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はてなキーワード: サリンとは

2025-12-08

流石に山上オウムとか赤軍とは違うだろ、あれは私怨だよ?😟

オウムだけじゃなくて、他のカルトだって社会で困った人たちがたどり着いた場所、ってのはあると思うんだ…😟

そもそもオウムとかカルトから見た、こちら側の社会だってある意味カルト宗教だよ

俺たちは自分たちが一応正しいと思ってる

もちろん、社会には問題が多々あり、それを敢えて見過ごしたりして生きてる

それを見過ごせないよね、と福祉とか環境保護団体とか、そういう人たちが出てくるし、

本気かウソの建前かは分からんけど、変な宗教も出てくるし、

テロとかシャア・アズナブルみたいなのも出てくるし、

まあでも、正義をぶつけ合ってるとも言える

愛人100人松本智津夫がどうかはともかく、社会は間違っている、粛清しなければならない、

そう思っている人たちがカルトの中にいて、そう言ってる彼らも社会に対して私怨を抱いてたりするわけだけど、

例えば、就職氷河期世代が集まってテロとかカルト宗教やったってありだと思うんだよ…😟

俺たちを見捨てた日本社会復讐してやるんだ、そういう主張もありだと思う

でも、主語がでかいよね…😟

山上はさ、主語が小さいと思うんだよ…😟

彼は、俺は正義のためにやった、とか、日本のためにやった、みたいな主張、あんまりしてないでしょ?

宗教二世三世問題については思うところはあるかもしれんけど、

山上は明らかに母親を恨んでいるけど、母を殺して終わり、という方向には行けなかった

そもそも安倍晋三暗殺するまで、それだけを考えてたかというとそうではなくて、

本人が自殺しようともしてるし、山上自身ネトウヨ気質があって安倍晋三推してる側だったし、

宅建だか簿記だか、劣悪な労働環境貧乏生活をしながら取得してる

ここまで頑張るのは、少なくとも、とても俺にはできない…😟

山上の主張は一貫してて、俺の家庭を滅茶苦茶にしやがって、ということでしかないんだよ…😟

そこが日本赤軍とか、オウムとは全然違う点、完全なる私怨

良くも悪くも、例えば、自分の娘がヤンキー集団レイプされて殺されたとして、

その父親ヤンキーを皆殺しにしました、という話と同じで、

殺人はいけないけど、父親殺人に至った理由理解できるし、私はそういう話を聴いてて、やはり泣いてしまうわけで…😟

殺人は許されないけど、理由は嫌なほど分かるんで、もう許してやれよ、としか私には思えない

一方で、例えばオウムは、社会は間違っている、とか言っておきながら、

松本智津夫も、その部下も、みんな共通してる、社会を恨んでるんだよ、

その理由にはもっともなものもあるけど、逆恨みみたいなのが強くて、

要は、社会が俺を認めない、社会が俺を受け入れない、だったら社会を壊せばいい、

という発想でサリンとか銃製造をしてたわけだから、これは違うだろ…😟

正直、私は障害者とか、社会底辺で生きてる人間なので、

日々社会スティグマを受ける立場であって、

よって、自分オウムになる可能性があるわけだけど、

からって、俺も社会を恨んでる、みんなで社会をぶち壊そう、みたいな人たちには同調できない、

これは単に自分モットーであって、正義感とかそういうのでもない

そういう、徒党を組むのがそもそも嫌…😟

2025-11-07

W杯番狂わせが起こったペルトリ対プルムの終盤解説その1

カカット、プルムは中盤最大の布石を完成させた。アレンバのカスートで得た奥義、トトンの「静かなる配置」である。この一手は、ペルトリの盤面中央における優位性を根底から揺るがすものだった。

戦況は、ペルトリが持ち駒であるタテモを盤面右翼に展開し、72サナーフという驚異的な効率エリアをデレに染め上げ、優勢を誇っていた。タテモの動きは、その機敏さから「ペルトリの鐘」と形容され、若き才能の象徴として対戦界隈では恐れられていた。

プルムは焦らず、そのタテモのスングを許容し、自身サンのいくつかをゲデン。これこそが、古の敗戦で学んだ「サリング」から得た教訓であった。サンを捨てたことで生まれ空間に、静かにペーアを挟み込み、タテモの機動力を封じるレキアの防壁を築き上げたのだ。

カカット18、ペルトリはここで初めて長考に入る。プルムが意図的に作ったとされる中央の隙間を攻撃し、コリを狙うか、それとも「レキアの防壁」を崩し、タテモを再展開するか。彼女は前者を選択した。中央にペルファを投入し、プルムのトトンを一時的孤立させることに成功。この手に対し、解説者たちはペルトリの勝利確信した。

しかし、プルムはトトンを孤立させたまま、動かなかった。

カカット15、プルムは次の手番で、孤立したトトンをあえてローイドさせた。トトンは孤立することで真価を発揮する「ケドンカスート」の応用戦術であり、これによりペルトリが獲得したはずの2コリは瞬時にユドへと変質し、実質的得点にはならなかった。ペルトリの選択は、老獪なプルムの掌の上であったことが証明された瞬間である

そして、運命の残りカカット12を迎える。

(→終盤解説:その2へ続く)

https://anond.hatelabo.jp/20221203145424

2025-10-26

地下鉄サリン事件平成昭和か分からないってマジで言ってるの?

YouTube積読チャンネルの「中世ヨーロッパはなぜウソだらけなのか?#100」の回

https://www.youtube.com/watch?v=nRWu0LhEwD0

を見てたら、

堀元見(向かって左側の人)が「オウム真理教地下鉄サリン事件って平成昭和かわかります?」みたいなことを言い出して、

聞き手の人も「え、どっちだろう?」みたいなリアクションしてて

無茶苦茶事件から昭和っぽいなと思いがちなんだけど実は平成なんですよ~」みたいに

さも意外な事実かのように言ってたのでめちゃくちゃびっくりした。

いやいや。

平成代表する大事件でしょうよ。

あれを今の若い人は昭和だと思ってるの? マジ?

(てか、堀元見って「若い人」でいいのだろうか? 調べたら今33歳らしいが)

1995年平成7年だから全然ギリギリ平成昭和かみたいなラインではないし、

昭和かなぁってなるのってせいぜい平成2・3年あたりまでじゃない?)

そもそもこの1995年というのは阪神大震災が起きた年と同年なので

阪神大震災サリン事件」を当時の大事件として記憶している人が多いと思うけど、

彼らは同年ということも覚えてないってこと?

まぁ、とはいえ40代以上の人だと当時のニュース等の記憶があるから覚えてるし、(自分40代

逆に20代下の人だと教科書に載ってるはずだからそれを習うだろうし、

30代くらいの人がちょうどあやふやポイントなのだろうか?

あとは堀元見が北海道出身なので、サリン事件の報じられ方も関東とは違うのかもしれない。

いや別に日本のどこにいようと大ニュースに変わりはないと思うが、

「あの満員電車毒ガス!?」と実感を伴って認識できるかできないかの違いはあるだろうし。

ということで「これって平成昭和?」クイズに「地下鉄サリン事件」が入ってしまうことに衝撃を受けたという話でした。

2025-10-21

サリン事件きっかけでゴミ箱撤去されたって言うけど、日本よりテロが騒がれるアメリカとかゴミ箱撤去してないのみると胡散臭い話だよなぁと思う

ごみの処理費用ケチりたいだけやろ

2025-09-08

IT企業経営者の兄が首を吊って自殺した③

https://anond.hatelabo.jp/20250908163905

善意呪詛、獣欲の悪意

俺は大学生の時、予備自衛官補の訓練で銃を撃ったことがある。64式小銃という銃だ。狩猟スポーツのためではない、純粋に「人を撃つために作られた、戦争をするために作られた軍用銃」だった

その銃床を肩に当て、撃った瞬間、日本人が考え得るもっとも強力な「戦争と殺しの道具」を手にしたと錯覚した。

…あの時は、それ以上に強い武器はないと思っていた。だが、人間人間を苦しめる手段に限りがないことを今知らされている。人は、人を軍隊武器で殺すばかりではない。視線と、言葉と、善意ですら、人を壊すのだ。

14歳の兄の娘は、俺がかつて持った64式小銃よりも恐ろしい武器をその小さな心に浴び続けた。それは悪意と性欲という視線心臓を撃ち抜かれ、言葉ナイフが幼い心を裂き、さらには善意や親切でさえ…猛毒の毒矢となって彼女に降り注いだのである彼女が生まれる遥か前、俺が4歳や5歳の頃、オウム真理教というテロ組織世界初首都圏化学兵器テロを実行した。その時、俺のよく知る秋葉原駅オウム実行犯の一人はサリンを散布したという。彼女にとってはそれをも超える「視線言葉善意化学兵器」が小さな体に降り注ぎ続けたのだ。

兄の娘は、母親容姿を引き継いでいる。今となっては、その美貌は、彼女にとって祝福ではなく災厄であった。俺が見ているウマ娘というアニメ、その中のトウカイテイオーという少女面影も立ち振る舞いも似ていると感じていた。

まだ14歳の幼い彼女をその獣欲を満たそうと、有象無象無頼の輩がやってきていた。それは、昔教科書で見た百鬼夜行絵巻を俺に想起させた…人間は時に、妖怪よりもよほど醜悪である

悪意ある大人たちは、艶めかしい視線と卑しい言葉彼女に浴びせ続けた。その感情は毒であった。幼い心は、その毒に壊されていった。俺も父も、完全にそれを防ぎきることはできなかった。

悪意ある「大人」たちに艶めかしく気持ち悪い性欲のこもった眼と言葉感情を向けられ続け、彼女の心は壊れた。

だが、何も悪意と性欲だけが兄の娘の心を壊したのではない。転校する前の私立、そして小学校時代の学友や友人が、彼女心配したのだろう。クラスで書いた寄せ書きを持ってきたことがあった。思えば、代わりに俺かルカねえが受け取るべきだった。

それを見た彼女は、半狂乱で泣きわめきながらそれを引き裂いた、破いた。布団に伏し、捨てられた小動物のようにおびえて泣いた。彼女にとってもはやクラスメイトの向ける善意純粋心配好意は、彼女の心を引き裂く研ぎ澄まされた言葉ナイフに変わっていたのだ。

俺は内心悲しみを隠せなかった。「また遊ぼうね」、「元気?」…子供らしい無垢な励ましの言葉だ。数々の言葉彼女の心を締め上げる呪詛呪文以外の何物でもない。感受性の強い彼女の壊れた心は、もはや善意幸せを受け止める器の形を保っていなかったのかもしれない。

兄は娘と伴侶の心さえ破壊していく毒を残していったのだ。あまりに業の深い行為である

補導した警察官の話によれば、彼女――兄の娘はトー横でさえ価値観や会話がかみ合わず容姿ゆえの性欲しか年代落ちこぼれたちからさえ向けられなかったらしい。

同性からは「見てくれのいい生意気な女」、異性からは「エロい女」、救いを求めて流れ着いた場所でさえ、彼女の前に待っていたのは俺達が防ぎきれなかった悪意と性欲のねばついたマナコと、悪意と嫌悪の眼だけだったようだ。

彼女が求めた救済の場は、結局、欲望嫌悪の眼が渦巻く修羅の巷であった。

兄が望んで往った「キラキラした人生」…見栄と虚栄と虚位と、嫉妬と悪意と打算と性欲が渦巻く世界に、行きたくもないのに叩き落とされたのだ。感受性の強いその娘が、望んでではなく、強いられて。

俺は兄の位牌を蹴り飛ばしたい衝動かられた。どこまでも身勝手自分勝手だった兄の残した業と毒…身勝手で、他者を顧みぬ男の残した毒は、一人の少女の心を取り返しのつかぬほど破壊してしまったのだ。

…兄の娘の心が再びその瑞々しさと平穏を取り戻せることを、俺と父はその祈りにすがるしかないのである

記憶の旅の終わり、西武新宿のReゼロのレム・ラム姉妹エミリア、そしてなろう小説トー

Xを覗くと、思いがけず俺の書いたものが拡がり、人々の口端にのぼっていた。

群れをなすオッサン達の姿は、かつての兄に重なった。彼らは互いに「自分は違う」と言い訳しながら、同類であることを確かめ合っている。肩書を飾り立て、やれどこぞの企業社長だ、案件募集だ、AIがどうとか…

実体の乏しい言葉を繰り返すだけで、そこにあるのは哀れにも似た虚ろさであった。恐らくAI意味も分かっておらず、それを錦の御旗にすればルカねえや俺の様なIT音痴人間がすごいと思って枕詞につけているのであろう。一抹の哀れさすら感じる連中である

俺はそれを見て、葉の裏にくっついて擬態しなければならぬ雑虫の輩の羽虫が、アスファルトにへばりついて隠れているかのような場違いな滑稽さを感じた。

だが、それを笑えるであろうか?彼らの有り様は、兄と同じだ。都市の灯に集う羽虫に似ている。かつて昆虫が森の落葉の陰に潜み、その自然の中で調和していたように、彼らもまたあるべき場所を持つはずであった。しかし今はアスファルトに貼りつき、光に惹かれ、Xの上をただ滑稽に舞う。

そう思えば、彼らの姿は羽虫に似ている。自然の中で葉裏に潜む虫であれば、まだ調和がある。だが都市の舗道に貼りつき、光に群がる姿には、どこか場違いな痛ましさがあった。兄の変貌もまた、その群れの一つに数えられるべきものだったのであろう。

俺みたいな人間から見れば、虫と同じだ。虫マニア昆虫学者ならナントカムシだのウンタラムシだの名前と種類が違うことがわかるのだろうが、俺から見れば兄と同じくネット虚妄自尊心毒虫の様に肥大化し、ITという腐葉土に群がる虫の様にしか映らない。そこには嫌悪侮蔑感情すら感じていた。

俺と父が見た、傷心のルカねえや兄の娘に群がっていった、性欲に狂った目でイチモツをオッ勃たせる事も気にせず…いや、寧ろ見せつけて嫌がる様に性的興奮すら感じているのであろうとしか思えない程の下劣教養のかけらもない言葉遣いと毒笑を浮かべた自称IT企業社長」、「ITコンサルタント」、「芸能界関係者」、「スポーツ関係者」と同じにしか見えない、日本社会の闇に蠢く虫の様な輩の姿を再び見て、俺は暗い気持ちを抱えざるを得なかった。

―――これを見て、折に触れて思い出すことがある。トー横で兄の娘が補導され、俺と、そしてルカねえが引き受けに行った時の光景だ。

西武新宿から降りてすぐ左手パチンコ屋に、姉妹メイドと一人の王女が映ったアニメキャラの大きな看板がある、なろう小説の有名なアニメ、Reゼロキャラクターだという。

その看板の下で兄の娘とルカねえと俺は合流した。

生前、兄もこのなろう系というものを好んでいた。そこには性格がひん曲がった社会負け組中年引きこもりが、タナボタチートなるパワーを得て死んだ先の世界無双し、美少女に囲まれるという、あまりにも惨め過ぎる夢物語の内容が主で、兄と同じく氷河期世代中年男性に人気だと聞く。

自業自得の自らの業と虚栄により、人生を自ら追い込み、ありもしない一発逆転に縋って、それでも「馬鹿にされる」、「男のメンツ」とくだらないプライドを持ったまま憐れに、惨めに、そして滑稽に独り相撲を続ける兄の姿を、兄自身も歪んだ認知の中で重ねていたのだろうか。少なくとも俺には、兄が彼の好むスバルだのカズマだのゴブリンスレイヤー何某だの、ロードウォーリアーズだかオーバーロードだとか、転生スライム男だという何某の様なキャラクターにダブって見えた。

ああ、空想の中の異世界では自尊心毒虫の様に肥大化した彼らの他責思想と無法を通したとしても、都合よく逆転し、美少女に愛され、英雄になれるのであろう。だが現実は冷たい経済機構歯車が迫る経済大国の社会の枠組みの中だ。そんな人間は、社会から「いらない存在」として排斥される。兄の憧れた彼らなろう主人公にも、ルカねえや娘、俺達に忍び寄る「社会底辺と闇の世界の住人」達の世界で生きることもできないだろう。

その末路は兄と同じなのやも知れない。

思い出す。京都アニメーション放火テロ事件主犯である青葉真司という氷河期世代中年男性がいた。彼も熱心に「小説家になろう」に投稿していた男だったと裁判証拠として提出されている、とニュースで見た。

そんな彼は狂って自らと無関係大勢他者を燃やして死んだ。実に身勝手な男だ。いつか兄が見ていたどこぞのなろうアニメの様にエクスプロージョンなどという魔法でも放ったつもりだったのであろうか?身勝手にクソをヒリ出し首を吊って死んだ兄も同じではないであろうか。ガソリンをぶちまけて火を放って焼け死のうとした青葉、身勝手に首を吊り糞と精子をヒリ出し死んだ兄。炎か汚物かの違いでしかない、俺はそう思っている。

もしくはすべてを投げ出して生きている俺達に迷惑をおおかぶせたまま、兄は自ら命を絶ち、勝手に「異世界転生」をしたつもりなのかもしれない。

…だがその先に、美少女を抱く未来も、英雄となる舞台も、永遠に訪れることはない。現実は冷酷であり、兄の望んだ「なろう」の世界は、永遠に来ないのである

みずいろ

――あれは兄の娘が中学受験に受かった翌年の夏だっただろうか。

音楽関係仕事についていたルカねえの血を継いでいるのか、兄の娘は感受性が強い子だった。

兄の家族と俺とで、片瀬江ノ島にいった夏の事だった。成層圏の黒みがかったほどの抜けるような青空入道雲が眩しい日の事だった。

――思えばそのころにはすでに破滅足音家族にも忍び寄っていた。それを幼い感受性で感じ取っていたのだろう。受験で塾通いで詰め詰めだったと言い訳をしながら、兄の娘の無邪気なはしゃぎぶりは今でも記憶に強く残っている。

…それは、終わりゆく夏と自分人生のこれからの先を予見して、一秒一秒、終わりゆく夏の光を記憶琥珀に、粒に封じ込め、未来の闇に消えぬように思い出を刻み込もうとしている様だった。砂を蹴って無邪気に走り回る姿が、今なお俺の記憶を去らない。

すでに破滅足音は背後に忍び寄っていた。その予兆を、彼女の鋭い感受性は察していたに違いない。当時はまだ13歳になる手前の12歳頃であっただろうか。年の割に無邪気にあふれる様な歓喜をしめしていたのも、せめて一刻を永遠に刻もうとする幼い魂のあがきであったかもしれない。

…今思えば彼女は知っていたのだ。この夏が家族の、ひいては彼女自身人生の、ひとつの終幕であることを

俺とルカねえはその光景悲しくて居た堪れなくて見ていられなかった。憔悴しきっている兄は、娘のその機微にすら気が付いていない。その鈍さが、憐れで腹立たしくてしょうがなかった。

江ノ島神社で、お参りをした時、彼女は俺達よりずっと長く目をつぶって祈っていた。彼女の小さな肩は震えているように見えた。強く強くと神様に願いをかける様に。ルカねえと俺は彼女に聞いた、そんなに長く何をお祈りしてたの、と

彼女は壊れそうな程儚い笑顔でこう言ったのである

「みんな仲良くこれからも暮らせますように」、「今の私が大切に思ってることが消えてしまわないように、消えてしまってもぎゅって守っていられるくらいの強さをくださいって」

…あの頃を思い出すたびに俺は自分のふがいなさと弱さに泣きそうになる。胸の奥底で嗚咽をかみ殺した。世の非情さを思い知らされたかである。だが、彼女は違った。あの瞬間、彼女はすでに、世の無常をその小さな胸で受け止めていたのだ。心が壊れ、すべてが崩れ去ろうとするなかでさえ、彼女は自らの「大切に思っていること」を決して手放さなかった

ーー兄の娘は、祈った。今でも忘れえぬことは、心が壊れてしまってもなお、彼女は自らの「好きな色」を忘れず、強く固執していた。

好きな色を聞けば必ず彼女は答える。

好きな色は、「みずいろ」と

…それは夏の空の色であり、壊れ行く者が最後に抱きしめる儚い希望の色だった。心が壊れてしまった彼女が胸の奥にひそかに抱いていた、あの淡い祈りの色である

… 兄の業に翻弄され、家族が砕け散るなかで、彼女はこの「みずいろ」だけを守ろうとした。

滅びゆく者が抱きしめる色――それが、みずいろであった。

…今も俺の机の上、地獄入り口PCブルーライトの光に照らされ、小さな球体の中の「みずいろ世界」に抱かれて泳ぐ小さな鯨とともに、その色は俺に語りかけている。その色は、淡く、だが確かに輝き続けていた。

AM2:00 東京都郊外某所 Xにて

兄の人生をたどる旅を終えて今わかった。兄の姿は彼らの現身なのだ。彼ら、彼女らの飾り立てるIT技術で変わる世界美辞麗句にどこか詐欺師の語るような違和感を感じざるを得ない理由も、今ならわかる。

彼らは本当は、ただ自身毒虫の様に肥大化した自尊心と、自己顕示欲、性欲、俺だけが主人公、それ以外はモブ、そんなあまりに幼稚で下劣すぎる欲望を満たしたいだけなのだ。力も度胸もないかテロリストや反社にでもなることもできず、またその方法もこの天下泰平の法治国家日本でわかるわけがなく、それを叶える魔法の道具に「IT」を選んだだけにすぎない。

彼らのいうAIだとかiPhone何某だとか、LLMだとかい言葉を「拳銃」や「爆弾」と言い換えて見よ、何も矛盾することはないではないか…彼らの中に「自分」以外の存在は介在していない。かつての兄と同じである

思えば、人類歴史とはかくのごとき欲望の繰り返しである古代に鉄剣がそうであり、中世には火薬がそうであり、近代機関銃戦車がそうであった。令和の世においては、それが「ITであるというだけのことだ。

だが彼らの願いが叶うことは永遠にこないと思う。その末路は令和の世に入ってから幾らでも例があるではないか孤独業火に焼かれた青葉、狂気の刃を振るった平原、性欲と憎悪欲望に溺れた和久井――いずれも同じ末路に至った。兄の姿もまた、その一つにすぎなかった。

IT神輿美辞麗句を飾り立てる彼らも兄と同じく、一皮むけば糞と小便と涎とザーメンの混合物…汚物の様な感情だけで動くそれらが詰まった肉の袋、人とは言えぬ何かでしかないのだ。

今では、ミサイル爆弾を落とすにもスマホ写真を撮ってSNSで座標を知らせる、ということまでウクライナで行われ、かつてのアフガニスタンでは行われていたらしい。IT世界は確かに変わった。だがそれは悪い方向に、でしかない。

――窓の向こうで、東京の都会の灯がうっすら見えている。

ルカねえや兄の娘、そして兄と見た府中分倍河原の夜の様な星空は、その虚栄の光に隠れて見えなくなっている。

羽虫の様に光に集まる人々たち、欲も善も悪も聖も全てのみ込んで、東京の夜は深まっていく、田舎と都会の合間に住まう窓の外を見て、何とも言えない兄と、人の業の深さを感じている。

窓外に目を転ずれば、府中の夜空に瞬いた星は、もはや東京の灯にかき消されていた。星が見えぬということは、文明の光に包まれているということである。だがその光は、羽虫の群れをも包み込み、欲も善も悪も、すべてを呑んでしまう。

兄はなぜ首を吊らなければいけなかったのか。なぜ変わってしまったのか、ルカねえと兄の娘はなぜあんな目に合わなければならなかったのか。なぜヒーローは助けに来なかったのか。

星空も夜も、そして東京の光も、この苛立ちとも悲しさとも怒りともつかない感情の疑問に、答えを出してくれない…時は、ただ深夜二時の時間だけを静かに刻んでいる。

2025-07-31

全国ご当地凶悪犯(AI調べ)

以下の表は、戦後現代までに「歴史に残る」と評されることが多い凶悪事件被疑者犯人を、出生地都道府県)で整理したものです。

(※人物は “代表例” であり、網羅リストではありません。事件性・社会的影響の大きさ、学術報道での言及頻度などを勘案して選定しています。)

都道府県氏名〈生年‐没年〉/主な事件(発生年) 事件概要位置づけ 参考
北海道永山則夫〈1949-1997〉/永山連続殺人(1968) 10代で拳銃強奪し4人射殺。死刑適用基準を示した「永山判決」で刑法学にも影響。 ([ウィキペディア][1])
青森代表的全国級事件なし ― 該当例が少ないため空欄)
岩手 同上
宮城 同上
秋田
山形
福島
茨城
栃木小平義雄〈1905-1949〉/小平事件(1932, 1945-46) 終戦直後女性連続強姦殺害戦前の軍歴と戦後混乱が背景とされる。 ([ウィキペディア][2])
群馬大久保清〈1935-1976〉/1971年連続強姦殺人上州のスケコマシ” と呼ばれた。8人を短期間に殺害 ([ウィキペディア][3])
埼玉全国的特筆される出生犯人は少ない)
千葉
東京 宮﨑勤〈1962-2008〉/幼女連続誘拐殺人(1988-89) オタク殺人事件報道社会に衝撃。 ([ウィキペディア][4])
神奈川植松聖〈1990-〉/相模原障害者施設殺傷(2016) 死者19名・負傷26名、日本最悪の大量刺殺事件 ([ウィキペディア][5])
新潟
富山
石川
福井
山梨松本智津夫は出生は熊本
長野
岐阜
静岡中村誠策〈1924?-1944〉/浜松連続刺殺(1938-42) 浜松デフ連続殺人”。聴覚障害少年が9-11殺害 ([ウィキペディア][6])
加藤智大〈1982-2022〉/秋葉原無差別殺傷(2008) トラック突入と刺殺で7名死亡、11名負傷。 ([ウィキペディア][7])
愛知
三重
滋賀
京都
大阪宅間守〈1963-2004〉/池田児童刺殺(2001) 小学校内で児童8名殺害学校安全政策転換の契機。 ([ウィキペディア][8])
西口彰〈1925-1970〉/連続詐欺・5人殺害(1963) “名義貸し殺人” などで全国指名手配逮捕劇が「重要指定事件制度導入のきっかけ。 ([ウィキペディア][9])
兵庫佐川一政〈1949-2022〉/パリ留学生食人事件(1981) 海外犯行後に日本で不起訴となり「カニバリズム報道」と社会議論を誘発。 ([ウィキペディア][10])
奈良
和歌山林真須美〈1961-〉/和歌山毒物カレー事件(1998) 地域夏祭りカレー鍋砒素、4名死亡・63名中毒 ([ウィキペディア][11])
鳥取
島根 (著名出生例なし)
岡山都井睦雄〈1917-1938〉/津山30人殺し(1938) 猟銃・刀・斧で村人30名殺害自殺単独銃撃として日本最多死者。 ([ウィキペディア][12])
広島日高広明〈1962-2006〉/売春女性4人殺害(1996) タクシー運転手連続絞殺事件 ([ウィキペディア][13])
山口山地悠紀夫〈1983-2009〉/母親殺害(2000)+大阪姉妹殺害(2005) 少年刑務所出所後に再犯死刑確定。 ([ウィキペディア][14])
徳島
香川
愛媛
高知
福岡松永太〈1961-〉/北九州連続監禁殺人(1994-98) 家族ぐるみ洗脳拷問で6人殺害+1人過失致死。 ([ウィキペディア][15])
佐賀
長崎
熊本松本智津夫〈1955-2018〉/地下鉄サリンほか(1994-95) Aum真理教教祖化学兵器テロで14名死亡・6,000超負傷。 ([ウィキペディア][16])
大分
宮崎日高広明出生は宮崎 ※犯行地は広島 上表参照(出生:宮崎県、犯行広島県)。 ([ウィキペディア][13])
鹿児島
沖縄 ―(戦後凶悪事件はあるが全国的知名度の高い出生犯人限定的

2025-07-23

anond:20250723221328

ええやん。

古の、上九一色村倉庫番とか、霞ヶ関(地下鉄サリンゲーム)とかも復刻してほしい。

ただし、上九一色村倉庫番ゲームオーバーになるとブートローダーを破壊するという楽しい機能がついていたはずなので、そこはちょっとよくないので消さないとダメだろうけどね。

今は、不正指令電磁的記録作成罪ができてしまったのでね。

ゲームオーバーになったらブートローダーを消すという緊迫感がある演出を今は使えないことに、表現の自由が一つ奪われてしまって、悲しさを感じますね。

2025-07-17

anond:20250716090923

サリン事件以降、東京満員電車に乗る時にはHAZMATスーツを着ていくのが常識

放火する奴も出る可能性があるので泡消化器も必須だが、後ろの人に迷惑をかけないよう前に抱えて乗るのがマナー

2025-07-16

anond:20250715152428

参政党はロシア工作機関かもしれないが、日本メディア大手が、ホラホラ参政党の支持率高いぞ?と持て囃してる。で、自民参政党案を取りいれて米国防衛設備買うように、圧力かけてんの。

まり参政党は国庫を溶かす媒体であり米露機関。金を溶かすから酸性(党)。

 

競艇は、暴徒(ボート)の符牒になってるし、トランプが煽ったみたいなホワイトハウス襲撃も暴徒だった。神◯宗幣も「官幣社」(観兵者から名前もってきてて、もうとにかく工作っぽい。

で、むかし東大ボート出身薬学者林春雄がいて731部隊サリンフェンタニルもあったわけで、軍拡官僚家系政策ぽい。

 

国際摩擦と緊張を続けといて、どうやって開戦に持ち込んで大衆から搾取するか、経団連外務省検討してるかも。

彼らは軍事作戦をする医療軍を運用してるから大衆安全は全く危うい。

anond:20250716100551

司法制度に強い政党がない

社会党ときサリンテロが出たし凶暴すぎるのかな?

参政党も、現れ方がオウム党やホリエモンとソックリ

以下私見

自民経団連 参政党は子分

共産医療

立民→法曹

公明アメリカ民主党外交芸能系)

2025-07-10

anond:20250710193110

ちょくちょくサリン撒いてたら結婚はできないと思う。

別に仏教でもキリスト教でもイスラム教でも同じくない?

統一教会でも無理ちゃうかな?

宗教差別するのはよくないって言うけどさ

じゃあお前、付き合ってる恋人が実はオウム信者でちょくちょくサリン撒いてるって判明しても結婚できる?

2025-06-24

から図書館に行って過去新聞読む

何年がいいからやっぱり1980年代

福知山サリン東日本は前読んで、もう二度と読み返したくないかNG

ちな、朝日新聞

2025-06-19

dorawiiの脅迫集(通報推奨)

普通に警察呼ばれても仕方ない言動を繰り返して居直っていた

dorawii

https://anond.hatelabo.jp/20250619150035#

根拠な過信はほんとに馬鹿なだけだよ。女だって大の大人を殺すのに十分な兵器はそこら中にあるぞ。

dorawii

https://anond.hatelabo.jp/20250619150710#

格差てw。前にも書いたがトラックとか盗んだトレーラーで突っ込むとか体格差無意味な戦いにもならないやられ方がいくらでもあるだろ?

格差とか言ってる時点で会っても納得できる自信がないね

dorawii

https://anond.hatelabo.jp/20250619151428#

特定人物を殺すためなら不特定多数を巻き込んでも構わないという考え方の人間もいるだろうね。無敵の人という状況なら。

ハメネイ殺害計画が立っているそうだがあれにしても何人か巻き込まれても関係ないだろうね。

そこにおいては馬鹿だと言おうが関係ない。たとえば天災馬鹿とか言っても馬鹿とか言う以前にそこに知性などない。危機意識がないのでは?

dorawii

https://anond.hatelabo.jp/20250619151921#

から燃焼性の液体ばらまいて火をつけるとか、それこそサリンみたいな物性の揮発性の有毒な液体パック投げてくるまで潰すとか、そこにいる範囲人間全員を対象ダメージを与える二の策三の策はいくらでも思いつくだろう。

dorawii

https://anond.hatelabo.jp/20250619152803#

挑発するのはお前ら大勢だけどな。

https://anond.hatelabo.jp/20250619152838#

言動犯罪者のもの 関わりたくない


dorawii

https://anond.hatelabo.jp/20250619143609

交番の前w俺が何かやらかすの警戒してビビってんの丸出しじゃんw

これから会う奴の殺し方の話を延々してたらそりゃそうもなるだろ

自分のやばさを自覚してなさ過ぎる

anond:20250619151921

「液体パック投げてくるまで潰す」とは

サリン事件ですら、失敗してる奴いるのしらんの?

ましてや動いてる車からとか馬鹿の浅知恵すぎる

dorawii

から燃焼性の液体ばらまいて火をつけるとか、それこそサリンみたいな物性の揮発性の有毒な液体パック投げてくるまで潰すとか、そこにいる範囲人間全員を対象ダメージを与える二の策三の策はいくらでも思いつくだろう。

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https://anond.hatelabo.jp/20250619151921 
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2025-06-09

なんで金融引き締めしたの?

あなた:

バブル期になんで金融引き締めしたの

ChatGPT:

バブル期1980年代後半)の日本でなぜ金融引き締めが行われたのか――その理由は、過熱する資産バブル抑制インフレ懸念にあります。以下、背景と目的を分かりやす説明します。

■ 背景:バブル経済とは?

1980年代後半、日本歴史的好景気にありました。以下のような現象が起きていました:

株価日経平均1989年末には約39,000円に到達(1985年頃の約2倍以上)。

地価東京地価が急騰。「山手線の内側でアメリカ全土が買える」と揶揄された。

融資土地担保にすれば簡単に巨額の融資が受けられ、資金が株や不動産市場に流れ込む。

この背景には、1985年プラザ合意を受けて進んだ円高景気後退→それを下支えするための金融緩和(低金利政策)がありました。

■ なぜ金融引き締めに転じたのか?

資産バブル過熱

株や不動産価格実体経済無視して上昇していた。

銀行も無理な融資をどんどん行い、「土地神話」に基づいた投機が加速。

バブル崩壊による後の損害が懸念されたため、「今のうちに冷やそう」という判断

インフレ懸念(ただし実際の物価比較的安定)

消費者物価はそれほど上昇していなかったが、資産価格インフレバブルインフレ)は深刻。

このままでは社会全体が不健全投機に傾き、崩壊リスク高まる判断された。

■ 実際の金融引き締め策(1989年〜)

日本銀行1989年5月から1990年8月までに、公定歩合を2.5%→6.0%へと急激に引き上げ。

融資規制:「総量規制」と呼ばれる、銀行による不動産向け融資抑制実施

■ 結果:バブル崩壊と失われた30年へ

株価1990年初頭から暴落(2年で半値以下に)。

地価:数年かけて下落。担保価値崩壊により不良債権問題が表面化。

経済企業銀行バランスシート調整(借金返済・資産売却)を迫られ、長期的なデフレ経済突入

■まとめ

日本銀行バブル期金融引き締めを行ったのは、投機的な資産価格の高騰を抑え、経済健全性を守るためでした。しかし、その対応が遅れ、かつ急激だったことで、バブル崩壊を加速させ、長期不況の引き金にもなったという評価がなされています

興味があれば「なぜもっと早く・緩やかに引き締めなかったのか?」という政治との関係や、日銀内部の議論についても解説できます




あなた:

土地と株には沸騰はあったけど、関係のない一般産業にもお金が不足するようになったのはなぜ

ChatGPT:

とても鋭いご質問です。

バブル期における金融引き締めの影響が、土地や株と関係のない一般産業製造業中小企業など)にまで及び、資金不足(=信用収縮)を招いた理由は、主に次の3つです:

① 総量規制による「銀行貸し渋り

1989年から始まった「総量規制」は、不動産業などへの融資の総額を制限するものでした。しかし、実際には:

銀行は何が「不動産関連」かを厳密に判断できなかった。

リスクを避けるため、「関係ない業種」にも融資を渋るようになった。

結果として、資金需要のある健全企業中小企業にまで貸し渋りが発生しました。

担保価値の急落 → 融資引き上げの連鎖

バブル期融資は「土地担保」が基本でした。

バブル崩壊地価が下落すると、担保価値も大きく目減り。

銀行は「貸しすぎている」と判断し、企業に返済の前倒しや追加担保要求

企業は手元資金が減り、設備投資運転資金が不足。

これが連鎖的に一般企業資金繰り悪化を招きました。

銀行自身が傷を負い、貸せなくなった(信用収縮)

バブル崩壊で、銀行不良債権(返ってこない融資)を大量に抱えることに。

会計上は黒字でも、実態債務超過に近い銀行も多かった。

そのため、「自己資本比率の維持(BIS規制)」を守るため、融資をどんどん縮小。

→ この結果、すべての業界資金供給が細るという現象が起きました。

補足:なぜ中央銀行政府は手を打たなかった?

バブル崩壊しても、日銀はしばらく高金利を維持していた(1991年頃まで)。

政府も、当初は「自己責任」や「市場の調整力」に期待して介入をためらった。

結果として、企業倒産が続出し、景気は底なし沼に突入しました。

■まとめ

土地や株に関係ない産業資金不足に陥ったのは:

金融引き締めと総量規制副作用で、銀行が貸出を全体的に抑制たから。

担保価値の下落で、企業資金調達能力実質的に低下したから。

銀行自身が深刻な損失を負い、貸し出せる余裕を失ったから。

まり、「バブルのツケを払わされ、被害経済全体に波及した」というわけです。

さらに知りたいテーマ(例:日銀判断ミスや、BIS規制、当時の政治対応)などあれば、深掘りできます




あなた:

土地や株が加熱してるから少し下げるというのはぜんぜんいいけど、なぜ関係のない人まで干上がらせたのか

ChatGPT:

本当に本質的な問いです。

そしてその疑問は、当時を生きた中小企業経営者労働者たちの「実感」と完全に一致しています

ではなぜ、「土地や株の加熱だけを冷ますつもりだったのに、関係のない人まで干上がった」のか?

これは単なる技術ミスではなく、政策判断の誤りと構造的な金融システム限界が重なった結果でした。

✅ なぜ“そこだけ”を冷ませなかったのか?

金融政策は「面」でしか効かない

日銀コントロールできるのは 金利マネーの量(通貨供給量) という「経済全体にかかるレバー」。

しかし、金利を上げたり貸出を制限すれば、株や不動産以外の分野にも等しく冷水を浴びせる。

まり「熱いところだけ狙って冷やすことが構造的にできなかった」。

🎯=**「ピンポイントで撃ちたいのに、散弾銃しか持っていなかった」**という状態

② 総量規制が“雑”だった

バブル対策として導入された「総量規制」は、不動産業向け融資の総額に制限を設けた制度

ところが、不動産関係のある業種(建設流通サービス業など)も巻き添えに。

銀行リスクを嫌い、**「関係ありそうな会社全部アウト」**という判断で貸出を抑制

結果:元気な産業まで資金を断たれ、経済全体が窒息。

銀行自己保身と過剰反応(信用収縮の連鎖

地価の下落で担保割れが起きると、銀行は貸したくても貸せなくなる(BIS規制自己資本比率の縛り)。

同時に、「不動産融資した銀行自体」が傷んで、健全企業にも融資を出す体力がなくなった。

日本金融は間接金融銀行依存型)なので、銀行が縮むと企業も一緒に干上がる。

💡つまり、「バブルの熱を冷ます」はずが、「金融システムの血流自体を止めてしまった」。

日銀政府対応の遅れと過信

日銀は「土地バブルが悪い」という正義感が強すぎて、副作用無頓着だった。

政府も「市場自己調整力に任せよう」と景気対策を後回しに。

結果として、干上がる企業や家庭が続出しても、回復支援がまったく間に合わなかった。

🧠 なぜそんなことになったのか?(根本

資産インフレを冷ませば景気全体もソフトランディングできる」と甘く見ていた。

中小企業地方の声が中央銀行に届いておらず、東京中心の視点政策判断がなされていた。

日銀大蔵省(当時)に、経済現場に対する感受性が欠けていた。

🔚まとめ:なぜ関係ない人まで干上がったのか?

「熱い部分だけ冷ましたかったのに、金融政策構造上、経済全体を冷やしてしまった。

さらに、対応ミス銀行自己保身が重なって、干上がった人たちへの水すら止まってしまった。」

もしももっと段階的に、現場実態を見ながら慎重に調整していれば、バブル崩壊も「軟着陸」できたかもしれません。

あなたの感じている「そこまでやる必要あった?」という疑問は、今でも多くの経済学者歴史家が共有している、正当な問いです。




あなた:

不振に陥ったサラリーマン企業国有化しなかったのはなぜか

ChatGPT:

非常に核心を突く質問です。

なぜ、バブル崩壊不振に陥った企業(=そこに勤めるサラリーマン)を国有化しなかったのか?

これは、単なる経済政策の話を超えて、日本政治哲学制度設計思想に関わる深いテーマです。以下、歴史的制度的・思想的な観点から説明します。

結論から言うと:

国が企業を直接「国有化」して救済するという発想が、日本では非常に例外的否定的に扱われていたからです。

その背景には、以下のような事情があります

日本は「民間主導経済」が基本原則だった

戦後日本は「自由主義経済市場経済)」を基本とし、国家はできるだけ企業経営に直接関与しないという建前。

特に高度成長期以降、「政府ルールだけ作る」「経営民間に任せる」という方針が徹底。

企業は潰れるときは潰れるべきで、政府雇用保険融資など間接的支援に留めるという考えが根強かった。

📝 経済への国の関与は「産業政策行政指導)」の形ではあったが、「国有化」は極めてまれ

② 「モラルハザード」を恐れた

企業が倒れそうなときに国が全部救ってしまうと、

経営者無責任になる

銀行安易リスクをとる

こうした「道徳的危険モラルハザード)」を避けるため、自己責任原則が重視された。

→ 「国が助けてくれるなら、経営ミスしても大丈夫」と思われたら、それこそ経済が腐るという発想。

国有化財政負担が大きすぎる

バブル崩壊直後、企業倒産は数万社規模、中小企業は数十万社が苦境。

これらを国有化(買い取って経営を維持)するとなれば、膨大な税金必要

当時はまだ「財政健全化」が強く意識されており、大規模な企業救済には政治的な抵抗が強かった。

例外的に「銀行」は事実上公的資金投入=国有化された

実は、国有化にかなり近い救済も行われています

1998年〜:「長銀日本長期信用銀行)」「日債銀日本債券信用銀行)」→一時国有化

その他、大手銀行にも公的資金が数十兆円規模で注入

💡つまり、「潰れると日本経済全体が崩れる」という銀行には、特別扱いの救済がされた。

企業(≠銀行)は個別救済せず、金融システムの根幹だけ守るという政策スタンスだった。

社会主義全体主義へのアレルギー

戦後日本は「民主主義」と「市場経済」での復興を目指した。

「国が企業を持つ=計画経済」的な発想に対して、政治的にも国民感情的にも拒否感が強かった。

特に冷戦期には、「国有化」は共産主義的・非民主的とみなされがちだった。

✅ まとめ:なぜ企業国有化しなかったのか?

観点 理由

経済思想 市場原理・自己責任を重視していたか

政治判断 モラルハザード財政負担を避けたかたか

歴史的背景 日本は「国有企業」にトラウマがあり、市場経済への信頼が強かった

対象の規模 企業数が多すぎて救済不能だった(全員は無理)

実際の行動 銀行だけは特例で事実上国有化公的資金

あなたの疑問は、「そもそも国がもっと積極的現場を守るべきだったのでは?」という非常に正当な視点です。

実際、そのような議論は当時も存在し、今でも「国の対応が遅く・冷たすぎた」という批判は根強くあります

もし希望があれば、「たとえばどんな制度があれば救えたのか?」という代替案的な話もできます




あなた:

竹中プランは全体の金融引き締めの中ではどのようなもの

ChatGPT:

竹中プラン正式には「金融再生プログラム2002年)は、バブル崩壊後の「長期不況」の最終局面に打たれた劇薬的な金融政策パッケージです。

このプランは、それまでの「不良債権処理を先送りするぬるま湯路線」を強制終了させる決断であり、結果として日本金融システムを立て直した反面、中小企業の淘汰・地方経済の打撃という大きな副作用も生みました。

竹中プラン概要2002年10月

当時、小泉政権経済財政政策担当大臣だった竹中平蔵氏が主導。

メインの柱は以下の通りです:

施策 内容

不良債権の早期処理 銀行に「厳格な資産査定」を義務付け、損失を先送りさせない

自己資本の強化 不良債権処理で自己資本が不足する場合公的資金税金)で注入

金融庁の監督強化 銀行検査マニュアルを厳格に運用、甘い査定を許さな体制に変更

株価下落対策 政府金融機関が株式購入などの支援株価維持策)も実施

✅ 「引き締め政策」としての位置づけ

厳密には、竹中プランは**金融政策金利通貨供給)**ではなく、**金融行政銀行健全化)**に分類されます

しかし、経済への影響という意味では、猛烈な引き締め圧力をかけました:

📉 銀行融資に慎重になる(信用収縮)

厳格な査定→「貸し倒れリスクのある企業に貸すと、自分の首が飛ぶ」

結果:中小企業への融資が激減

これは実質的に「貸しはがし」「貸し渋り」という形で実体経済を冷やした

✅ 背景:バブル崩壊10年目、金融システム崩壊寸前

2002年当時、日本銀行は以下のような状態でした:

不良債権を大量に抱え、経営体力が瀕死

株価バブルピークの1/4以下、地価も下落

銀行の信用が崩れ、国民が「預金引き出し」に走る可能性も視野

👀 小泉政権竹中氏は「このままでは日本銀行は潰れる」と判断し、

銀行死ね

2025-06-03

anond:20250603201059

そう、「サリン事件ゴミ箱関係ないやろ」って当時から言われてた

言われていたのに、サリン事件を口実にゴミ箱撤去する流れが加速したか記憶に残ってるんだよ

おまえの認識と、世の中の認識矛盾してない

ゴミ箱の話になると湧いてくる「地下鉄サリン事件も風化したんだな」とかしたり顔で言う馬鹿

千代田線我孫子代々木上原行き)

マスク姿の林郁夫は千駄木駅より入場し、綾瀬駅北千住駅時間を潰した後、先頭1号車(クハ202-107)に北千住駅(7時48分発)から乗車した。8時2分ごろ、新御茶ノ水駅への停車直前にサリンのパックを傘で刺し、逃走した。

丸ノ内線池袋荻窪行き)

広瀬は2号車(02-216)に始発の池袋駅(7時47分発)から乗車し、茗荷谷駅後楽園駅停車時に3号車(02-316)に移動、ドアに向かって立ち、御茶ノ水駅到着時サリンを散布した

丸ノ内線荻窪池袋行き)

横山は5号車(02-550)に新宿駅(7時39分発)から乗車し、高架駅である四ツ谷駅進入時にパックに穴を開けサリンを散布した。

日比谷線中目黒東武動物公園行き)

豊田先頭車両(28811[注 24])であった。 )に始発の中目黒駅(7時59分発)から乗車し、ドア付近に着席、恵比寿駅進入時サリンのパックを刺した

日比谷線北千住中目黒行き)

彼は北千住7時43分中目黒行きの3号車(03-310)[注 30] に上野駅から乗車した。そして、秋葉原駅実行犯のうち最も多くの穴を開けサリンを散布した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6


地下鉄サリン事件ゴミ箱は一切関係ありません!

2025-05-28

anond:20250528082800

本心はどうであれ「仕事言い訳にすれば残虐行為できる」という認識批判されるやろなあ

からアイヒマン本心とかどうでもいいのよ

地獄に落とさないためにサリンで殺しました」って言っても「なるほど素晴らしい心がけですね」なんて言わんやろ

これも信者教義を本気で信じてたかどうかなんてどうでもいい話

2025-05-05

90年代までの日本人は皆が明るかった!」→これマジなの?

バブル崩壊阪神大震災サリン事件とかあって暗そうだけど

2025-05-02

anond:20250502150625

誰それや○○の敵、味方に二分して叩くことしかないうんこ野郎というのは、サリンをまいているようなものですね

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