2025-11-09

意外と持ってないのかーと思った話

クラリネットは音域によって色んな種類の楽器があるが、その殆どがいわゆる移調楽器に分類される。

それこそ吹奏楽でおなじみな時点で、最も一般的B♭ソプラノからして移調楽器で、この調性はフラット系の楽曲に強い反面、シャープ系は苦手だったり。

そんなクラリネットは、今ほどキーシステムが発展していなかった頃は、ソプラノ楽器ひとつ取っても色んな調性の管があり、それを使い分けていたらしい。

そっから最終的には上掲のB♭管と、B♭管の半音低いA管という、こちらはB♭管とは対照的シャープ系に強い管の2本が生き残った。

そしてこの2本があればどんな調性も比較的容易に吹けることから、当時の制作技術では良い音の楽器が作れなかったC管(つまり移調楽器じゃないやつ)は廃れてしまった。

このような経緯があるため、クラリネットソプラノに限ればB♭管とA管の2本で1つが、本来は前提みたいな話になっていたり。

少なくともオーケストラ演奏するとなれば、今もこれが標準。

ところがアマチュアクラリネット愛好家は、意外なことにB♭しか持っていない人が圧倒的多数派のようなのだ

それでシャープ系の歌モノを、原曲キーのままカバーするとかやってるから、色々大変なことになりがち。

だったらお金貯めてA管買えばいいのに…と、演奏聴くたびに思うんだけど、現実的にA管持ってるのはオケ吹く人か、モーツァルトに入れ込んでいるガチ勢くらいしかいないイメージ

A管のあったけえ音色、歌モノのカバーでも聴きたいと常々思っているので残念。

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