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はてなキーワード: 島崎藤村とは

2024-11-02

anond:20241101174151

島崎藤村を見習うべきよな

2024-10-01

anond:20241001193853

森鴎外→鴎外

夏目漱石漱石

島崎藤村藤村

田山花袋→花袋

谷崎潤一郎→谷崎

芥川龍之介芥川

太宰治→太宰

三島由紀夫三島

きっと、明治活躍した奴は名前呼び、それ以降に活躍した奴は名字呼びなんだ!

2024-08-20

anond:20240820102616

煮詰まる」は単に煮えて水分がなくなるの意味

煮えすぎて水分がなくなるの意味もある

煮詰まった味噌汁はまずい

破壊島崎藤村明治39(1906年)年3月25日


朝は必ず生温かい飯に、煮詰つた汁と極つて居たのが、

其日にかぎつては、飯も焚きたての気の立つやつで、

汁は又、煮立つたばかりの赤味噌のにほひが甘さうに

鼻の端へ来るのであつた

2024-07-07

外国人観光客に知られていない観光地関東地方

1.水戸偕楽園

去年の秋頃に行ったが、外国人はおろか日本人すら誰もいなかった。

一番賑やかになるのは3月の梅シーズンだが、外国人って梅に興味あるのかな。

2.小諸城

島崎藤村ゆかり長野県小諸市にある小諸城懐古園

お隣の旧軽井沢外国人大人気なのに対して、こちらは貸し切り状態だった。

3.野辺山

八ヶ岳東側一帯に広がっている夏でも冷涼な気候高原地帯

こちらも外国人には知られていないように見える。

他に外国人観光客の人達に知られていない観光地はどこがあるだろうか。

2023-11-26

20231126[アタック25]Next 2023年11月26日 #88 兄弟兄妹ペア大会 2023-11-26結果

BSジャパネクストで日曜昼などに放送

日曜日の本放送だけ1時「25」分から

BS1からボタン2回(今だけ?)とか

ケーブルテレビSTBでは見られない場合が多いようなのでBSパススルーとか

地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報確認

ジャパネットアプリ放送同期・見逃し配信あり

 

赤:加藤真27 加藤研25@神奈川

緑:馬塚郁夫54 伊沢成美52@静岡

白:宮崎勇利25 宮崎光稀23@埼玉

青:荒瀬弘毅45 荒瀬竜馬43@群馬

 

今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

・01 [ある生き物の名前]カピバラ

・02 石川

・03 ヘクトパスカル

・04 柏木由紀しわゆき

・05 五平餅 ごへいもち

・06 [すべて]中央大学 早稲田大学 日本大学 法政大学

・07 ねずみ

・08 [近似値]3911(メートル

・09 榮倉奈々いくらなな

10 [3択]バラ(科

11 Ado アド

12 インドネシア

・13 島崎藤村 しまざきとうそ

・14 がんもどき

・15 モンロー(主義

・16 [FBは]フルバック

17 [ふるさとクイズ][高知県日高村]オムライス(街道

・18 10(人

・19 大泉洋 おおいずみよう

20 房総(半島うそ

・21 [アルファベット4文字]OECD

・22 [AC]ハイネ

23 [AC2]吉野ヶ里(遺跡

24 大原美術館

・25 [択]こうし(座

・26 ファーブル

・27 ルイベ

28 龍(が如く8

・29e マシンガンズ

・xx [ある国の名前]カンボジア

2023-08-07

最果タヒの詩についての否定的感想

 最果タヒさんの詩集『死んでしまう系のぼくらに』『夜景座生まれ』と、あとは図書館で数冊をパラ読みした。著作映画化されているらしいが、見てない。本しか触れてない。

 否定的感想なのでブログには投稿するか悩んで、結局、こちらに持ってきた。ただの感想

まとめ

  • 合わない、好みではない
  • 言葉が軽い
  • 説得力がない
  • でも詩でこんだけ売れてて若者人気もあるってすごいよね


合わない

 最果タヒさんの詩はあまりに散文的で、これは本当に詩なのか、日記じゃないのか、小説と変わらないんじゃないのかとすら思う。実際、同作者の小説『十代に共感する奴はみんな嘘つき』も少し読んだけど、境が曖昧だと感じた。これなら全部小説でも良いじゃんと思うけど、当事者からすると違うのかもしれない。

 詩そのものについては、単純に口調とテンポが私に合わない。あんまり真摯な感じがしない……と感じる。でも私が思う真摯な感じとこの人の真摯さが違うだけかもしれないし、この方に真摯なつもりなんてないだけかもしれない。

言葉の軽さ

 使われている言葉は、それっぽい言葉を並べてるだけに見える。色んな言葉が出てくるけど、そのひとつひとつ定義って、なんなんだろう? どういう意味で使ってるんだろう? そういうのが見えてこない。だから真摯には感じない。急に言葉連想ゲームみたいに飛ぶのも、え? 寝ぼけてんの? って感じ。

 あと、わざと間違った/厳密に間違いではないけどまず使わない言葉使いや組み合わせ、漢字の開き(ひらがな)が多用されてると、絞れ!になる。そういうのはアクセントに使うのがいいのであって、多用されると醒めるし、詩全体がぼやけてしまう。

 これがぼやけたことを狙っている詩や短い詩ならまだ良いけど、長くて散文的だから、ただぼやける。何を言ってるのか分からない。批評を色々読んだけど、「わからなさ」を評価されている面もあり、それでいいのか、じゃあ私に合わないだけか、となる。

 ちなみにこの「わからなさ」とは「共感できなさ」のことではない、と言い添えておく。

 また、死にたい、殺されたい、の表明が素直球すぎて上滑りしてる。死にたさについて、現実世界の死について、空想上の死について、犯罪について殺人についてを描いている部分があるが、それはただの比喩なのかもしれない。(以下、長いので略してます、ごめんなさい。詩を引用する時に略すのってどうなんだろ……。よくないかも。)

 ❝(前略)今日も、撃ち殺されなかったと泣きながら眠る夜はただ一人で、(後略)❞

 ❝あいされたい

 それはべつに深刻ではなく。ころされたい、でもいい。❞

 ❝せめて他殺で。惨殺で。❞

           『死んでしまう系のぼくらに』p.16「ぼくの装置」より 

 確かに、「死にたい」「あの人に殺されたい」「今日死ねなかった」と思う人はたくさんいるだろうし、私にもそういう欲求はあるが、なんでだかこの直球ぐあいは合わなかった。反対に、この表現がいい!と思う人もいるでしょう。軽くなんてない、という人もいれば、軽くて何が悪い、という人もいるでしょう。

説得力のなさ

 例えば『死んでしまう系のぼくらに』p.23「線香の詩」から1行目❝大切なものが死んだあとの大地はすこし甘い匂いがする❞のっっっってなんでなんですか!?

 次に蝉が出てくるので夏だろう、じゃあスイカかき氷を食べた庭かな? 大切なもの……有機物か?無機物か?ペット火?人か? 人じゃなければ何かを土に埋めて、それがなんらかの作用で甘い匂いをさせてるのかな?

 って、そんなことは考えても考えなくても良くて、まあ私は考えるほうが好きだが、まあとにかくこういうのがなくてもいいけどとにかく「説得力」が足りない。

 読んでて、否応なしに「そうなのか」となる、もしくは「そんなわけないだろ」と言えるのがさ、好きなんだよな。「そんなわけないだろ」すら言えずに、「意味わかんねーよ」じゃ、ちょっと良いとは言えない。

 例えば宮沢賢治の「やまなし」は詩じゃなくて小説童話)だけど、❝『クラムボンはかぷかぷわらったよ』❞って説得力えぐいでしょ。「クラムボンは、かぷかぷ、笑う」んだよ。まあこれも好みの問題かもだ。

まとめ 

 私は作品批評で、「分からない」からいい、分からないのがいいんだ、みたいなのは嫌だ

 感想においては「気づかせてくれる」とか「感性が素晴らしい」とかって、何も考えないで生きてるのかよ!と叫びたくなる。もちろん、詩歌(詩、短歌俳句)って「新しい視点」が評価されるし、私もそういう作品は好きなんだけど、どうしてか嫌だ。単純に感性が素晴らしいって褒め言葉が嫌いなだけかもしれない。私がそう言われると、「感性は、普通ですよ。思ったことを表現するために、頑張ったんですよ」と思うからかもしれない。私の話じゃん。私の話だよ。

 この記事は、最果タヒの詩について、否定的感想をあまり見つけられなかったので、公開しました。「最果タヒ 批評感想」とかで調べるとね、いくつかは出てきますリンク貼らないけどめちゃくちゃ良い記事もありました。でも、ほとんど見つけられなかった。なので公開しました。私のこの記事はただの感想で、うまい批評なんかじゃないし分析もできてないけど。

 でも詩でこんだけ売れてて若者人気もあるってすごいよね、は本音で、昨今は詩歌の中では短歌ブームらしくて色んな本が出たり特集が組まれてるけど、現代詩もそういうふうに盛り上がると嬉しいなとは思います

 読んでくれた方、ありがとうございました。

 この記事に対する反論も良いですが、おすすめ現代詩あったら教えてください。読むので。

 現代より前の詩……工藤直子金子みすゞ谷川俊太郎とか、中原中也島崎藤村室生犀星萩原朔太郎とかは既読なので、それ以外の「現代詩」のおすすめが、知りたいです。よろしくお願いします。

2023-02-12

anond:20230212154149

文学イコール純文学ではないって

そういうの具体的になんかある?

文学的な増田」とか「文学ぽい増田ならいくら自称してもいと思うけど「増田文学」と言われると思い浮かぶのは三島由紀夫とか島崎藤村みたいな読み進めるのが難しい重厚作品であって

サクサク読める増田文学とやらはエッセイというカテゴライズが正しいのではないかなと思う

2022-10-30

20221030[アタック25]Next 2022年10月30日 年間チャンピオン大会1st roundd 2022-10-30結果

BSジャパネクストで日曜昼などに放送

10月からの本放送は1時「25」分からで「65」分枠に

BS1からボタン2回とか

ケーブルテレビSTBでは見られない場合が多いようなのでBSパススルーとか

地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報確認

 

11月3日木曜日祝日、そこでも過去回選の再放送があるらしい

 

今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

・01 [ある建造物名前]松本城

・02 斉藤由貴 さいとうゆき

・03 ウスター(ソース

・04 島崎藤村 しまざきとうそ

・05 前代未聞

・06 飯尾和樹 いいおかずき

・07 [すべて][5名]岡田武史 フィリップトルシエ ジーコ ザッケローニ 西野朗

・08 財津和夫 ざいつかずお

・09 Lと)E

10 [近似値]2934

11 [略さず]日本商工会議所

12 [3択]一冊

・13 SixTONES ストーンズ

・14 [じゅうとっき]絨毛 じゅうもう

・15 高橋尚子 たかはしなおこ

・16 ぎんなん

17 えなこ

・18 ペルセウス

・19 ザ・)ローリング・ストーンズ

20 [ふるさとクイズ]長寿(課

・21 西田敏行 にしだとしゆき

・22 95(か条の意見書

23 [3択]たちばな

24 ワルシャワ

・25 [AC]マルセル・プルースト

・26 カザフスタン

・27 [3択]12(人

28 笠置シヅ子 かさぎしづ

・29 800(メートル

・30 セシウム

31舞姫

・32e チャコール(グレー

・xx [ある島の名前]タスマニア

2022-03-13

お見立て会」って気持ち悪い

○○坂の新メンバー披露するときに使ってるけど、なんか気持ち悪い。

「御披露目」じゃ駄目なの?

辞書だとあてまるのが①か②だけど、意味あってるのかな?

https://www.weblio.jp/content/amp/%25E3%2581%258A%25E8%25A6%258B%25E7%25AB%258B%25E3%2581%25A6

お‐みたて【御見立】

〔名〕 (「お」は接頭語

① 見て選び定めることをいう尊敬語

雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下「己れもお前の内で二三度深谷に逢ったことがあるが、兄さんの御見立は些と間違て居る様で」

近世、遊里で客が相方(あいかた)としての遊女を選ぶこと。

洒落本・南閨雑話(1773)「『御初会だ』『どふせふの』『お見たてが能ふ、ござりませふ』」

③ ある所まで見送って別れの杯をくみ交わすこと。

破戒(1906)〈島崎藤村〉二三「『お見立(ミタテ)』と言って、別離の酒を斯の江畔の休茶屋で酌交(くみかは)すのは」

2021-10-18

anond:20211018183438

ミームっていうより文化じゃないの?伊豆の踊子とか細雪とか島崎藤村とか博多っ子純情とか、むかーしむかしから連綿と続いてるやつ

2021-09-20

anond:20210920200809

🌴の実みたいな💖

椰子の実」

島崎藤村 作詩  田中寅二 作曲

 

名も知らぬ 遠き島より

流れ寄る 椰子の実一つ

 

故郷ふるさと)の岸を 離れて

汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)

 

旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる

枝はなお 影をやなせる

 

われもまた 渚(なぎさ)を枕

孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ

 

http://nendo.music.coocan.jp/yasino-mi/yasi-kasi.htm

こちらより。🙏🏻

歌詞何気にすきだったけど、島崎藤村じゃないですか……。

2021-02-22

必読書コピペマジレスしてみる・日本文学

方針

森鴎外舞姫

留学先で女性妊娠させて見捨ててしまう話なので、近頃は評判が非常によろしくない。そのくせ、この文体のせいで美しいと感じてしま自分がいて、実はこれ、レトリック文体によって騙されることに注意しろっていう警告なんじゃないかって気もする。「自分おすすめ編」にも書くつもりなんだけど、ナボコフロリータ」もそういう自己正当化がとにかくうまい

余談だが、鴎外自身東洋人だったこともあり、留学先では写真を撮らせてくれと頼まれたことがあったという。それに対して、構わないけどもあなた写真も逆に撮らせてくれ、と言って、相手も満足させつつ日本人としての尊厳も守ったことがあって、これは割と好きなエピソードの一つ。まあ、漱石よりは世渡りうまいよな。

樋口一葉にごりえ

古風な文体挫折しかかるも何とか読破。これよりは幼馴染系の「たけくらべ」のほうが好きだったなあ。増田では古文いるかどうかで議論になったことがあったらしいが、古文がすらすら読めるほうがこういう趣味というか楽しみが増える気もするし、純粋実用面だけでいえば法律用語や古い公文書を読む必要がまだあるんじゃないのかな。

舞姫」の話の続きだけど、古典文学にもやっぱりクズエピソード結構あり、じゃあどれを教えてどれを教えないかは割と難しい。

泉鏡花高野聖

僧侶山間で美しい妖怪出会う話。文庫ちくま日本文学全集で読んだ。全集と銘打っているけど、このシリーズ日本の近現代文学作家ベスト盤みたいな感じで、チョイスはいいのだけれどときどき抄、つまりダイジェスト版みたいなのが紛れていて、コンプリートしようとは思わなかった。

話としては幻想的ですごく好き。幻想譚が好きな自分がどうして泉鏡花にどっぷりはまるまでいかなかったのかが不思議なほどだ。当時は、著名な作品をどんどん消化しようと思って乱読していたからかもしれない。そういう意味でも、課題図書読破することが自己目的化した読書には幾分害がある。

国木田独歩武蔵野

とても好き。小説が読めなくなったときには、文豪の書いたこうした随筆というか、風景描写の豊かな文章を読むことで、自分リズムを整えたくなる。外出の難しい昨今、こうして空想世界でだけでも豊かな自然のなかで過ごしたいものだ。五感が刺激される文章というのはなかなかない。

夏目漱石吾輩は猫である

我輩を吾輩に修正

ここ最近漱石の評判はあまりよろしくないと聞く。所詮は当時の欧米文学の輸入に過ぎないとか、結局は男社会文学だとか。言われてみれば確かにその通りなのだけれども、日本近代文学開拓者にそこまで求めちゃうのも酷でしょうと思わないでもないし、この作品からたったの十年で「明暗」にまでたどり着いたのだから、やっぱりすごい人ではないかと思う。五十になる前に亡くなったのが惜しまれる。

で、肝心の内容だが。基本的おっさんおっさんの家をたまり場にしてわいわいやる日常ものなので、当時の人にしか面白くないギャグを除けば、普通に笑える。最終回は突然後ろ向きになるが、もしかしたら漱石の本分はユーモアにあるのかもしれない。

余談だが漱石留学時代日記に付き合いのお茶会について「行カネバナラヌ。厭ダナー」とのコメントを残している。

島崎藤村破戒

素直に面白かった。若干のプロパガンダっぽさがなくはないが、読んだ当時は差別する側のねちっこさや意地の悪さが良く書けているように思われた。とはいえ、昨今は善意から来る差別についても考える時代であり、問題はより複雑になった。

被差別部落問題については気になっているのだがなかなか追えていない。日本史について読んでさまざまな地域実例について断片的にかじった程度だ。それでも、地域によって温度差やあったり、差別対象が全く異なっていたりすることがわかり、どこかで日本全体の実情について知りたく思っている。

田山花袋蒲団

女中の布団の残り香を嗅いで悶々とする話だってことは覚えているんだけれども、読んだときにはあまり印象に残らなかった。なぜだろう。自分が読んできた近代文学は、基本的ダメな奴がダメなままうだうだする話ばかりだったからかもしれない。その多くの一つとして処理してしまたか

で、自分が好きなのは飢え死にするほど悲惨じゃないくらいのダメさであり、親戚のちょっと困ったおじさんくらいのダメさなんだろうと思う。

有島武郎或る女

読んだことがない。ただ、ドナルド・キーンの「百代の過客〈続〉 日記に見る日本人」によればこんなことを書き残しているそうだ。「僕ハ是レカラ日記ハ僕ノ身ニ大事件ガ起ツタ時ノミ記ケルコトニ仕様ト思ツタガ、矢張夫レハ駄目な様デアル。日記ヲ記ケ慣レタ身ニハ日記ヲ一日惰ルコトハ一日ヲ全生涯カラ控除シタ様子ナ気ガスル。夫レ故是レカラ再ビ毎日日記ヲ始メ様ト思フ」(意訳。日記書かないとその日が無かったみたいで落ち着かない)。ここでツイッターに常駐している自分としては大いに共感したのである。そのうち読もう。

志賀直哉小僧の神様

読んだはずだが記憶にない。「暗夜行路」で娼婦の胸をもみながら「豊年だ! 豊年だ!」と叫ぶよくわからないシーンがあったが、そこばかり記憶に残っている。これを読んだ当時は、この小説のように自分がどれほど理想を抱いていたとしても、モテいからいつかソープランドに行くのだろうな、とぼんやり思ったことを覚えている。

ちなみに、自分が初めて関係を持った女性貧乳だった。だがそれがいい

お父さんとうまくいっていない人は子供の才能をつぶす話である清兵衛と瓢箪」が刺さるんじゃないかな。あとは少女誘拐視点の「児を盗む話」もよかった。

内田百閒『冥途・旅順入城式』

大学時代知り合った文学少女から薦められて読んだはずなのだが、覚えているのは「阿房列車」の何編かだけだ。それと、いつも金に困っていて給料を前借りしていて、そのことのまつわるドタバタを描いた作品日記もあって、そうした印象ばかり残っている。

関係ないけど就職活動中に、この文学少女から二次関数を教えてくれと言われ、片想いしていた自分はそのためだけに都内にまで足を延ばしたことがある。いいように使われていたなあ、自分あいつには二度と会いたくないが、元気にしているかどうかだけは気になる。

宮澤賢治銀河鉄道の夜

めんどくさいファンがいることで有名な作家全集には第三稿や第四原稿が収録されており、比較するのも楽しい。俺は〇〇は好きだが〇〇が好きだと言ってるやつは嫌いだ、の○○に入れたくなる作家の一人。○○には「ライ麦畑で捕まえて」「村上春樹」「新世紀エヴァンゲリオン」「東京事変」などが入る(註:この四つのものとその愛好家に対する歪んだ愛情から来る発言です。僕も全部好きです。すみません)。サブカル系にはこれがモチーフになっているものが数多くあり、その点では「不思議の国のアリス」と並ぶ。

思想に偏りはあるが、独特の言語感覚や観察眼は今でもすごく好きだ。余談だが新書の「童貞としての宮沢賢治」は面白い。

江戸川乱歩押絵と旅する男

知り合いにいつもぬいぐるみキーホルダーを持ち歩いてかわいがっていた男がいたが、それで本人が落ち着くのならいいと思う。不安の多い世の中で、人が何か具体的に触れるものにすがるってどういうことなんだろう、って、ってことをこの作品を思い出すといつも考える。どこで読んだか思い出せなかったが、これもちくま文庫全集でだった。

横光利一機械

狭いコミュニティの中でこじれていく人間関係の話ではあるけれども、新潮文庫場合表題作よりも他の話のほうが気に入った。印象に残っているのは十二人の旅芸人夜逃げする「時間」と、ナポレオンヨーロッパ征服に乗り出したのはタムシのせいだったという「ナポレオンと田虫」。

谷崎潤一郎春琴抄

実はこの作品は読めていない。谷崎作品は割と好きで、「痴人の愛」「刺青秘密」「猫と庄造と二人のおんな」「細雪」は読んだ。「痴人の愛」という美少女を育てようと思ったら逆に飼育される話は自分人生観に多大な影響を与えたし(例の文学少女気持ちをもてあそばれても怒らなくなってしまったのもこれが遠因だろう)、「細雪」はただ文章リズムにぷかぷかと浮くだけで心底気持ちがいい。ついでに、戦時中生活爆弾が実際に降ってくるまでは震災コロナでただよう自粛雰囲気そっくりだったこととよくわかる。

ところで、最近久しぶりに谷崎作品を読もうと思ったら、ヒロイン名前が母と同じだったのですっかり萎えしまった。というか、ここ最近趣味が「健全」になり始めていて、谷崎作品に魅力を感じられなくなっている。感覚がどんどん保守的になっていく。これはいかん。

夢野久作ドグラ・マグラ

ミステリ編参照。anond:20210215101500

川端康成雪国

高校生の頃に読んだのは確かに記憶に残っているのだけれど、高校生川端康成エロティシズムが理解できたかどうかはよくわからない。たぶんわかっていない。せいぜい伊豆の踊子の裸の少女を読んで、ロリコン発症させたことくらいだろう。

太宰治斜陽

太宰はいいぞ。自分は愛される値打ちがあるんだろうか、というテーマを本人の育った境遇パーソナリティの偏りや性的虐待疑惑に求める説は多いが、そういう心理普遍的ものでもあり、だから多感な時期に読むとわかったつもりになる。芸術に何歳までに読むべきという賞味期限原則としてないが、これもできるだけ若いうちに読んでおくといい。太宰の理解者ぶるつもりはないが。

もっとも、本ばかり読んで他の活動をないがしろにしていいものだとは全く思わない。あまりにもドマイナーな本を読んでマウンティングするくらいならバンジージャンプでもやったほうが話の種にもなるし人間的な厚みも出るというものだ。たぶん。

三島由紀夫仮面の告白

天才的。男性のあらゆる種類のコンプレックスとその拗らせ方を書かせたら彼の右に出るものは少なかろう。ただ、大学卒業してから突然読めなくなってしまった作家でもある。息苦しくなるまで端正に磨きこまれ文章のせいかもしれない。

武田泰淳ひかりごけ

極限状況下でのカニバリズムテーマにした小説なんだけれども、途中から戯曲になって、「食べちまう葬式ってえのは、あっかなあ」などとやけにのんびりした台詞が出てくるなんともユニーク小説。ただし、これは単なるブラックジョークではない。物語は序章、戯曲第一部、第二部と別れているのだけれども、その構成にきちんとした意味がある。

人類全体の原罪を問うようなラストは必見。あなたは、本当に人を食べたことがないと言えますか?

安部公房砂の女

祖父母の家から貰ってきた作品で、愛蔵版らしくカバーに入っていた。カフカにはまっていた時期だから楽しんだ。カフカ父親の影から逃れられない主人公とは別の種類の渦巻にとらわれてしまった主人公がだらだら、ぐだぐだしてしまうのだが、カフカ男性によって抑圧されているとしたら、こちらは女性に飲み込まれている文章だ。

大西巨人神聖喜劇

未読。不条理陸軍の中で、最強の記憶力を頼りにサバイブする話だと聞いて面白そうだと思い購入したのだが、ずっと積んだままだ。これに限らず、自分戦争もの小説漫画をあまり読んでない。戦争に関しては文学よりも歴史書からアプローチすることが多い。

これは自分の悪癖だが、戦争ものになると庶民よりも知識人にばかり感情移入してしまう。

大江健三郎万延元年のフットボール

大江健三郎は初期の作品をいくつかと、「燃え上がる緑の木」三部作を読んだきりで、どういう態度を取ればいいのかよくわかっていない作家の一人だ。狭い人間関係の中のいじめだとかそうした描写に病的に関心のあった時期に読んだせいで適切な評価ができていない。

燃え上がる緑の木」は新興宗教原子力発電といった(結果的には)非常に予言的であった作品であったが、癖が強くカトリック宗教教育を受けた自分であっても世界観に入り込むのに時間がかかった。「1Q84」よりもきつい。面白いが。

萩原朔太郎『月に吠える』

大学時代の友人に薦められて読んだ。「この家の主人は病気です」と、飢えて自分を食ってしまったタコの詩ばかりを覚えている。覚えているのはこれだけだが、この二つが読めたからいいか、と考えている。大体、詩集ってのはピンとくる表現ひとつでもあれば当たりなのだ。そして、それはあらゆる書物にも当てはまることである

福沢諭吉福翁自伝

祖父学生時代に送ってくれたのだけれども、ぱらぱらとしか読んでいない。

子供向けのものだった気もするし、近々原文にチャレンジするべきか。自助論西国立志編)なんかと合わせて、自己啓発書の歴史を知る意味でも興味深いかもしれない。

正岡子規歌よみに与ふる書

読もうと思って読めていないけれども、これまたドナルド・キーンの本で面白記述を見つけた。「墨汁一滴」の中に、つまらない俳句乱造しているやつの作品にはどうせ碌なもんなんてありゃしないんだから、そういう連中は糸瓜でも作ってるほうがマシだ、という趣旨のくだりがあるそうだ。創作する上でのこういう厳しさは、いい。

石川啄木時代閉塞の現状』

ローマ字日記しか読んだことがない。たぶん日本最初フィストファックが描写された文学かもしれない。春画はどうか知らないけど。

小林秀雄『様々なる意匠

詩集翻訳しか読んだことがない……。

坂口安吾堕落論

堕落と言いつつもある種の誠実さについて語った本だった気がするが、それよりも新潮文庫で同時に収録されていた、天智天皇天武天皇家系にまつわる謎についてのほうが印象に残っている。

哲学編に続く→anond:20210222080300

関係ないけど芥川が載ってないのは納得できないぞ。

2021-02-10

本好きなら高校生までに読破しておきたい古典100

哲学思想

プラトン饗宴

アリストテレス詩学

アウグスティヌス告白

レオナルド・ダ・ヴィンチレオナルド・ダ・ヴィンチの手記』

マキァベッリ『君主論

モア『ユートピア

デカルト方法序説

ホッブズリヴァイアサン

パスカルパンセ

スピノザエチカ

ルソー社会契約論』

カント純粋理性批判

ヘーゲル精神現象学

キルケゴール死に至る病

マルクス資本論

ニーチェ道徳の系譜

ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

ソシュール一般言語学講義

ヴァレリー精神危機

フロイト快感原則彼岸

シュミット政治神学

ブルトンシュルレアリスム宣言

ハイデッガー存在と時間

ガンジーガンジー自伝

ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品

ポランニー『大転換 市場社会形成崩壊

アドルノホルクハイマー啓蒙の弁証法

アレント全体主義の起源

ウィトゲンシュタイン哲学探求』

レヴィ=ストロース野生の思考

マクルーハングーテンベルグ銀河系

フーコー言葉と物』

デリダ『グラマトロジーについて』

ドゥルーズガタリアンチオイディプス

ラカン精神分析の四つの基本概念

ウォーラーステイン近代世界システム

ケージジョン・ケージ

サイードオリエンタリズム

ベイトソン精神自然

アンダーソン『想像の共同体

本居宣長『玉勝間

上田秋成『胆大小心録』

内村鑑三『余は如何にして基督信徒となりし乎』

岡倉天心東洋理想

西田幾多郎西田幾多郎哲学論集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』

九鬼周造『「いき」の構造

和辻哲郎風土

柳田國男『木綿以前の事』

時枝誠記国語学原論

宇野弘蔵経済学方法論』

海外文学

ホメロスオデュッセイア

旧約聖書創世記

ソポクレスオイディプス王』

唐詩選』

ハイヤーム『ルバイヤート

ダンテ神曲

ラブレーガルガンテュアとパンタグリュエルの物語

シェイクスピアハムレット

セルバンテスドン・キホーテ

スウィフトガリヴァー旅行記

スターントリストラム・シャンディ』

サド悪徳の栄え

ゲーテファウスト

スタンダールパルムの僧院

ゴーゴリ外套

ポー盗まれた手紙

エミリー・ブロンテ嵐が丘

メルヴィル白鯨

フローベールボヴァリー夫人

キャロル不思議の国のアリス

ドストエフスキー悪霊

チェーホフ桜の園

チェスタトンブラウン神父童心

プルースト失われた時を求めて

カフカ審判

魯迅『阿Q正伝』

ジョイスユリシーズ

トーマス・マン魔の山

ザミャーミン『われら』

ムージル特性のない男』

セリーヌ『夜の果ての旅』

フォークナーアブサロム、アブサロム!

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』平

サルトル嘔吐

ジュネ『泥棒日記

ベケットゴドーを待ちながら

ロブ=グリエ嫉妬

デュラス『モデラートカンタービレ

レム『ソラリスの陽のもとに』

ガルシア=マルケス百年の孤独

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

ブレイクブレイク詩集

ベルダーリンヘルダーリン詩集

ボードレール悪の華

ランボーランボー詩集

エリオット荒地

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集

ツェランツェラン詩集

バフチンドストエフスキー詩学

ブランショ文学空間

日本文学

二葉亭四迷浮雲

森鴎外舞姫

樋口一葉にごりえ

泉鏡花高野聖

国木田独歩武蔵野

夏目漱石我輩は猫である

島崎藤村破戒

田山花袋蒲団

徳田秋声あらくれ

有島武郎或る女

志賀直哉小僧の神様

内田百閒『冥途・旅順入城式』

宮澤賢治銀河鉄道の夜

江戸川乱歩押絵と旅する男

横光利一機械

谷崎潤一郎春琴抄

夢野久作ドグラ・マグラ

中野重治村の家

川端康成雪国

折口信夫死者の書

太宰治斜陽

大岡昇平『俘虜記』

埴谷雄高死霊

三島由紀夫仮面の告白

武田泰淳ひかりごけ

深沢七郎楢山節考

安部公房砂の女

野坂昭如エロ事師たち

島尾敏雄死の棘

大西巨人神聖喜劇

大江健三郎万延元年のフットボール

古井由吉円陣を組む女たち』

後藤明生挟み撃ち

円地文子食卓のない家』

中上健次枯木灘

斎藤茂吉『赤光』

萩原朔太郎『月に吠える』

田村隆一田村隆一詩集

吉岡実吉岡実詩集

坪内逍遥小説神髄

北村透谷人生に相渉るとは何の謂ぞ』

福沢諭吉福翁自伝

正岡子規歌よみに与ふる書

石川啄木時代閉塞の現状』

小林秀雄『様々なる意匠

保田與重郎日本の橋』

坂口安吾堕落論

花田清輝復興期の精神

吉本隆明転向論』

江藤淳成熟喪失

2020-11-04

[]87日目

なわとび:602回

ボクシング:109kcal/21歳

徒歩:110.4kcal/3590歩

体操ザムライ見てて、フィットボクシングやるときも一つ一つの動作を丁寧にやっていこうと思った

少し前から夜明け前」をちょっとずつ読んでて、この間ようやく1部が終わって折返し地点に来た

島崎藤村自分のお父さんをモデルにして書いた幕末から維新にかけての歴史小説

1部の前半は木曽街道馬籠宿の庄屋の平穏暮らしぶりが描かれるばかりなのだけれど、後半に入ると怒涛の勢いで日本の情勢が転変していく様が描かれる

まり情報量の多さに幕末素人自分めまいがするような心地がした

主人公の半蔵は幕末青年らしく、自分日本のためになにかしたいと焦りを募らせるのだけれども、彼が依って立つ平田篤胤国学思想というのがどうもちょっと曲者

本居宣長あたりから発するものらしいのだけれども、神の国である特別日本古来のものを大切にしてそれによって国を作っていこうというもので、中国由来の儒学などの排斥を主張し、神仏習合を廃して純粋神道を取り戻そうと言っている

これって、詰まるところは日本SUGEEEのネトウヨ思想先祖なのではないか

半蔵くんは(ローカルな)ネットで真実に目覚めてしまった残念な子なのでは

ついでに日本各地で寺をぶっ壊しまくった犯人貴様らだったのか

なんというか半蔵くんの先行きに不安しかなくて、この先を読むのがちょっと怖い

2018-03-31

anond:20180331094515

東大講師エリート職をみずから捨てて、貧乏な親類にさんざんたかられ、妻とは関係が険悪だったのにも関わらず、離縁はせず子供らも見捨てなかった(島崎藤村貧困生活子供を死なせてる)。

漱石武士の家柄ではなかったから(名主だけど町人だろ)、世間体のため離縁ができない身分だったとはあんまり思えない。あの性格(懐手して引きこもり願望)で妻子を最後まで養っただけで偉い、十分偉い。

あと、ひらがな文字タイトル元祖は『それから』な! けいおんらきすたみなみけゆるゆりもどげせんも全部漱石パクリじゃ(タイトルだけ)

2017-12-24

まあ、テキトーに読み流してもらえるにはどうしたらいいかな?と考えた場合、「オッサン雑談」ほどテキトーに聞き流されるものもあるまい、ということで、オッサン雑談を書くことにした。

 

もう5年前くらいに田舎お葬式に出た際、飲み食いの席で、遠い親戚の叔父さん達の雑談を聞いていた。

自分としては特に話すことも無かったし、叔父さん達は話を聞いてもらいたかったようにも見えたので、テキトーに眠そうにしながら彼らの聞いていたのだが、心の中では戦慄していた。

 

当たり前だが、「叔父さん達」と言っても、それは「血縁上の」という意味であり、他人から見ると、年齢的に「お爺さん」「お婆さん」である訳だが。

 

別によく増田で書かれているような「人間関係のドロドロ」とかそういう話では無い。

平和そうに話される会話の内容が、どう考えても、「時代が間違っている」訳です。

「お前ら、タイムスリップしてきたのか?」と。

 

なぜこの話を思い出したかというと、下の記事はてブにあったからだけどね。

 

江戸幕府が終わってからまだたったの150年という事実…「進化の速度すごい」「江戸幕府は約260年続いた訳で…」「混乱する」 - Togetter

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1182953

 

まあ、そうなんですよ。

叔父さん達が若者であった時代は、「トラクター」や「コンバイン」なども無い訳です。

そして、「朝から晩まで働いて、鍬や鋤で畑を開墾した」みたいな話をされる。

 

島崎藤村の「千曲川ちくまがわ)のスケッチ」みたいな話をリアルタイムで聞いていると、目眩感を感じる訳です。

千曲川スケッチ」より少し引用してみます

青空文庫でもKindle版でも無料で手に入ると思います

 

 学校の小使は面白い男で、私に種々な話をしてくれる。この男は小使のかたわら、自分の家では小作を作っている。それは主に年老いた父と、弟とがやっている。純小作人家族だ。学校の日課が終って、小使が教室々々の掃除をする頃には、頰の紅い彼の妻が子供を背負ってやって来て、夫の手伝いをすることもある。学校教師仲間の家でも、いくらか畠のあるところへは、この男が行って野菜の手入をして遣る。校長の家では毎年可成(かなり)な農家ほどに野菜を作った。燕麦からすむぎ)なども作った。休み時間成ると、私はこの小使をつかまえては、耕作の話を聞いてみる。

(中略)

 粗末ではあるが眺望の好い、その窓の一つに倚りながら、私は小使から六月の豆蒔(まめまき)の労苦を聞いた。地を鋤(す)くもの、豆を蒔くもの肥料を施すもの、土をかけるもの、こう四人でやるが、土は焼けて火のように成っている、素足で豆蒔は出来かねる、草鞋(わらじ)を穿(は)いて漸(ようや)くそれをやるという。小使は又、麦作の話をしてくれた。麦一ツカ――九十坪に、粉糠(こぬか)一斗の肥料を要するとか。それには大麦の殻と、刈草とを腐らして、粉糠を混ぜて、麦畠に撒(ま)くという。麦は矢張小作年貢の中に入って、夏の豆、蕎麦(そば)なぞが百姓の利得に成るとのことであった。

 

戦前農村」と考えると、まあ、似たような時代なんでしょう、工業化農村までは行き渡らなかったと思いますし、ほとんど江戸時代のようなものですよ。

その一方で、「一歩間違えたら、自分も手作業で畑を開墾していたかも知れないな」と思い、「はわわ」と内心戦慄していた訳です。

 

さらに、論を展開させると、「実は明治時代に戻りつつあるのかも知れないな」とも思います

自立して、自分で考え、自分判断する時代になりつつある。

 

「レールに乗っていれば、無事上がれる」みたいな時代は終わっている訳じゃないですか。

というか、「マスコミの敷いたレールに乗ると、食い物にされ、大抵は地獄に墜ちる」ということでしょうけど。

 

マスコミが「~に投資しろ」「~の時代が来た」という時点で、搾取システム完了しており、それに乗った人はむしり取られるだけ、的な感じでしょうか。

「だからマスコミが悪い」と言いたい訳でもない(言いたい部分もある)が、構造的に、「すでに先端から一歩遅れた話」をマスコミは報じる訳です。

自分リアルタイムのメシの種の秘密」を教える人なんていない訳ですから

 

全然関係無い話ですが、「iTunes Storeでの音楽ダウンロード販売を終了」という話がありました。

で、ビジネスの中心をSpotifyApple Musicなどのストリーミングへと移行する、と。

さら関係無い話をすると、「ビットコイン資金洗浄の最新手口はiTunesでの楽曲販売」みたいな話もありましたね)

 

何が言いたいのかというと、「App Store」でiPhone用の買い取りのゲームなんかも毎度セールをしている訳ですが、240円くらいで世界の才能のあるアーチストの作った美しいゲームが買えたりしますが、一方で、まだ「iTunes Store」では、シングル曲を250円くらいで販売している、もう、値付けが何が的確なのかよく分からない印象があります

(その一方で、未だにAKB系のシングルCDが1500円くらいで売られている。まあ、「握手券」や「アイテム価値」というのはあるかも知れないが。またさらに言えば、アイドル系以外の音楽アーチストが「CDを買ってください」と頭を下げている)

 

格差」「格差」と言いますが、「格差」を利用して儲けるのが商売というものだと思います

現に、上のような矛盾するシステム共存する訳で、その隙間を狙えば、多少は良い思いが出来るんじゃないでしょうか。

メルカリ転売もそういう「格差」を狙ったものでしょうし)

 

必要なのは、多分、「認識を適切に変化させること」であって、「相手認識時代遅れにすること」だと思います

体制を打倒したいのならば、「体制認識時代遅れにすれば良い」訳ですが(体制認識時代遅れになれば、江戸幕府のように倒れるんじゃないでしょうか?)、例えば、リベラル系の重鎮の人達は、「自分達が時代遅れになっていることすら気がついていない」気もします。

 

今の状況を「ピンチ」と見るか、「チャンス」と見るかでかなり人生見方は変わると思います

そして、「認識を適切に変化させること」については、多分、日本人が一番アドバンテージがあるんじゃないでしょうか。

現に、アメリカは国がまとまらないほど、容認出来ないほど認識格差は広がっていると思いますし、例えば、最近地球平面説信者勢力拡大しているらしいです。

その上で、以下のようなパロディがある。もはや訳の分からない状況にある。

 

参照:地球萌え擬人化海外ブームに! 地球平面説信者勢力拡大が原因かwwwww

http://yurukuyaru.com/archives/74181806.html

 

中国場合は、「底辺切り捨て」を行っているようです。

参照:北京から底辺住民」を追い出す中国不条理 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/post-9150.php

 

EUはやや迷走気味だと思います

ドイツ権力の空白も続いていますし。

 

まあ、こんな分析はどうでも良いんですが、結構安全地帯はないと思いますので、早めに変化の苦しみを味わっておいた方が良いんじゃないでしょうか。

2017-09-09

https://anond.hatelabo.jp/20170909190313

志賀直哉の『暗夜行路』の主人公、時任謙作ですな。

現実問題になった作家の近親での関係というと

島崎藤村と姪との間に子供が出来てしまった例とか。

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