2024-10-23

女性主人公には異性のパートナーがあてがわれない

1999年からシリーズ3作として現在も続いている漫画ラーメン発見伝シリーズで考えてみる。

1作目では主人公は将来ラーメン屋をやろうとしている藤本浩平で、そのパートナーは同僚の佐倉祥子である

藤本佐倉コンビの二人が協力し合って物語を作っていく。

男性主人公女性パートナーという、物語としては王道展開であり、読者も普通に受け入れられた。

しかし2作目のらーめん才遊記の主人公女性汐見ゆとりだ。

ラーメンハゲこと芹沢達也の部下という立ち位置なのだが、ゆとりには異性のパートナーがあてがわれなかったのだ。

なのでゆとり最初から最後まで一人で成長することになる。

佐倉というパートナー最初からいる藤本と比べると、ゆとりはずいぶん冷遇されていた。

困難にぶつかっても、全部ひとりで解決しなければならないかである

その解決方法もほぼワンパターンなので、物語の流れも単調だった(ピッコ~ン!!)

その影響かわからないが、藤本ラーメン発見伝が26巻も続いたのに対し、ゆとりらーめん才遊記は11巻で終わってしまった。

では3作目の芹沢達也主人公となったらーめん再遊記はどうだろうか。

こちらも芹沢達也が一人でどんどん物語を進めていくので、異性のパートナー存在しない。

しかラーメンユーチューバーグルタ(男性)が事実上芹沢達也パートナーとして機能している。

グルタが登場する前と後では(伝説復讐土下座回)、らーめん再遊記という作品は全くの別物なのではないかと思っている。

らーめん再遊記は現在も連載中であり、ゆとりの才遊記11巻を軽く超えることが確定した。

異性パートナーの有無って、物語を作る上で結構重要な要素なのではないか

女性主人公には異性のパートナーがいない問題は、結構根深い。

  • 芹沢のことからすると、異性である必要はないのでは。

  • 芹沢に言及しちゃった時点で仮説が崩壊しとるやんけ

  • 汐見はあまりに天才すぎて話にならんのや。変にライバル出すとインフレしちゃうし。

  • 芹沢達也が女になったのはドラマだけだろ

  • 古い価値観の中では「女性がパートナーを得る→旅の終わりを意味する」になったり、「女性がパートナーを得る話だと、読者の男から支持されない」ようなファンダム問題、あとは処...

  • それでは「ガラスの仮面」で考えてみよう。

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