2023-07-20

埼玉県プールNGポーズ

はてブでは表現検閲炎上していますが、私はまっとうな判断だと思いました。

 

私はグラビアファンです。リアルイベントに参加するほどの濃いファンではなく、新作のサンプル動画はすべてに目を通し、そのうち月に数本を購入する程度の、ライトな愛好家です。増田にもたびたびグラビアを楽しむエントリーを書かせていただいています。今の推しグラドル星名美津紀ちゃん林田百加ちゃん佐々木萌香ちゃん真田まことちゃん大川成美ちゃん村上りいなちゃんなどです。

 

そういう人間の眼から見て、埼玉県プールガイドラインには、努力の跡がうかがえました。

ガイドラインは物議を醸すかもしれない。しかしそれを押してでも、健全撮影会は何とか許可してあげたい、そういう思いが伝わってきます。県は撮影会をできるだけ許可したいのです。

そもそもプールは泳ぐ場所です。公営プールの主な役割市民水泳を楽しむことです。それ以外のサービスプラスアルファ付加価値にすぎません。撮影会に貸し出すことだって本来あってもなくてもよいサービスです。「いかがわしい撮影会との線引きが難しいので、水着撮影会向けの貸し出しは今後すべて中止します」と言うことだって簡単にできたはずです。なのにそうしなかった。茨の道を選んだのです。英断だと思います

 

実際に行われている撮影会がどのようなものかは参加したことがないので存じ上げません。ですが、健全ものから相当きわどいものまで、幅広くグラデーション分布した様々な撮影会が行われていたであろうことは想像できます

 

ファン立場からしましょう。グラビアははっきりと不健全です。いかがわしいです。だから興奮します。そこが価値なのです。

ことに近年は全年齢向けグラビア過激化が進み、露出や擬似セックス表現がいよいよ露骨になってきています10年前なら着エロと呼ばれてR18指定されてもさほど不思議ではないような作品が、今や堂々と全年齢向けに販売されています。人気グラドルから着エロスキップしてAVに転身した三田サクラ(旧芸名二宮さくら)も、グラビアとAVの違いは表現のグレードにすぎない、地続きのようなものであると言っています商業グラビアですらそうなのですから露出で人気を獲得してきた地下アイドルコスプレイヤーたちはどんな格好をするのでしょうか。

 

たとえば、あなたの町公民館貸し会議室でAV撮影が行われているとしたら、あなたはそれを許容できますか? あなたは許容できるとして、町のみんなは許容すると思いますか? 多くの市民は許容しないか、少なくとも抵抗をおぼえるでしょう。そういう後ろ暗い、いかがわしいことは、税金運営されている施設などではなく、民間施設でやってほしいと思うでしょう。なにしろ民間の貸しスタジオならいくらでもあるのですから

いやらしい、はしたない、いかがわしい、といった〈風紀〉は主観的尺度に過ぎませんが、それでも社会通念として機能していることは事実です。

 

公的施設は様々な目的で利用されますが、その目的のすべてを〈風紀〉という日付変更線でくっきりと弁別することは簡単ではありません。なにがエロでなにがエロでないか、そんな曖昧地雷原にアウトとセーフに線を引くことは難しい、いっそ全部を禁止してしまえ、となるのがお役所の事勿れ主義です。厄介事には蓋をしてしまうのが一番簡単解決方法だったはずです。埼玉県はそこにあえて線を引こうとした。私はこれを埼玉県良識良心だったと思います。泳ぐためのプールだけど、ほかにももっと色んなことに利用させてあげたい、でもエロだけは勘弁して、公営からね、と。

 

埼玉県差し出したNG集が生暖かい笑いを集めていますが、グラビアファンであれば納得の内容になっていたと思います。見ない人には面白おかしものだったかもしれませんが、見ている人にとっては的を射た図でした。露出に挑戦するタイプグラビアによくある代表的扇情ポーズを端的に図示しています。とてもよく勉強しています。私は埼玉県の態度は支持しますね。

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