているので、そういう人たちが、テニプリに良い印象なんてあるわけないのである

 テニプリは、日本テニス界を振興するどころか、むしろ、本気でテニスをしようと目指していた人たちの機会を奪い、衰退させたのだ。

 なのに、騙されるバカが悪い、そんなバカ小学生でもいるわけない、テニス部の方に問題がー、挙句の果てに、ただの深夜の美少女アニメ部活もの責任転嫁するように、似たような理由バッシングし始める。

 男子小学生がそんなもの見てるとでも思ってるのだろうか?

 こういうことを言うと、今の小学生オタク化がーと喚き散らす癖に、じゃあ小学生向けの男児アニメにも美少女キャラを、みたいな話しになると、途端に百八十度真逆のことを言い出して、男子小学生がそんなもの好きなわけないだろ! とかほざき出す。

 今の男子学生が、けいおんだとか咲だとかを見てるオタクなら、深夜に夜更かしさせるより、夕方アニメにそういうものが増えないといけないわけだが。

 そうやって、好きなアニメでも同じ批判されれば、テニプリへの非難をし難くなると思ってるわけで、連中にとって、深夜の萌えアニメなんてのは、その程度の扱いなのだ

2024-11-29

[]藤子・F・不二雄手塚治虫の『うまさ』の違い

藤子・F・不二雄は何が凄いってまず短編が凄い。鋭いアイデアと綺麗な起承転結

さらにすごいのは、その構成力で映画一本分のストーリーも作れること。

大長編ドラえもんのような単行本シリーズコンスタントに続けられる漫画家はそうそういない。

 

しかし、そんな藤子・F・不二雄にも苦手なものがあるな、と『エスパー魔美』を読んでいて思った。

エスパー魔美』は藤子・F・不二雄には珍しい、普通ヤングアダルト向け少年漫画構成をしている。

まり基本的短編エピソード連続でありながら、それでいてちゃん時間軸が繋がっていて、以前に登場したキャラクターが別の役割で再登場したりする。

これが、あんまり面白くない。最初に設定した役どころからキャラクターの発展があまりなく、結局同じような話を繰り返すだけになりがちだ。

 

思うに藤子・F・不二雄は、起承転結最初から見据えた設定、構成を練るのはうまいが、「ライブ感」で描いたものにあとから肉付けして、別の形に再料理するのはあまり得意ではないのだろう。

この点で好対照なのが手塚治虫で、手塚は二時間映画のような手頃な長さの長編構成するのは絶望的に下手である

しかしながら連載漫画定番であるストーリーをその場その場で膨らませながらキャラクターを発展させて行くことにかけては現代少年漫画の祖としてたぐいまれなる力を持っている。

両者ともに長編漫画の名手といわれながら、その得意分野は微妙に違うものだなと思った次第。

2024-11-22

anond:20241122193512

いや、手塚は何歳でも読むやろ…😟

というか、漫画縛りじゃなかったんか…

300ってフランクミラー漫画やろ?

フランクミラー大好き…🤗

漫画縛りないなら、ザンボットでもダイターンでも何でもありそうだな

2024-10-27

漫画家漫画家を語ってる記事2

anond:20241027152458

萩尾望都手塚治虫

関係者インタビュー 私と手塚治虫 萩尾望都編 第1回 漫画家になる決意を固めた『新選組』|虫ん坊|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL

関係者インタビュー 私と手塚治虫 萩尾望都編 第2回 漫画家の視点で「手塚漫画」のすごさ|虫ん坊|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL

関係者インタビュー 私と手塚治虫 萩尾望都編 第3回 萩尾望都と手塚治虫は何を話したのか|虫ん坊|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL

関係者インタビュー 私と手塚治虫 萩尾望都編 第4回 『鉄腕アトム』に見る、手塚治虫の漫画手法|虫ん坊|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL

萩尾望都手塚治虫新撰組という漫画を褒めまくる談話

新撰組マイナーだけどめちゃくちゃ面白いのでオススメだぞ。

手塚治虫藤子不二雄

https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=Sjp9AZDPmNI]

手塚治虫藤子不二雄を褒めちぎる切り抜き動画

藤子不二雄高校三年生の時分に富山から手塚治虫の家に持ち込んだ生原稿がチラッと見られるぞ。

手塚治虫大友克洋

手塚治虫 大友克洋 | soshu

手塚治虫が死の前年に大友を褒めちぎる「カミソリ感覚」という題名のよく知られた寄稿文。

(「カミソリ感覚ユリイカ1988年8月臨時増刊号 総特集大友克洋

胸が熱くなるぞ。

辰巳ヨシヒロ

劇画の始祖である辰巳ヨシヒロ手塚治虫を褒めちぎりながら人生を語る自伝小説

つげ義春聖人だぞ。

劇画暮らし

宮崎駿手塚治虫

 「僕らの世代が、戦後の焼け跡の中で『新宝島』に出会った時の衝撃は、後の世代には想像できないでしょう。まったく違う世界、目の前が開けるような世界だったんです。その衝撃の大きさは、ディズニーマネだとか、アメリカ漫画の影響とかで片づけられないものだったと思います

宮崎駿さんの手塚体験「原点だから崇拝しない」

日本漫画史上最も重要漫画10

週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ20anond:20241012181121

週刊ビッグコミックスピリッツ史上最も重要マンガ5選 anond:20241014232424

週刊ヤングマガジン史上、最重要漫画10anond:20241016182953

月刊アフタヌーン史上、最重要漫画10anond:20241017235116

月刊コロコロコミック史上、最も重要漫画10anond:20241018225514

漫画アクション史上、最も重要漫画10anond:20241020163403

週刊少年サンデー史上、最も重要マンガ10anond:20241021181149

モーニング史上最も重要マンガ10anond:20241023001913

ビッグコミックスペリオール史上最も重要マンガ5選 anond:20241024031536

ヤングサンデー史上最も重要マンガ5選 anond:20241024163903

鳥獣戯画12世紀13世紀

日本最古の漫画とされる文字通りの国宝800年この宝を守り残してくれた高山寺感謝しよう。

果たして現代漫画原画800年後も無事に守り伝えられているであろうか?

手塚治虫酒井七馬新宝島1947年

手塚治虫長編デビュー作。諸説あるものの当時にして40万部を売り上げたとされる革命的な作品

この漫画に衝撃を受け、多くの若者漫画家の道を志したとされ、藤子不二雄などもその偉大さを強く伝えている。

後に繋がる進化連鎖大元の要となる最重要作品

酒井七馬との共作であったため、それに伴うトラブルからその出来を手塚自身は認めていなかったとされ長らく封印されており、完全に書き直したバージョン存在する。現在ではオリジナル版が復刊され電子書籍でも手頃な価格で読める。これはよほど状態の良い初版から丁寧におこしたらしく非常に鮮明な素晴らしい出来だぞ。

(ただオリジナル版は印刷の都合上、手塚の絵を職人が手でトレースして出版したものらしいので筆使いみたいなものを論じる意味はないぞ)

手塚はここから本格的に出発し、約40年間で15万ページの漫画を書いたという。

辰巳ヨシヒロ「黒い吹雪1956年

最初長編劇画とされる作品

手塚治虫トキワ壮グループカウンターになるようなシリアス表現を極めていく劇画の礎となり、漫画表現の幅を大きく広げる道を作った。

当時の劇画としては、白土三平の「忍者武芸帳 影丸伝」が傑作として名高く今読んでも抜群に面白いが、パイオニアとしての黒い吹雪地位は揺るがない。

劇画黎明期の様子は、同じく辰巳晩年に描いた「劇画漂流」という漫画に詳しい。

また辰巳海外での評価が非常に高く、例えば「黒い吹雪」もWikipedia日本語版はないのに英語版存在している。

劇画といえば手塚との対立面白おかしく語られがちだが、劇画の始祖辰巳中学生の時から手塚の自宅に出入りし、終生手塚敬愛して二人でフランスを訪れたりもしていたことは覚えておいてくれよな。

藤子・F・不二雄ドラえもん1969年

藤子不二雄が、おばけのQ太郎に始まり手塚治虫とはまた違う新しい読者層を開拓していった活動の頂点に位置する作品短編大長編を合わせて膨大な作品群を形成し、その影響は漫画界よりもその外部に大きく広がり、多くの人の人生や、現代に溢れるkawaiiキャラクターものにまで現在進行形で強く力を与え続けている。

いまだにアジアで愛され続けるそのレガシーの大きさはとても一言では表せないが多くを語る必要はないだろう。

萩尾望都ポーの一族1972年

旧来の少女漫画が描いていたステレオタイプを打破する作品を矢継ぎ早に発表した萩尾望都出世作

少女漫画誌に次々と新しい手法で圧倒的な画力文学性を持ち込み、後の多様性形成の礎となった。

世界の中で少女漫画市場現在でもきちんと維持されているのは日本だけであるとされるが、その中興を成した作品の一つである

萩尾望都は花の24年組というくくりで呼ばれることが多いが、近年出版した自伝で当時のトラブルを語り、萩尾先生自身はこの名称には肯定的ではないようなので、令和の漫画読み諸氏はアップデートしていこうぜ。

鳥山明「Dr. スランプ1980年

体感漫画らしさを融合させた絵作りで後世に多大な影響を与えた鳥山明出世作

第一話の扉絵を見ただけで、当時別次元漫画であったことが分かると思う(ジャンプ+で今すぐ読めるぞ)。

鳥山明の登場は手塚以降で最も衝撃的であったという事はプロアマわず多くのものが口を揃えて語っている。

鳥山明においては、Dr. スランプドラゴンボールどちらを選ぶのか好みが真っ二つに分かれるところであろうが、世界的な評価やバトル漫画への影響を重視する人は遠慮なくドラゴンボールに入れ替えてくだされ。筆者も個人的にはドラゴンボール思い入れがある。

大友克洋童夢1980年

鳥山明に並び、並外れた表現力で後の漫画界のレベルを一気に引き上げた大友克洋代表作。

漫画における超能力描写を完全に塗り替えた事はつとに名高い。

フランスに生まれメビウスという天才漫画家の開拓した表現大友を通して日本漫画界に合流し発展することにもなった。

後に大友が連載する「AKIRA」においては連載途中に、作者自身監督として超一流のアニメーターを集め、巨額の予算をかけ同名のアニメ映画を作り、そちらも歴史に残る大傑作になったのはご存知の通りである

童夢ではなくAKIRAを選びたい場合は遠慮なく(以下略

ちなみに大友AKIRAに書いた最後最後の言葉はなんだったか知ってるかな?答えは、『そして、手塚治虫先生に…』だったんだぜ。

現在大友作品は、電子書籍版が出版されず現代若者に対しての間口が狭いのが少し残念であるが紙で読んでくれということなのだと思う。

宮崎駿風の谷のナウシカ1982年

独自出自を持つ作品であり、日本一のアニメーション監督が全盛期に描いた本気のファンタジー漫画として、ナウシカの前にナウシカなし、ナウシカの後にナウシカなしという唯一無二の完成度の高い作品

途中に「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」の映画制作を挟み、全59回の連載を15年かけて終わらせた。時間節約するため連載第2回目からしばらくはペン入れをせず、鉛筆で仕上げた原稿掲載したことは語り草となっているが、画力限界突破しているので読んでも違いに気付かないぞ。

100年後も古典として読み継がれているのはこの作品ではあるまいかと思わせる風格を漂わせている。

井上雄彦「SLUM DUNK1990年

連載当初はダイヤの原石であったが、6年間の執筆の中で画力構成力の凄まじい向上を見せ、人気絶頂のまま連載終了した伝説作品

従前から繰り返された「天才」たちの活躍という題材ではあるが、漫画表現リアリティという点で飛躍的な進歩を示してみせた。

大きな流れで見ると、手塚治虫平成元年、すなわち1989年、60歳でその生涯を閉じた翌年に、時代を大きく動かすこの大傑作が連載開始した形であり、新しい元号とともにさらに大きく発展を遂げていく漫画新時代象徴となる作品となる。

東アジアでの人気は凄まじく、アニメ版聖地巡礼鎌倉を訪れるものも未だ後を絶たない。

諫山創進撃の巨人2009年

突然変異的に登場し、それまでの漫画常識を覆した2000年以降最大の問題作

少年漫画天下一武道会以降繰り返してきた自己模倣を打ち破り、新たな可能性を存分に示した。

この漫画は終わらないだろうという世間心配をよそに、諫山は数々の伏線を回収しつつ、一度も休載せず堂々と完結まで導いた。そういった点でも未完のまま停滞した名作たちが越えられなかった壁を打ち破り、その名声を比類なきものにした。

実は諫山は福岡専門学校マンガ学科出身であることをご存知だろうか?その授業の一環として、生徒が東京出版社に持ち込み旅行をするという企画があり、19歳の諫山がいくつかの出版社を周った際に、講談社で当時新入社員の川窪慎太郎進撃の巨人原案を見せたことが巨人物語を始めたとされる。

少年ジャンプはなぜ進撃の巨人を逃したのかという点ばかりセンセーショナルに語られがちだが、社会人生活4ヶ月目にして諫山の才能を見抜いた川窪の目には一点の曇りもなかったことをただ賞賛すべきだろう。

おまけ anond:20241027152458

2024-10-21

週刊少年サンデー史上、最も重要マンガ10

週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ20選  https://anond.hatelabo.jp/20241012181121

週刊ビッグコミックスピリッツ史上最も重要マンガ5選 https://anond.hatelabo.jp/20241014232424

週刊ヤングマガジン史上、最重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241016182953

月刊アフタヌーン史上、最重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241017235116

月刊コロコロコミック史上、最も重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241018225514

モーニングから10作品選ぶとしたら

https://anond.hatelabo.jp/20241016210231

漫画アクション史上、最も重要漫画10

https://anond.hatelabo.jp/20241020163403

モーニングだけブコメ少ないぞ!まあタイトル統一されてないのが悪いが……。

さあサンデーだ。1959年創刊、65年の歴史からたった10作選ぶなんて無茶だ。しかし無茶をやる。批判歓迎!

1.おそ松くん(赤塚不二夫)1962-1967

 •現代ギャグ漫画はここから始まったといっても過言ではない。60年代前半、サンデー日本一雑誌だった。その時の三本柱が『伊賀の影丸』『おそ松くん』『オバケのQ太郎』。牧歌的ユーモアから狂騒的なギャグへ。赤塚不二夫世界を変えた。なお'67年で一旦終った後もまた続くのだが説明がややこしいので省略。

2.オバケのQ太郎(藤子不二雄)1964-1966

 •今読むとQちゃんのおおらかさとのどかさに癒される。FとAそして石森章太郎合作サンデー以外にも学年誌に連載された。この連載形式は『ドラえもん』につながる。藤子不二雄特に藤子・F・不二雄週刊少年サンデーの創成期の功労者であり学年誌守護神でありコロコロコミック創造主である小学館にとってこれより重要漫画家は他にいない。

3.漂流教室(楳図かずお)1972-1974

 •サンデー楳図かずおは『おろち』も『まことちゃん』も名作だがこのノンストップサスペンスを選んだ。読んでいると続きが気になって気になって仕方がない。特に主人公母親狂気紙一重の行動力には圧倒された。最近フランスでも翻訳され評判になっているようだ。

4.男組(雁屋哲池上遼一)1974-1979

 •70年代の暗いサンデー代表格。マンガの中の学園が魔境になったのはこのあたりからだろうか?雁屋哲の何考えてんだかわからないデタラメな展開と池上遼一の美しい絵がぶつかって異様な迫力を見せる。

5.うる星やつら(高橋留美子)1978-1987

 •説明不要説明不要だということが偉大さのなによりの証だ。アニメOPは「Dancing Star推し

6.タッチ(あだち充)1981-1986

 •野球マンガの達成として評価するなら『H2』だろう。今の目で見ると最高傑作は『クロスゲーム』かもしれない。しかあだち充の一作を選ぶとなるとやはり本作だ。ありま猛あだち勉物語』を読むと、達也和也はあだち兄弟投影しているのかもしれないと思えてくる。「達也はそんな男じゃない」

7うしおととら(藤田和日郎)1990-1996

 •少年漫画とはなにか。それは『うしおととら』のことである

8名探偵コナン(青山剛昌)1994-

 •国民的、いや世界メガヒット作。本作が凄いのは、志の低い二番煎じ本家を追い抜いてしまたことだ。マガジンの『金田一少年の事件簿』を他誌も後追いするが死屍累々、本作とマイナー誌の『Q.E.D.-証明終了-』が生き残った。モブから出世した高木刑事佐藤刑事パロディキャラが大化けした安室透と赤井秀一、今年になってやっと恋人同士になった平次と和葉などキャラクターの成長が人気の秘訣。そういえば『Q.E.D.』の燈馬君と水原さんも今年になって……。

9.MAJOR(満田拓也)1994-2010

 •お世辞にも完成度の高い作品とは言えない。いきあたりばったりでツッコミどころが多い。だがコナンと本作が無かったらサンデーはとっくに休刊していたかもしれない。長い暗黒期を支えてくれた大恩人。続編『MAJOR2』は2015年から連載中。

10.葬送のフリーレン(山田鐘人、アベツカサ)2020-

 •生まれたと同時に古典になる作品というものがある。第一話を読んだ時の感動を忘れられない。あれだけでも充分名作だった。しかし本作は更に高みへと昇ってゆく。今日本で一番面白いマンガサンデーの長い夜は明けたのだと信じよう。

さてこの10作でいいのだろうか?実はよくない。なぜなら私が最も好きなサンデー作品は『機動警察パトレイバー』だからだ。本当は『MAJOR』を外したい。しかし『パトレイバー』がなくても今のサンデーはあるだろうが『MAJOR』がなかったら今のサンデーはなかったかもしれないのだ。サンデーにとって重要なのはパトレイバー』より『MAJOR』だ。

やはりいくらなんでも10作は少なすぎる。もし20選だったら次の10作も入ってくる。

11.伊賀の影丸(横山光輝)1961-1966

 •山田風太郎と白土三平の影響があからさまだが日本一立役者

12.がんばれ元気(小山ゆう)1976-1981

 •『あしたのジョー』とは正反対の設定にすることで梶原一騎破滅美学を振り切った。この姿勢は実にサンデーらしい。

13.六三四の剣(村上もとか)1981-1985

 •剣道マンガ金字塔。この緻密な絵で週刊連載とは、と改めて驚く。

14.ふたり鷹(新谷かおる)1981-1985

 •新谷かおるの魅力をどう伝えればいいのだろう。忘れられつつあるのではないか無力感に襲われる。

15.機動警察パトレイバー(ゆうきまさみ)1988-1994

 •一推し。あのなんともいえない空気感ギャグからシリアスへの呼吸、理性的議論先進的なジェンダー描写、全てが好きだ。

16.帯をギュッとね!(河合克敏)1989-1995

 •「サンデーらしさ」なら本作が一番ではないだろうか。

17.今日から俺は!!(西森博之)1990-1997

 •同じヤンキーギャグでもサンデーでは本作になりマガジンでは『カメレオン』になる。これが雑誌空気の違い。

18.GS美神極楽大作戦!!(椎名高志)1991-1999

 •二推しGS試験編〜香港編がギャグアクションバランスがよく一番面白かった。

19.かってに改蔵(久米田康治)1998-2004

 •久米田節が確立したのは本作。

20.ハヤテのごとく!(畑健二郎)2004-2017

 •綾崎ハーマイオニー永遠に不滅です。

さらにもし30選だった場合……

21.スポーツマン金太郎(寺田ヒロオ)1959-1963

 •創刊号から連載。清く正しく美しい。

22.どろろ(手塚治虫)1967-1968

 •手塚作品で一番好きかもしれない。

23.銭ゲバ(ジョージ秋山)1970-1971

 •あのラスト人間讃歌のように思える。

24.サバイバル(さいとう・たかを)1976-1980

 •さいとう作品は本作と『雲盗り暫平』が好き。

25.TO-Y(上條淳士)1985-1987

 •80年代しか成立しなかった物語だと思うとなんだか切ない。

26.ガンバ!Fly high(森末慎二、菊田洋之)1994-2000

 •体操テーマにしてアニメ化まで果たしたのは本当にすごい。

27.め組の大吾(曽田正人)1995-1999

 •サンデーに多い「お仕事もの」の代表格。

28.金色ガッシュ!!(雷句誠)2001-2008

 •編集者所業を考えるとこの枠で名前を出すだけで失礼なのかもしれないが、傑作。

29.結界師(田辺イエロウ)2003-2011

 •イエロウの根暗空気に惹かれる。

30.銀の匙 Silver Spoon(荒川弘)2011-2019

 •駒場は今?幸せでいてほしい。

最後に。もし50選になっても入らないだろうが、浅山わかび『ラストカルテ-法獣医学当麻健匠の記憶-』を紹介したい。静かな感動が押し寄せてくるマンガだ。この大傑作が大ヒットせずアニメ化もせず連載終了したのは正直悔しい。いつかアニメになるよう願っている。

(ブコメを読んで追記)

・確かに皆川亮二は入れるべきだった。『ARMS』を入れて『結界師』を外すか……。

島本和彦は入らない。本人のキャラクターと『アオイホノオ』の影響は大きいが『炎の転校生自体は小粒な佳作で、こうしたオールタイムベストに入れる性格作品ではない。

anond:20241021004208

音楽界隈にいると、少数の作曲家(以下、「クリエイター」という。)、多数の演奏家(以下、「プレイヤー」という。)、無数の聴衆(以下、「リスナー」という。)が互いにインスパイアし合う「創作の循環」、古から続く巨大なうねりを、あらゆる局面で感じる。

生成AI学習云々の問題は、この循環の一要素として、肯定的に受け入れられている。

ここが問題なんだよ

AI絵師様はどうやって循環に戻すんだ?

AI出力をまたAI収集させんのか?

新しい風潮は誰が作るんだ?

仮に新しいものが生まれたとして、その個の認知AI消費に勝てるのか?

音楽はさ、AIで出力してハイ公開なんてやらんべ?

特定クリエイターの曲が聞きたきゃそこで聴くんだよ

AIで似たものを出力する互換品は、互換品でしかないべよ

逆に言えば、ごの互換品が本家を食う勢いで認知され、著作権?何それおいしの?とばかりに広まれば、集まって「No more 生成AI」ってやるよ、賭けてもい

音と違って絵は分かり易い

鳥山絵、手塚絵、ディズニー絵、ジブリ絵、その他諸々

石恵くらいのところならAIで出力して認知度を利用してやれとやれる

音楽ではそういうのが居ても肯定的に受け入れられている」という実績あるんか?

聞けば〇〇と分かる音楽を、その認知度を利用するためにAIで出力され、著作権関係リマセーンみたいな奴

JASRACに甘え過ぎなんだよ


今、音楽本業として、いわゆる音楽でメシをくっているクリエイターは、厳しく長い音楽不況を乗り越えた存在であるので、生成AIときには脅かされない実力がある。

失笑

誰もそんなとこは問題にしてねぇんだよ

音楽だって「個」の認知必要だろうがよ

それを掻っ攫う事への反発だよ

MOD界隈とかのその循環()とやらに関係ない所が蠢動してるが

あぁいうの笑って「循環循環♪」と言える界隈ならJASRACなんぞ存在しねぇんだよ

マヌケ

2024-09-08

私の推し漫画家ピエール手塚さんから反応がいただけた

反応に対する謝意と、誤解への申し開き

親愛なるピエール手塚さんへ

まず、私の文章にXで反応していただけたことをとても光栄に思います

読んでいただけるかもしれないと思い、はてなサービスを選んで書きました

拙い文章だとはわかっていますが(本当は上手に書けたと思う)、全力で書きました

疑問に答えていただき嬉しく思います

本当に心から嬉しく思います

Xの反応を見るとピエール手塚さんは私の文章に怒っているように感じました。

私の文章を、いわゆるスルー力の無さに対する批判と受け取ったのだとわかりました。

私はそういうつもりであの文章を書いたのではないよ!

でもどう捉えるかは受け手自由から、残念な気持ちはありますが受け入れます

時間があったら怒ってない時にもう一度読んで欲しいけど、

長いし拙いので(私的には上手な文章だと思いますがたくさん批判を受けました)これは望み過ぎかもしれません。

本当はあなた友達になりたかったのだけど、私は厄介ファンなのでしょう

とほほ

でもあなた交流できたことは本当に嬉しく思っています

あなたあなた生き方を心の底から尊敬しています

私は体力が人よりもなく病弱なのですが、

あなたみたいになりたくて

7月からウォーキングを始めています

暑いのでモールの中だけですが、昨日の定期検診は以前より良好でしたし、大きな手術を少し先延ばしにすることができました

あなたから良い影響を受けていると伝えたかった


疑問に対する解答を受けて思ったこ

さて、改めて私の疑問に答えていただきありがとうございます

ピエール手塚さんはネットでの効率的な振る舞いを求められることに憤ったと私は了解しました

改めてラジオブログを振り返るとピエール手塚さんは久保帯人さんの発言を繰り返し挙げていたことに気づきました

法律ウェブルールクソ喰らえだ。俺が嫌だと言ってる」ですね

ネットの無遠慮な批判に対し、無視ではなく怒りで反応したかったのだと判断しました

私の理解は合ってるでしょうか

この回答を受けて自分なりに考えました

かにネット暴言を吐く者に対して沈黙しなければいけない状況はおかしいと思います

そして暴言に反応してしまった人を非効率空気を読めない愚か者呼ばわりするのも好きではありません。

この部分はピエール手塚さんと同じだと思います

暴言に対して沈黙することは場の収拾には効率的であっても、

それを言われた俺の気持ちを慰めるのにぜんぜん効率的ではないんだよ!!!叫びたい。誰もいないところで。

しかし、彼らの暴言もまた

法律ウェブルールクソ喰らえだ。俺が嫌だと言ってる」

範疇のように私には思えました。

もちろん度を越した批判人格攻撃違法ですが、

法律が糞食らえならこれすら受け入れる度量が必要とも思ってしまいました。本当は思いたくないけど。

まり私にとって久保帯人さんの言葉ちょっといき過ぎている。

私はあの言葉コミュニケーション可能性を見ることはできませんでした。

好きな言葉は違うみたいですが、日本ネットがこうなったら良いなあという希望の形はピエール手塚さんとそう離れていないと思います

から友達になれると思います

けどラジオで知らない人からメッセージ来ても一個も嬉しくないしむしろ怖いと言っておられたので、、、

友愛の情を見せることすらネットでは厳しく。

文章が拙いと誤解も生まれますし。

コミュニケーションの難しさを感じています

以上が回答を受けて私が思ったことです


提案

英語圏SNSの利用がお勧めです

外国語でやり取りすると批判されてもダメージが少なく済みますし、批判内容も幾分建設的です。

建設的な議論を見つけるのが日本コミュニティよりも容易です(個人の感想

私が覗いているreddittというサービスはXよりも平和議論が進行していることが多いです。

特に作品商品に対する感想日本全然違うと思っている。

変な反応があっても目につきにくくする工夫がなされている。

もちろん、場に留まって啓蒙活動をするのもありだと思う。

でも、手札は多い方がいいと思ったかアドバイス罪となるけど伝えたかった。ごめんなさい。



謝意2

ピエール手塚さんの反応を教えてくれた方へ

教えてくれてどうもありがとうございました!

はてなサービスのことはちんぷんかんぷんなのであなたがいなかったら気づけなかった

私はなんでXから反応が来てるとか、はてなブックマークとコメントの違いとかも全然わかってないんだよ実は。

私に寄せられる批判で私は嫌な思いをしたけど、あなたみたいな親切な方がいて慰めになった。

サンキュー

謝意3

批判してくれた人の意見私自身がエコーチェンバーにならないための苦い薬と思ってお礼を言っておくか嫌々だがな。

どーも。

でも私はストーカーじゃないと言いたい

ネットに公開されている情報しか追ってないからだ

キーっ!ムカつく!

ムカつくけどコミュニケーション取るのは重要から受け入れる

まあ見ず知らずの人にでかい感情をぶつけるのは良くねえよな。

よくねえけど、、、、

、、、

いや、この部分は真面目に反省しなければならない

それを気づかせてくれたことは本当にありがとうございます

コミュニケーションの難しさを感じていますし未熟さも感じています

読んでくださってありがとうございました

2024-09-01

anond:20240831204943

俺もピエール手塚好きなんだけど、

ネットの悪意にネット民の愚かさに真正から性善説でこっちの方がいいって話をするから

「そうだな!」じゃなくて「お、おぅ・・・そうだな」ってなるんだよね

性善説で行動してた奴が倒れるのを見るとそれ見たことか感と

同時に世の中の辛さが身に染みるからいい歳なんだからもう少しなんとかならんの?って思っちゃう

2024-08-31

私が追ってきた兼業漫画家ピエール手塚さん

ピエール手塚さんとは

会社員をしながら連載をしている兼業漫画家

現在少年画報社漫画雑誌ヤングキングで、ひとでなしのエチカという漫画を連載している


作風

モラル利害関係対立する人物口喧嘩し合う。

基本的にそれだけだ。少なくとも私にとっては。スパイスとして暴力巨乳が少し。

絵としての画面構成アクション推してる感じではない。

絵よりも話の運び方を重んじている作風私自身は感じる。

ではその話の内容とは?


彼の作品ファンになる

私にとって彼の漫画の魅力のほとんどは、

普段から気になっていたが議論したことはない、そういう議題をかなりの頻度で提示してくれることだ

議題に興味が持てて娯楽性が高いと思えばいいねを押します。

議題に興味が持てても説教臭いと思えばいいねを押しません。

議題に興味が持てなけれければ読書を中断します。

私はファンだが盲目的ではない

キャラピエール手塚さんの普段思っていることを代弁しているだけに思う。

よってキャラ立ちや物語の大きな流れやその場その場の演出特に優れているとは思わない。

彼の優れている点は議題のチョイスそのものにある。

からと言って社会的に答えの出ない問題に対して、彼の漫画完璧な答えを出してくれるわけではないが、

キャラクター同士の口喧嘩を通して各々の視野垣間見せてくれる

その視野自分の知らないものが多くて好き

ピエール手塚さんはネット上にたくさんの作品無料公開しており、私は読めるものは全て読んだ

彼の全ての作品を好きになったわけではないが、多くの作品ファンになった

特に暴力存在テーマにしつつも笑わせてくれる暴力太郎という作品が大好き

好きと愛してるの違いをテーマにした恋のニノウチも最高。恋のニノウチは彼の作品には珍しくアクション作画も楽しかった!


自身ファンになる

私はTwitterに流れて来た読み切り漫画で彼を知った

その作品がなんだったのかはもう覚えていない

面白かったことは覚えている

公開されている無料漫画、連載されている有料漫画漫画皇国という彼のブログ人生思考囲いというネットラジオ

この辺りを中心に彼を追いかけた

彼の関わっているコンテンツで一番好きなのはネットラジオ人生思考囲い

なんと漫画が一番ではない!

私にとって刺激的でエキサイティングなのは彼の問題提起力と視野の広さに触れること。

ラジオ漫画よりもその力を発揮する

連載作品説教臭くて読むのをやめてしまったが(ほんとごめん。悲劇だ。でも合わないものは合わない)彼の考えに触れることが大好きだ。

ラジオを通してたまに彼の人生に触れることができる

裕福ではなかった子供時代

会社員になった後も兄弟のために仕送りをする

漫画が好きで描こうとしたが若い頃は一作品も描きあげることができなかった

30代中盤にして初めて作品を描き上げ、同人活動開始。

スカウトを受け多くの読み切り掲載し連載を勝ち取り現在に至る…

私は彼の人生を美しいと思った!とても強く!!

逆境に負けず、社会人として自立し、家族を助けつつ自分の好きな漫画を連載する!

本当に憧れたし尊敬した

彼のように強く美しく生きたいと思った

彼の読み切り漫画が好きだし彼のトークが好きだし彼の生き方が好きだ

こうして私は彼の作品ファンから自身ファンになった


ピエール手塚さんとネット批判

私がピエール手塚さんをネットで耳にするとき、大抵は作品ではなく彼自身ライフスタイル話題になっている。

通勤退勤電車iPad漫画制作友達カラオケしながらiPad漫画制作会社役員昇進、少し前は連載も2本で読み切りもちょくちょく載せていた。

凄まじい生産力。

どうすれば彼みたいになれるのか?ヒントはないかネットラジオを聞いただけでは全てはわからない

そしてついに直接的なインタビューが行われ、記事掲載された。

これをきっかけに彼の元には少なくない批判が寄せられたことがネットラジオで彼自身から語られた

ラジオにおけるピエール手塚さんの反論と、私自身がネットで探した彼に対する批判を要約すると以下。

批判者「彼のパフォーマンスは彼が体力があるから可能なのだ管理能力云々はその次。しかも本当に体力があるかも疑問。健康犠牲にした愚かなスタイルなのでは?(以下人格攻撃するものも少数ながらいた)」

ピエールさん「私は善意インタビューに応じたのだし、仮に不健康だったとして私の勝手である。だが健康診断は良好だ。あなた方の批判は主に口調が失礼だ。」

この時の収録でピエール手塚さんはかなり感情的になっていたが言っていることはまともだと思った。

だが共演者に噛み付いたのはハッスルしすぎと思った。

普段ピエール手塚は冷静で多角的視野をくれる人物だ。

彼は一時的に不調に陥っているのかもしれない。

……

でもこのインタビュー記事批判だけでここまで怒るだろうか?

人格批判不快だろうけど、普段冷静で多角的視野を持つ彼がここまで怒っていることを私はとても不思議に思った

こういうふうに捉えられる記事内容だったかもねと軽くあしらうのが、私が思うピエール手塚

まりピエール手塚に対する私の認識不正なのだろう。

ネットラジオは毎週放送されている。

答えを求めて私はネットラジオ過去放送を再聴取した。

一方ピエール手塚さんはラジオパーソナリティから自ら降りてしまった!!


かなり前から怒っていたことが判明

ラジオ脱退が2024年8月30日

インタビュー記事掲載2024年8月8日

私は8月8日インタビュー記事批判を皮切りに彼が怒っていたのだろうと思っていたがそうではないようだ

これを裏付けトーク2024年7月19日ラジオ第371回で行われていた

ファンから投稿を読み上げ、それに対しピエールさん含む三人のパーソナリティが話を展開するのがこのラジオの基本形式

この回の私の注目した投稿の内容を要約すると

ピエール手塚さんは2024年初頭から元気がないようである。加えてここしばらく自身ブログに対する批判に怒っており、このネットラジオでその怒りを発散するのはやめてほしい」

この指摘を受けたパーソナリティたちは、自分たちの身に降りかかった出来事を振り返って笑っていた。

身に降りかかった、という表現をしていたので良いことではないのだろう

彼らは投稿者の洞察に驚きつつ笑っていた。大筋で疲弊していたことを認めていた

7月19日の時点で彼はすでにブログ上で批判を受けていたようだ。インタビュー8月8日なのに。

加えて異常な繁忙期だったとも言っていた。

まりインタビュー記事以前に、忙しく弱っており泣きっつらに蜂でブログ批判に晒されていたということか。

では、インタビュー記事関係ないこの批判とは一体。

答えを求めて私はブログ過去記事査読した


私はあまりブログを読んでいなかったことが判明

結論としてどれが批判されてるのかよくわからなかった

2024年の傾向としては会社員としての気づきに関する記事が多かったので、繁忙期だというのは間違いないと思う

ブログへの批判こちからは見えないダイレクトメールなどで行われていたのかもしれない

加えてブログの定期更新が中止されていることもわかった

これは時期から見てインタビュー記事の影響かも

さらに中止の発表から新規で2件の映画漫画に対する普通感想記事投稿されていることもわかった

????????

定期更新ではない臨時更新だろうか

それまで会社員としての記事が多い中娯楽に関する感想記事に内容が移っている

うーん

元気なのか弱っているのかよくわからない


ピエール手塚さんの状況の結論

ピエール手塚さんのことがよくわからなくなった

直接会ったことが一度もないのだから当然なのだ

推理ゲームで彼の心の機微に触れようとした私の行動はそもそも良くないですね

客観的に確かなことは

インタビュー関係なく彼は仕事疲弊していた

インタビュー関係なくブログ批判に晒されさら疲弊していた

インタビューさらなる批判に晒されさらさらに弱っていた

ラジオ収録で激務についてのトピックが出て爆発した

の4点

爆発するのも自然に思えます

私は①②を認識してなかったオタンナスだったようだ

爆発も自発的にしたわけではなく投稿者のメッセージきっかけだった

この回のテーマ過酷作画環境の美化とされていた

メッセージ自体ピエールさんを傷つける内容ではなかったが弱った体には少々厳しいトピックだったかもしれない

ブログを読むに彼は会社過酷労働環境改善したいと普段から努力している側だが

しか自分生活過酷であり、さらにその点が世間から評価されインタビューまで受けているのだ

すごく矛盾している生活だし、単純に体力的にきついのだ

その生活を生き抜く工夫はもはや工夫ではなく彼の作品だと私は思う

それを善意で公開して批判されたら傷つくのは自然ことなのかも

だが批判者の視点理解できるんだよなー…

その手法賞賛される社会に単純になって欲しくないと私は思う。

ピエールさんは個人の頑張りとして話しているのだから強制なんてしてないけど

その方向に舵を切っているように記事内容を捉えてしま

褒めるな止めろということだが、そんなことしたから本人は鬱陶しがってるわけだ

ラジオ共演者たちも彼の疲弊には気づけていても、彼の怒りには気づいていなかったのだと思う

メッセージを選ぶ立場パーソナリティは爆発回のアーカイブでこう言っていた

手塚さんがこんなに傷ついているなんて知らなかった」

身近にいても気づけないのはピエール手塚さんが自分の不機嫌をある程度隠せる我慢強さを持っていたからだろう

私もラジオを聞き返してここまで真剣に怒っているとは最後の爆発回まで気づけなかった

かば定番ネタのように扱って良いものとさえ思っていた

他の過去回を遡ると、忙しすぎてやばいので会社をさっさと辞めろと言われている回もある

これは半分冗談のように聞こえたが半分本気で心配していることでもある

批判から見ても共演者から見ても無理のある生活を続けているように見えるのだろう

私も無理だろうなと思う

健康診断が大丈夫なら肉体は大丈夫なんだろうが、精神面での無理が爆発を招いたのだろうか


観測するもの観測される。私側の状況の結論

以上の結論

ピエール手塚さんのように強くなれない脆弱な私が、ピエール手塚さんの強さを封じ込めようとした呪いだと思う

その側面は間違いなくある!

ファンを自認している私ですらこれだ!

認めたくない汚い部分!

認めたくはないが、彼のスタイルがもしスタンダードになった場合、私は間違いなく社会から落第する体力しかない…

そして私のような人が多数いたから彼は批判されたのだろう

彼は強く私は弱い

しか弱者の方が数が多かった

から彼は批判されたのだ

出る杭は打たれる

私と批判者の間にある違いは、杭を打つ力を心配と呼ぶか批判と呼ぶかだけだ

彼は強さの秘訣弱者に開示しようと努めてインタビューに応じてくれたのだろう

でも弱者のいる後ろを振り返らずに高いところまで走って逃げるべきかも

その力も強さも持ち合わせているように思う


私はピエール手塚さんみたいになりたい

でもきっとなれないと自分でわかってる

その弱い自分自覚的になりつつ、強い人へのやっかみをしないようにしたい

それをもって自分の強さとするのが、弱者の慰めなのだ

能力のないもの最後に頼るのはいだって道徳

かっこわる

おわり

2024-08-27

頭のおかしかった時期がある

わたし20代のころの話。

子どもの頃はパパの書斎が大好きだった。

パパの書斎には大きな本棚が二つあって、天井に届くくらい大きな本棚にはぎゅうぎゅうに本が詰めてあって、難しい本ばかりで子どもには手も足もでないような本ばかりだった。

でもある日、その中から漫画を見つけた。それは手塚治の火の鳥で、ジャンプくらいのサイズ漫画だった。

私は火の鳥を全巻読んで、この作品が大好きになって何回も何回も数えきれないくらいに読み返した。

その中でも特に印象的だったエピソードは、醜く汚ならしい男が美人の尼さんのもとに通い、彼女身体を清めてもらうという話だ。

他の尼は男の醜さと不潔さにドン引きして関わろうとはしないのに、その美人の尼さんだけは差別は良くないと進んで男の身体を労り、清め続ける。

するとその男は実は神様で、容姿の悪さや不潔さに態度を変えず、清い心で接し続けたのは感心だといって美人の尼さんを誉めたんだ。

この話が大好きで、だから私は容姿や態度や不潔さによって相手を拒絶するのは良くない、だってその相手神様かもしれないんだから

そう思うようになって育ったわたしは、無事にメンヘラ化した。顔は良かったので大学在籍時には告白されることも多く、中には一目見て引くような相手から講義終わりに教室から出ると突然告白されることもあった。

当然断ろうとする。でもその瞬間、火の鳥のあのエピソードが頭に過ると、わたしには断れなかった。

結果的わたし告白してきたすべての男子を受け入れた。セックスだってした。相手が醜ければ醜いほど自分に徳が貯まるのだと信じて疑いもせず、わたしは誰彼構わず付き合った。

あのときわたしは頭がおかしくなっていたと思うし、自分の中で勝手宗教を作り上げていたのだと思う。火の鳥教。

呪いが解けたのは、社会に出てからだった。

当時のわたしは肉体的にも精神的にもボロボロで、生理不順は当たり前。肌は酷く荒れてて突然泣き出してしまうことも多々あった。

そんなわたしを支えてくれたのがひとつ歳上の先輩で、彼は容姿端麗で性格も良く、絵に描いたような素敵な人だった。

そんな人物わたしに優しくしてくれるのが不思議だったし、彼にお似合いな人はいくらでも居るように感じられた。

でも、彼はわたしのことをずっと気にかけてくれた。何度か、死にたくなって突然夜中に電話をかけたこともあった。明日仕事があるのに、彼は文句ひとつわたしに言うことなく会いに来てくれた。

それからわたしは通院するようになり、それが自分を見直すきっかけとなって少しずつ症状は改善していった。

自分のことを大切にしてこなかったんだって気づいたとき、ぼろぼろと泣いた。でもその涙は必要な涙で、イニシエーションとしての涙だった。

自分に正直に生きよう。

そう思って、まず最初に行ったのは彼にお礼をすることだった。それから彼に告白した。彼は驚いて、困惑して、結果的わたしは振られた。

わたしのことは好きだけど、そういう好きじゃないと言われた。

そのとき、気づいた。

ああ、そっか。彼も同じだったんだって

わたしが今までたくさんの男の人に情けをかけてきたみたいに、彼はわたしに情けをかけていただけだった。

振られたことよりもそのことに一番傷ついてわたしはわんわん泣いた。それからわたしが如何に間違ってきたことをしたのか、ようやく気がついた。

わたしのしてきたことは相手を救う行為じゃない。独善的相手のことを思わず、傷つけるかもしれないってことを考えずにやってた自分勝手行為だったんだってことに。

それがわかって、でも良かったのだと思う。

今は自分に正直になって生きていて、ときに息苦しいときもあるけど、けどその息苦しさも自分らしいなって愛せるようになってきた。 

これまでたくさんの人に迷惑心配をかけて、本当にごめんなさい。

来月で三十になるけど、わたしはなんとか元気にやっています

2024-08-18

anond:20240818071624

漫画手塚とは別方向でも決して劣らない才能がたくさん出てきた分野だろ

そもそも求められてないんだよ、第二の手塚治虫は

anond:20240818071624

手塚治虫が出てくるには漫画界が手塚治虫が現れたような状況である必要がある

今の世に手塚治が生まれても手塚治虫にはならないだろう

anond:20240818203901

でもそれら手塚以前の大家たちに持ち込んで批評をお願いしたら「こんなもの漫画とは呼べない(実は褒め)」と言われて落ち込んでいましたよね?

anond:20240818071624

手塚は始祖としての要素が大きいから第二はありえない

anond:20240726003809

金持ちはこんな所で時間無駄にしないだろうから増田生活習慣から変えていかないと。金持ちから金を巻き上げて微量を皆で分配した所でただ微量の底上げがされただけで貧富のピラミッドが崩れる事はないよ。

ピエール手塚先生金持ちかは知らんけど、寝る暇惜しんで暇さえあればマンガ描くくらいの事やってタダの消費者から這い上がってるのみると、結局クレクレしてるだけじゃ貧乏から抜け出せないよ。

2024-08-13

anond:20240813114937

ピカソ 写実的」とかでググってもらえば分かると思うけど、自分ちょっとだけ絵を描いてるけど、基本的写実的な絵ってのは努力に比例するんだよね

努力に比例するってのは、スポーツで短距離やるとか、受験勉強するとかと同じで、「学校」では評価されやす

他人評価されやす

だって写真に近いかとか、筋肉や陰影が正確に描かれてるか、とか、他人評価やす基準なんだよ

ジャックハムとかルーミスの本読んで真似るだけで、標準的白人写実的に描くことができる

でも、ピカソ抽象的な絵というのは、それを超えたところに位置してる

あれは、いわゆる「学校」で評価される絵ではない、言うなれば社会」で評価される絵だ

ピカソ抽象的な絵には、もう基準はない

距離なら100mが何秒か?とか、受験勉強なら何点か?とか、そういう他人誰しもが評価しうる基準がない

では、基準がないものをどう評価するか?と言ったら、もう究極的には、好きか、嫌いかしかないと思う

ややこしい美術論をこねくり回す必要もない

そんな理屈理論で、この絵は素晴らしい、この絵はくだらん、というものではない

(もちろん、美術論や美術史を並行して評価することは大事だ。絵の理解が深まるからだ。それは否定しない

ゴールデンカムイの話をするなら、私は正直山田芳裕の絵がちょっと苦手だった

へうげものとか読んでて、あまりにも線対称な絵を描こうとしたり、ちょっと偏執的な感じがしたからだ

ただ、へうげものを初めて読んだときから変わらず思っていることだが、山田芳裕は絵が上手い

上手いということは否定しない

ただ、昔は山田芳裕の絵が苦手だった

自分にとってはゴールデンカムイも似ていて、最初は絵柄が苦手だった

ただ、これも初めて見たときから絵が上手いと思った

画力はある、でも自分の好みかというと、うーん、となってしま

今はアニメになったりもしたこともあって、ゴールデンカムイの絵に慣れてしまった

漫画の絵で写実的ものというのは余りないと思う

あったとしても、絵はスゲーけど、なんか写真レタッチしただけみたいに見える…😟になると思う

ピカソで言うなら、漫画の絵というのは、ピカソ抽象画のレベルと同じなのだ

そもそも、今の日本アニメ絵、オタク絵の顔は、昔の手塚少女漫画劇画、その脈々たる道のりの末にちょっと洗練され過ぎてて…

ていうか、MMDとかプリキュアCGパートみたいなの見てると、単にお面被ってる人に見えてこない?俺は見えるんだけど…😟

(いわゆるアニメ絵、オタク絵の源流のひとつ少女漫画なので、顎のラインとかやっぱりおかしいと思っちゃうんだよな、まぁ、すべてがもう単なる記号なんだけど…

目の上の謎の交差する線とか、あれも頭蓋骨のくぼみなのか、まぶたを表現したいのか、その両方なのか、

よく分からんけど、描いておこう、みたいになってるし、最近の定着した謎流行だと、尖った髪の毛が前で交差してるとか、

なんかよく分からんけど、自分が好きな作家、売れてる人が描いてるから自分も描いとこ、みたいなのが多すぎる気がする

ゴールデンカムイとか山田芳裕とかの方が、そういう流行しているだけの絵、顔の描き分けができてない絵よりよっぽど良いと思う

というか、ロシア人ツンデレが出てくるアニメ、顔の描き分けができてなくて誰が誰だか分らんのだが…😟

あいう絵はこれからはどんどんAIが描いていくんで、もっと読み手好き嫌いが大きく乖離するような攻めた絵柄をもっと描いていくべきだと思う

そのためには、小林源文先生じゃないけど、写実的な絵とかヌードデッサンみたいな地道な努力と、そこから自分の手で抽象化していく過程必要になると思っている

2024-07-23

確か藤子・F・不二雄先生のお子さんは娘さんが三人だったと思うけれど

今のところ父の作品私物化して変な商売するとかそういう事はなくて一安心だな

手塚先生や水木先生のお子さん達のあの惨状を見ると…

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